「民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律」 (平成 11 年法律第 117 号、以下、 「PFI 法」という。 )第 5 条第 3 項の規定により実施方針を公表した「(仮称) 桑名市健康増進施設整備・運営事業」について、今般、PFI 法第 7 条の規定に基づき、特 定事業として選定したので、PFI 法第 11 条第 1 項の規定により客観的評価の結果につい て公表する。 平成 27 年 3 月 24 日 桑名市長 第1 伊藤 徳宇 事業概要 1 事業概要 1)事業名称 (仮称)桑名市健康増進施設整備・運営事業(以下、「本事業」という。) 2)事業に供される公共施設等の名称 健康増進施設(本体施設及び付帯施設を含む。以下、「本施設」という。) 3)公共施設等の管理者の名称 桑名市長 伊藤 徳宇 4)事業の目的 桑名市(以下、 「本市」という。 )では、平成 27 年度からの総合計画(以下、 「総合 計画」という。 )において 7 つのビジョンを掲げ、そのひとつである「命を守ること が最優先」の目標を達成するための 10 の基本計画を施策としており、その中の「健 やかな体はまちの宝物」では、市民の健康に対する意識改革、 「健康は一人ひとりの心 がけ」では、健康づくりの支援・サポート等の健康増進施策を展開していくこととし ている。 この施策を具現化していくひとつとして、多度地区において発掘された温泉を活用 した健康増進を図る施設整備及び事業運営の実現を目指している。なお、その施設整 備・事業運営については、総合計画のビジョンでもある「納税者の視点で次の世代に 責任ある財政に」の中で取組んでいくこととしている「公民連携」の考え方により、 事業を実施していく。 特に、民間事業者の豊富な経験からなる提案による事業実施により、本市の長期的 な財政負担を抱えることにならないよう施設整備・維持管理・運営を民間事業者に委 ねること及び新しい公民連携による地域活性化を本事業の目的のひとつとしている。 1 2 事業内容 1)本施設の整備業務 本事業を実施する者として選定された者(以下、 「選定事業者」という。)は、自 らが提案した施設の設計、 建設及び工事監理並びにこれらに付随する業務を提案し、 その提案内容を確実に実施する。 2)本施設の維持管理業務 選定事業者は、自らが提案する施設の維持管理に必要な業務を提案し、その提案 内容を確実に実施する。 3)本施設の運営業務 選定事業者は、自らが提案する施設の運営に必要な業務を提案し、その提案内容 を確実に実施する。なお、本市が本施設において実施する健康増進に関する教室等 の支援についても、協議の上で協力をする。 4)事業方式 本事業は、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(平 成 11 年法律第 117 号、以下、 「PFI 法」という。 )に基づき、本市と選定事業者が 事業契約を締結し、選定事業者が本市の所有する土地に事業者自らが新たに施設を 設計・建設した後、公共施設等の管理者である本市に施設等の所有権を移管し、事 業者が事業期間中に係る施設の維持管理及び健康増進に関する運営業務を実施する BTO(Build Transfer and Operate)方式とする。 5)事業期間 本事業の事業期間は、事業契約締結日から平成 50 年 3 月末(維持管理運営期間: 約 20 年間)までとする。 6)本事業における選定事業者の収入及び支出 本事業における選定事業者の収入は、運営業務とする。また、本市からの委託事 業を実施することの対価も見込まれる。本市からの委託事業は、健康増進施策等と して、生活習慣病改善や運動療法、認知症予防等のためのプログラム作成から指導 までを請け負うものである。一方、本事業における選定事業者の支出は、施設整備 費及び維持管理・運営費となる。 なお、選定事業者の提案により、本市が認めた附帯収益事業により収入が見込ま れる場合もある。 2 第2 PFI 事業として実施する場合の評価 1 総合的評価 本事業をPFI事業として実施する場合の客観的な評価結果は以下となる。したがって、 本事業をPFI法第7条に基づく特定事業として選定する。 1)多様な視点による効率的な健康増進施設整備運営の実施 設計・建設・運営を一括して民間事業者に任せるため、それぞれ単体で発注する場 合と比較して、設計者が気付かなかった運営面からの作業の効率化やコストの削減に ついて運営事業者と最初から協議ができることから、今まで以上の効果を図ることが できる。また、コスト縮減や民間ノウハウによる健康増進対応などが実施され、トー タルで効率的な事業実施が実現される。 2)多度地域の活性化に寄与 多度地域は、歴史・文化、自然が豊かであり、多度山、多度峡、多度大社などをはじ めとした観光スポットを有し、年間を通して市内外から老若男女を問わず、多くの人が 来訪する地域であることから、民間事業者が当該施設の整備運営と併せて、この地域特 性や地域の資源を活かし、健康増進とをつなげるような取り組みを行うことで、多度地 域の活性化が期待できる。 3)早期の施設整備の実現 民間事業者が建設を行うため、公共が実行する場合に比べて、健康増進事業等の専門 事業者であるノウハウを生かし、設計協議等にかかる時間を短縮することが可能になる。 4)新たな公民連携による事業の実現 新たな公民連携により、施設の整備費及び維持管理運営費に税金を投与することなく、 本事業の実現ができる。 3
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