WO 2010/110471 Al;pdf

(12) 特 許 協 力条 約 に基 づ
て 公 開 さ れた 国際 出願
(19) 世 界 知 的 所 有 権 機 関
国際 事 務 局
(10) 国 際 公 開番 号
(43) 国 際 公 開 日
2010 年 9 月 30 日(30.09.2010)
WO 2010/110471 Al
(74) 代 理 人 特 許 業 務 法 人 特 許 事 務 所 サ イ ク ス (SIKs
& Co.), 〒 104003 1 東 京 都 中 央 区 京 橋 一 丁 目 8 番
7 号 京 橋 日殖 ビ ル 8 階 Tokyo (JP)
(51) 国際
許分 類
C12N 15/09 (2006 01)
A61K , 刀27 (2006 01)
A61K 31/7088 (2006 01)
A61K 47/26 (2006 01)
A61K 47/34 (2006 01)
(21)
国 際 出願 番 号
(22)
国 際 出願 日
(25)
国 際 出願 の 言 語
日木 語
(26)
国際 公 開 の言 語
日本 語
(30)
優 先権 デ ー タ
特 願 2009-069438
特 願 2009-069439
PCT/JP20 10/055493
2010
2009
2009
年 3 月 23 日(23
年 3 月 23 日(23
年 3 月 23 日(23
03 2010)
03 2009)
JP
03 2009)
JP
(81) 指 定 国 ( 表 示 の な 1 限 り 、全 て の種 類 の 国 内保
護 可 ) AE, AG, AL, AM, AO, AT, AU, AZ, BA,
BB, BG, BH, BR, BW, BY, BZ, CA, CH, CL, CN, Cの,
CR, CU, CZ, DE, DK, DM, Dの, DZ, EC, EE, EG, ES, FI,
GB, GD, GE, GH, GM, GT, HN, HR, HU, ID, IL, IN, IS,
JP, KE, KG, KM, KN, KP, KR, KZ, LA, LC, LK, LR,
LS, LT, LU, LY, MA, MD, ME, MG, MK, MN, MW,
MX, MY, MZ, NA, NG, NI, NO, NZ, のM, PE, PG, PH,
PL, PT, Rの, RS, RU, SC, SD, SE, SG, SK, SL, SM, ST,
SV, SY, TH, TJ, TM, TN, TR, TT, TZ, UA, UG, US, UZ,
VC, VN, ZA, ZM, ZW
(71) 出 願 人 ( 米 国 を 除 < 全 て の 指 定 国 に つ て ) 国
り
定
立 大 学 法 人 北 海 道 大 学 (NATIONAL UNIVERSITY (84) 指 国 ( 表 示 の な 1 限 、全 て の種 類 の 広 域 保
護
可
)
ARIPO
(BW,
GH, GM, KE, LS, MW, MZ,
CORPORATION
HOKKAIDO
UNIVERSITY)
NA, SD, SL, SZ, TZ, UG, ZM, ZW), -1 ー ラ シ ア
[JP/JP], 〒0600808 北 海 道 札 幌市 北 区 北 8 条 西 5
(AM, AZ, BY, KG, KZ, MD, RU, TJ, TM), ヨ ー ロ ツ /
丁 目 Hokkaido (JP)
(AT, BE, BG, CH, CY, CZ, DE, DK, EE, ES, FI, FR, GB,
(72) 発 明者 お よ び
GR, HR, HU, IE, IS, IT, LT, LU, LV, MC, MK, MT, NL,
(75) 発 明 者 / 出願 人 ( 米 国 に つ て のみ) 原 島 秀 吉
NO, PL, PT, RO, SE, SI, SK, SM, TR), OAPI (BF, BJ,
CF, CG, CI, CM, GA, GN, G の, GW, ML, MR, NE, SN,
(HARASHIMA, Hi eyoshi) 秋 田
英 万 (AKITA,
TD, TG)
Hidetaka) ・エ ル サ イ ド ア イ マ ン (EL-SAYED, Ayman) ・増 田 智 也 (MASUDA, Tomoya) ・居 城 邦 治
添 公 開書 類
(IJIRO, Kuniharu) 新 倉 謙 一(NIIKURA, Kenichi)
国際 調 査 報 告 条 約 第 2 1 条 (3))
西尾 崇 (NISHIO, Takashi)
(54) Title LIPID MEMBRANE STRUCTURE
(54) 発 明 の名 称 脂 質 膜 構 造 体
(57) Abstract Provided are a lipid membrane structure that is for delivering substances into the cytoplasm of a target cell and has
INF7 surface modifications, and a lipid membrane stru。
ture that is for deliver 面g substances into the nucleus of a target cell, en
capsulates the substance to be delivered on the interior thereof, and has a surface modified with three or more oligosaccharide
compounds
(57) 要 約
標 的細 胞 の細 胞 質 内 に 物 質 を送 達 す る た めの脂 質 膜 構 造 体 で あ って 、INF7 で 表 面 修 飾 さ れ た
脂 質 膜 構 造 体 、及 び 標 的細 胞 の核 内 に物 質 を送 達 す る た めの脂 質 膜 構 造 体 で あ って 、送 達 す き物 質 が
内部 に封 入 さ れ て お り 、 糖 以 上 のオ リ ゴ糖 化 合 物 で 表 面 修 飾 さ れ た脂 質 膜 構 造 体 。
書
明 細
発 明の名 称
質膜 構造 休
技 術 分 里予
0001
本 発 明 は組 織 や臓 器 な どの標 的細 胞 の細 胞 質 内に核 酸 な どの物 質 を効 率 的
に放 出す る こ とが で き る脂 質 膜 構 造 休 に関す る 。
ま た 、本 発 明 は核 内へ の輸 送 効 率 に優 れた脂 質 膜 構 造 体 に関す る 。 よ り具
体 的 には 、糖 化 合 物 で 表 面 修 飾 された核 輸 送 性 に優 れ る脂 質 膜 構 造 休 に関す
る も ので あ る 。
背景 技 術
0002
薬 剤 を患 部 に特 異 的 に輸 送 す る 手 段 と して 脂 質 膜 構 造 体 で あ る リ ポ ソー ム
に薬 剤 を封 入 す る 方 法 が提 案 されて いる 。 特 に、悪 性腫 瘍 の治 療 分 野 に お い
て抗 腫 瘍 剤 を封 入 した リポ ソーム の有 効 性 が 数 多 く 報 告 されて いる 。 ま た 、
遺 伝 子発 現 に利 用 可 能 な 脂 質 膜 構 造 休 と して 多機 能 性 エ ンベ ロ ー プ 型 ナ ノ 構
造体
(
:
にお いて 「
p ・ 15
u
unc
ona
en v
pe
ype
nano de
」 と略 す場 合 が あ る 。例 え ば rug
e
本 明細 書
e
v e r y Sy s e
22
2, p
122 200 な どを参 照 の こ と) が 提 案 さ れて いる 。 こ の構 造 体 は、遺 伝
子 な どを特 定 の細 胞 内に選 択 的に送 達 する ための ドラ ッグデ リバ リー シ ス テ
ム と して 用 いる こ とが で き、例 え ば 、腫 瘍 の遺 伝 子治 療 な どに有 用 で あ る こ
とが 知 られて いる 。
0003
脂 質 膜 構 造 体 を用 いて薬 物 、核 酸 、ペ フチ ド、タ ンパ ウ 質
・糖 な どの 目的
物 質 を標 的臓 器 や腫 瘍 組 織 な ど特 異 的 な 部 位 に送 達 す る た めの手 段 と して 、
脂 質 膜 構 造 体 の表 面 を機 能 性 分 子 で 修 飾 す る方 法 が 多 数 提 案 されて い る 。 一
般 に脂 質 膜 構 造 体 は血 中 を循 環 す る 間 に血 清 蛋 白質 の吸着 に よ るオ プ ソ ニ ン
化 な ど を受 け、肝 臓 や脾 臓 な どに存 在 す る マ ウ ロ フ ァー ジ な どに捕 捉 さ れて
しま う と い う 問題 が あ る 。 こ の問題 を回避 す る ために,例 え ば 、 リポ ソー ム
膜 の表 面 をポ リ エ チ レン グ リ コ ー ル (
) な どのポ リ ア ル キ レン グ リ コ ー ル な
どの親 水 性 ポ リ マ ー で 修 飾 す る 方 法 が汎用 さ れて お り 、血 中滞 留 性 を 向上 さ
せた リポ ソー ム が 多 数 提 案 さ れて いる ( 特 開平 249
5 1 2 号 公 報 、特 開平 4
34 9 8 号 公 報 、特 開2 004
149
号 公 報 、特 開平
1
04 8 1 号 公 報 な ど)
。 腫瘍組織
で は一般 に腫 瘍 血 管 内皮 細 胞 の間隙 が 大 き い こ とか ら 、そ の間隙 か ら リポ ソ
ー ム を漏 出 させて腫 瘍 組 織 に選 択 的 に リポ ソー ム を送 達 さ せ る経 路 を利 用 す
る こ とが で き る が ,血 中滞 留 性 を高 め る こ と に よ り リ ポ ソー ム の腫 瘍組 織 へ
の送 達 率 を高 め る こ とが で き る の で ,抗 腫 瘍 剤 を含 む脂 質 膜 構 造 体 にはポ リ
ア ル キ レン ヴ リ コ ー ル に よ る修 飾 を施 す こ とが 一般 的で あ る 。
0004
抗 腫 瘍 剤 な どの薬 剤 を内包 した脂 質 膜 構 造 体 は標 的細 胞 に到 達 す る と エ ン
ドサ イ
トー シ ス に よ り細 胞 内 に取 り 込 まれ ェン
ドソー ム 内 に包 含 された状 態
と な る が 、その後 、 リ ソ ソー ム の酵 素 に よ る加 水 分 解 作 用 な どを受 けて 内包
されて いた薬 剤 を細 胞 質 内に放 出す る 。 しか しな が ら 、
な どのポ リ ア ル キ
レン ヴ リ コ ー ル で 表 面 修 飾 された脂 質 膜 構 造 休 はェン ドソー ム か ら放 出 され
に く く 、抗 腫 瘍 剤 な どの薬 剤 を ェン ドソー ム 内か ら効 率的 に細 胞 質 中へ と放
出 させ る こ とが で きな い と い う 問題 が あ る 。例 え ば 、エ ン ドソー ム 内に取 り
込 まれた リポ ソー ム か らの薬 剤 放 出性 を高 め る ために、 リポ ソー ム の表 面 を
ぺ プチ ド
(
L
r y,2 6
s
oche
ソー ム が 提 案 されて いる が
(
oche
pp 29
s
ry
4
43
29 2
pp
19
6
で修 飾 した リポ
)
8
p
623 2004 )
な どのポ リ ア ル キ レン ヴ リ コ ー ル で 表 面 修 飾 さ れた リ ポ ソー ム な どの脂 質 膜
構造休 では
0005
L
の表 面 修 飾 を施 して も 薬 剤 放 出性 を高め る こ とが で きな い。
一方 、イ ン フル エ ンザ
タ ンパ ク 質 (
グ ル タ ミ ン酸 リ ッチ ペ プ チ ド
2)
由来 のぺ プ チ ド(
23 を改 変 した
「) が 知 られて お り、 リポ ソーム と混 在 させ
る こ と に よ り脂 質 構造 が 崩 壊 して 内包 された物 質 が 容 易 に放 出 され る こ とが
報 告 さ れて いる (
oche
s
ry
46
pp
チ レン ヴ リ コ ール テ トラ ア ク リ レー ト (
34
0 13 04
に
200 )
ま た 、ポ リ エ
結 合 ペ プ チ ド(
)
を結
7 を結 合 さ せた送 達 シ ス テ ム が 提 案 されて お り 、遺 伝 子送
「
達 効 率 を高 め る こ とが で き る と の報 告 が あ る ( h e Jo u r n
ene
e
e
O
合 さ せ、 さ ら に
0 pp
0006
1
114
2008 )
ま た 、核 酸 な どの 目的物 質 を 内包 した脂 質 膜 構 造 体 を標 的細 胞 の核 内に移
行 さ せ る た めの手 段 と して は、例 え ば 、 リ ポ ソー ム の外 側 表 面 をオ ウ タ ア ル
ギ ニ ン で 修 飾 した リ ポ ソー ム ( 国際公 開 02 00 32593
e
eas e
98
Jo u r n
ro
o
O
e
323 2004 ) 、核 移 行 性 ペ フチ ドで 修 飾 さ れた脂 質 膜
pp 31
を有 す る 2 枚 膜 リポ ソー ム ( 国際 公 開 02 006
0)
、ガ ラ ク トー ス やマ ン ノ
ー ス な どの単 糖 で 表 面 を修 飾 した リポ ソー ム ( 国際 公 開 02 00
248 1)
されて いる 。 単 糖 で修 飾 さ れた上 記 リ ポ ソー ム につ いて は、 ㎞
v
が提 案
r o で の試
験 結 果 に お いて 遺 伝 子発 現 効 率 を改善 で きた と さ れて いる 。 しか しな が ら、
上 記 刊 行 物 には、 これ らの リ ポ ソー ム につ いて
V v o の実 験 系 に お いて の効
果 は示 されて お らず、例 え ば静 脈 内投 与 に よ り特 定 臓 器 や組 織 の細 胞 の核 内
に移 行 して遺 伝 子発 現 効率 を改 善 で き る か否 か につ いて の実 験 結 果 は示 され
て いな い。
先行技 術 文 献
特許文献
000
249
特許文献
特 開平
特許文 献2
特 開平 2 1495
特許 文 献3
特 開平 4 346 18号 公 報
特許 文 献4
特 開2 004 104 8 1 号 公 報
特 許 文 献5
国際 公 開 02 005 32593
特許文 献
国際公 開 02 006
特許文献
国際公 開 02 00
号公報
2 号公報
01
1
248
1
ys
e
非特許文献
0008
ョト特 許 文 献 1
非特 許文 献2
非特許文献
非 特 許 文 献4
rug
oche
he
ve
e
s
Jo u rna
Jo u rna
O
ry
O
on
pp
pp 1349 0
46
ry
22 2
e ne
ro
発 明が解 決 しよ う とす る課 題
c
e
ed
e
5
04
ne
0
ase
98
122 200
200
pp
1
pp 31
49
2008
323 2004
0009
本 発 明の課 題 は ,標 的細 胞 の細 胞 質 内 に効 率的 に薬 剤 や遺 伝 子 な どの物 質
を放 出 さ せ る た めの脂 質 膜 構 造 体 を提 供 す る こ と に あ る 。 よ り具 体 的 には、
脂 質 膜 構 造 休 を取 り込 ん だ エ ン ドソー ム か ら脂 質 膜 構 造 休 に内包 さ れた物 質
を効 率 的 に細 胞 質 内 に放 出 させ る こ とが で き る脂 質 膜 構 造 休 を提 供 す る こ と
が 本 発 明の課 題 で あ る 。
また 、本 発 明の別 の課 題 は、核 酸 な どの 目的物 質 を内包 した脂 質 膜 構 造 休
を標 的細 胞 の核 内 に効 率 的 に移 行 させ る た めの手 段 を提 供 す る こ と に あ る 。
上 記 課 題 の う ち特 に好 ま しい課 題 の一 つは、肝 臓 な どの標 的臓 器 や組 織 の
細 胞 の核 内に遺 伝 子 を含 む核 酸 を内包 した脂 質 膜 構 造 体 を効 率 的 に移 行 させ
、高 い遺 伝 子発 現 活 性 を達 成 す る た めの手段 を提 供 す る こ と に あ る 。
課 題 を解 決 す る ための手段
00 0
本 発 明者 ら は上 記 の課 題 を解 決 すべ く 鋭 意 研 究 を行 った結 果 、薬 剤 や遺 伝
子 な どの物 質 を内包 する リ ポ ソー ム な どの脂 質 膜 構 造 体 の表 面 を エ ン ドソー
ム 脱 出ペ フチ ド(endoso
esca pe pe p
e:
) で あ る F で修 飾 す る こ と
に よ り 、極 めて効 率 的に薬剤 や遺 伝 子 な どの物 質 を細 胞 質 内 に放 出 させ る こ
とが で き る こ と を見 出 した 。 ま た ,上 記 の脂 質 膜 構 造 休 の表 面 を
な どのポ
リ ア ル キ レン ヴ リ コ ー ル で 修 飾 した場 合 に も 、内包 された薬 剤 や遺 伝 子 な ど
の物 質 を効 率 的 に細 胞 質 内に放 出 させ る こ とが で き る こ と を見 出 した 。 本 発
明 は上 記 の知 見 を基 に して完 成 された も ので あ る 。
0011
また 、本 発 明者 ら は ,マ ル ト ト リオ ー ス な どの3糖 以 上 のオ リ ゴ糖 化 合 物 で
表 面 を修 飾 した脂 質 膜 構 造 休が 細 胞 の核 内 に効 率 的 に取 り込 まれ る こ と 、及
び遺 伝 子 を含 む核 酸 を上 記 手法 に よ り核 内に移 行 させ る こ と に よ り 、極 めて
高 い遺 伝 発 現 活 性 を達 成 で きる こ と を見 出 した 。 本 発 明 は上記 の知見 を基 に
して 完 成 された も ので あ る 。
0012
すな わ ち、本 発 明 に よ り 、標 的細 胞 の細 胞 質 内に物 質 を送 達 す る た めの脂
質 膜 構 造 体 で あ って 、 F で 表 面 修 飾 された脂 質 膜 構 造 休 が 提 供 さ れ る 。
こ の発 明の好 ま しい態 様 に よ れ ば 、脂 質 膜 構 造 休 が リポ ソー ム で あ る 上 記
の脂 質 膜 構 造 休
ポ リア ル キ レン グ リ コ ー ル 、好 ま し く はポ リ エ チ レン グ リ
) で 表 面 修 飾 された上 記 の脂 質 膜 構 造 休
コ ール (
及 び ポ リ ア ル ギ ニ ン 、好
ま し く はオ ク タ ア ル ギ ニ ン で 表 面 修 飾 された上 記 の脂 質 膜 構 造 体 が 提 供 され
る。
00 3
さ ら に好 ま しい態 様 に よ れ ば 、
脂 質 量 に対 して
~5
の範 囲で あ る上 記 の脂 質 膜 構 造 体 ; ポ リ ア ル キ
モル
レン グ リ コ ー ル 、好 ま し く は
~40モ ル
に対 して
F に よ る 表 面 修 飾 量 が脂 質 膜 構 造 体 の総
に よ る 表 面 修 飾 量 が脂 質 膜 構 造 休 の総 脂 質 量
の範 囲で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 体
ポ リ ア ル ギ ニ ン 、好
ま し く はオ ウ タ ア ル ギ ニ ン に よ る 表 面 修 飾 量 が 脂 質 膜 構 造 体 の総 脂 質 量 に対
して0・8
~20 モ ル
合物 と
「と が 共 有 結 合 した脂 質修 飾 「、好 ま し く はス テ ア リル 化
の範 囲で あ る 上記 の脂 質 膜 構 造 休 が提 供 され る 。脂 質 化
に
よ り表 面 修 飾 された上 記 の脂 質 膜 構 造 体 も 提 供 さ れ る 。
0014
ま た 、別 の観 点 か ら は 、標 的細 胞 の細 胞 質 内 に物 質 を送 達 す る た めの脂 質
膜 構 造 体 で あ って 、送 達 すべ き物 質 が 内部 に封 入 さ れて お り 、
「で 表 面 修
飾 された脂 質 膜 構 造 休 が 提 供 され る 。 好 ま し く は脂 質 膜 構 造 体 が リ ポ ソー ム
及 び ポ リ ア ル キ レン グ リ コ ー ル 、好 ま し く は
で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 休
で 表 面 修 飾 された上 記 の脂 質 膜 構 造 休 が 本 発 明 に よ り提 供 され る 。
00
こ の発 明 の 好 ま しい態 様 に よ れ ば 、送 達 すべ き物 質 が 核 酸 、例 え ば遺 伝 子
を含 む核 酸 やs
な どの機 能性核 酸 で あ る 上記 の脂 質 膜 構 造 休
及 び ポ リア
ル ギ ニ ン 、好 ま し く はオ ウ タ ア ル ギ ニ ン に よ り表 面 修 飾 された上 記 の脂 質 膜
構 造 体 が 提 供 され る 。 さ ら に、上 記 の脂 質 膜 構 造 休 が 多 機 能 性 エ ンベ ロ ー プ
型ナ ノ 構造体
(
)
で ある上 記 の脂 質 膜 構 造 休 ; 多 機 能 性 エ ン ベ ロ ー プ 型 ナ
ノ 構 造 体 が 、内部 に核 酸 及 び カ チ オ ン性 ポ リ マ ー が 封 入 され,表 面 がポ リ ア
ル ギ ニ ン 、好 ま し く ほオ ウ タ ア ル ギ ニ ン と
表 面 が さ ら にポ リ ア ル キ レン グ リ コ ー ル 、好
ム で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 休
ま しく は
F と に よ り修 飾 された リ ポ ソー
に よ り修 飾 さ れた リ ポ ソー ム で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 体
チ オ ン性 ポ リ マ ー が フロ タ
ミ
及 びカ
ン で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 休 が 提 供 さ れ る 。 ま
た、遺伝 子発 現 に用 いる 上 記 の脂 質 膜 構 造 休 ; 及 び遺 伝 子治 療 に用 いる上 記
の脂 質 膜 構 造 休 が 提 供 さ れ る 。
こ の脂 質 膜 構 造 体 を有 効 成 分 と して 含 む医薬 組 成 物 、好 ま し く は送 達 すべ
き物 質 と して 核 酸 を含 む医薬 組 成 物 も 本 発 明 に よ り提 供 さ れ る 。
00 6
さ ら に別 の観 点 か ら は、 ヒ トを含 む哺乳 類 動 物 の生 体 内 に お いて標 的細 胞
の細胞 質 内 に物 質 を放 出 さ せ る方 法 で あ って 、 F で 表 面 修 飾 され、かつ送
達 すべ き物 質 を内部 に封 入 した脂 質 膜 構 造 体 を該 動物 に投 与 す るエ程 を含 む
方 法 が 提 供 され る 。 送 達 すべ き物 質 と して ,医薬 有 効 成 分 又 は核 酸 な どが 挙
げ られ る 。 好 ま し く は、該 脂 質 膜 構 造 休 が ポ リ ア ル キ レン ヴ リ コ ー ル 、好 ま
しく は
に よ り表 面 修 飾 さ れて いる 上 記 の方 法 が 提 供 さ れ る 。 こ の脂 質 膜 構
造 休 は標 的細 胞 にエ ン ドサ イ トー シ ス に よ り取 り込 まれて ェン ドソー ム に封
入 された状 態 で細 胞 質 内 に移 行 した後 、 F の作 用 に よ り エ ン ドソー ム か ら
脱 出 して細 胞 質 内 に該 物 質 を効 率 的 に放 出す る こ とが で き る 。
001
こ の発 明 の 好 ま しい態 様 と して , ヒ トを含 む哺 乳 類 動 物 の細 胞 内 に お いて
遺 伝 子 を発 現 さ せ る 方 法 で あ って ,
「で 表 面 修 飾 され , さ ら に
及 びポ リ
ア ル ギ ニ ン 、好 ま し く ほオ ク タ ア ル ギ ニ ン に よ り表 面 修 飾 されて お り 、かつ
遺 伝 子 を含 む核 酸 を内部 に封 入 した脂 質 膜 構 造 体 を該 動物 に投 与 す る 工程 を
含 む方 法 が 提 供 され る 。 好 ま し く は、核 酸 と と も に カ チ オ ン性 ポ リマー 、例
えばプ ロタ
ミ
ン を内部 に封 入 した上 記 脂 質 膜 構 造 体 を用 いる こ とが で き る 。
さ ら に、遺 伝 子治 療 のために用 いる 上 記 の方 法 が提 供 され る 。
0018
ま た 、本 発 明 に よ り 、 ヒ トを含 む哺 乳 類 動 物 の疾 患 の予 防 及 びノ又は治 療
方 法 で あ って 、
で 表 面 修 飾 され,好 ま し く は さ ら にポ リア ル キ レン グ リ
コ ー ル 、よ り 好 ま し く は
で 表 面 修 飾 さ れて お り ,かつ医薬 有 効 成 分 を 内部
に封 入 した脂 質 膜 構 造 体 を該 動 物 に投 与 す る 工程 を含 む方 法 が 提 供 さ れ る 。
医薬 有 効 成 分 と して例 え ば抗 腫 瘍 剤 や核 酸 な ど を挙 げ る こ とが で き る 。
00
さ ら に、ヒ トを含 む哺 乳 類 動 物 の疾 患 の予 防 及 び
又 は治 療 方 法 で あ って
F7 で 表 面 修 飾 され 、好 ま し く は さ ら にポ リア ル キ レン グ リ コ ー ル 、よ り
好 ま しく は
で 表 面 修 飾 されて お り 、かつ医薬 有 効 成 分 、例 え ば抗 腫 瘍 剤 又
は遺 伝 子 を含 む核 酸 な ど を内部 に封 入 した脂 質 膜 構 造 休 を該 動 物 に投 与 す る
エ 程 を含 む方 法 が 提 供 され る 。
別 の観 点 か らは 、本 発 明 に よ り 、標 的細 胞 の核 内に物 質 を送 達 す る た めの
002 0
脂 質 膜 構 造 体 で あ って ,送 達 すべ き物 質 が 内部 に封 入 されて お り 、3 糖 以 上 の
オ リ ゴ糖 化 合 物 で 表 面 修 飾 さ れた脂 質 膜 構 造 体 が 提 供 され る 。
こ の発 明の好 ま しい態 様 に よ れ ば ,オ リ ゴ糖 化 合 物 が 3 糖 化 合 物 で あ る上 記
の脂 質 膜 構 造 休
オ リ ゴ糖 化 合 物 が グ ル コ ー ス 3 量 体 で あ る 上記 の脂 質 膜 構 造
オ リ ゴ糖 化 合 物 が マ ル ト ト リオ ー ス で あ る上 記 の脂 質 膜 構 造 体
体
及 び脂
質 膜 構 造 体 が リポ ソー ム で あ る上 記 の脂 質 膜 構 造 体 が 提 供 され る 。
さ ら に好 ま しい態 様 に よ れ ば 、
002
造休
v
L
に よ り表 面 修 飾 された上記 の脂 質 膜 構
4モ
に よ る 表 面 修 飾 量 が 脂 質 膜 構 造 休 の総 脂 質 量 に対 して0・1~
の範 囲で あ る上 記 の脂 質 膜 構 造 休
ま し く はポ リ
造体
L
チ レン グ リ コ ー ル (
さ ら にポ リ ア ル キ レン グ リ コ ール 、好
に よ り表 面 修 飾 さ れた上 記 の脂 質 膜 構
に よ る表 面 修 飾 量 が 脂 質 膜 構 造 体 の総 脂 質 量 に対 して
の範 囲で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 体
レ
~40モ ル
及 び標 的細胞 が 肝 臓 細 胞 で あ る 上 記 の脂
質 膜 構 造 休 が 提 供 され る 。
0022
ま た 、別 の観 点 か ら は、標 的細 胞 の核 内 に物 質 を送 達 す る ための脂 質 膜 構
造 体 で あ って 、送 達 すべ き物 質 が 内部 に封 入 さ れて お り 、3 糖 以 上 のオ リ ゴ糖
化 合 物 で 表 面 修 飾 された脂 質 膜 構 造 休 が 提 供 され る 。 こ の発 明 の好 ま しい態
様 に よ れ ば 、オ リ ゴ糖 化 合 物 が 3 糖 化 合 物 で あ る 上記 の脂 質 膜 構 造 休 ; オ リ ゴ
糖化合物が グ
レ コ ー ス 3 量 体 で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 体
ル ト ト リオ ー ス で あ る上 記 の脂 質 膜 構 造 休
オ リ ゴ糖 化 合 物 が マ
及 び標 的細 胞 が 肝 臓 細 胞 で あ る
上 記 の脂 質 膜 構 造 体 が 提 供 され る 。
さ ら に好 ま しい態 様 に よ れ ば 、該 物 質 が 核 酸 、例 え ば遺 伝 子 を含 む核 酸 やs
23
な どの機 能 性 核 酸 で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 体 が 提 供 さ れ、 さ らに脂 質 膜
構 造 休 が 多 機 能 性 エ ンベ ロー プ 型 ナ ノ 構 造 体
休
(
)
で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造
多 機 能 性 エ ン ベ ロ ー プ 型 ナ ノ 構 造 休 が 、内部 に核 酸 及 び カ チ オ ン性 ポ リ
マ ー が 封 入 され、表 面 が 3 糖 以 上 のオ リ ゴ糖 化 合 物 に よ り修 飾 された リポ ソー
ム で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 休
多機 能性 エ ンベ ロ ー フ型 ナ ノ 構 造 体 が 、内部
に核 酸 及 び カ テ オ ン性 ポ リマ ー が 封 入 され,表 面 が 3 糖 以 上 のオ リ ゴ糖 化 合 物
L
、及 び ポ リェチ レン グ リ コ ー ル に よ り修 飾 さ れた リポ ソー ム で あ る 上
記 の脂 質 膜 構 造 休
及 び カ チ オ ン性 ポ リ マ ー が プ ロ タ
ミ
ン で あ る 上 記 の脂 質
膜 構造 休 が 提 供 され る 。 ま た 、肝 臓 に お け る遺 伝 子発 現 に用 いる 上 記 の脂 質
膜 構 造 体 ; 遺 伝 子治 療 に用 いる 上 記 の脂 質 膜 構 造 体
に用 いる上 記 の脂 質 膜 構 造 休
肝 臓 疾 患 の遺 伝 子治 療
及 び肝 臓 疾 患 が 糖 尿 病 、肝 臓 癌 又 は ウ イ ル ス
性 肝 炎 で あ る 上 記 の脂 質 膜 構 造 体 が 提 供 され る 。
こ の脂 質 膜 構 造 休 を有 効 成 分 と して 含 む医 薬 組 成 物 、好 ま し く は該 物 質 と
して核 酸 を含 む医薬 組 成物 も 本 発 明 に よ り提 供 さ れ る 。
0024
さ ら に別 の観 点 か ら は、 ヒ トを含 む哺乳 類 動 物 の生 体 内の標 的組 織 又 は臓
器 の細 胞 の核 内 に物 質 を送 達 す る 方 法 で あ って 、3 糖 以 上 のオ リ ゴ糖 化 合 物 に
よ り修 飾 され、好 ま し く は さ らに
」及 び ポ リ ア ル キ レン グ リ コ ー ル で 表 面
修 飾 さ れて お り ,かつ送 達 すべ き物 質 を内部 に封 入 した脂 質 膜 構 造 体 を該 動
物 に投 与 す る エ程 を含 む方 法 が 提 供 され る 。 送 達 すべ き物 質 と して 、医薬 有
効 成 分 又 は核 酸 な どが 挙 げ られ る 。
0025
この発 明の好 ま しい態 様 と して 、 ヒ トを含 む哺 乳 類 動 物 の生 体 内の標 的組
織 又は臓 器 の細 胞 核 内 に お いて遺 伝 子 を発 現 さ せ る 方 法 で あ って 、3 糖 以 上 の
オ リ ゴ糖 化 合 物 に よ り修 飾 され、好 ま し く は さ ら に
」及 びポ リ ア ル キ レン
グ リ コ ー ルで 表 面 修 飾 さ れて お り 、かつ送 達 すべ き物 質 を内部 に封 入 した脂
質 膜 構 造 体 を該 動 物 に投 与 す る 工程 を含 む方 法 が 提 供 され る 。 好 ま し く は、
核 酸 と と も に カ テ オ ン性 ポ リ マ ー 、例 え ば プ ロ タ
ミ
ン を内部 に封 入 した上記
脂 質 膜 構 造 体 を用 いる こ とが で き る 。 さ ら に、肝 臓 細 胞 に お いて遺 伝 子 を発
現 させ る 上 記 の方 法 ; 遺 伝 子治 療 のために用 いる 上 記 の方 法
伝 子治 療 に用 いる 上記 の方 法
炎 で あ る 上 記 の方 法
肝 臓 疾 患 の遺
肝 臓 疾 患 が 糖 尿 病 ,肝 臓 癌 又は ウ イ ル ス 性 肝
及 び投 与 形 態 が 静 脈 内投 与 で あ る上 記 の方 法 が 提 供 さ
れる。
0026
ま た、本 発 明 に よ り 、 ヒ トを含 む哺 乳 類 動 物 の疾 患 の予 防 及 びノ又 は治 療
方 法 で あ って 、3 糖 以 上 のオ リ ゴ糖 化 合 物 に よ り修 飾 さ れ、好 ま し く は さ ら に
」及 びポ リ ア ル キ レン グ リ コ ール で 表 面 修 飾 さ れて お り ,かつ医薬 有 効 成
分 を 内部 に封 入 した脂 質 膜 構 造 体 を該 動物 に投 与 す る エ 程 を含 む方 法 が 提 供
され る 。
002
こ の発 明 の一態 様 と して 、 ヒ トを含 む哺 享 類 動物 の疾 患 の予 防 及 びノ又は
治 療 方 法 で あ って 、3 糖 以 上 のオ リ ゴ糖 化 合 物 に よ り修 飾 され、好 ま し く は さ
らに
」及 び ポ リ ア ル キ レン グ リ コ ー ル で 表 面 修 飾 されて お り 、かつ核 酸 を
内部 に封 入 した脂 質 膜 構 造 休 を該 動 物 に投 与 す る エ 程 を含 む方 法 が 提 供 され
る 。 こ の方 法 の好 ま しい態 様 に よ れば 、疾 患 が 肝 臓 疾 患 で あ る上 記 の方 法
肝 臓 疾 患 が 糖 尿 病 、肝 臓 癌 又 は ウ イ ル ス 性 肝 炎 で あ る 上 記 の方 法
及 ぴ投 与
形 態 が 静脈 内投 与 で あ る 上記 の方 法 が 提 供 され る 。
発 明の効 果
0028
本発 明の脂 質 膜 構 造 体 を用 いる と脂 質 膜 構 造 休 か ら内包 された物 質 を効 率
的に細 胞 質 内 に放 出 させ る こ と が で き る 。 特 に、
な どのポ リ ア ル キ レン グ
リ コ ー ル で 修 飾 された脂 質 膜 構 造 体 に お いて も細 胞 質 内へ の該 物 質 の放 出効
率 を高 め る こ とが で き る こ とか ら 、例 え ば抗 腫 瘍 剤 又 は遺 伝 子 を含 む核 酸 な
どの 医 薬 有 効 成 分 を内包 す る 脂 質 膜 構 造 体 の血 中滞 留 性 を高め、かつ脂 質 膜
構 造 体 か ら細 胞 質 内へ の 医 薬 有 効 成 分 の放 出効 率 を改善 す る こ とが 可 能 にな
る。
0029
また、本 発 明の脂 質 膜 構 造 体 を用 いる と標 的組 織 や臓 器 の細 胞 の核 内 に効
率 的 に所 望 の物 質 ,好 ま し く は核 酸 を送 達 す る こ とが で き、例 え ば遺 伝 子 を
含 む核 酸 を送 達 した場 合 に ほ肝 臓 細 胞 な どの核 内で 該 遺 伝 子 を高 度 に発 現 さ
せ る こ とが 可 能 にな る 。例 え ば 、本 発 明の脂 質 膜 構 造 体 と して マ ル ト ト リオ
ース 及 び
に よ り表 面 修 飾 された 多 機 能 性 エ ン ベ ロ ー フ型 ナ ノ 構 造 休 を用
L
いて遺 伝 子 を含 む核 酸 を肝 臓 細 胞 の核 内 に送 達 して該 遺 伝 子 を発 現 さ せた場
合 には、
V
の試 験 系 に お いて無 修 飾 の場 合 に比 べ て 約 100倍 程 度 の遺 伝
子発 現 効 率 上 昇 を達 成 す る こ と が で き、現 在 市 販 さ れて いる トラ ン ス フ ェク
シ ョ ン試 薬 と比 べ て も よ り高 い遺 伝 子発 現 効 率 を達 成 で き る ので 、本 発 明の
脂 質 膜 構 造 休 を用 いて 、例 え ば糖 尿 病 、ウ イ ル ス 性 肝 炎 や肝 臓 癌 な どに対 し
て極 めて効 率 的 な 遺 伝 子治 療 が 可 能 にな る 。
図面 の簡 単 な 説 明
7
図 遺 伝 子 封 入 8修 飾 リポ ソー ムの トラ ン ス フ ェウ シ ョ ン活 性 に及 ぼす 「
の効 果 を示 した 図で あ る 。 e La 細 胞 40 000 G e
s
での
e
h
) の結 果 を示 す。
8 (0・4 仕 9 p
図2 遺 伝 子封 入 8修 飾 リ ポ ソーム の トラ ン ス フ ェク シ ョ ン活 性 に及 ぼす F
の効 果 を示 した 図で あ る 。 e La 細 胞 40 000 G e
の静脈 内投 与 によ る イ ン ・ビ ボ で
7修 飾 8
及 び3 の
8
h
e ) の結 果 を示 す。
8 (0・4 仕 9 p
図3
での
e
s
の遺 伝 子発 現 結 果 を示 した図 で あ る 。
図4 細 胞 内に プ ラ ス ミ ド
の結 果 を示 し、赤 は
8
6 7修 飾 、黄 色 は共局 在
7修 飾
「
図5
を導 入 し、エ ン ドソ
8
脱 出 を観 察 した結 果 を示 した 図で あ る 。 (a)
ー ム か らの
F
「修 飾 8
を含 む
b [
(矢 印 を示 し、バ 一は 0が で あ る 。
が ェン ドソー ム との膜 融 合 を介 さ ず に ェン ドソー
8
(b) はョ
ム か ら脱 出す る こ と を示 した図で あ る 。 (a は非 膜 融 合 性 8
融合性
F
8
巨
の結 果 を示 し,青 は oechs
果 を示 し、赤 は 口一ダ ミ ン
図6
p
、緑 はエ ン ドソー ム
od
及 び緑 は
力 ル セ イ ン リ リー ス を用 いた
莫
33342 に よ る核 染 色 の結
を示 す 。
「7 修 飾 リポ ソーム の膜 破 壊 活 性 に お け
依 存 性 を示 した図で あ る 。
る
図7 p 修 飾 リポ ソー ム にお け る F に よ る エ ン ドソー ム 脱 出促 進 活 性 を示
した図で あ る 。赤 は
、バ 一は
hod
、緑 は ェン ドソー ム ; p 6 修 飾 を示 し
0は で あ る 。
図8 遺 伝 子 封 入 8
修 飾 リポ ソー ム の トラ ン ス フ ェウ シ ョ ン活 性 に及 ぼす
「の効 果 を示 した図 で あ る 。
と して
0
h
8
2000) を用 い,細 胞 と して は e La 細 胞 (4 0 000 G e
0
(
0
s
e
を
用 いた 。
図9
L
(2 )及 び マ ル ト ト リオ ー ス (5 ) を含 有 す る
及 び マ ウ ス 肝 臓 に お け る遺 伝 子発 現 (ル シ フ ェラ ー ゼ活 性
の粒 子径
・4 電位
を評 価 した結 果
を示 した 図 で あ る 。
図 0 マル
ト ト リオ ー ス ー
~
6 脂 質 の含 量 を0
の範 囲で 変 化 さ せて遺 伝
子発 現 活 性 を評 価 した結 果 を示 した 図 で あ る 。
図11 マ ル ト ト リオ ー ス 以 外 の糖 ( セ ロ ト リオ ー ス 、マ ン ノ ー ス 、ガ ラ ク ト
ー ス 、及 び 乃 マ ル トー ス ) につ いて遺 伝 子発 現 活 性 を評 価 した結 果 を示 した
図で あ る 。
図 2 マ ル ト ト リオ ー ス 以 外 の糖 ( ぱ マ ル トー ス 及 び ラ ウ トー ス ) につ いて
遺 伝 子発 現 活 性 を評 価 した結 果 を示 した 図 で あ る 。
をマ ウス に静脈 内投 与 した後 の肝 臓 移 行 量 を評 価 した結 果 を示 し
図
た図で あ る 。
図
L
及 び マ ル ト ト リオ ー ス で 修 飾 さ れ た
をマ ウ ス に静 脈 内投 与 し
た後 の肝 臓 移 行 量 を評 価 した結 果 を示 した 図で あ る 。
図15 」 op I e 及 び
e 投 与 時 の肝 臓 にお け る遺 伝 子発 現 を
と比 較
した結 果 を示 した 図で あ る 。
発 明 を実 施 す る た めの形 態
003 1
標 的細 胞 の細 胞 質 内 に物 質 を送 達 す る た めの本 発 明の脂 質 膜 構 造 休 を構 成
す る脂 質 と して は、例 え ば 、 リ ン脂 質 ,糖 脂 質 ,ス テ ロ ー ル 、又 は飽 和若 し
く は不 飽 和 の脂 肪 酸 な
どが 挙 げ られ る 。
標 的細 胞 の核 内に物 質 を送 達 す る た めの本 発 明 の脂 質 膜 構 造 休 を構 成 す る
脂 質 と して は、例 え ば , リ ン脂 質 、ス テ ロ ー ル 、又は飽 和 若 し く は不 飽 和 の
脂 肪 酸 な どが 挙 げ られ る 。
リ ン脂 質 及 び リ ン脂 質 誘 導 体 と して ほ 、例 え ば 、ホ ス フ ァテ ジ ル エ タ ノ ー
0032
ル ア ミ ン 、ホ ス フ ァ リ ジ ル コ リ ン 、ホ ス フ ァチ ジル セ リ ン ,ホ ス フ ァチ ジル
イ ノ シ トー ル 、ホ ス フ ァチ ジ ル グ リ セ ロ ー ル 、 力 ル ジ オ リ ピ ン ,ス フ ィン ゴ
ミ
エ リ ン 、セ ラ ミ ドホ ス ホ リル エ タ ノ ー ル ア ミ ン 、セ ラ ミ ドホ ス ホ リル グ リ
セ ロ ー ル 、セ ラ ミ ドホ ス ホ リル グ リ セ ロ ー ル ホ ス フ ァー ト、1,2 ジ ミ リ ス ト
イ ルー
2 ヂオ キ シ ホ ス フ ァチ ジ ル コ リ ン 、プ ラ ス マ ロ ゲ ン 、ホ ズ フ ァチ ジ ン
酸 な ど を挙 げ る こ とが で き、 これ ら は 種 又は2 種 以 上 を組 み合 わせ て 用 い る
こ とが で き る 。 これ ら リ ン脂 質 に お け る脂 肪 酸 残 基 は特 に限 定 さ れな いが 、
2 0の飽 和 又 は不 飽 和 の脂 肪 酸 残 基 を挙 げ る こ とが で き、
例 え ば 、炭 素 数 2 ~
具 体 的 には、 ラ ウ リ ン酸 、 ミ リス チ ン酸 、パ ル ミ チ ン酸 、ス テ ア リ ン酸 、オ
レイ ン酸 、 リ ノ ー ル 酸 な どの脂 肪 酸 由来 のア シ ル 基 を挙 げ る こ とが で き る 。
ま た 、卵 黄 レシ チ ン , 大 豆 レシ チ ン な どの天 然 物 由来 の リ ン脂 質 を用 いる こ
と も で きる 。
0033
糖 脂 質 と して は、例 え ば 、グ リセ ロ 糖 脂 質 ( 例 え ば 、ス ル ホ キ シ リ ボ シ ル
グ リセ リ ド、ジ グ リ コ シ ル ジ ヴ リセ リ ド、ジ ガ ラ ク トシ ル ジ グ リセ リ ド、ガ
ラ ク トシ ル ジ グ リ セ リ ド、グ リ コ シ ル ジ グ リセ リ ド)
、ス フ ィン ゴ糖 脂 質 (
例 え ば 、ガ ラ ク トシ ル セ レフロ シ ド、ラ ク トシ ル セ レフロ シ ド、 ガ ン グ リオ
、
ン ド な どが 挙 げ られ る 。
0034
ス テ ロ ー ル と して は、例 え ば 、動 物 由来 のス テ ロ ー ル
例 え ば 、 コ レス テ
ロ ー ル 、コ レス テ ロ ー ル コ ハ ク 酸 , ラ ノ ス テ ロ ー ル 、ジ ヒ ドロ ラ ノ ス テ ロ ー
ル 、テ ス モ ス テ ロ ー ル 、ジ ヒ ドロ コ レス テ ロ ー ル ) 、植 物 由来 のス テ ロ ー ル
フ ィ トス テ ロ ー ル
例 え ば 、ス チ ヴマ ス テ ロ ー ル 、 シ トス テ ロ ー ル 、カ
ン ペ ス テ ロ ール 、 フラ シ カ ス テ ロ ール
、微 生 物 由来 のス テ ロ ール ( 例 え ば
、チ モ ス テ ロ ー ル 、エ ル ゴ ス テ ロ ー ル
な どが 挙 げ られ る 。
飽 和 又は不 飽 和 の脂 肪 酸 と して は 、例 え ば 、パ ル ミ チ ン酸 、オ レイ ン酸 、
ス テ ア リ ン酸 、ア ラ キ ドン酸 、 ミ リス チ ン酸 な どの炭 素 数 12
~20の飽 和 又は
不 飽 和 の脂 肪 酸 が 挙 げ られ る 。
0035
脂 質 膜 構 造 体 の形 態 は特 に限 定 され な いが 、例 え ば 、水 系 溶 媒 に分 散 した
形 態 と して 一枚 膜 リ ポ ソー ム 、多 重 層 リ ポ ソー ム 、0 型 エ マ ル シ ョ ン 、
型 エ マ ル シ ョ ン 、球 状
ミ
セ ル 、ひ も 状
ミ セ ル 、又は不 定 型 の層 状 構 造 物 な ど
を挙 げ る こ とが で き る 。 本 発 明の脂 質 膜 構 造 休 の好 ま しい形 態 と して リポ ソ
ー ム を挙 げ る こ とが で き る 。 以 下 、本 発 明 の脂 質 膜 構 造 体 の好 ま しい態 様 と
して リポ ソーム について説 明す る場 合 が あ るが 、本 発 明の脂 質 膜 構造 体 は リ
ポ ソー ム に限 定 さ れ る こ と はな い。
003 6
標 的細 胞 の細 胞 質 内 に物 質 を送 達 す る た めの本 発 明の脂 質 膜 構 造 体 は、そ
F で 修 飾 されて いる こ と を特 徴 と して いる 。
の表 面 が
ザ
) 由来 の ぺ プ チ
タ ンパ ク 質
ド(
F はイ ン フ ル エ ン
23) を改 変 した ヴル タ ミ ン酸 リ ッチ ペ
プ チ ドで あ り 、 リ ポ ソー ム と混 在 さ せ る こ と に よ り脂 質 構 造 が 崩 壊 して 内包
された物 質 が 容 易 に放 出 さ れ る こ とが 報 告 さ れて お り (
1349 0 135 04 200 ) 、ポ リ エ チ レン グ リ コ ー ル テ
に
d
ry , 46
c he
pp
)
トラ ア ク リ レー ト (
「を結 合 さ せた送 達 シ ス テ ム も 提 案 されて いる ( he Jo u rna O ene e
0 pp 1134
ne
49 2008 。 当 業 者 は これ らの刊 行 物 を参 照 す る こ と
に よ り本 発 明 にお いて
F7 を容 易 に使
F
oc he
お いて
用語 に [
s
す る こ とが 可 能 で あ る 。本 明細 書 に
ry 46
pp
349 0
04
2007 の a b e
1に記 載 された配 列 に よ り特 定 され る ぺ プ チ ドの ほか、上 記 ペ フチ ドの ア ミ
ノ 酸 配 列 に お いて
又は数 個 の ア ミ ノ 酸 が 欠 失 、置換 、及 びノ又は付 加 された
ア ミ ノ 酸 配 列 か ら な り 、実 質 的 に
「 と 同様 の性 質 を有 す る修 飾 ペ プ チ ドも
包 含 され る 。 本 明細 書 に お け る 「 F 」 の用 語 を いかな る意 味 に お いて も 限
定 して解 釈 して はな ら な い。 上 記 刊 行 物 の 開示 及 び こ の刊 行 物 に お いて 引用
された全 て の文 献 の開示 を参 照 に よ り本 明細 書 の開示 と して 含 める 。
003
「に よ る脂 質 膜 構 造 休 の修 飾 方 法 は特 に限 定 さ れ な いが 、一般 的 には、
脂質化合物 と
F とが 共 有 結 合 した脂 質 修 飾
を脂 質 膜 構 成 脂 質 と して用
いて脂 質 膜 構 造 体 を構 築 す る こ と に よ り ・ F に よ り表 面 修 飾 さ れた脂 質 膜
構 造 休 を容 易 に製 造 す る こ とが で き る 。脂 質 修 飾
リル 化
F な ど を利 用 す る こ とが で き、 こ の化 合 物 はFu a
o ngug
he
・, 2
(6)
pp 1005 101
製 造 す る こ とが で きる 。
は総 脂 質 量 に対 して
S e
a
oc
200 に記 載 された方 法 に従 って容 易 に
「に よ る表 面 修 飾 量 は特 に限定 されな いが 、一般
的には脂 質 膜 構 造 休 の総 脂 質 量 に対 して
0038
「と しては、例 え ばス テ ア
モル
~5
モル
の範 囲で あ り、好 ま し く
程 度 で ある 。
標 的細 胞 の核 内に物 質 を送 達 す る た めの本 発 明の脂 質 膜 構造 休 の表 面修 飾
に用 い られ る 3 糖 以 上 のオ リ ゴ糖 化 合 物 の種 類 は特 に限 定 さ れな いが 、例 え ぼ
、3 個 な い し10個 程 度 の糖 ユ ニ ツ
トが 結 合 したオ リ ゴ糖 化 合 物 を用 い る こ とが
で き、好 ま し く は3 個 な い し 個 程 度 の糖 ユ ニ ツ トが 結 合 したオ リ ゴ 糖 化 合 物
仏
を用 いる こ とが で き る 。
r
オ リ ゴ糖 化 合 物 と して よ り具 体 的 に は、例 え ば 、セ ロ ト リオ ー ス (
:
os
ヴル コ ピ ラ ノ シ ル (
ル コ ー ス ) 、カ コ ト リオ ー ス ( haco
び
L ラム ノ
a nose
コ ピラ ノ シ
ノ シル
o
ノ シル
リオ ー ス
コ ピ ラ ノ シル
4)
6
d
d づ6
g
は
ンベ リ フ ェロ ー ス
d
トピ ラ ノ シル い
トラ オ ー ス
r s引
づ2)
3
g
ル コ ピ ラ ノ シル
タ キオ ース (
び
乃
グ ル コ ピ ラ ノ シ ド 、ラ フ ィ
ガ ラ ク トピ ラ ノ シ ル
o
e raose :
:
ラム ノ
び
ガ ラ ク トー ス
3
づ
d
旧
d
乃
d
1
の
、ウ
ガラ ク
リコ テ
キシ ロ ピ
ガ ラ ク トー ス
び
、マ
グ
グ ル コ ー ス ) 、ス
フ ル ク トフ ラ ノ シ ル 二 ぴ
ガ ラ ク トピ ラ ノ シ ル
旧
グル コ ピ ラ ノ シル (
の
グル コ ピ ラ ノ シル
4
づ
chyose :
ose
グル コ ピ ラ ノ シ ル
グル コ ピ ラ ノ シ ル
j
づ
ル トテ トラ オ ー ス (
ガラ ウ トピ ラ
の
フル ウ トフ ラ ノ シ ル二 巳
旧
グル
秘
ガ ラ ク ト ピ ラ ノ シ ド) な どの3 糖 化 合 物
は
(」
yco e raose :
ラ ノ シル
の 一 一ガラ ク ト
グル コ ピ ラ ノ シル
は
n eose :
グル コ ピ ラ ノ シ ル
be
ヴル コ ピ ラ
ば
グル コ ピ ラ ノ シ ド 、
フル ク トフ ラ ノ シ ル 二 び
ぽ
・イ ソパ ノ ー
ose :
グ ル コ ピ ラ ノ シ ド 、ソ ラ ト リオ ー ス (
ピ ラ ノ シル
d
グル コ ピ ラ ノ シ ル
ぽ
グル コ ピ ラ
ば
6
フ ル ク トフ ラ ノ シ ル ニ の
ば
グル
は
グ ル コ ー ス ) 、マ ン ニ ノ ト
4
づ
フル ク トフ ラ ノ シル二 ぴ
旧
nose :
ノ ース ( a
se :
ガ ラ ク トピ ラ ノ シ ル
ぱ
2)
グル コ ピ ラ ノ シ ル
巳
o r
グ ル コ ー ス ) 、 プ ラ ンテ オ ース (
4
づ
se :
6
づ
グル コ ース
6
づ
づ
臼
r
o
ヴル コ ー ス ) , メ レジ トー ス (
anose :
パ ノ ース
づ
se :
o
1
ピ ラ ノ シル
ノ シル
グル コ ピ ラ ノ シ ル
4
づ
( an
ラ ム ノ ピ ラ ノ シル
、ゲ ン チ ア ノ ー ス ( e n村
I
グ ル コ ー ス ) 、マ ル ト ト リオ ー ス
6
ル
臼
グル コ ピ ラ ノ シ ル
O
L
秘
グ
4)
づ
グル コ ピ ラ ノ シ ル い
jg
グル コ ピ ラ ノ シ ル
は
づ
づ
い
:
ド 、イ ソマ ル ト ト リオ ー ス (
o pan ose
ス (
ose
グル コ ー ス
ピ ラ ノ シル
フル ク トフ ラ ノ シ ル
B
グル コ ピ ラ ノ シ
旧
ガラ ク トピ ラ ノ シ
グル コ ピ ラ ノ シ ド な ど
の4 糖 化 合 物 ; マ ル
~4)
は
1づ4
6
ラ ノ シル
4
ぴ
コ ース
~)
の
4
グ
巳
レコ
ピ ラ ノ シル
4)
グル コ ピ ラ ノ シ ル
Ⅳ
6)
ガ ラ ク トピ ラ ノ シル
1づ6
ガラ ク トピ ラ ノ シル
は
ド な どの5 糖 化 合 物
open aose :
は一
グ ル コ ー ス ) 、ベ ル バ ス コ ー ス ( e rbascose :
フル ク トフ ラ ノ シ ル二 は
ピ ラ ノ シル
づ
1
グル コ ピ ラ ノ シ
グ ル コ ピ ラ ノ シル
乃
(
トペ ン タ オ ー ス
マ ル トヘ キ サ オ ー ス (
グル コ ピ ラ ノ シル
ヴル コ ピ ラ ノ シ ル
4
び
4
び
グル コ ピ ラ ノ シ
は
ohexaose
:
の
ヴル コ ピ
グル コ ピ ラ ノ シ ル
ヴル コ ピ ラ ノ シ ル
な どの6 糖 化 合 物 を挙 げ る こ とが で き る が
ガラ ク ト
び
4
グル
・これ らに限定 される こ と
は な い。
0040
好 ま し く はグル コ ー ス の3 量 体 な い し 量 休 で あ る オ リ ゴ糖 化 合 物 を用 いる
こ とが で き、さ ら に好 ま し く は ヴル コ ー ス の3量 体 又は4量 体 で あ る オ リ ゴ糖
化 合 物 を用 い る こ とが で き る 。 よ り具 体 的 には、イ ソ マル ト ト リオ ー ス 、イ
ソパ ノ ー ス 、マ ル ト ト リオ ー ス 、マ ル トテ トラ オ ー ス ,マ ル トペ ン タ オ ー ス
、又 はマ ル トヘ キサ オ ー ス な ど を好 適 に用 いる こ とが で き、 これ らの う ち 、
グル コ ー ス が ぱ
4結 合 した マ
ペ ン タ オ ー ス 、又 はマ
レ
レ
ト ト リオ ー ス 、マ ル トテ トラ オ ー ス ,マ ル ト
トヘ キ サ オ ー ス が さ ら に好 ま しい。 特 に好 ま しいの
はマ ル ト ト リオ ー ス 又はマ ル トテ トラ オ ー ス で あ り、最 も 好 ま しいの はマ ル
ト ト リオ ー ス で あ る 。
004
オ リ ゴ糖 化 合 物 で 脂 質 膜 構 造 体 を表 面 修 飾 す る 方 法 は特 に限 定 され な いが
,例 え ば 、脂 質 膜 構 造 体 を ガ ラ ク トー ス やマ ン ノ ー ス な どの単 糖 で 表 面 を修
飾 した リ ポ ソー ム 国際 公 開 02007
248 1) が 矢 られて いる ので 、こ の刊 行 物
に記 載 された表 面 修 飾 方 法 を採 用 する こ とが で き る 。 上記 刊 行 物 の開示 の全
て を参 照 に よ り本 明細 書 の開示 と して 含 め る 。 こ の手段 はポ リア ル キ レン ヴ
リ コ ー ル 化 脂 質 に単 糖 化 合 物 を結 合 して脂 質 膜 構 造 体 の表 面 修 飾 を行 な う 方
法 で あ り 、 こ の手 段 に よ り脂 質 膜 構 造 休 の表 面 をポ リ ア ル キ レン ヴ リ コ ー ル
に よ り 同 時 に修 飾 す る こ とが で き る ので 好 ま しい。
0042
本 発 明の脂 質 膜 構 造 体 の表 面 をポ リ ア ル キ レン グ リ コ ール な どの親 水 性 ポ
リ マ ー で修 飾 す る こ と に よ り リ ポ ソー ム の血 中滞 留 性 を高 め る こ とが で き る
。 こ の手段 につ いては 、例 え ば 、特 開平 1 24971 7 号 公 報 、特 開平 2
公 報 、特 開平 4 346
18
9512 号
号 公 報 、特 開2 004 104 8 1 号 公 報 な どに記 載 されて いる
。 親 水 性 ポ リ マ ー と して はポ リア ル キ レン グ リ コ ー ル が 好 ま しい。 ポ リ ア ル
キ レン グ リ コ ール と して は、例 え ば ,ポ リ エ チ レン グ リ コ ール ,ポ リ プ ロ ピ
レン グ リ コ ー ル ,ポ リ テ トラ メ チ レン グ リ コ ー ル 、ポ リヘ キ サ メ チ レン グ リ
コ ー ル な ど を用 いる こ とが で き る 。 ポ リ ア ル キ
~0 000程 度 、好 ま し く は
例 え ば 00
5
レン グ リ コ ー ル の分 子量 は、
~0 000、さ ら に好 ま し く は1 ,000~
00
,000程 度 で あ る 。
00 3
ポ リ ア ル キ レン グ リ コ ー ル に よ る脂 質 膜 構 造 体 の表 面 修 飾 は、例 え ば ポ リ
ア ル キ レン グ リ コ ー ル 修 飾 脂 質 を脂 質 膜 構 成 脂 質 と して 用 いて脂 質 膜 構 造 休
を構 築 す る こ と に よ り容 易 に行 な う こ とが で き る 。例 え ば ,ポ リ エ チ レン グ
リ コ ー ル に よ る 修 飾 を行 う 場 合 にはス テ ア リル 化 ポ リエ チ レン グ リ コ ール
例 え ば ス テ ア リ ン酸
4
(
4 ) な ど) を用 いる こ とが で き る 。 そ の他
力 ル ボ ニ ル ー メ トキ シ ポ リ エ チ レン ヴ リ コ ー ルー2 000
イ ルー s n グ リ セ ロ
3
ホ ス フ ォエ タ ノ ー ル ア ミ ン 、n
リ エ チ レン グ リ コ ー ルー 000
エ タ ノ ール ア
2
ミ
ン、
2 ジ パ ル ミ トイ ルーs
2
力 ル ボ ニ ルー メ トキ シ ポ
n
グ リセ ロ 3 ホ ス フ ォ
ジ ス テ ア ロ イ ルー s n グ リセ ロ 3 ホ ス フ ォエ タ ノ ー ル ア ミ ン 、
3 ホ ス フ ォエ タ ノ ー ル ア ミ ン 、
コ ー ル ー 000
2
パル ミ ト
力 ル ボ ニル ー メ トキ シ ポ リ エ チ レン グ リ コ ー ル ー
ル ー メ トキ シ ポ リ エ チ レン グ リ コ ー ルー2 000
ロ
(
2
5
0
カ ルボニ
ジ ス テ ア ロ イ ルー s n グ リセ
力 ル ボ ニ ルー メ トキ シ ポ リエ チ レン グ リ
ジ ス テ ア ロ イ ル ーs n グ リセ ロ 3 ホ ス フ ォエ タ ノ ー ル ア ミ
ン な どの ポ リ エ チ レン グ リ コ ール 誘 導体 な どを用 いる こ と も で き る が 、ポ リ
ア ル キ レン グ リ コ ー ル 化 脂 質 は これ ら に限定 さ れ る こ と はな い。
004
例 え ば 、ス テ ア リル 化 ポ リ エ チ レン グ リ コ ー ル にオ リ ゴ糖 化 合 物 を結 合 さ
せ る こ と に よ り 、ポ リ ア ル キ レン グ リ コ ー ル 及 びオ リ ゴ糖 化 合 物 に よ る 表 面
修 飾 を 同 時 に達 成 する こ とが で き る 。 も っと も 、脂 質 膜 構 造 体 を表 面 修 飾 す
る 方 法 は上 記 の方 法 に限 定 さ れ る こ と はな く 、例 え ば 、ス テ ア リル 化 さ れた
オ リ ゴ糖 化 合 物 な ど脂 質 化 オ リ ゴ糖 化 合 物 を脂 質 膜 構 造 体 の構 成 脂 質 と して
使 用 す る こ と に よ り 、表 面 修 飾 を行 な う こ とが で き る場 合 も あ る 。 オ リ ゴ糖
化 合 物 に よ る 脂 質 膜 構 造 休 の表 面 修 飾 量 は特 に限定 されな いが 、例 え ば 、総
脂 質 量 に対 して
く は5
0045
~0モ ル
~3 0モ ル
2 0モ ル
程 度 、好 ま し く は2 ~
程 度 、 よ り好 ま し
程 度 で ある 。
本発 明の脂 質 膜 構 造 休 の製 造 に あた り 、血 中滞 留 性 を高め る ための脂 質誘
導 体 と して 、例 え ば 、グ リ コ フ ォ リ ン 、ガ ン ヴ リオ シ ド
、ホ ス フ ァチ ジ ル
イ ノ シ トー ル ,ガ ン グ リオ シ ド 3 、グ ル ウ ロ ン酸 誘 導 体 、グ ル タ
体 、ポ リ グ リセ リ ン リ ン脂 質 誘 導体 な どを利
ミ
ン酸 誘 導
す る こ と も で き る 。 ま た 、血
中滞 留 性 を高め る ための親 水 性 ポ リ マ ー と して 、ポ リ ア ル キ レン ヴ リ コ ー ル
のぼ かにデ キ ス トラ ン、フル ラ ン、 フ ィコ ール 、ポ リ ビ ニ ル ア ル コ ール 、ス
テ レン 一 無 水 マ レイ ン酸 交 互 共 重 合 体 ,ジ ビ ニ ル エ ー テ ル 一 無 水 マ レイ ン酸
交 互 共 重 合 体 , ア ミ ロ ー ス 、ア ミ ロ ペ ク チ ン 、キ トサ ン 、マ ンナ ン 、シ ウ ロ
デ キ ス ト リ ン ,ペ ク チ ン 、 カ ラ ギ一ナ ン な どを表 面 修 飾 に用 いる こ と も で き
る。
0046
また 、本 発 明の脂 質 膜 構 造 休 にほ、例 え ば 、温 度 変 化 感 受性 機 能 、膜 透 過
機 能 、遺 伝 子発 現機 能 、及 び
感 受 性 機 能 な どの いずれか1つ又は2 つ以 上 の
機 能 を付 与 す る こ とが で き る 。血 申滞 留 性 を付 加 す る と と も に, これ らの機
能 を適 宜 付 加 す る こ と に よ り 、例 え ば抗 腫 瘍 剤 や遺 伝 子 を含 む核 酸 な どの 医
薬 有 効 成 分 を 内包 す る脂 質 膜 構 造 体 の血 液 中で の滞 留 性 を向上 さ せ 、肝 臓 や
脾 臓 な どの細 網 内皮 系 組 織 に よ る 捕 捉 率 を低 下 させ る と と も に、標 的細 胞 に
お け る ェン ドサ イ トー シ ス の後 にェン ドソー ム か らの医薬 有 効 成 分 の放 出効
率 を高め る こ とが で き る 。 ま た、標 的細 胞 にお け る ェン ドサ イ トー シ ス の後
にェン ドソー ム か ら効 率 的 に脂 質 膜 構 造 体 を脱 出 させ て核 内 に移 行 させ る こ
とが で き,核 内 に お いて高 い遺 伝 子発 現 活 性 を達 成 す る こ とが 可 能 にな る 。
004
温 度 変 化 感 受 性 機 能 を付 与 す る こ とが で き る温 度 変 化 感 受性 脂 質 誘 導 体 と
しては、例 え ば 、 ジ バ
で きる。 また,
レミ
トイ ル ホ ス フ ァチ ジ ル コ リ ン な ど を挙 げ る こ とが
感 受 性 機 能 を付 与 す る こ とが で き る
感 受 性 脂 質 誘 導体 と
しては、例 え ば 、 ジ オ レオ イ ル ホ ス フ ァチ ジ ル エ タ ノ ー ル ア ミ ン な ど を挙 げ
る こ とが で き る 。
ま た 、本 発 明の脂 質 膜 構 造 体 は、細 胞 表 面 の受 容体 や抗 原 に対 して特 異 的
004 8
に結 合 可 能 な 抗 体 な どの物 質 で修 飾 を施 す こ と も で き,ェン ドサ イ トー シ ス
効 率 を改 善 す る こ とが で き る 。 送 達 の効 率 性 の観 点 か ら 、例 え ば標 的組 織 又
は臓 器 に特 異 的 に発 現 す る 生 体 成 分 に対 す る モ ノ ク ロ ー ナル抗 体 を脂 質 膜 構
造 休 の表 面 に配 置す る こ とが 好 ま しい。 こ の手 法 は、例 え ば 、
233
2 4頁
pr es s
nc 発行 ,
a
L
及 びF rank
La
a
r
n
編 ) な どに記 載 さ れて いる 。 脂 質 膜 構 造 休 の構 成成 分 と して ,モ ノ ク ロ ー ナ
ル 抗 体 やその フ ラ ヴメ ン ト ( 例 え ば 、Fab フ ラ グ メ ン ト、「(a b
、又 はFa b
例 え ばポ リ
フ ラ グ メ ン トな ど) 中の メ ル カ フ ト基 と 反 応 し得 る 脂 質誘 導 体 、
エ テ レン グ リ コ ー ル
ノ ール ア ミ ン 仙
ロ
3
キ シー
の ジ ス テ ア ロ イ ル ホ ス フ ァチ ジル エ タ
(
マ レイ ン イ ミ ド、 巳
ホ ス フ ォ リル エ チ ル
ピ ロ ー ルー 1 イ ル
オキ ソ
フラ グ メ ン ト
2 エ タ ン ジル )
力 ルバ
ミ
ル
2
吋
ジ ス テ ア ロ イ ルーs n グ リセ
2
エ タ ン カ ル ボ キサ ミ ド
2 5
ヒ ドロー2
ポ
プ ロ ピル
ジ
オ
な どのマ レイ ン イ ミ ド構 造 を有 す る脂 質 誘 導 体 を含 有
さ せ る こ と に よ り 、モ ノ ク ロ ー ナ ル抗 体 を脂 質 膜 構 造 体 の膜 の表 面 に結 合 さ
せ る こ とが で き る 。
本 発 明の脂 質 膜 構 造 体 の表 面 はポ リ ア ル ギ ニ ン で修 飾 され て いて も よ い。
004 9
ポ リ ア ル ギ ニ ン と してはオ ク タ ア ル ギ ニ ン な どを用 いる こ とが で き る 。 リポ
ソー ム な どの脂 質 膜 構 造 体 の表 面 をオ ク タ ア ル ギ ニ ン な どのポ リ ア ル ギ ニ ン
で修 飾 す る こ と に よ り , リ ポ ソー ム に封 入 された 目的物 質 の細 胞 内送 達 効 率
を 向上 さ せ る こ と が で き る ㏄ u r n
23
200
O
on ro
ed
e ease
98
pp
3
国際 公 開 02 005 32 93) 。 ポ リア ル ギ ニ ン に よ る脂 質 膜 構 造 休 表
面 の修 飾 は、上 記 の刊 行 物 に記 載 された方 法 に従 って 、例 え ば脂 質 修 飾 ポ リ
ア ル ギ ニ ン 、例 え ばス テ ア リル 化 オ ク タ ア ル ギ ニ ン な どを脂 質 膜 構 造 体 の構
成 脂 質 と して使 用 す る こ と に よ り容 易 に行 な う こ とが で き る 。 上 記 刊 行 物 の
開示 及 び こ の刊 行 物 に お いて 引用 された全 て の文 献 の 開示 を参 照 に よ り本 明
細 書 の開示 と して 含 める 。
ポ リ マ ー及 びノ又 は
さ ら に、本 発 明の脂 質 膜 構 造 休 は
005 01
いて も よ い。
ポ リ マ ー は2 メ タ ク リ ロ イ ル オ キ シ エ チ ル ホ ス ホ リル コ リ
の を重 合 して 得 られ る
ン
」で修 飾 されて
ポ リ マ ー で あ る 。 こ のポ リ マ ー は生 体 膜 と
類 似 の分 子構 造 を有 して いる こ とか ら タ ンパ ウ 質 や血 球 な どの生 体 成 分 との
相 互 作 用 が極 めて 小 さ く 、優 れた生 体 適 合 性 を有 す る こ とが 示 さ れて いる 。
本 明細 書 にお いて 、 「
ポ リ マー 」 の用 語 には
の ホ モ ポ リ マー 、及 び
と他 の重 合 成 分 との コ ポ リマ ー の いずれ も 包 含 され る 。
ポ リ マー は市 販 のポ リ マ ー を容 易 に入 手 す る こ とが で き る 。例 え ば 、 日
00 1
油 株 式 会 社 か ら登 録 商 標 「リ ピ ジ ュア
: 6
12 5 2
88
25 4
ポ リ マー
9 6)
のホ モ ポ リ マ
と ブ チ ル メ タ ク リ レー トと の コ ポ リ マ
、メ タ ク リル 酸 ナ
:
ト リ ウム 、メ タ ク リル 酸 ブチ ル の3 元 コ
(メ タ ) ア ク リ ロ イ ル オ キ シ プ ロ ピ ル ト リ メ
と2 ヒ ドロ キ シー3
;
」 と して
(L
チ ル ア ン モ ニ ウ ム ク ロ リ ドと の2 元 コ ポ リマー
;
リ ン脂 質 ポ リ マー ( 」
な どが 提 供 されて お り , いずれ も 本 発 明 に用 い る こ とが で き る 。
00 2
本 発 明 にお いて 用 い られ る
ば、
ポ リ マ ー の種 類 は特 に限 定 されな いが 、例 え
と ブ チ ル メ タ ク リ レー トな どの メ タ ク リ ル 酸 エ ス テ ル と の コ ポ リ マ ー
、特 に ブ ロ ック コ ポ リマ ー な どを好 ま し く 用 いる こ とが で き る 。 こ の コ ポ リ
マ ー につ いて は特 許 第 289 03 1 6 号 公 報 に製 造 方 法 が 詳 細 に記 載 されて お り、当
業 者 は こ の特 許 公 報 を参 照 す る こ と に よ り 所 望 の コ ポ リマ ー を容 易 に製 造 す
る こ とが で き る 。 こ の特 許 公 報 の開示 の全 て を参 照 に よ り本 明細 書 の開示 と
して含 め る 。 本 発 明 に お いて は、水 溶 性 を有 し,かつ疎 水 性 基 を有 す る
ポ
リ マー を用 いる こ とが 好 ま しいが , こ の よ う な観 点 か ら炭 素 数 な い し 8 程 度
のア ク リル 酸 ェス テ ル 又 は メ タ ク リル 酸 エ ス テ ル を用 いて 製 造 さ れた
コポ
リ マ ー を好 適 に使 用 す る こ とが で き る 。
)
の コ ポ リマ ー と して は、例 え ば 、
0) や
え ば、
の モ ル とヒが 3 : の コ ポ リ マ ー
と
y
と
er
Jo u r n
22
pp 35
と ブ チ ル メ タ ク リ レー ト (
の モ ル とヒが5 : 5 の コ ポ リ マ
30
(
と
5
な どが 知 られて お り 、例
360 19 9 0な どに記 載 の方 法 に従 って容
2
易 に調 製 す る こ とが 可 能 で あ る
(
0
例 え ば特 開2 00 31 526号 公 報 に具 体 的な 製
造 方 法 の説 明が あ る ) 。 本 発 明 には
5
0を特 に好 ま し く 用 いる こ とが で き る
ポ リ マ ー の重 合 度 や分 子量 は特 に限定 されな いが 、例 え ば 、水 溶 性 を維
持 す る観 点 か ら 平 均 分 子 量
(
3 0
重 量 平 均 分 子量 ) が 5 ,000~
0 000程 度 、好 ま
し く は1 0 000~00 000程 度 のポ リ マー を用 いる こ とが で き る 。
00 3
ポ リ マ ー で 脂 質 膜 構 造 体 を修 飾 す る 方 法 は特 に限 定 さ れ な いが 、例 え ば
、 リポ ソー ム な どの脂 質 膜 構 造 体 の水 性 分散 物 に
ポ リ マー を添 加 し、室温
で 数 分 か ら数 時 間程 度 放 置すれ ば よ い。 上 記 水 性 分散 物 への
加 量 は特 に限定 され な いが 、修 飾 すべ き
ポ リ マ ー の量 に応
脂 質 膜 構 造 体 の総 脂 質 量 に対 して0・01 ~ 質 量
。 こ の操 作 に よ り
れ,表 面 が
じ て 、例 え ば 、
の範 囲、好 ま し く は0・1 ~1 0
、さ ら に好 ま し く は0・ ~3 質 量 程 度 の
質量
ポ リ マー の 添
ポ リ マー を添 加 すれば よ い
ポ リ マー は速 やか に脂 質 膜 構 造 体 の脂 質 成 分 に取 り込 ま
ポ リマー で修 飾 された脂 質 膜 構 造 休 を調 製 す る こ とが で き る 。
ポ リ マー に よ る表 面 修 飾 量 は特 に限定 されな いが ,例 え ば脂 質 膜 構 造 休 の
総 脂 質 量 に対 して0・1 ~質 量
程 度 の範 囲で あ る 。
エ ン ドソー ム 内か ら脂 質 膜 構 造 体 を細 胞 質 中 に効 率 的 に脱 出 させ る た めに
00 4
本 発 明 の脂 質 膜 構 造 体 の表 面 を
y
pp
,2 6
964
29 2
開2 006 2803 0号 公 報 には
L
で修 飾 して も よ い。
L
L
L
r
で 表 面 修 飾 を施 した リポ ソー ム が 開示 さ れて い
L
造 体 を容 易 に製 造 す る こ とが で き る 。 一般 的 には
h
che
に お いて報 告 されたぺ フチ ドで あ り 、例 え ば 、特
8
る の で 、上 記 公 報 に記載 された方 法 に従 って 、
体
」
で 表 面 修 飾 した脂 質 膜 構
L
の コ レス テ ロ ー ル 誘 導
を脂 質 成 分 と して 用 いて脂 質 膜 構 造 体 を調 製 す る こ と に よ り
で 表 面 修 飾 した脂 質 膜 構 造 体 を製 造 す る こ とが で き る 。
L
に よ る表
面 修 飾 量 は特 に限 定 されな いが 、例 え ば 、総 脂 質 量 に対 して0・0 ~0モ ル
程 度 、好 ま し く は0・ ~ モ ル
00 5
程 度 、 よ り好 ま し く は
~モ ル
程 度 で ある
木 明細 書 に お いて 「 」」 の用 語 には特 開2 006 2803 0号 公 報 の配 列 表 の配
列 番 号 1 に よ り特 定 され る ぺ プ チ ドの ほか 、上 記 ペ フチ ドの ア ミ ノ 酸 配 列 に お
いて
は数 個 の ア ミ ノ 酸 が 欠 失 、置換 、及 びノ又は付 加 された ア ミ ノ 酸 配 列
か らな り 、実 質 的 に 」 と 同様 の性 質
例 え ば酸 性 条 件 下 に お いて 脂 質 膜 同
士 を融 合 で き る 性 質 ) を有 す る 修 飾 ペ フチ ドも 包 含 され る 。 木明細 書 にお け
る 「 L 」 の用 語 を いかな る意 味 に お いて も 限 定 して解 釈 して はな ら な い。
」及 び 」に よ る 脂 質 膜 構 造 体 の表 面 修 飾 方 法 に関 して 、特 開2 006 2803 号
公 報 の開示 の全 て を参 照 に よ り木 明細 書 の開示 と して含 め る 。
本 発 明の脂 質 膜 構 造 体 には 、ス テ ロ ー ル 、又はヴ リセ リ ン若 し く はそ の脂
00
肪 酸 エ ス テ ル な どの膜 安 定 化 剤 、 トコ フ ェ ロ ー ル 、没 食 子酸 フロ ピ ル ,パ ル
ミ
チ ン酸 ア ス コ ル ビル 、又 は ブチ ル 化 ヒ ドロ キ シ トル エ ン な どの抗 酸 化 剤 、
荷 電物 質 、及 び膜 タ ンパ ク 質 な どか ら な る 群 か ら選 ばれ る 1種 又 は2 種 以 上 の
物 質 を含 ん で いて も よ い。 正荷 電 を付 与 す る荷 電 物 質 と しては、例 え ば 、ス
テ ア リル ア
ミ
ン ,オ レイ ル ア ミ ン な どの飽 和 又 は不 飽 和 脂 肪 族 ア ミ ン ; ジ オ
レオ イ ル ト リ メ チ ル ア ン モ ニ ウ ム プ ロ パ ン な どの飽 和 又 は不 飽 和 カ チ オ ン性
合 成 脂 質 ; あ る いはカ チ オ ン性 ポ リ マ ー な ど を挙 げ る こ とが で き、負 電荷 を
付 与 す る 荷 電 物 質 と して は、例 え ば , ジ セ チ ル ホ ス フ ェー ト、 コ レス テ リル
ヘ
ミ ス ク シネ ー
ト、ホ ス フ ァチ ジ ル セ リ ン 、ホ ス フ ァチ ジ ル イ ノ シ トー ル 、
ホ ス フ ァチ ジ ン酸 な どを挙 げ る こ と が で き る 。 膜 タ ンパ ク 質 と して は、例 え
ば ,膜 表 在 性 タ ンパ ク 質 、又 は膜 内在 性 タ ンパ ク 質 な どが 挙 げ られ る 。 これ
ら の物 質 の配 合 量 は特 に限 定 されず 、 目的 に応 じ て適 宜 選 択 す る こ とが で き
る。
005
多 機 能 性 を付 加 した エ ン ベ ロ ー プ 型 ナ ノ 構 造 体 (
)
が知 られて お り ,
本 発 明 の脂 質 膜 構 造 体 と して 好 適 に使 用 す る こ とが で き る 。
、フラ ス ミ ド
は、例 え ば
な どの核 酸 と プ ロ タ ミ ン な どの カ チ オ ン性 ポ リ マー との複 合
体 を コ ア と し、 こ の コ ア が リ ポ ソー ム 形 態 の脂 質 エ ンベ ロ ー プ膜 の 内部 に封
入 された構 造 を有 して いる 。
の脂 質 エ ン ベ ロ ー プ 膜 には 、必 要 に応
じ てp
応 答 性 や膜 透 過 性 を調 節 す る た めのぺ フチ ドを配 置す る こ とが で き、脂 質 ェ
ン ベ ロ ー プ 膜 の外 側 表 面 はポ リ エ チ レン グ リ コ ー ル な どのア ル キ レン グ リ コ
ー ル で 修 飾 す る こ とが で き る。
の脂 質 エ ン ベ ロ ー プ の 内部 には、凝 縮 化
及 び カ チ オ ン性 ポ リマー が 封 入 されて お り 、効 率 的 に遺 伝 子発 現 を
さ れた
達 成 で き る よ う に設 計 さ れて いる 。 本 発 明 に好 適 に使 用可 能 な
、所 望 の遺 伝 子 を組 み込 ん だ プ ラ ス
ミ
ド
とプ ロタ
封 入 さ れ、脂 質 ェン ベ ロ ー プ の外 側 表 面 が
で修 飾 された
オ リ ゴ糖 結 合
ミ
ン と の複 合 体 が 内部 に
で 修 飾 さ れた
及び
が 好 ま しい。
と しては
又は
に よ る修 飾 は構 成 脂 質 成
分 と して ス テ ア リル 化 ポ リ エ チ レン グ リ コ ー ル を用 いる こ とが 好 ま しい。
につ いて は 、例 え ば rug
e
ve ry
ys e
22 2 pp
122 2 0 な どの
総 説 を参 照 す る こ とが で き る 。 上 記 刊 行 物 の開示 及 び こ の総 説 に お いて 引用
された全 て の文 献 の開示 を参 照 に よ リ本 明細 書 の開 示 と して含 める 。
00 8
脂 質 膜 構 造 休 の形 態 は特 に限 定 されな いが 、例 え ば 、水 系 溶 媒
例 え ば水
、生 理 食 塩 水 、 リ ン酸 緩 衝 生 理 食 塩 水 な ど) に分 散 された形 態 や こ の水 性 分
散 物 を凍 結 乾 燥 した形 態 な どが 挙 げ られ る 。
005 9
脂 質 膜 構 造 休 の製 造 方 法 も 特 に限 定 されず、 当 業 者 に利 用 可能 な 任 意 の方
法 を採 用 す る こ とが で き る 。 一例 を挙 げ れ ば 、全 て の脂 質 成 分 をク ロ ロ ホ ル
ム な どの有 機 溶 媒 に溶 解 し、 エ バ ポ レー タ に よ る減 圧 乾 固や噴 霧 乾 燥 機 に よ
る 噴 霧 乾 燥 を行 う こ と に よ って脂 質 膜 を形 成 した後 、水 系 溶 媒 を乾 燥 した上
記 の混 合 物 に添 加 し、 さ らにホ モ ジ ナ イ ザ ー な どの乳 化機 、超 音 波 乳 化 機 、
又 は高圧 噴 射 乳 化 機 な どに よ り乳 化 す る こ とで 製 造 す る こ とが で き る 。 ま た
、 リ ポ ソーム を製 造 す る方 法 と して よ く 知 られて いる方 法 、例 え ば逆 相 蒸 発
法 な どに よ って も 製 造 す る こ とが で き る 。 脂 質 膜 構 造 体 の大 き さ を制 御 した
い場 合 には、孔 径 のそ ろ った メ ン ブ ラ ン フ イ ル タ ー な ど を用 いて 、高 圧 下 で
イ ウ ス トル ー ジ ョ ン
を行 え ば よ い。 分 散 した状 態 の脂 質 膜
押 し出 し濾 過
構 造 休 の大 き さ は特 に限 定 さ れな いが 、例 え ば 、 リポ ソー ム の場 合 には粒 子
径 が 5 0 n か ら5
程 度 で あ り 、5 0 n か ら4 00 n 程 度 が 好 ま し く 、5 0 n か ら
ぱ
00 n 程 度 が 好 ま し く 、 5 0 n か ら2 0 n 程 度 が よ り 好 ま しい。粒 子 径 は 、
例 えば
006 0
L
(d y n a
水 系溶 媒
c
gh
Sc a
e
ng)
法 に よ り測 定 す る こ と が で き る 。
分 散 媒 ) の組 成 は特 に限 定 さ れな いが 、例 え ば 、 リ ン酸 緩 衝 液
、ク エ ン酸緩 衝 液 、 リ ン酸緩 衝 生 理 食 塩 液 な どの緩 衝 液 ,生 理 食 塩 水 、細 胞
培 養 用 の培 地 な ど を挙 げ る こ とが で き る 。 これ ら水 系 溶 媒 ( 分 散 媒
は脂 質
膜 構 造 休 を安 定 に分 散 させ る こ とが で き る が 、 さ らに、グ ル コ ー ス 、ガ ラ ク
トー ス 、マ ン ノ ー ス 、 フル ク トー ス 、イ ノ シ トー ル 、 リボ一ス 、キ シ ロ ー ス
糖 の単 糖 類 、乳 糖 、 シ ョ糖 、セ ロ ビオ ー ス , ト レハ ロ ー ス ,マ ル トー ス な ど
の二 糖 類 、ラ フ ィノ ー ス 、 メ レジ ノ ー ス な どの三 糖 類 、シ ク ロ デ キ ス ト リ ン
な どの 多 糖 類 、エ リ ス リ トー ル 、キ シ リ トー ル 、 ソル ビ トー ル 、マ ン ニ トー
ル 、マ
レチ
トー ル な どの糖 ア ル コ ー ル な どの糖
水 溶 液 ) や、グ リセ リ ン 、
ジ グ リセ リ ン 、ポ リ グ リセ リ ン 、フロ ピ レン ヴ リ コ ー ル 、ポ リ フロ ピ レン グ
リ コ ー ル 、エ チ レン グ リ コ ー ル 、ジ エ チ レン グ リ コ ー ル 、 ト リ エ チ レン グ リ
コ ー ル 、ポ リ エ チ レン ヴ リ コ ー ル 、エ チ
レン ヴ リ コ ー ル モ ノ ア ル キ ル エ ー テ
ル 、ジ エ チ レン ヴ リ コ ー ル モ ノ ア ル キ ル エ ー テ ル 、1,3 ブ チ レン グ リ コ ー ル
な どの 多 価 ア ル コ ー ル ( 水 溶 液 ) な どを加 え て も よ い。 こ の水 系 溶 媒 に分散
した脂 質 膜 構 造 休 を安 定 に長 期 間保 存 す る には、 疑 集 抑 制 な どの物 理 的安 定
性 の面 か ら水 系 溶 媒 中の電 解 質 を極 力 排 除 す る こ とが 望 ま しい。 ま た 、脂 質
の化 学 的安 定 性 の面 か ら は水 系 溶 媒 の
0程 度
を弱 酸 性 か ら 中性 付 近 (
3 ・0か ら8
に設 定 し、及 びノ又 は窒 素 バ ブ リ ン グ な どに よ り溶 存 酸 素 を除 去 する
こ とが 望 ま しい。
得 られ た脂 質 膜 構 造 休 の水 性 分散 物 を凍 結 乾 燥 又は噴 霧 乾 燥 す る 場 合 には
,例 え ば 、グ ル コ ー ス 、ガ ラ ク
トー ス 、マ ン ノ ー ス 、フル ウ トー ス 、イ ノ シ
トー ル 、 リボ 一ス 、 キ シ ロ ー ス 糖 の単 糖 類 ,乳 糖 、シ ョ糖 ,セ ロ ビオ ー ス ,
ト レハ ロ ー ス 、マ ル トー ス な どのこ糖 類 , ラ フ ィノ ー ス ,メ レジ ノ ー ス な ど
の三 糖 類 、シ ク ロ 子キ ス ト リ ン な どの 多 糖 類 、エ リス リ トー ル 、キ シ リ トー
ル ,ソ
糖
レビ
トール ,マ ン ニ トー ル 、マ ル チ トー ル な どの糖 ア ル コ ー ル な どの
溶 液 ) を用 いる と安 定 性 を改 善 で き る場 合 が あ る 。 ま た,上 記 水 性 分
散 物 を凍 結 す る場 合 には、例 え ば 、前 記 の糖 類 やヴ リセ リ ン 、ジ グ リ セ リ ン
, ポ リ グ リセ リ ン 、 フロ ピ レン グ リ コ ー ル 、ポ リ フロ ピ レン グ リ コ ー ル 、エ
チ レン グ リ コ ー ル 、 ジ エ チ レン グ リ コ ー ル 、 ト リ エ チ レン グ リ コ ー ル 、ポ リ
エ チ レ ン グ リ コ ー ル 、 エ チ レン グ リ コ ー ル モ ノ ア ル キ ル エ ー テ ル 、 ジ エ チ レ
ン グ リ コ ール モ ノ ア ル キ ル エ ー テ ル 、 ,3 ブチ レン グ リ コ ール な どの 多 価 ア
ル コ ー ル ( Z 溶 液 ) を用 いる と安 定 性 を改 善で き る 場 合 が あ る 。
0062
本 発 明の脂 質 膜 構 造 体 、例 え ば リポ ソーム の 内部 には 、標 的組 織 又 は臓 器
, あ る いは標 的組 織 又は臓 器 の細 胞 の核 内 に送 達 すべ き物 質 を封 入 す る こ と
が で き る 。 封 入 すべ き物 質 の種 類 は特 に限 定 されな いが ,抗 腫 瘍 剤 、抗 炎 症
剤 、抗 菌 剤 、抗 ウ イ ル ス 剤 な どの任 意 の医薬 有 効 成 分 の ほか、糖 類 、 ペ プ チ
ド類 、核 酸 類 、低 分 子 化 合 物 、金 属 化 合 物 な ど任 意 の物 質 を封 入 す る こ とが
で き る 。 核 酸 と して は、例 え ば遺 伝 子 を含 む核 酸 を挙 げ る こ とが で き、よ り
具 体 的 には、例 え ば 、 プ ラ ス
ミ
ドに組 み込 まれた遺 伝 子 な どを挙 げ る こ とが
で き る が 、こ の特 定 の態 様 に限 定 され る こ と はな い。 ま た 、遺伝 子 と して は
任 意 の遺 伝 子 を用 いる こ とが で き る こ と は言 う ま で も な い。
0063
例 え ば 、標 的細 胞 の細 胞 質 内に物 質 を送 達 す る た めの木 発 明の脂 質 膜 構 造
休 を用 いて 、 ヒ トを含 む哺乳 類 動 物 の生 体 内 にお いて標 的細 胞 の細 胞 質 内 に
物 質 を放 出 させ る こ とが で き る 。 本 発 明の脂 質 膜 構 造 休 は標 的細 胞 に ェン ド
サイ
トー シ ス に よ り取 り込 まれて エ ン ドソー ム に封 入 された状 態 で細 胞 質 内
に移 行 した後 、 F の作 用 に よ り ェン ドソー ム か ら脱 出 して細 胞 質 内に該 物
質 を効率 的 に放 出す る こ とが で き る 。 例 え ば 、 こ の方 法 に従 って 、 ヒ トを含
む哺乳 類 動 物 の疾 患 の予 防 及 び
F で 表 面 修 飾 され
,好 ま し
く
又 は 治 療 を行 な う こ と が で き る 。 例 え ば 、
は さ ら にポ リ ア ル キ レン グ リ コ ー ル で 表 面 修 飾
されて お り , かつ医薬 有 効 成 分 を内部 に封 入 した脂 質 膜 構 造 体 を動 物 に投与
す る こ とが で き,標 的細 胞 の細 胞 質 内 に医薬 有 効 成 分 を効 率 的 に送 達 す る こ
とが で き る 。 医薬 有 効 成 分 と して例 え ば抗 腫 瘍 剤 や核 酸 な ど を挙 げ る こ とが
で き る が 、これ ら に限 定 さ れ る こ と はな い。 ま た 、 ヒ トを含 む哺乳 類 動 物 の
細 胞 内 にお いて遺 伝 子 を発 現 させ る には、 F で 表 面 修 飾 され、さ らに好 ま
しく は
及 びオ ク タ ア ル ギ ニ ンな どに よ り表 面 修 飾 さ れて お り ,か つ遺 伝 子
を含 む核 酸 を内部 に封 入 した脂 質 膜 構 造 体 を動 物 に投 与 す る こ とが で き る 。
好 ま し く は、核 酸 と と も にカ チ オ ン性 ポ リ マー 、例 え ば フロ タ
ミ
ン を 内部 に
封 入 した上 記 脂 質 膜 構 造 体 を用 いる こ とが で き、 こ の方 法 に よ り例 え ぱ遺 伝
子治 療 を行 な う こ とが で き る 。
00 4
標 的細 胞 の核 内 に物 質 を送 達 す る ための本 発 明の脂 質 膜 構 造 休 には、好 ま
し く は核 酸 を封 入 す る こ とが で き る 。 以 下 、本 発 明の一例 と して 、 以 下 、核
酸 を封 入 す る場 合 につ いて 具 体 的 に説 明す る が 、本 発 明の範 囲 は こ の特 定 の
態 様 に限定 され る こ と はな い。 核 酸 には
又 は誘 導 体 ( 例 え ば ,ペ プ チ ド核 酸 (
)
又は
の ほか, これ らの類 似 体
やホ ス ホ ロ チ オ エ ー
ト
な ど) が
包 含 さ れ る 。 核 酸 は一本 鎖 又 は二本 鎖 の いずれで あ って も よ く 、線 状 又 は環
状 の いずれで あ って も よ い。 核 酸 に は遺 伝 子が含 まれて いて も よ い。遺 伝 子
と して ほ、オ リ ゴ ヌ ク レオ チ ド、
の いずれで も よ く 、特 に形 質
、又は
転 換 な どのイ ン ・ビ トロ にお け る 導 入 用遺 伝 子 や、イ ン
,ビ
ボ で発 現 す る こ
と に よ り作 用 す る遺 伝 子 、例 え ば 、相 同組 換 え 用 の正 常遺 伝 子 な どの遺 伝 子
治 療 用 遺 伝 子 な どを挙 げ る こ とが で き る 。 治 療 用 の核 酸 と して は、ア ン チ セ
ンス オ リ ゴヌ ク レオ チ ド、ア ン チ セ ン ス
,ア ン チ セ ン ス
,酵 素 、サイ
トカ イ ン な どの生 理 活 性 物 質 を コ ー ドす る遺 伝 子 の ほか 、遺 伝 子 の発 現 を調
節 す る機 能 を有 す る核 酸 、例 え ば
な どの
な ど を含 む機 能 性 核 酸 を用
いる こ と も で き、 これ ら も 木 明細 書 に お け る核 酸 の用 語 に含 め る 。 木 明細 書
に お いて 「核 酸 」 の用 語 は最 も 広 義 に解 釈 す る必 要が あ り 、 いか な る意 味 に
お いて も 限 定 的 に解 釈 して はな ら な い。
006
ま た 、本 発 明 の脂 質 膜 構 造 休 に核 酸 を封 入 す る場 合 には 、核 酸 導 入 機 能 を
有 す る 化 合 物 を加 え る こ と も で き る 。 こ の よ う な 化 合 物 と して は,例 え ば 、0
0
ジ ドデ カ ノ イ ルー
の
ア ミ ン ク ロ リ ド、0,
ト リ メ チ ル ア ンモ ニ オ ア セ チ ル) ジ エ タ ノ ー ル
ジ テ トラ デ カ ノ イ ル ー
ア セ チ ル ) ジ エ タ ノ ー ル ア ミ ン ク ロ リ ド、0 ,
(び
ト リ メ チ ル ア ンモ ニ オ
ジ ヘ キ サ デ カ ノ イ ルー
一 ト リ メ チ ル ア ンモ ニ オ ア セ チ ル ) ジ エ タ ノ ー ル ア ミ ン ク ロ リ ド、0 ,
オ ク タ デ セ ノ イ ルー
ン ク ロ リ ド、0 ,0 ,0
(ぴ
ジ
ト リ メ チ ル ア ンモ ニ オ ア セ チ ル) ジ エ タ ノ ール ア ミ
ト リ デ カ ノ イ ルー
イ ル ) ア ミ ノ メ タ ン ブ ロ ミ ド及 び
チ シル
ば
ぴ
幻
ト リ メ チ ル ア ンモ ニ オ デ カ ノ
ト リ メ チ ル ア ンモ ニ オ ア セ チ ル
ジ ド
グ ル タ メ ー ト、ジ メ チ ル ジオ ク タ ヂ シ ル ア ン モ ニ ウム ブ ロ ミ ド、2 ,
2
3 ジ オ レイ ル オ キ シー
ルー
ス ペ ル ミ ン カ ル ボキサ ミ ド エ チ ル
フロ パ ン ア ン モ ニ ウ ム
シ フロ ピ ル ー 3
Vメ テ ル
ジ メ チル ア
ミノ
ヒ
ト リ フル オ ロ ア セ テ ー ト,1,
2
ミ
ジメ チ
リス チ ル オ キ
ドロ キ シ エ チ ル ア ン モ ニ ウム ブ ロ ミ ド、3
乃
エ タ ン) 力 ル バ モ イ ル コ レス テ ロ ー ル な ど を挙 げ る こ
とが で き る 。 これ ら の核 酸 導 入 機 能 を有 す る 化 合 物 は,脂 質 膜 構 造 体 の膜 の
任 意 の位 置に配 置 さ れて いて も よ く 、及 びノ又 は脂 質 膜 構 造 体 の 内部 に充 填
されて いて も よ い。
00 6
核 酸 を封 入 した標 的細 胞 の細胞 質 内 に物 質 を送 達 す る た めの脂 質 膜 構 造 体
は 、標 的組 織 又 は臓 器 に該 核 酸 を送 達 す る ためのキ ヤ リ ア ー と して用 いる こ
とが で き る 。 遺 伝 子発 現 を 目的 とす る場 合 には、核 酸 と して 所 望 の遺 伝 子 を
含 む核 酸 を用 い、上 記 の
を用 いる こ とが 特 に好 ま しい。例 え ば 、遺 伝 子
を含 む核 酸 を封 入 した脂 質 膜 構 造 休 、好 ま し く は
を ヒ トを含 む哺乳 類 動
物 に投 与 す る こ と に よ り 、標 的組 織 又は臓 器 の細 胞 に対 して 所 望 の遺 伝 子 を
送 達 して効 率 よ く 発 現 させ る こ とが で き る 。 本 発 明の脂 質 膜 構 造 休 は、標 的
組 織 又は臓 器 の細 胞 にエ ン ドサ イ トー シ ス に よ り 取 り込 まれた後 、 ェン ドソ
ー ム か ら効 率 的 に脱 出 して 該 遺 伝 子 を細 胞 質 内 に放 出す る こ とが で き る 。 投
与 方 法 は特 に限 定 されな いが 、非 経 口投 与 が 好 ま し く 、静 脈 内投 与 が さ ら に
好 ま しい。 肝 臓 を標 的 とす る 場 合 には 、送 達 効 率 を高 め る た めに 門脈 内投 与
を行 う こ と も で き る 。
006
核 酸 を封 入 した標 的細 胞 の核 内 に物 質 を送 達 す る ための脂 質 膜 構 造 体 は,
標 的組 織 又 は臓 器 の細 胞 の核 内に該 核 酸 を送 達 す る ためのキ ヤ リ ア ー と して
用 い る こ とが で き る 。 遺 伝 子発 現 を 目的 とす る場 合 には、核 酸 と して所 望 の
遺 伝 子 を含 む核 酸 を用 い、上 記 の
を用 いる こ とが 特 に好 ま しい。例 え ば
、遺 伝 子 を含 む核 酸 を封 入 した脂 質 膜 構造 休 、好 ま し く は
を ヒ トを含 む
哺乳 類 動 物 に投 与 す る こ と に よ り 、標 的組 織 又 は臓 器 の細 胞 の核 内 に所 望 の
遺 伝 子 を送 達 して効 率 よ く 発 現 させ る こ とが で き る 。 本 発 明の脂 質 膜 構 造 休
は 、標 的組 織 又 は臓 器 の細 胞 にェン ドサ イ トー シ ス に よ り取 り込 まれた後 、
ェン ドソー ム か ら効 率 的 に脱 出 して核 内に移 行 し、該 遺 伝 子 を核 内で効 率 的
に発 現 さ せ る こ とが で き る 。標 的組 織 や臓 器 は特 に限 定 されず 、表 面 修 飾 す
べ き物 質 の種 類 に応 じ て適 宜 の組 織 や臓 器 へ の遺 伝 子送 達 を達 成 で き るが ・
特 に肝 臓 が 好 ま しい標 的臓 器 で あ る 。投 与 方 法 は特 に限 定 されな いが 、ョ 経
口投 与 が 好 ま し く 、静 脈 内投 与 が さ ら に好 ま しい。 場 合 に よ っては肝 臓 へ の
送 達 効 率 を高 め る ために門脈 内投 与 を行 う こ と も で き る 。
ま た、脂 質 膜 構 造 休 脂 質 には1種 又 は2 種 以 上 の医薬 の有 効 成 分 を封 入 す る
006 8
こ と も で き る 。 例 え ば 、抗 ウイ ル ス 剤 や抗 腫 瘍 剤 な どを封 入 す る こ とが で き
る 。例 え ば 、ウイ ル ス 性肝 炎 に対 して 有 効 性 を示 す抗 肝 炎 ウ イ ル ス 剤 や肝 臓
癌 に対 して有 効性 を示 す抗 腫 瘍 剤 を本 発 明 の脂 質 膜 構 造 体 の内部 に封 入 して
、ウイ ル ス 性 肝 炎 や肝臓 癌 の治 療 を行 う こ と も で き る 。
実 施例
以 下 、実 施例 に よ り本 発 明 を さ ら に具 体 的 に説 明す る が 、本 発 明の範 囲は
006 9
下 記 の実 施 例 に限 定 さ れ る こ と はな い。
例1
・実 験 方 法
1) 遺 伝 子封 入 8
プ ラス
ミ
ド
F 修 飾 リポ ソー ム の調 製
、ボ ル テ ック ス 中の0・0
ラス
ミ
7 4
お よ び フロ タ ミ ン を 0
プ ロタ
U
ミ
溶 液 と した の ち
ン溶 液 に対 して等 量 の0・
溶 液 を徐 々に滴 下 する こ とで 時 間 をか けて混 合 さ せた
ド
。 さ ら に、室温 で 0分 間静 置す る こ と で 、 プ ロ タ
ミ
ン
プ
g
ヒ
複 合 体 を調 製 し
た。
卵 黄 由来 ホ ス フ ァチ ジ ル コ リ ン (
00 0
コ レス テ ロ ー ル ( ho
h
n
ス テ ア リル
ジ オ レイ ル ホ ス フ ァチ ジ ル コ リ ン (
) ス テ ア リル オ ク タ ア ル ギ ニ ン (
F
F )
ミ
あ る いは巨
(3 :4: 2 : ) の脂 質 組 成 を有 す る 13
の脂 質 を ク ロ ロ ホ ル ム に溶 か し、ガ ラ ス チ ュー ブ 内で エ バ ポ レー シ ョ ン
さ せ る こ とで 脂 質 フ ィル ム を作 成 した 。 上 記 で調 製 した フラ ス
ミ
8
ミ
ド、 プ ロ タ
ン溶 液 をバ ス タ イ プ ソ ニ ケ ー タ ー 内 で ソ ニ ケ ー シ ョ ン を行 う こ と で フラ ス
ドD
を リポ ソー ム 内に封 入 した 。
00 1
F7
を後 か ら修 飾 す る場 合 には、上 記 の
脂 質 分) を加 え た ( o s
液 ( 1 又 は3
sur
「 は
ace
od
を脂 質 フ ィル ム の段 階 で修 飾 す る場 合 ( r e
,脂 質 ク ロ ロ ホ ル ム 溶 液 中 に 又は3
レー シ ョ ンす る こ と で 、
00 2
2) 遺 伝 子 封 入
8
o
n ) 。 ま た、
ca
n
u
Ⅲ分 の
F
he
o
p d
「
引㎞
を加 え て か ら エ バ ポ
修 飾 リポ ソー ム の調 整
F
ミ
ンか らな る凝 集化 コ ア を調 製 した。
ホ ス フ ァチ ジ ル エ タ ノ ー ル ア ミ ン
8 あ る いは
2 000)
2 00 (
)
2 000
h
質 組 成 を有 す る 13
のエ タ ノ ール 溶
を脂 質 フ ィル ム に組 み込 んだ 。
F
上 記 と 同 じ要 領 で 遺 伝 子 と フロ タ
h
F
(2 : 4 : 2 : : )
F
の脂
の脂 質 を ウ ロ ロ ホ ル ム に溶 か し、ガ ラ ス チ ュー ブ 内
5n
で エ バ ポ レー シ ョ ン させ る こ と で脂 質 フ ィ レム を作 成 した 。 上 記 で 調 製 した
ド、プ ロ タ
ミ
を行 う こ とで プ ラ ス
ミ
プ ラス
ミ
ロ ホル ム 溶 液 中 に
る こ とで 、
00 3
ン溶 液 をバ ス タ イ プ ソ ニ ケ ー タ ー 内で ソ ニ ケ ー シ ョ ン
A を リポ ソー ム 内に封 入 した 。 ま た 、脂 質 ク ロ
ドD
又 は3
o
Ⅲ分 の
「を加 え て か らエ バ ポ レー シ ョ ンす
7 を脂 質 フ ル ム に組 み込 んだ 。
「
ィ
( ェン
3) 共 焦 点 レーザ ー顕 微 鏡 に よ る細 胞 内動 態 解 析
プ ラス
ミ
、
ソ ト (
は、
ド
us
o
us
口一ダ ミ ン核 酸 うベ ル キ
(登 録 商 標 )
Labe
r p ・, a d s o n
)
を用 いて 口一ダ ミ ン修 飾 を行 った 。
e La 細 胞 を ガ ラ ス ボ トム デ ィ ッシ ュで2 4 時 間培 養
刊 u o rescent
Ge
nke r
(
。 口一ダ ミ ン修 飾 プ ラ ス ミ ド
した 。 細 胞 膜 を
Lo u
ch
a
ドソー ム 脱 出評 価 )
green
にて染 色 した
)
s
6
の脂 質 濃 度 で 細 胞
封 入 リポ ソー ム を0・02
。
培 養 物 に添 加 して 、3 7 C で 3 0分 間イ ンキ ュベ ー シ ョ ン を行 った。 細 胞 を メ デ
ィウム で 一 回洗 浄 後 、10 「 添 加 メ デ ィウ ム 中で さ ら に2 ・5 時 間 イ ンキ ュベ
ー シ ョ ン を行 った 。 細 胞 を共 焦 点 レー ザ ー 顕 微 鏡 (L
d
Je n a
e
r any) にて 油 浸 対 物 レン X (
n
5 0
pochr o
a
r
s
63
=
a
o
・
4)
を
用 いて観 察 した 。
00 4
4) 共 焦 点 レーザ ー顕 微 鏡 に よ る細 胞 内動 態 解 析
F
修飾
リ ポ ソー ム を
o
(膜 融合性評価 )
巨
(
」
7 ニ トロ ベ ン ゾ 2 オ
キサ
ジ ア ゾー ル ー4 イ ル ) ジ オ レイ ル ホ ス フ ァチ ジ ル エ タ ノ ー ル ア
3
・
励 起 波 長4 6 0 n
ミ
蛍 光 波 長 534 n
と 0・5
ン ジ オ レイ ル ホ ス フ ァチ ジ ル エ タ ノ ー ル ア ミ ン, 励 起 波 長
波長
5 90 n )
ン,
(口一ダ
ダミ ン
o
ミ
550n ;
蛍光
で 2 重 染 色 をお こ な った 。 ラ ベ ル 化 リ ポ ソー ム を ガ ラ ス ボ トム 子
ィ ツ シ ュ上 に培 養 した
e La 細 胞 に対
脂 質 濃 度 と な る よ う に接 触 さ
して0,0
せ 、s e ru 非 存 在 下で 時 間 イ ン キ ュベ ー シ ョ ン した 。 細 胞 を洗 浄 した後 、新
た な s e r u 添 加 メ デ ィウ ム に交 換 して さ ら に 時 間イ ンキ ュベ ー シ ョ ン した 。
観 察 10分 前 に、
oe chs
33342 を
ぱ
9
の濃 度 で イ ンキ ュベ ー シ ョ ン し、核
を染 色 した。細 胞 を共 焦 点 レー ザ ー 顕 微 鏡 にて観 察 し、画 像 取 得 を行 った 。
細 胞 内に お け る膜 融 合 を観 察 す る た めに、
を488 n の レー ザ ー 光 で 励 起 し
~6 3 0
488 の ダ イ ク ロ イ ック ミ ラ ー を透 過 した蛍 光 を
機 能 に よ り5 10
ま で 分 光 した 。 子一タ は、586 n の蛍 光 強 度 を1 と した と きの相 対 値 で 示 し
n
た
007
5) カ ル セ イ ン の リ リー ス を指 標 と した膜 破 壊 効 果 の測 定
ジ オ レイ ル ホ ス フ ァチ ジ ル セ リ ン (
な る脂 質 フ ィル ム を作 成 し、力 ル セ イ ン溶 液 ( 4 0
4) を加 え た 。 こ の際 、脂 質 濃 度 は 0
,p
テ ツクス
ミ
ロ マ トヴラ フ ィー
a or
5
:4
5
:05 )
の力 ル セ イ ン
から
の
にな る よ う に調 製 した 。 ボ ル
キ サ ー で 混 合 した後 、 分 間 ソニ ケ ー シ ョ ン して リポ ソー ム 内に 力
ル セ イ ン を封 入 した 。 リ ポ ソー ム を
bo
(4
ho
)
o
e
(p
7 4 ) で 平衡 化 した分 子ふ る いク
登録商標
ge
e
山
ro
o
ad La
) にか げ 、力 ル セ イ ン封 入 リポ ソーム を非 封 入 力 ル セ イ
es
ン と分 離 した 。
00
8及び 8
ク エ ン酸
F ラ ベ ル化
した リ ポ ソー ム を上記 力 ル セ イ ン 封 入 リ ポ ソー ム と
ン酸 バ ッフ ァー (P
5 5) 又 は
(
4
中で
ュベ ー シ ョ ン した 。 力 ル セ イ ン リ リー ス を測 定 す る ため,
。
C 、3 0分 イ ン キ
00は のサ ン プ ル
を回収 し、4 9 0 n の励 起 光 で5 0 n の蛍 光 を測 定 した 。 0ぱ の0・5
r 叶o n
0を加 え る前 後 の蛍 光 をそれぞれ「
及 び「r 。
。と して漏 出 した 力 ル セ イ ン の
割合 (
) を下 記 の式 に よ って 求 めた 。
30
=
e ease
007
6
F r
00
X
10)
X
00
イ ン , ビ ボ遺 伝 子導 入
ホ タ ル ル シ フ ェラ ー ゼ遺 伝 子 を コ ー ドした プ ラ ス
を使 用 し、
した
験 を行 った
on
pp 23 4
ro
03 b p を封 入
V
遺 伝 子導 入 実
323 2004
pp 3
98 (2)
e ease
J
2008 に記 載 された方 法 に従 って 調 製 した
0 2346
。 ジ エ チ ル エ ー テ ル 麻 酔 下で
5
ド
マ ウ ス ( 週 齢 、雄 性 ) を用 いて
はJ
h e ・, 2 8 3
o
ミ
350仕 , 10
(4 0
(p
ヴル コ ー ス ) をマ ウ ス 尾 静脈 よ り投 与 した 。 投 与 6 時 間後 に肝 臓 、肺 、脾 臓
を摘 出 し、重 量 を測 定 した。組 織 を細 断
y
脾 臓 は全 量 ) を測 り と り ,」
㎝,p
「
。
,4 C ,
「( 0・
を添 加 し、Ly s
8)
s
bu
000 rp で 10分 間遠 心 した 。 上 清 2
お よ び蛋 白質 量 を測 定 し、
L
性
3
bu
・混 合 したの ち、肝 臓 0・2
L
什
on
9 肺及 び
0 2
, 0・
e r 中で 組 織 を ホ モ ジ ナ イ ズ し
U
につ いて ル シ フ ェラ ー ゼ活
加g p o e ㎞ と して算 出 した 。
結果
007 8
F の効 果
1)
遺 伝 子封 入
8 修 飾 リ ポ ソー ム の トラ ンス
フ ェク シ ョ ン活 性 に及 ぼす
の
F
効 果 につ いて解 析 した。 本 実 験 で 使 用 した2 種 の脂 質 組 成 は膜 融 合 能 の低 いも
ので あ ったが 、共 に
F 修 飾 に よ り劇 的 に遺 伝 子発 現 が 上 昇 した。 ま た 、ス
テ ア リル 基 の な い
(「
ree
F
、脂 質 膜 に挿 入 され な い) で は4 倍 程 度 の上
昇 で あ ったが 、膜 へ の挿 入 が 可能 な
5 0倍 )
遺伝 子発 現 の促 進 が 認 め られた 。 さ ら に、
成 時 か ら導入 した も の ( r e
c山
14 0倍 も の促 進 が 認 め られた ( 図 )
007 9
「を用 いた場 合 には よ り高 い
On
~
10
「を脂 質 フ ィル ム 作
で は遺伝 子発 現 が さ ら に促 進 し, 0~
o
2 イ ン , ビ ボ に お ける遺 伝 子発 現
及 び3 の
8
いて
F
「修 飾
8
の静 脈 内投 与 後 に肝 臓 及 び脾 臓 にお
の修 飾 に よ り100倍 以 上 の高 い遺 伝 子発 現 活 性 が 認 め られた ( 図3 )
008 0 3) 細 胞 内動 態 の解 析
「を修 飾 した
8
の ェン ドソーム脱 出能 の評 価 を行 った 。
8修飾
のみで は、 プ ラ ス
ミ
緑 ) に共局 在 して黄 色 と して 表 示 され る が (矢
修飾
よ り 、細 胞 膜 及 び エ ン ドソー ム に共 局 在 す る
立 に存 在 す る
6
赤 ) の シ グ ナ ル が 細 胞 膜 や エ ン ドソー ム (
ド
「の修 飾 に
黄 色 以 外 に も 細 胞 質 内で 独
赤 ) が 認 め られ る割 合 が 多 く な った ( 図4 ) 。 こ の こ と か
7 修 飾 に よ って ェン ドソー ム 脱 出が 促 進 して いる こ とが 明 らか と な っ
「
ら、
た0
ま た 、ス ペ ウ トラ ル イ メ ー ジ ン グ に よ って 、細 胞 内で リポ ソー ム が 膜 融 合
008 1
と 口一ダ
を して いる か否 か につ いて解 析 を行 った 。 本 解 析 で は脂 質 膜 上 で
ミ
ン と の間で 蛍 光 エ ネ ル ギー移 動 が 起 きて いる 。す な わ ち、
を励 起 した際
) は 口一ダ ミ ン に吸 収 さ れ59 0 n を極 大 値 に も つ
に得 られ る 蛍 光 ( 約 53 0
蛍 光 と して観 察 され る 。 細 胞 内で リポ ソー ム 膜 が 膜 融 合 を起 こ した場 合 には
脂 質 膜 の ミ キ シ ン グが 生 じ 、そ の結 果 と して2 つの蛍 光 間距 離 が 離 れ る ために
が 解 消 し、
F
由来 の蛍 光 で あ る53 0 n の光 が 観 測 され る 。 図5 には59 0 n
の蛍 光 強 度 を と した と き の相 対 的 な 蛍 光 ス ペ ウ トル を示 す。F
が解 消 さ
れれ ば53 0 n の蛍 光 は0・2 以 上 に回復 す る が 、本 実 験 で は 「修 飾 の有 無 に関
わ らず53 0 n の蛍 光 は低 い値 に維 持 さ れて いた 。 こ の結 果 か ら 、ホ リ ポ ソー
ム は膜 融 合 を介 さず に ェン ドソー ム か ら脱 出 して いる こ とが 示 唆 さ れた。
008
4) カ ル セ イ ン リ リー ス を用 いた
「7 修 飾 リポ ソー ム の膜 破 壊 活 性 に お ける
依 存性 の評 価
カ ル セ イ ン封 入 リポ ソー ム と 8 リ ポ ソー ム 及 び 8
F リ ポ ソー ム を イ ン
キ ュベ ー シ ョ ン した際 の膜 破 壊 活 性 を測 定 した。 8 リポ ソー ム で はp
p
5 に お いて 力 ル セ イ ン の漏 出 は観 察 されな か った。 一方 、 F 7 修 飾 型 で
と も に強 いカ ル セ イ ン リ リー ス が 観 察 さ れ,
活 性 を示 す こ とが 明 らか と な った ( 図6)
5)
は
・
は両
008
4
三
修 飾 リ ポ ソー ム に 沿 け る
「を修 飾 した
6 修飾
緑
o
「に よ る ェン ドソーム 脱 出促 進 活 性
の エ ン ドソー ム 脱 出能 の評 価 を行 った。 8
8
修 飾 のみで は フラ ス
に よ らず 「は膜 破 壊
ミ
ド
の シ グナル が 細 胞 膜 や エ ン ドソー ム (
(赤
に共 局 在 して黄 色
矢
) で観 察 さ れて いる のに対 し,
「を修 飾 す る こ と に よ り 、共局在 す る も の ( 黄 色 )
られ る フラ ス
ミ
に よ って 表 面 に
ド
の割 合 が 多 く な った
以 外 に赤 色 単 独 で 認 め
図 ) 。 こ の こ と か ら、 F 修 飾
が 修 飾 さ れて いる 状 態 で も ェン ドソー ム 脱 出が 促 進 して い
る こ とが 明 らか と な った 。
ま た 、遺 伝 子 封 入 8
0084
ぼす
修 飾 リ ポ ソーム の トラ ン ス フ ェク シ ョ ン活 性 に及
「の影 響 につ いて解 析 した 。
非 存 在 下 に お いて
は遺 伝 子発 現 を
促 進 して いた 。 ま た 、 こ の促 進 効 果 には修 飾 密 度 依 存 性 が 認 め られ、棚 か ら3
に修 飾 密 度 を増 やす こ と に よ り段 階 的 な 遺 伝 子促 進 効 果 が 認 め られた
。 また、
p
0085
例
非 存 在 下 にお げ る
修 飾 密 度 依 存 的な 遺 伝 子発 現 促 進 効 果 は
修 飾 リ ポ ソー ム に お いて も 同様 に認 め られた 。
マ ル ト ト リオ ー ス P
6
図8
の合 成
化
NaH
THF
3
4
(2 (2 (2 (2 (2 (ウ ンデ カ ー 10 ェンイ ル オ キ シ) ェ トキ シ ェ トキ シ
2
,
ン
トキ シ
ェ トキ シ
エ タ ノ ール ( )
ヘ キ サ エ チ レン グ リ コ ー ル (15 0 9
5
)
に加 え て ,
a
トキ
0
n O
53
o
, 1・ 9 9
発 生 が お さ ま った と こ ろ で 、1 1 ブ ロ モ
)
を テ トラ ヒ ドロ フ ラ ン (
3
ウ ンデ セ ン
o
6 7
F
を加 え た 。 水 素 の
,d二
・0
63
g
を入 れ、窒素 雰 囲気 下 に室温 で 一晩 反 応 さ せた 。 ク ロ ロ ホ ル ム
, 30 5
7k 、ク ロ ロ ホ ル ムノ飽 和 食 塩 水 で洗 浄 した後 、無 水 硫 酸 ナ
ト リ ウム で乾 燥 し
て 溶 媒 を留 去 した 。 シ リ カ ゲル ク ロ マ トグ ラ フ ィー (酢 酸 エ チ ル : ク ロ ロ ホ ル
づ酢 酸 エ チ ル : メ タ ノ ー ル 二
2
ム二
5
率 49
化 合 物 ( 1)
00
: 3) で精 製 を行 い化 合 物 ( 1 を得 た (6
9
00
,
9 0 , 4 ・3
とパ ー ア セ チ ル マル ト ト リオ ー ス 2 90 9
o
ロ ン ト リ フル オ リ
) に溶 解 し、2 0分 間撹 絆 後 、ボ
0
を無 水 ジ ク ロ ロ メ タ ン
・
ド ,エ チ ル エ ー テ ル コ ン プ レ ック ス 5 00
) で希 釈 し、
10
下 、1 時 間撹 絆 した 。 得 られた反 応 液 を ジ ク ロ ロ メ タ ン
、蒸 留 7k
50
氷 冷 した飽 和 炭 酸 水 素 ナ ト リ ウ ム水 溶 液 (
) を加 え 、室温
50
を用 いて 洗 浄 した後 、有 機 層 を硫 酸 ナ ト リ ウ ム で乾 燥 した 。 溶 液 を濃 縮 して
残 漬 を シ リ カ ゲ ル ク ロ マ トグ ラ フ ィー
ク ロ ロ ホルム
て精 製 しア モ ル フ ァス 状 の化 合 物 (2 を得 た (2
0088
化 合 物 (2)
,d
0・4
二
・0
加
c ,紫 外 線 照 射 下 で
53
o
7
o ) を加 え て撹 絆 した 。 これ に再 結 晶精 製
,5
76
を施 したア ゾ ビ ス イ ソ ブチ ロ こ ト リ ル (
。
9, 1・6 1
) に溶 解 した後 、チ オ 酢 酸 (
) を 「( 16
2 4 9, 0・92
6
:酢酸 エ チル 3 : 7 に
g ・ 0・46
o
を加 え 、6 0
。
時 間、その後 、6 0c で 一晩撹 絆 した 。 ク ロ ロ ホ ル ム 7k
、ク ロ ロ ホ ル ムノ飽 和 食 塩 水 で 洗浄 した後 、エ バ ポ レー タ ー で 溶 媒 を留 去 して
残 瘡 を ク ロ ロ ホ ル ム に再 溶 解 した 。 精 製 は リ カ ゲル ク ロ マ トグ ラ フ ィー (n
ヘ キ サ ンづ ク ロ ロ ホ ル ム : 酢 酸 エ チ ル 二 3 : 7) にて 行 い、透 明ア モ ル フ ァス 状
の化 合 物 (3 を得 た ( 0 94
0089
化 合 物 (3
0 0 , 0 22
ウ ム メ トキ シ ド(2 8
した後 、
, 0 68
o
) を メ タ ノ ー ル (10
メ タ ノ ール 溶 液 , 4
0 8
2
が
200 イ オ ン交 換 樹 脂 )
) に溶 解 し,ナ ト リ
を加 え た 。 3 時間室温 で撹 押
を加 え て溶 液 を 中和 し、樹 脂 を
濾 去 した後 に溶 媒 を留 去 して 白色 固体 の 化 合 物 (4) を得 た (0 20 9
5
009 0 例 3
・方 法
)
0・2
o
の調 製
1)
(2 3
カ チ オ ン性 脂 質
ジ オ レイ ル オ キ シ
ル
,,
,,
トリ メ チ
2 3 ジ オ レイ ル オ キ シ) フロ ピ
) 又は
ル ア ン モ ニ ウム ク ロ ラ イ ド
フロ ピ ル
ト リ メ チ ル ア ンモ ニ ウ ム ク ロ ラ イ
) ) 及 び コ レス テ ロ ー ル
ド
の2 種 の脂 質 を含 有 した脂 質 ェン ベ ロ ー プ に遺 伝 子 を プ ロ タ ミ ン で凝 縮 化 した
コ ア 粒 子 を封 入
,
を調 製 した 。 べ 一ス の脂 質 組 成 と して カ チ オ ン 佳 脂
して
質 と コ レス テ ロ ー ル を3 0: 0 (モ ル 比 とな る よ う に した 。 ガ ラ ス 試 験 管 に脂
カ チ オ ン性 脂 質 及 び コ レス テ ロ ー ル の エ タ ノ ー ル 溶 液 を総 量 4 12 5
質溶 液
n
2 0
U とな る よ う に添 加 した のち,デ シ ケ ー タ ー で減 圧 乾 燥 す る こ と
で 溶 媒 を留 去 した 。 試 験 管 にク ロ ロ ホ ル ム 25 0
を添 加 して再 び脂 質 を溶 解
させたの ち 、子 シ ケ ー タ ー で減 圧 乾 燥 して溶 媒 を再 留 去 す る こ と で脂 質 フ ィ
ル ム を調 製 した 。
コ ア 粒 子 は, プ ラ ス ミ
009
した。 プ ラ ス
ミ
ド
ド
とプ ロタ
及 びプ ロタ
ミ
、ボル テ ック ス 中の プ ラ ス ミ ド
ミ
ン溶 液
0 20
g
)
比 「で 混 合 す る こ と で 作 製
ン をv
ンを 0
溶 液 (0 3
u
12
ミ
g
p
4) 溶 液 と したの ち
125
仕
に対 して フロ タ
を徐 々に滴 下 す る こ と で 時間 をか けて混 合
させた 。 さ らに、室温 で 10分 間静 置す る こ と で 、 コ ア 粒 子 を調 製 した 。 脂 質
フ ィル ム を調 製 した試 験 管 に遺 伝 子 コ ア 溶 液 25 0
を添 加 した後 、室温 で 15
jU
分 間静 置 す る こ とで 水 和 さ せ、約 分 間超 音 波 処 理 を行 う こ と で
の粒 子径 はdyna
0092
h
er
Sc a
を得 た。
」) に よ って測 定 した 。
g
質 膜 へ の機 能 性 素 子の修 飾
2
L
はマ ル ト ト リオ ー ス を
の脂 質 エ ン ベ ロ ー プ 表 面 に提 示 す る際 は
」の コ レス テ ロ ー ル 誘 導 体
( h
の2 相 当量 を用 い、マル
又はマ ル ト ト リ オ ー ス の脂 質 誘
) を用 いた 。 h
導 体 ( マル ト ト リオ ー ス ー
ル量
L
ト ト リオ ー ス ー
6
u
」は総 脂 質 量 ( モ
は総 脂 質 量
モ ル量
の5 相 当量 を用 いて 、いずれ も エ タ ノ ー ル 溶 液 と して脂 質 フ ィル ム調 製 時
に添 抽 した 。 マ
レ
ト ト リオ ー ス ー
を用 いた場 合 には、脂 質 膜 を構 成
す る脂 質 組 成 を カ テ オ ン性 脂 質 、 コ レス テ ロ ー ル 、マ ル
ト ト リオ ー ス ー
6
を3 0:
00 3
5
:
モ ル比
と な る よ う に した 。
マル ト ト リオ ー ス の修 飾 率 検 討 及 び有 用 性 評 価 のための
助
の脂 質 膜 は、
の組 成 とヒ と な
と コ レス テ ロ ー ル を3 0: 0 モ ル 比
る よ う に調 製 し,総 脂 質 量 ( モ ル 量
こ こ で はマル ト ト リオ ー ス ー
6
質 誘 導 体 で あ る ラ ク トー ス ー
4
の 相 当量 の
相 当 量 含 有 さ せ る こ とで
L を含 有 させた 。
h
の他 に比 較 対 照 と して ラ ク トー ス の脂
コ レス テ ロール 、及 び構 造 中 に糖 を有 して
を用 いた 。 これ らの脂 質 を総 脂 質 量
いな い
調製
の2 ・5
モル量
~
へ の糖 の修 飾 率 を調 整 した。 こ の際 、 コ レス
テ ロール 含 有 量 を調 節 す る こ と で 総 脂 質 量 を統 一 した 。 ( 例 え ば 、マ ル ト ト リ
オース ー
009 4
三
合物
脂 質 を3 0: 6 0: 0 モ ル とヒ
4 L po p
e
L
po p
e
、 コ レス テ ロ ール 、糖 化
を 0 含 有 さ せ る場 合 は 、
6
と な る よ う に した 。
の調 製
は文
載 の方 法 ( u
he r
ene
8
pp 1 8 4 1594 19 9
か ら構 成 され る リポ ソー ム 溶 液 と プ ラ ス
方 法 に従 って
混 合 す る こ とで 調 製 した 。 ま た、プ ラ ス ミ ド
ミ
ド
D
溶 液 とを
に対 す る リ ポ ソー ム 量 を調 整
す る こ とで モ ル 比 を 2 と した 。
00
ガ ラ ス 試 験 管 に脂 質 溶 液 (
ル
のエ タ ノ ール 溶 液
を総 量 7 5 0 n
0
2
」と な る よ う に添 加 した の ち、デ シ ケ ー タ ー で減 圧 乾 燥 す る こ と で 溶 媒 を留
去 した 。 試 験 管 にク ロ ロ ホ ル ム 2 0
が
」を添 加 して再 び脂 質 を溶 解 させたの ち
、子 シ ケ ー タ ーで 減 圧 乾 燥 し溶 媒 を再 留 去 す る こ と で 脂 質 フ イ
た 。調 製 した脂 質 フ ィル ム に
(
) (P
4)
を2 5 0
ぱ
レム を調 製
」
添 加 し,室温 で 1
し
分
放 置 して水 和 さ せたの ち 、約 分 間超 音 波 処 理 す る こ と で リポ ソー ム を調 製 し
た 。 ボル テ ック ス 中の プ ラ ス
ミ
ド
の
(
) 溶 液 に対 して調 製 した リ ポ ソー
ム 溶 液 を滴 下 す る こ と で 混 合 した後 、室温 で 1 分 間静 置す る こ と で口pop
を調 製 した 。
pop
e
の粒 子径 はd y n a
G
h
Sc a
e r ng
(L
e
に よ って
測 定 した。
009 6
5
p
p e
市販 の n
の調 製
V V o 遺 伝 子導 入 試 薬 で あ る
V vo
e
日, 9
a c os e Co
ug a
e (o y
を用 いて 、添 付 の推 奨 フロ トコ
s社
。 フラ ス
ド
ミ
と
o
V
」
レに従
い
ex を調 製 した
引 , 9 a c ose G o n U ga e の混 合 比 で あ る
e
ra o は、推 奨 値 で あ る 10と した 。
a a c ose
の5
ド
ミ
プ ラス
ヴル コ ー ス 溶 液 に対 して 、調 製 した n
粒 子径 はdyna
c
er ng ( L
S ca
gh
6) 動 物 実 験 (遺 伝 子発 現 評
ex を調 製 した。
)
(40
を行 った 。 ジ エ チ ル エ ー テ ル 麻 酔 下 、
ド
ぱ
bp) を封 入
03
遺 伝 子導 入 実 験
V
3
g
0
は
L 0
ヴル コ ー ス をマ ウ ス 尾 静 脈 よ り投 与 した 。投 与 6 時 間後 に肝 臓
4
P
ミ
マ ウ ス ( 週 齢 、雄 性 ) を用 いて
を使 用 し、
e の
に よ って 測 定 した 。
ホ タ ル ル シ フ ェラ ー ゼ遺 伝 子 を コ ー ドした プ ラ ス
した
,9
e
uga e の5 グル コ ー ス 溶 液 を添 加 し、ボル テ ック ス する こ と で
C on
混 合 した後 、室温 で 15 分 間静 置す る こ と で
009
vo
V
・混 合 したの ち、肝
,肺 、及 び脾 臓 を摘 出 し、重 量 を測 定 した 。組 織 を細 断
臓 は0・2 9分 (肺
・脾 臓 は全 量 ) を測 り と り、Ly
r
0
2
「 on
織 をホ モ ジ ナ イ ズ し、 C、 3000 r p で 10分 間遠 心 した 。 上 清 20
て ル シ フ ェラ ー ゼ活 性
」)
00
Lを添 加 し Lys s bu e r 中で組
p 7 8)
s
。
r (0・
bu
及 び蛋 白質 量 を測 定 し,
L
g pro
」
につ い
n とし
て算 出 した。
0098
7
動 物 実 験 (肝 臓 移 行 量 評 日)
脂 質膜 を
で標 識 した
を5
v
と な る よ う に グル コ ー ス を添 加 す
る こ と で 投 与 サ ン プ ル と した。 エ ー テ ル 麻 酔 下 、40
が
g p
44
ぱ
o
d 350 仕 けマ ウ ス の条 件 で 、マ ウ ス 尾 静脈 よ り投 与 した 。 投 与 6 時 間後 に エ
ー テ ル 麻 酔 に よ り マ ウ ス を処 置 した後 、開腹 し、肝 臓 を摘 出 した。 生 理 食 塩
水 で よ く 洗 浄 し、重 量 を測 定 した後 ,細 断 して よ く 混 合 した 。 細 断 した肝 臓
0・2
~0・3
9を フラ ス チ ック バ イ ア ル に計 り取 り 、2
Lの
ene 350を添 加 し
50。
C で 一晩 イ ンキ ュベ ー シ ョ ンす る こ と で組 織 を溶 解 さ せた 。 こ の溶 液 に
対 して 、
O
n
。
引uo r 0 Lを添 加 しよ く 混 合 さ せた後 ,4 C で 一晩静 置 し、
液 体 シ ン チ レー シ ョ ン カ ウ ン タ ー にて
の カ ウ ン トを測 定 した 。 ま た ,
o
サ ン プ ル 0 ぱ Lに対 してⅢ
。
0 Lを添 加 し、よ く 混 合 さ せた後 、4 C で 一晩静 置視 、同様 に
のカ ウ ン
の投 与 量 を評 価 す る た め、投 与 した
r
トを測 定 した 。
0099
結果
)
脂 質 膜 への
2
L
」及 び
o
a
r s e 修 飾 に よ る遺 伝 子発 現 の元 進
) 及 び マ ル ト ト リオ ー ス (
を含 有 す る
・4 電 位 及 ぴ マ ウ ス 肝 臓 に お ける遺 伝 子発 現
子径
評 価 した結 果 を図 に示 す。
: 約 28 倍 、
L
の粒
(ル シ フ ェラ ー ゼ活 性 ) を
修 飾 に よ り遺 伝 子発 現 が 大 き く 上 昇 した
: 約 6 倍 ) が 、マ ル
で遺 伝 子発 現が さ ら に上 昇 し、未 修 飾
8倍 、
を作 製 し、
(
ト ト リオ ー ス 修 飾 する こ と
に比 べ て
に お いて は約 8
に お いては約 6 4 倍 遺 伝 子発 現 活 性 が 上 昇 した。
0100 2) マル ト ト リオ ー ス の修 飾 率 検 討 及 び有 用 性 評 価
マ ル ト ト リオ ー ス 修 飾 率 の遺 伝 子発 現 活 性 に及 はす影 響 及 び マ ル ト ト リオ
ー ス の効 果 を評 価 す る ために、マ ル ト ト リオ ー ス ー
の範 囲で 変 化 さ せて
ため ラ ウ
の遺 伝 子発 現 活 性 を評 価 した 。 比 較 の
トー ス の脂 質 誘 導 体 で あ る ラ ク トー ス ー
して いな い
脂 質 及 び構 造 中 に糖 を有
6 脂 質 を用 いた。 結 果 を図 0に示 す 。 マ ル ト ト リ オ ー ス 修 飾
に お いては、マ ル
し、5
」 (2 附 含 有
~5
脂 質 の含 量 を0
ト ト リ オ ー ス の修 飾 率 に依 存 して遺 伝 子発 現 活 性 が 変 動
修 飾 時 に最 も 高 い遺 伝 子発 現 活 性 を示 した 。 ラ ク トー ス 修 飾
では
遺 伝 子発 現 活 性 の上 昇 は認 め られ な か った。 また 、マ ル ト ト リオ ー ス を持 た
ない
脂 質 を用 いた場 合 にほ遺 伝 子発 現 活 性 はほ とん ど変 わ ら な か った こ
とか ら 、マ ル ト ト リオ ー ス ー
レ
質 を用 いた際 の遺 伝 子発 現 活 性 の上 昇 はマ
ト ト リオ ー ス に よ る 核 移 行 過 程 の促 進 に よ る こ とが 示 唆 された。 他 の糖 に
つ いて も 同様 に検 討 した と こ ろ 、セ ロ ト リオ ー ス 、マ ン ノ ー ス 、ガ ラ ク トー
ス 、 旧 マ ル トー ス 、 ば マ ル トー ス の いずれ に つ いて も遺 伝 子発 現 活 性 の上 昇
は認 め られな か った ( 図
0 01
3
日
及 び 12)
の肝 臓 移 行 量 評 価
をマ ウ ス に静 脈 内投 与 した後 の肝 臓 移 行 量 を評 価 した 。 脂 質 膜 を
で
標 識 した未 修 飾
又
ま
とマ J レ ト ト リオ ー ス で修 飾 した
L
を
5 週 齢 、雄 性 ) の尾 静 脈 よ り投 与 し、6 時 間後 の肝 臓 に お け る
マ ウス
カ ウ ン トを
液 体 シ ン チ レー シ ョ ン カ ウ ン タ ー にて測 定 して肝 臓 移 行 量 を評 価 した ( ( 図13
」
の投 与 量 に対 す る臓 器 当 た り の移 行 量 と して肝 臓 移 行 量 (
) 。
e
け を算 出 した 。 ) にお いて 高 い遺 伝 子発 現 活 性 を示 した脂 質 組 成 で あ る
3: ) を
ho e s ero
に お いて も 投 与 量 の6 0~0 が 肝 臓 に集 積 す る結 果 と な り 、
いずれの
2
を
の基 本 脂 質 組 成 と した。
L と マ ル ト ト リオ ー ス で修 飾 す る こ と に よ り肝 臓 移 行 量 が 減 少 す る傾
向が見 られたが 、有 意 な 差 は認 め られ な か った。前項 で 評 価 した遺 伝 子発 現
の肝 臓 移 行 量 で 除 す る こ と で 移 行 量 当 た り の遺 伝 子発 現 活 性 を算
活性 を
出 した と こ ろ 、
への
修 飾 に よ って 約 8 倍 (
た ( 図14
L
修 飾 に よ り約 倍 、
臓 移 行 量 当た り
。 したが って 、
」及 び マル
」及 びマ
レト
ト リオ ー ス の
の遺 伝 子発 現 活 性 上 昇 が 認 め られ
の細 胞 内動 態 を
ト トリオ ー ス が
改 善 す る こ と で ,肝 臓 に お け る 高 い遺 伝 子発 現 につ な が った こ とが 示 さ れた
0103
4) 」 o p
e 投 与 時 の肝 臓 にお け る遺 伝 子発 現
及び
遺 伝 子 デ リバ リー 研 究 に お いて汎 用 されて いる遺 伝 子 キ ヤ リ ア と し
V
て 、1
e
p
と カ チ オ ン性 リ ポ ソー ム の複 合 体 で あ る口pop
と カ テ オ ン性 ポ リマ ー の複 合 体 で あ る
較 評 価 を行 った 。 使 用 した
ま ,市 販 の
に した 。
g
a c os e C on
uga e (
V
r ra
p
は文 献 を参 考
遺 伝 子導 入 試 薬 で あ る n
s 社 ) を用 い
ra
V
vo
e
[ア 0と した 。 ま た
と しては、 ) に お いて最 も 遺 伝 子発 現 活 佳 の高 か った
L
マ ル ト ト リオ ー
を用 いた。 結 果 を図 5 に示 す。
スー
0 04
、及 び2
e を用 いて遺 伝 子導 入 効 率 の比
e x の脂 質 組 成 及 び
pop
ex
三
を静 脈 内投 与 後 の肝 臓 に お け る遺 伝 子発 現 活 性 は、
ととヒ較 して約 2 倍 高 い結 果 とな った 。 特 に
・L p op
投 与量 が 0
ぱ
gと
三
e
pop
ex及 び o
に お いて は 、p
の1・5 倍 で あ ったのに も かかわ らず 、 104 」
yp
の
g pro
n程 度 の遺 伝 子発 現 活 性 で あ った 。 以 上 の結 果 よ り ,本 発 明 の脂 質 膜 構 造 休 は
40
肝 臓 に効 率的 に遺 伝 子 を送 達 可 能 な 遺 伝 子 キ ヤ リ ア で あ る こ とが 示 された。
請 求 の範 囲
請求項
標 的細 胞 の細 胞 質 内に物 質 を送 達 す る た めの脂 質 膜 構 造 体 で あ って ,
F で 表 面 修 飾 された脂 質 膜 構 造 休 。
請求項2
脂 質 膜 構 造 休 が リポ ソー ム で あ る請 求 項 「に記 載 の脂 質 膜 構 造 体 。
請 求項3
ポ リ ア ル キ レン ヴ リ コ ー ル で 表 面 修 飾 さ れた請 求 項 1 又 は 2 に記 載 の
脂 質 膜 構造 体 。
請 求 項4
ポ リ ア ル ギ ニ ン で 表 面 修 飾 された請 求 項
な い し 3 の いずれか
項に
記 載 の脂 質 膜 構 造 体 。
請 求項5
送 達 され る物 質 が 内部 に封 入 されて いる請 求 項 「な い し
の いずれか
項 に記 載 の脂 質 膜 構 造 休
請求項6
送 達 され る 物 質 が 核 酸 で あ る請 求 項 5 に記 載 の脂 質 膜 構 造 体 。
請求項
標 的細 胞 の核 内 に物 質 を送 達 す る た めの脂 質 膜 構 造 休 で あ って 、送 達
すべ き物 質 が 内部 に封 入 さ れて お り 、3 糖 以 上 のオ リ ゴ糖 化 合 物 で 表
面 修 飾 された脂 質 膜 構 造 体 。
請 求項8
オ リ ゴ糖 化 合 物 が 3 糖 化 合 物 で あ る請 求 項 7 に記 載 の脂 質 膜 構 造 休 。
請 求項9
オ リ ゴ糖 化 合 物 が グ ル コ ー ス 3 量 体 で あ る 請 求 項 7 に記 載 の脂 質 膜 構
造体 。
請 求 項 10
オ リ ゴ糖 化 合 物 が マ ル ト ト リオ ー ス で あ る請 求 項 7 に記 載 の脂 質 膜 構
造休 。
請 求 項 11
脂 質 膜 構 造 休 が リ ポ ソー ム で あ る請 求 項 7 な い し
0の いずれか 「項
に記 載 の脂 質 膜 構 造 休 。
請 求 項 12
L
に よ り表 面 修 飾 された請 求 項 フ な い し
の いずれか 1 項 に記 載
の脂 質 膜 構 造 休 。
請 求 項 13
送 達 さ れ る 物 質 が 内部 に封 入 されて いる請 求 項
7 な い し 1 2 の いずれ
か 項 に記 載 の脂 質 膜 構 造 休
請 求 項 14
送 達 され る 物 質 が 核 酸 で あ る 請 求 項 1
に記 載 の脂 質 膜 構 造 休 。
INTERNATIONAL SEARCH REPORT
International application No.
PCT/JP2010/055493
A.
CLASSIFICATION OF SUBJECT MATTER
C1 2N1 5/09 (2006 . 01 ) ± A61K9/1 2 7 ( 2 0 0 6
A 61 K4 7/2 6 (2006 . 01 ) i , A 61K4 7/3 4 ( 2 0 0 6
A 61K31 / 70 88 ( 2 0 0 6
. 01 ) i ,
. 01 ) i ,
. 01 ) i
According to International Patent Classification (IPC) or to both national classification and IPC
FIELDS SEARCHED
Minimum documentation searched (classification system followed by classification symbols)
B.
C12N15/09,
A61K9/127,
A61K31/7088,
A61K47/26,
A61K47/34
Documentation searched other than minimum documentation to the extent that such documents are included in the fields searched
Jitsuyo Shinan Koho
Kokai Jitsuyo Shinan Koho
1922-1996
1971-2010
Jitsuyo Shinan Toroku Koho
Toroku Jitsuyo Shinan Koho
1996-2010
1994-2010
Electronic data base consulted during the international search (name of data base and, where practicable, search terms used)
CA/BIOSIS/MEDLINE/WPIDS
(STN) ,
JSTPlus/
JMEDPlus/
JST7580
(JDreamll
)
DOCUMENTS CONSIDERED TO BE RELEVANT
C.
Category*
Citation of document, with indication, where appropriate, of the relevant passages
KOGURE, K . et a l ., Development o f a non-viral
multifunctional envelope-type nano device by a
novel lipid film hydration method, J . Control.
Release, 2004, Vol. 98, p .317-323, particularly,
Abstract, fig. 1 , page 321, right column,
line 3 0 to page 322, right column, line 1 8
1-6
ESBJORNER, E . K . et a l ., Membrane binding of
pH-sensitive influenza fusion peptides,
positioning, configuration, and induced leakage
in a lipid vesicle model, Biochemistry, 2007,
Vol. 46, No. 47, p .13490-13504 , particularly,
Abstract, table 1 , page 13494, right column,
the last paragraph to page 13495, left column,
1st paragraph
1-6
See patent
Further documents are listed in the continuation of Box C .
*
"A"
"E"
"L"
"O"
"P"
Relevant to claim No.
Special categories of cited documents:
document defining the general state of the art which is not considered
to be of particular relevance
earlier application or patent but published on or after the international
filing date
document which may throw doubts on priority claim(s) or which is
cited to establish the publication date of another citation or other
special reason (as specified)
document referring to an oral disclosure, use, exhibition or other means
document published prior to the international filing date but later than
the priority date claimed
伍
ily annex.
" "
later document published after the international filing date or priority
date and not in conflict with the application but cited to understand
the principle or theory underlying the invention
"X"
document of particular relevance; the claimed invention cannot be
considered novel or cannot be considered to involve an inventive
step when the document is taken alone
γ
"
"&"
document of particular relevance; the claimed invention cannot be
considered to involve an inventive step when the document is
combined with one or more other such documents, such combination
being obvious to a person skilled in the art
document member of the same patent family
Date of the actual completion of the international search
1 8 June , 2 0 1 0 ( 1 8 . 0 6 . 1 0 )
Date of mailing of the international search report
2 9 June , 2 0 1 0 ( 2 9 . 0 6 . 1 0 )
Name and mailing address of the ISA/
Authorized officer
Japanese
Patent Office
Facsimile No.
Form PCT/ISA/210 (second sheet) (July 2009)
Telephone No.
INTERNATIONAL SEARCH REPORT
International application No.
PCT/JP2010/055493
C (Continuation).
Category*
DOCUMENTS CONSIDERED TO BE RELEVANT
Citation of document, with indication, where appropriate, of the relevant passages
Relevant to claim No.
JP 2004-010481 A (Mebiopharm Co., Ltd.),
15 January 2004 (15.01.2004),
particularly, paragraph [0013]
& U S 2003/0224037 A l
& EP 1369132 A l
& CA 2409795 A
1-6
JP 02-149512 A (Terumo Corp.),
0 8 June 1990 (08.06.1990),
particularly, claim 4 ; page 3 , upper right
column
& U S 5593622 A
& EP 354855 A 2
1-6
EL-SAYED, A . et a l ., Enhanced gene expression
b y a novel stearylated INF7 peptide derivative
through fusion independent endosomal escape,
J . Control. Release, 2009.09.01, Vol. 138, No .2 ,
p .160-167, [Epub 2009 May 21], entire text
1-6
A
VAN ROSSENBERG, S . M . et a l ., Targeted lysosome
disruptive elements for improvement of
parenchymal liver cell-specific gene delivery,
J . Biol. Chem., 2002.11.29, Vol. 277, No. 48,
p .45803-45810, particularly,
Abstract
1-6
A
WO 2005/032593 A l (Japan Science and
Technology Agency) ,
1 4 April 2005 (14.04 2005) ,
& U S 2007/0059353 A l
& EP 1676588 A l
& CA 2540917 A
& KR 10-2006-0080926
& CN 1863558 A
1-6
Y
P ,X
A
A
WO 2007/102481 A l (National University
Corporation Hokkaido University) ,
13 September 2007 (13.09.2007),
(Family: none)
1-6
A
WO 2006/101201 A l (National University
Corporation Hokkaido University) ,
2 8 September 2006 (28.09.2006),
& U S 2009/0305409 A
& EP 1867726 A l
1-6
Form PCT/ISA/2 10 (continuation of second sheet) (July 2009)
INTERNATIONAL SEARCH REPORT
International application No.
PCT/JP2010/055493
Box No. II
Observations where certain claims were found unsearchable (Continuation of item 2 of first sheet)
This international search report has not been established in respect of certain claims under Article 17(2)(a) for the following reasons:
1.
Claims Nos.:
because they relate to subject matter not required to be searched by this Authority, namely:
2.
Claims Nos.:
because they relate to parts of the international application that do not comply with the prescribed requirements to such an
extent that no meaningful international search can be carried out, specifically:
3.
Claims N 。
s ・:
because they are dependent claims and are not dra 廿ed in accordance with the second and third sentences of Rule 6.4(a).
Box No. Ill
Observations where unity of invention is lacking (Continuation of item 3 of first sheet)
This International Searching Authority found multiple inventions in this international application, as follows:
Se e
I
ext
ra
sheet
I As all required additional search fees were timely paid by the applicant, this international search report covers all searchable
claims.
2.
As all searchable claims could be searched without effort justifying additional fees, this Authority did not invite payment of
additional fees.
3.
As only some of the required additional search fees were timely paid by the applicant, this international search report covers
only those claims for which fees were paid, specifically claims Nos.:
I
I No required additional search fees were timely paid by the applicant.
Consequently, this international search report is
restricted to the invention first mentioned in the claims; it is covered by claims Nos.: 1 - 6
Remark on Protest
The additional search fees were accompanied by the applicant's protest and, where applicable, the
payment of a protest fee.
The additional search fees were accompanied by the applicant's protest but the applicable protest
fee was not paid within the time limit specified in the invitation.
No protest accompanied the payment of additional search fees.
Form PCT/ISA/210 (continuation of first sheet (2)) (July 2009)
International application No.
INTERNATIONAL SEARCH REPORT
PCT/JP2010/055493
Continuation
o f Box No. Ill of continuation
of first sheet
(2)
The technical feature common to the invention o f claim 1 and the
invention o f claim 7 i s "a surface-modified lipid membrane structure".
A surface-modified lipid membrane structure such a s a liposome i s
disclosed in documents A-C.
Consequently, the common technical feature does not make a contribution
over the prior art in view o f the disclosures of documents A-C, and thus
the technical feature cannot be considered a s a special technical feature .
In addition, these inventions have no other same or corresponding special
technical feature.
The claims o f this international
following two inventions .
application therefore contain the
(Invention 1 ) the invention of claims 1-6
A lipid membrane structure which i s surface-modified
with "INF7"
(Invention 2 ) the invention of claims 7-14
A lipid membrane
structure which i s surface-modified
oligosaccharide compound comprising three or more sugars"
with
"an
Document A : WO 2005/032593 A l (Japan Science and Technology Agency) ,
1 4 April 2005 (14.04.2005) ; U S 2007/0059353 Al; EP 1676588 Al; CA 2540917
A ; KR 10-2006-0080926 A ; CN 1863558 A
Document B : WO 2007/102481 A l (National University Corporation Hokkaido
University), 13 September 2007 (13.09.2007), (Family: none)
Document C : WO 2006/101201 A l (National University Corporation Hokkaido
University) , 2 8 September 2006 (28.09.2006) ; U S 2009/0305409 A ; EP1867726
Al
Form PCT/ISA/2 10 (extra sh ㏄ t) (July 2009)
A ・
ノ
国際 出願 番 号-
国
I 際
r 調l 査
- 報告
/
ノ
発 明 の 属 す る 分 野 の 分 類 ( 国際 特 許 分 類 ( I P C ) )
Int Cl
C12N15/09 (2006. 01) i , A61K9/127 (2006. 01) i , A61K31/7088 (2006. 01) i , A61K47/26 (2006. 01)
A61K47/34 (2006. 01) i
B ・ 調 査 を行 0 た分 野
調 査 を行 た最 小 限資 料
Int Cl
C12N15/09,
(
1,
国際 特 許 分 類 ( I P C ) )
A61K31/7088, A61K47/26
A61K9/127,
A61K47/34
最 小 限 資 料 以 外 の 資 料 て調 査 を行 0 た分 野 に含 ま れ る も の
日本 国実 用 新 案 公 報
日本 国公 開 実 用 新 案 公 報
日本 国実 用 新 案 登 録 公 報
日本 国登 録 実 用 新 案 公 報
1
1
1
1
国際 調 査 て使 用 した電 子テ
タ
9
9
9
9
(テ
ス
2
7
9
9
2
1 9
1- 2 0
6 - 2 0
4 - 2 0
タ
ス
9
1
1
1
6
0
0
0
午
午
午
午
の名 称 、 調 査 に使 用 した用 譜 )
CA/BIOSIS/MEDLINE/WPIDS (STN) , JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamII)
C ・ 関連 す る
引用 文 献 の
カテ
ホ
Y
認 め られ る 文 献
及 ひ— 部 の 箇 所 か 関連 す る
引用 文 献 名
KOGURE,
e t a l . , Development
K.
envelope-type
J . Control.
nano device
Release,
Abstract
洋
C 欄 の続 き に も 文 献 か
IJ
2004,
Fig.
挙 さ れて
321
of a non-viral
by a novel
hydration
1 -
6
method,
-322
30
1 18
テ
ト
ア
に 関す る 別紙 を参
。
の 日の 役 に公 表 さ れた文 献
ΓT 国際 出願 日又 は優 先 日後 に公 表 さ れた文 献 て あ 0 て
出願 矛盾 す る も のて は な < 、 発 明 の原 理 又 は理 論
の 理 解 の た め に 引用 す る も の
ΓX 特 に 関連 の あ る 文 献 て あ て 、 当 該 文 献 の みて発 明
の新 規 性 又 は進 歩 性 か な
考 え られ る も の
ΓY 特 に 関連 の あ る 文 献 て あ て 、 当 該 文 献 他 の 1 以
上 の文 献 t の 、 当業 者 に
て 自 明 て あ る 組合 に
よ て進 歩 性 か な
考 え られ る も の
テ
y
ト
文献
Γ& J 同
ア
国際 調 査 報 告 の発 送 日
1 8. 0 6
2 0 1 0
2 9. 0 6 . 2 0 L0
国際 調 査機 関 の名 称 及 ひ あ て 先
日本 国特 許 庁 (
ノJ P )
郵便番 号 1 0 0
8 9 1 5
東 京 都 千代 田 区霞 か 関三 T
4番3号
ノ2
film
ヴ
国際 調 査 を完 了 した 日
S A
lipid
multifunctional
関連 す る
請 求 項 の番 号
Vol. 9 , p . 317-323,
引用 文 献 の 力 テ y
ΓA 特 に 関連 の あ る 文 献 て は な < 、 般 的技 術 水 準 を示 す
もの
ΓE 国際 出願 日前 の 出願 ま た は特 許 て あ る か 、 国際 出願 日
以 後 に公 表 さ れた も の
ΓL 優 先 権 主 張 に疑 義 を提 起 す る 文 献 又 は他 の 文 献 の発 行
日若 し < は 他 の 特 別 な 理 由 を確 立 す る た め に 引 用 す
る 文 献 (理 由 を付 す)
ΓO 口頭 に よ る 開 示 、 使 用 、 展 示 等 に言及 す る 文 献
国際 出願 日前 て 、 か 優 先 権 の 主 張 の 基 礎 t な る 出願
rp
ノI
き は 、 そ の 関連 す る 箇 所 の表 示
る。
ホ
様式 P C T
t
1 0
(第 2
)
4 B
特 許 庁 審 査 官 (権 限 の あ る 職 員 )
吉田
電話 番 号
( 2 0 0 9 午 7 月)
3 3 3 5
知美
0 3 -- 3 5 8 1 - 1 1 0 1
内線
3 4 4 8
国際 出悼 番 号
国際 洞 査報 告
関連 す る と 沼 め られ る 文 献
C (続 き )
引用 文 献 の
テ
Y
ESBJORNER,
fusion peptides,
positioning,
a lipid vesicle
model,
2007,
特 に、 ABSTRACT
JP 2004-010481
PX
Vol. 46,
Table
1
(メ ヒ オ
A
US 2003/0224037
Y
al. , Membrane
et
E. K.
Biochemistry,
Y
部 の 箇 所 か 関連 す る と き は 、 そ の 関連 す る 箇 所 の 表 示
及ひ
引用 文 献 名
ホ
Al
No. 47,
13494
A.
J.
et al. , Enhanced
influenza
1-6
and induced leakage in
13490-13504,
頁 右欄 最 終 段 落 -13495 頁 左 欄 1 段 落
ム 株 式会 社 ) 2004.
ア
01. 15,
CA 2409795
特 に、 [0013]
1-6
A
1990.06.08,
gene expression
1-6
by a novel stearylated
through fusion independent
Control. Release, 2009.09.01,
1-6
endosomal escape,
Vol. 138, No. 2 , p . 160-167,
[Epub 2009
全文
May 21]
VAN R0SSENBERG,
S.
for improvement
J.
p.
EP 1369132 A l
INF7 peptide derivative
A
configuration,
JP 02-149512 A (テ
株 式会 社 )
特 に、 請 求項 4 、 3 頁 右 上欄
US 5593622 A
EP 354855 A2
EL-SAYED,
binding of pH-sensitive
関連 す る
請 大項 の番 号
Biol.
M.
et al. , Targeted
of parenchymal
Chem. , 2002.11.29,
lysosome
disruptive
liver cell-specific
Vol. 277,
No. 48,
elements
1-6
gene delivery,
p . 45803-45810,
特 に Abstract
A
WO 2005/032593
A l (独 立行 政 怯 人 科 学技 術 振 興機 構 ) 2005. 04. 14,
US 2007/0059353
Al
KR 10-2006-0080926
A
A
CN 1863558 A
WO 2006/101201
ノ ISA ノ 2
1-6
な し)
ア
A l (国立大 学 怯 人 北 侮 道 大 学 ) 2006. 09. 28,
US 2009/0305409
様 式 PCT
A
CA 2540917
WO 2007 れ 02481 A l (国立大 学 怯 人 北 侮 道 大 学 ) 2007.09. 13,
(
A
EP 1676588 A l
1-6
1 0
(第 2 -
A
EP 1867726 A l
の続 き )
(2009
午 7 月)
1-6
第
請 求 の範 囲の
欄
部 の調 査 か て き な
・
r
と き の意 見
の規 定 に よ
怯 第 条 第 3項 ( P C T 17条 (2) (a)
成 しな
た。
ノ
国際 出願 番 号
国際 調 査 報 告
り、
第
の
の続 き
こ の 国際 調 査 報 告 は 次 の 理 由 に よ り 請 求 の 範 囲 の
は 、 こ の 国際 調 査 機 関 か調 査 をす る こ と を要 しな
請求項
部に
て作
対 象 に係 る も のて あ る 。
ま り、
・
ビ 請求項
は 、 有 意 義 な 国際 調 査 をす る こ と か て き る 程 度 ま て所 定 の要 件 を価 た して
な 国際 出願 の 部 分 に係 る も のて あ る 。 ま り 、
3・ r
第
請求項
従 て記 載 さ れて
m欄
るよ
て P C T 規 則 6・4 (a) の 第
文 及 ひ第 文 の 規 定 に
。
な
性 か欠 如 して
発 明 の単
次 に述
は 、 従 属 請 求 の範 囲て あ
る と き の意 見
第
の
の続 き
に こ の 国際 出願 に二 以 上 の発 明 かあ る と こ の 国際 調 査 機 関 は詔、め た。
ジ参 照
特 ル
1・ r
出願 人 か必 要 な 追 加 調 査 手数 科 をす
項に
て作 成 した。
て期 間 内 に納 付 した のて 、 こ の 国際 調 査 報 告 は 、 す
2・ r
追 加 調 査 手 数 科 を要 求 す る ま て も な
査 手 数 科 の納 付 を求 め な
た。
、す
3 ・デ
出願 人 か必 要 な 追 加 調 査 手数 科 を 部 の み し 期 間 内 に納 付 しな
付 の あ た次 の 請 求 項 の み に
て 作 成 した。
ての調 査 可能 な 請 求 項 に
出願 人 か必 要 な 追 加 調 査 手数 科 を期 間 内に納 付 しな
さ れて
る 発 明 に係 る 次 の 請 求 項 に
て 作 成 した。
・汀
請求項 1
ての調 査 可能 な 請 求
て調 査 す る こ と か て き た のて 、 追 加 調
た のて 、 こ の 国際 調 査 報 告 は 、 手数 科 の納
た のて 、 こ の 国際 調 査 報 告 は 、 請 求 の範 囲の 最 初 に記 載
6
追 加 調 査 手 数 科 の 異議 の 中 立 て に 関す る 住 意
デ
追 加 調 査 手数 科 及 ひ 、 該 当 す る 場 合 に は 、 異議 申 立 手数 科 の納 付
追 加 調 査 手数 科 の納 付 と 共 に 出願 人
内 に支 払 われ な
ノI
S A
ノ2
1 0
(第 1
た か 、 異議 申 立 て は な
の続 葉 ( 2 ) )
ら異議 申 立て か あ
た。
た か 、 異議 申 立 手数 科 か納 付 命 令 書 に示 した期 間
た。
追 加 調 査 手 数 科 の納 付 は あ
様式P C T
ら 異議 申 立 て か あ
共 に、 出願 人
た。
( 2 0 0 9 午 7 月)
第 III 欄 に
ノ
国際 出願 番 号
国際 調 査報 告
て
請 求 項 に係 る 発 明 、 請 求 項 に係 る 発 明 は 、 表 面 修 飾 さ れた脂 質 膜 構 造 体 J
共通
の技 術 的特 徴 を有 して る。
し しな が ら 、表 面 修 飾 さ れた ポ ソ ム な ど の脂 質 膜 構 造 体 は 、文 献 A C に 開示 さ れて
る。
した が て 、 当 該 技 術 的特 徴 は 、文 献 A C の 開示 内容 に照 ら して 、先行 技 術 に対 す る 貢 献
ら 、 当 該 技 術 的特 徴 は 、特 別 な 技 術 的特 徴 で あ る は え な 。 ま
を も た らす も の で は な
た 、 これ ら の発 明 の 間 に は 、 ほ に 同一 の又 は対 応 す る 特 別 な 技 術 的特 徴 は存 在 しな 。
そ して 、 請 求 の範 囲 に は以 下 に示 す
の発 明群 が 含 ま れ る。
(発 明 1 ) 請 求 項 1 - 6 に係 る 発 明
r I N F 7 j で表 面 修 飾 さ れた脂 質 膜 構 造 体 。
(発 明 2 ) 請 求 項 7 - 1 4 に係 る 発 明
r 3 糖 以 上 の オ v 糖 化 合 物 j で表 面 修 飾 さ れた脂 質 膜 構 造 体 。
文 献 A : WO 2005/032593 A l (独 立行 政 法 人 科 学 技 術 振 興機 構 )
& US 2007/0059353
2005. 04. 14,
A l & EP 1676588 A l & CA 2540917 A
& KR 10-2006-0080926
A & CN 1863558 A
文 献 B : WO 2007 れ 02481 A l (国立大 学 法 人 北 海 道 大 学 ) 2007.09.13,
文 献 C : WO 2006 れ 01201 A l (国立大 学 法 人 北 海 道 大 学 ) 2006. 09. 28,
& US 2009/0305409
式 PCT
ノ ISA
ノ 210
(特 別
A & EP 1867726 A l
)
(2 0 0 9 午 7 月 )
(7 ァ
な し)