「鍼で治るわけ無いんだよ!」 現在は脊柱管狭窄の患者に対して最初にすることは “保存療法”なんです。 特に、痛みや痺れを訴える患者さんには、 薬物療法、ブロック療法、運動療法、装具療法… 鍼治療がとても有効です。 と話すのは本日の特別授業の講師 東大附属病院に勤める 粕谷大智 先生 です。 今から 27 年前、僕が東大病院に勤めて 1年目に整形外科学会で「 脊柱管狭窄について 」 発表をしたときのエピソード… 発表が終わるやいなや座長の整形外科医が 近寄ってきて、 「 あんたね~出っ張った骨を鍼で引っ込められんの? 」 「 脊柱管狭窄は鍼で治るわけ無いんだよ! 」 と‟あんた“呼ばわりでケチョンケチョンに言われたんです。 整形外科医に ‟どうして鍼治療で効果が出るのか?“ と言う作用機序をその頃の私は説明できなかったんです。 時が流れて、ようやく 2011 年に腰部脊柱管狭窄に 関するガイドラインが出たんです。 「腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン」 コチラ↓ http://www.nankodo.co.jp/wasyo/search/syo_syosai.asp?T_PRODUCTNO=2264381 腰部脊柱管狭窄症と言うけど本来は‟症候群“なんです。 腰部脊柱管狭窄の患者さんは年間 365~580 万人、 特に女性に多いんです。 画像で確認できるような狭窄が起こっていても “痛み”や‟しびれ“がない人は沢山います。 27 年前は、狭窄した部位を手術するという 考え方が主流だったんですね。 でも、今は痛みやしびれの原因は神経内の “神経内の血流障害”が原因と考えられています。 特に鍼灸治療の効果の期待できるのは「神経根型」の 腰部脊柱管狭窄なんです。 腰部の椎間関節付近と腓骨神経や脛骨神経などの 末梢の神経を狙って刺鍼…と実演を交えながら指導。 「末梢神経の刺激直後には脊柱管内の血流量が 増えるんですよ!」 と動画を見せながら、分かりやすく、丁寧に エビデンスを示してくださいました。 患者さんの質問に対しても“エビデンス”を伝える。 技術だけでなく理論の重要性もご自身のエピソードを 交えながら学ばせていただきました。 講義の終了後に学生が一言… 「分かりやすいよね~やっぱり勉強必要だよね!」 先生の伝えたかったことがしっかりと 伝わった様子で一安心です。 あなたも最新の医学と鍼灸治療を一緒に学びませんか。 最新の医療知識と鍼灸を学びたい方は コチラ↓ http://www.ohkawa.jp/subject/moxa/ 腰部脊柱管狭窄と診断された方は コチラ↓ http://www.ohkawa.jp/facillities/img/20141101-moxa.pdf
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