福 井 県 第6期福井県老人福祉計画および介護保険事業支援計画(案) に関する県民パブリックコメント意見募集の結果 平成27年3月27日 福井県健康福祉部長寿福祉課 「 第 6 期 福 井 県 老 人 福 祉 計 画 お よ び 介 護 保 険 事 業 支 援 計 画( 案 )」に つ い て 、 県 民 の 皆 様 か ら ご 意 見 を 募 集 し た と こ ろ 、次 の よ う な ご 意 見 を い た だ き ま し た 。 県では、いただいたご意見を「第6期福井県老人福祉計画および介護保険事 業支援計画」および今後の施策の参考にさせていただきます。 1 募集期間 平成27年2月18日(水)から3月3日(火)まで 2 意見件数 26件(7人) 3 提出された意見の概要および県の考え方 別紙資料のとおり 4 問い合せ先 福井県健康福祉部長寿福祉課介護保険事業支援グループ TEL 0776-20-0331 FAX 0776-20-0642 E-mail [email protected] 第6期福井県老人福祉計画および介護保険事業支援計画(案) に関する県民パブリックコメント意見募集の結果 ○計画全般について № 1 2 3 4 5 提出された意見の概要 本計画は、高齢者の現状に対する課題 の整理、課題を踏まえた基本理念と基本 的考え方、重点項目と具体的施策等が分 かりやすくまとめられており、一般県民 にとっても老人福祉に係る方針がよく理 解できるものであると考える。 基本理念「高齢者の幸福と活力ある社 会を実現する『幸齢社会福井』 」は、とて も素敵な言葉であり、この言葉を色々な 場で積極的に活用していただきたい。 基本理念の1つである「住み慣れた地 域で安心して暮らし続けることのできる 地域づくり」の、自ら健康を管理する「自 助」 、地域で助け合う「互助」を重視する 点については、大賛成である。 本計画が高齢者だけでなく全ての県民 に関係する大事な計画であることを認識 し、自分の事として考えることが重要で あり、そのためには、「分かりやすい」 「見える」「参加しやすい」“生きた計 画”となるよう、色々な場で周知し、現 状に即し工夫された事業をお願いした い。 具体的施策については、より具体的に 示した方がよい。 ○健康づくり・生きがいづくりについて № 提出された意見の概要 6 高齢者の健康づくりを積極的に進める べきだと思う。医療費の削減にもつなが るのではないか。 7 農作業を通じた健康づくりの推進につ て、郊外では耕作されていない農地があ り、それを元気な高齢者に無償あるいは 有償で貸し出して、家庭菜園などができ るようなシステムを作ると良い。 意見に対する県の考え方 今後は、この計画に基づき高齢者福祉 および介護行政について、広く県民の皆 様に普及・啓発を行うとともに、施策を 具体化し、多くの皆様の御理解と参画を 得て、計画の推進を図ります。 意見に対する県の考え方 高齢化が進むなか、高齢者の健康づく りは最も重要な課題であり、本計画でも 重点項目として「元気幸齢者の拡大」を 挙げ、高齢者の健康づくり・生きがいづ くりを推進することで、結果として、医 療や介護の社会保障費の増加抑制にもつ ながると考えています。 農作業を通じた健康づくりを進めるた め、遊休農地の活用についても、市町や 関係団体と協議しながら、検討を進めま す。 8 「老人クラブ」という名称を、もう少 し明るいイメージの名称に変えてはどう か。 9 世代間交流はすばらしいので、小中学 校の昼休みや放課後に、趣味や工作、読 み聞かせなどの交流できるように、校内 の空き教室などを利用した交流スペース があると良い。 10 地域貢献活動への参加など、退職後の 生きがいづくりが大事である。 アクティブシニアの活性化はとても良 いことであり、どんどん進めてほしい。 図書館などで長時間新聞などを読んでい る人がいるが、それらを社会で役立てる こともしてもらえると有益である。 様々な分野で、高齢者が中心となって 活躍できる場があると良い。 健康づくりの環境整備は、大変良いこ とであり、どんどん進めてほしい。日常 的に運動をする環境があることが必要で あり、近くの河川敷や公園などに健康遊 具があるといい。 11 12 13 14 高齢者が活発に活動できるような、交 通手段の確保が必要である。 ○生活支援サービス等について № 提出された意見の概要 15 要支援者等に対する生活支援サービ ス整備のために、ノウハウや人材等を 有している社会福祉協議会、生活協同 組合、農業協同組合、社会福祉法人の 参画が期待され、この4者との協議の 場を設定してはどうか。 越前市の老人クラブは、「いきいきシ ニアクラブ」に名称変更し、ゴルフやソ フトボールなど比較的若い方が参加しや すいスポーツを取り入れるなど、活発な 活動を行っています。県としても、その ような老人クラブの取組みの実施を働き かけていきます。 県では、利活用されていない市町公共 施設(校舎や庁舎、保育園等)を住民サ ロン等として活用する市町の取組みを支 援しています。また、農作業等の得意分 野を有する高齢者を小学校での課外活動 に派遣するなど、世代間交流を促進して います。このような取組みをさらに推進 し、世代間交流の拡大を図ります。 退職後の高齢者が地域の担い手として 活動することが期待されており、「退職 後は地域貢献」といった考え方を、企業・ 団体等の協力を得ながら普及・啓発しま す。 また、各分野において活動している元 気高齢者、高齢者グループを登録し、地 域に広く紹介することで、活動の場を広 げます。 健康は個人の努力だけで実現できるも のではなく、「健康づくりのための条件 が整備されている環境」が必要だと言わ れています。その一つとして、市町等に 公園や集落センターなどの身近な施設へ の健康遊具の設置などを促します。 コミュニティバスや福祉バス、乗合タ クシー、タクシーチケットの配布など、 地域の実情にあった高齢者の移動手段の 確保について、市町等と協議し、生活交 通の確保を支援します。 意見に対する県の考え方 社会福祉協議会、生活協同組合、農業 協同組合、社会福祉法人などの公的な事 務部門を持った組織に対し、市町等と連 携し、地域に不足する生活支援サービス の提供について、協力を働きかけます。 16 17 地域支援事業の介護予防・日常生活総 合支援事業の担い手や高齢者をサポート する支え手、働きながら介護する家族へ のサポートなどを充実するためには、専 門分野を除いて、地域住民に対し協力を 得ることも必要である。 近所づきあい等が希薄になりつつあ るなか、地域でサポートすることの必 要性の普及・啓発、支援が重要である。 平成 27 年度からの地域支援事業では、 地域住民やNPO、ボランティアなど多 様な担い手による多様なサービスの提供 が求められています。県では、市町等と 連携し、担い手として必要な知識や技能 を習得する研修や生活支援サービスの立 ち上げに対する支援などを行い、地域住 民の協力・参画を促進します。 ○在宅ケアについて № 18 提出された意見の概要 在宅移行が進められるなか、在宅で迎 える終末期の選択について、利用者・家 族の希望が尊重されることはもちろん、 医療・介護関係者が連携し、その選択や ケアができる体制づくりが重要となって くるのではないか。 意見に対する県の考え方 県では坂井地区において、在宅ケアの モデル事業を実施しており、地域内の病 院とかかりつけ医が協力して、利用者・ 家族が希望する終末期のケアを提供する 仕組みができています。今後は、このモ デルを参考に、地域の実状に応じて、県 下全域で利用者・家族の希望を尊重した 在宅ケアが受けられる体制の整備を図り ます。 ○認知症について № 19 提出された意見の概要 認知症予防や検診を50歳以上または 60歳以上の人間ドック時の検査項目に 入れるなどすると良いのではないか。 20 「認知症になっても安心して暮らせる まちづくり」が重要な取り組みであり、 地域包括支援センターを中心とした地域 づくり、仕組みづくりに期待したい。 意見に対する県の考え方 県では、市町等の協力を得て、県下全 域で 65 歳以上の人を対象に認知症検診を 実施し、認知症の早期発見に努めていま す。この検診をさらに定着させるととも に、今後は、認知症の予防活動の普及に 力を入れていきます。 県では、市町・地域包括支援センター と協力して、認知症を正しく理解し、認 知症の人や家族を温かく見守る認知症サ ポーターの養成や高齢者徘徊SOSネッ トワークの活用など、認知症の人とその 家族が安心して生活することが出来る地 域づくりを進めています。26 年度からは 地域包括支援センター等への認知症地域 支援推進員の配置等を進め、地域包括支 援センターを中心とした地域づくりを進 めています。 21 22 若年性認知症患者数の早急な把握が必 要である。 若年性認知症について、生活を支える ための医療・福祉・介護・就業等に関す る情報提供の仕組みづくりだけでなく、 具体的な取り組みの推進や支援体制が必 要である。 ○施設サービスについて № 提出された意見の概要 23 希望するときに介護サービスが受けら れるように、施設を充実させてほしい。 ○介護人材について № 提出された意見の概要 24 介護従事者が不足していると聞くが、 処遇の改善が必要である。 25 福祉に関心を持ってもらうためには、 子供の頃からの福祉教育が必要であり、 学校教育の中に取り入れてはどうか。 若年性認 知症に対する支援につ いて は、国の認知症施策推進総合戦略(新オ レンジプラン)の中でも平成 29 年度まで にすべての都道府県で取り組むことが目 標に掲げられました。本県においても、 医療機関や医師会、市町等と協力して、 具体的な支援策を検討していきます。 意見に対する県の考え方 本県は、介護施設の整備率が全国 2 位 と高く、充実した施設サービスを提供し ています。今後も、一人暮らしで重度の 方や認知症の方など、在宅での介護が困 難な高齢者のために、特別養護老人ホー ムなどの介護施設を計画的に整備してい きます。 意見に対する県の考え方 本県の介護職員の賃金は全国 5 位の水 準ですが、他産業と比べると低くなって います。今後は、事業者に対し、介護報 酬で拡充された処遇改善加算の実施によ る給与水準の改善や、情報の「見える化」 による、事業者の積極的な処遇改善や労 働環境の改善の取組みを促します。 事業者と連携し、小中学生の職場体験 を実施しています。今後も、職場体験を 継続・充実するとともに、市町および市 町教育委員会とも連携し、小中学生の介 護の仕事の理解促進や介護分野への就業 意欲の喚起を図ります。 ○家族介護者への支援について № 26 提出された意見の概要 介護に対する家族の負担を軽減する対 策を進めて欲しい。 意見に対する県の考え方 県では、県介護実習・普及センターを 運営し、介護に関する相談や負担の少な い介護の方法の講座を開催しています。 また、市町や県社会福祉協議会と連携し、 家族介護者が悩みを相談できる家族会の 運営や家族介護者同士の交流事業の実施 などを行っています。今後も、家族介護 者のニーズを反映した、効果的な支援策 を検討していきます。
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