精神の発達段階;pdf

精神の発達段階
承認欲求から貢献感へ
4つのステージ
人間の精神には以下の4つの段階がある。
4、使命のステージ
3、貢献のステージ
2、願望のステージ
1、欲望のステージ
これらは、収入や経験年数、スキルなどではなく、あくまで精神的なものであって、上
に行くほど、エネルギー、抽象度、幸福度が上がっていく。
1、欲望のステージ
・ヒンズー教におけるシュードラ(隷属民、奴隷)。
欲望の奴隷で、自制ができない(難しい)。お金の奴隷で、お金を得る事に興奮を覚
えるし、稼いだお金は食欲や色欲を満たす為に使ったり、贅沢品を買ったりする。
・ライスワークをしていて、お金の為に仕方なく、嫌々仕事をしている状態。
・人生の9割は周りからエネルギーを奪っている状態。
・氷のように冷たい心をもっていて、周りで困っている人がいても、
あまり積極的に助けようとしない。
2、願望のステージ
・ヒンズー教におけるバイシャ(商人)。
心の氷が燃えて水になると、このステージに来る。
・「好き」という価値観が強く、自分の好きな事に情熱を向ける事ができて、欲望も自
制できる。ただ、この段階では、自分が好きな事をして自己満足を
している状態。
・この段階では、まだ周りからエネルギーをもらっている状態で、
好きなことに通じて、人のお役に立てる喜びを感じると、次のステージ
に進む。
ここまでは自分中心
・下の2つのステージでは、まだ自分の事ばかりを考えている状態。
・ここでの幸せは満足感。あくまで自分の欲求を満たす事。
あるいは、今が楽しければいい、という思いが強い。
例)稼いだお金をモテる為に使う
・ここから次のステージに行くと、原動力(エンジン)が貢献になり、
自分の幸せが「一体感」になる。
貢献、使命ステージの幸福:一体感、貢献感
欲望、願望ステージの幸福:満足、承認欲求が満たされる事
3、貢献のステージ
・ヒンズー教におけるクシャトリヤ。今で言う公務員、役人。
・人のお役に立ちたい、貢献したいという想いが行動の原動力になっている。
・前のステージよりはるかに熱量が上がって、水が水蒸気になっている状態にたとえ
られる。心の体積が一気に増えて、エネルギーも増大する。
・ここまで来ると、馬力が格段に上がって、仕事の質も向上するし、協力者が現れた
り、来るお客さんの質が変わったりする。自力ではなく、他力が働く。
4、使命のステージ
・ヒンズー教におけるバラモン(聖職者)。
・ここのステージにいる人達は自分の使命(お役目)を明確に認識していて、
迷いがなくなるので、そこにほぼ全てのエネルギーを注ぐ事ができる。
・水蒸気の水分がさらに水素と酸素、さらには中性子と陽子に分かれて莫大なエネ
ルギーが生まれる。
・仕事の守備範囲が広いので、より周りの事を思えるようになるが、
一方で、嘆きや憂いなども出てくる。
承認欲求は貢献感に変わる
・人は自己重要感がエネルギーの源泉になっていて、自己重要感を与える事によっ
て、行動する事ができる。
貢献、使命ステージ:共同体感覚
欲望、願望ステージ:承認欲求
・抽象度を上げていけば、より大きなものを共同体を見なし、
そこに対して貢献する事で「一体感」を得る事ができるので、
承認欲求や満足感が不要になる。
感謝の人生
・人は自己満足をする事によってエネルギーを消費したり、承認欲求を満たす為に相
手からエネルギーを奪ったりするが、そんな事をしてもしょうがない。
・そうではなく、自分のステージを上げれば、一体感が幸せとなるので、
満足感や承認欲求というものを感じる必要がなくなる。こうする事で、
無駄にエネルギーを漏らしたり、奪う事もなくなる。
・抽象度を上げていく過程で、満足が感謝に変わり、承認欲求や一体感に変わるの
で、幸せの”質的変換”が起きる。感情のない無機質な人間になるのではなく、感謝と
や一体感に満ちたよりより幸福な人生になる。