プロジ ジェクト トSTA Rの結果 果報告;pdf

◎大学進学率について
小クラスに割り当てられた生徒
は、大学に進学する確率が高くなっ
た。特に 歳以前での大学進学率は
の仕事をしながら通学しているのか
学に進学しているのか、通信制など
ているため、日本で言う全日制の大
進学率は学費の支払い状況で調査し
ているが、詳細は分からない。大学
学する学生が増えるからと推測され
パートタイムで職業に就きながら通
学 率 は 差 が 縮 小 し て い る。 こ れ は
にされてくるものと思われる。
これからの追跡調査によって明らか
がって増えている現状から考察する
学卒業者の所得が年をとるにした
影響を与えており、アメリカでは大
しかし、クラス規模は大学進学率に
いたクラスの担任の幼稚園教諭の経
開いてくることが推測されている。 時点の所得とその子どもが在籍して
場合、経年変化によって所得の差が
験年数をグラフにした場合、明らか
高く出ている。幼稚園卒園児の 歳
経験年数の長い幼稚園教諭に割り
当てられた生徒ほど、テスト得点は
◎観察可能な教師の影響
の調査がされていないため詳細は不
の効果で本来は大学に進学していな
ずしも高い大学ではない。小クラス
した。しかし、全米平均で見ると必
ラスの生徒よりも上位の大学に進学
小クラスに割り当てられた生徒が
進学する大学の質は、普通規模のク
『テスト得点』の増加が大きい集
団ほど、
『大人の結果』への影響は
と近似値である。
り、収入の良い仕事についている値
項目において顕著な効果が出てお
イントの差が出ている。特に貯蓄の
徒 は 標 準 偏 差 値 に お い て 4・ 6 ポ
おいて小クラスに割り当てられた生
2ポイント高く、 ~ 歳の所得で
開き始め、 歳では平均1104ド
から 歳ではあまり所得の差は
見られなかったが、 歳から所得が
あった。
◎進学した大学の質について
明である。
な相関関係が見られる。
◎その他の結果
調査では幼稚園教諭の経験年数は
最 長 で 年 で あ っ た。 調 査 さ れ た
貯蓄、家の所有、結婚率、移転率、
居住地の近隣住民の質、等の項目に 教 師 の 平 均 経 験 年 数 は 9・ 3 年 で
かった生徒が、進学した結果ではな
平均1093ドル高い所得を得てい
クラス規模でテストの得点は4・
8ポイントの差が出ているが、 歳
ている。
ト、所得で250ドル高い結果が出
のまま収入に出てきてはいなかっ
いる。
イント、大学進学率で5・3ポイン
必ずしも 歳で大学に進学するとい
時点で検出可能な規模の所得増加は
◎所得について
いかと推測されている。
大きい。小クラスに割り当てられた
る。 27
黒人生徒は、テスト得点で6・9ポ
うことでなく、仕事について一定の
示されていない。テスト得点差がそ
高くなっている。アメリカの場合、
経験を経て大学に進学する者もい
小クラスの効果は男性の方が女性
よりも効果が高いという結果も出て
る。
た。
年以上の教師に割り当てられた生
ルの差が出てきている。経験年数が
25
徒 は、 幼 稚 園 段 階 の テ ス ト で 3・
(つづく)
今後の会合等の予定
・平成 年1月 ・ 日
★㈶全日私幼研究機構
27
(京都・京都ガーデンパレス)
全国研究研修担当者会議
25
2012.
12/私幼時報
― 26 ―
20
田中
中 雅道
㈶全日本私
私立幼稚園幼児 教育研究機構理
理事長
今回の調査では 歳時点の大学進
27
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10
プロジ
ジェクト
トSTARの結果
果報告
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OECD-Noorway High- level Roundtable 報告 第7回