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室蘭市水素ステーション啓発業務
仕様書
1.業務概要
業 務名:室蘭市水素ステーション啓発業務
履行期間:契約締結から平成33年3月31日
2.業務の骨格
(1)基本的な考え方
本市の持っている水素に関するポテンシャルを最大限に生かして、北海道の水素利用社会
構築に向けて先鞭をつけるため、水素ステーションと燃料電池車により、普及・啓発を行い、
地元地域によるエネルギーの地産地消を図る。
具体的には市が移動式水素ステーションの設計・製作を公募により選定した受注者に依頼
し、その受注者が自ら管理運営を行い、市と当該受注者が連携して当該設備等を活用した普
及啓発業務を行う。
(2) 移動式水素ステーションの設置場所
選定された受注者の所有する市内敷地及び市有地
(3)市と受注者との役割分担
ア 市~ 保管駐車場の整備、水素の普及・啓発
イ 受注者~移動式水素ステーションの管理・運営(水素販売を含む。)及び保管駐車場の整
備、水素の普及・啓発
(4)費用負担
移動式水素ステーションの製作費用は、市が負担する。移動式水素ステーションの管理
運営にかかる費用は原則として受注者が負担する。ただし、移動式水素ステーションの運
用により生じる収入は受注者の収入とし、その管理経費に充てることとする。駐車場の整
備は、市と受注者がそれぞれ所有の敷地において費用負担することとする。
(5)業務期間
移動式水素ステーションの製作は平成27年度末までとし、その管理運営は、平成32
年度末までとする。
(6)業務開始時期
平成27年5月中旬以降予定
3.業務内容
(1)移動式水素ステーション設計・製作
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① 移動式水素ステーションの定義
移動式水素ステーションは充填性能に直接関わる設備を1つの架台に搭載し移動可能
なものとし、高圧ガス保安法(昭和26 年6 月7 日法律第204 号)一般高圧ガス保安規則
(昭和41 年5 月25 日通商産業省令第53 号)第8条に掲げる基準に適合するものとして
都道府県知事の許可を受けたもの(受ける予定のもの)に限る。なお、充填性能に直接
関わる設備とは、圧縮機、蓄圧器、プレクーラー(冷凍機)及びディスペンサー等とす
る。
② 移動式水素ステーションのスペック
3分間充填、1日5台以上、連続2台以上が可能な70MPaの充填圧力によるステ
ーションとし、その設計・製作において可能な限り市内企業による製品を採用するもの
とする。
ステーションは本事業を安全(水素を漏らさない、漏れても溜まらない・拡大しない・
火が付かない等)かつ効率的に実施するための適切な仕様とする。
(2)移動式水素ステーションの管理・運営
① 基本的考え方
受注者において、低コストで効率的な管理・運営を行い、それに伴う維持管理経費を
負担する。
ただし、大規模な修繕等は必要に応じて、その都度協議する。
② 保管・充填場所の確保
通常の移動式水素ステーションの保管場所は受注者の所有する敷地内とし、水素充填
が可能な整備を行う。なお、保管充填場所は業務に効果的な場所とし、その選定にあた
っては、室蘭市と協議する。
③ 燃料単価の設定及び収益の取り扱い
燃料電池車に充填する燃料単価は受注者自ら設定することとするが、可能な限り、
燃料電池車の普及を考慮し、ハイブリッド車の燃料単価と同等を目指す価格設定とする
こと。
④ 運営体制
高圧ガス保安法や関係法令に適合した運営体制とし、利用者に配慮した安全に運用
できる人員配置計画とする。
⑤ 運営するための基本的な考え方
運営当初の燃料電池車の普及状況だけではなく、5年後も見据えたものとする。
(3)室蘭市の水素普及・啓発への協力等
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① 室蘭市が移動式水素ステーションを活用した水素利用の啓発活動に対して、最大限
協力することとする。
② 移動式水素ステーションを活用した室蘭市外における水素利用の啓発活動に対して、
室蘭市と協議して、室蘭市内の水素供給・啓発活動に支障のない範囲で用いることが
出来る。
4.業務計画書の提出
(1)受注者は、契約締結後速やかに、次に定める事項を記載した業務計画書を提出するこ
と。
① 業務内容及び業務の進め方
② 業務工程表
③ 業務履行体制及び担当者名簿
④ 運営にあたっての管理経費の考え方
⑤ その他発注者が必要とする事項
(2)前項に定める事項の記載内容に追加・変更等があった場合は速やかに文書で提出する
こと。
5.特記事項
(1)業務の遂行に当たっては、関係法令及び条例等、本業務仕様書及び契約書を遵守する
とともに、発注者と連絡調整を密にし、その指示に従うこと。
(2)受注者は、発注者から提供を受けた資料及び業務上知り得た事項等を第 3 者に漏らし
てはならない。契約期間満了後においても同様とする。
(3)仕様書に定めのない事項については、その都度発注者と協議すること。
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