宮崎港 西地区 複合一貫輸送ターミナル 整備事業

PAGE.1
平成25年度 第6回
九州地方整備局 事業評価監視委員会
にし
宮崎港 西地区
複合一貫輸送ターミナル 整備事業
(耐震改良)
① 事業完了後5年以内の事業
② 審議結果を踏まえ、事後評価の実施主体が改めて事業評価を
行う必要があると判断した事業
1.事業概要・目的
PAGE.2
近年、東南海・南海地震の発生が危惧される中、宮崎港は過去にマグニチュード7クラスの
地震が発生している東九州(日向灘)に位置している。
本プロジェクトは、既存の岸壁(-7.5m)を耐震強化することで、大規模震災時における緊急物
資輸送や物流機能の確保を図り、安全で安心な市民生活と利用企業の活動継続を目的として
おり、平成17年度に現地着手し、平成20年度に完了している。
宮崎港
岸壁(-7.5m)(改良)
凡 例
整備箇所
事業主体
施設名
施設規模
事業期間
全体事業費
国
岸壁(-7.5m)(改良)
193m
平成17年度~平成20年度
6.5億円
合
計
6.5億円
2.整備前の課題
PAGE.3
大規模地震発生時に耐震強化を行っていない岸壁は機能しないことが想定される。
宮崎港では、耐震強化岸壁が1バース整備されているが、背後地域に必要な量の物資
(緊急物資・一般貨物)を迅速に供給するためには2バース必要であり、既設の耐震強化岸
壁に隣接した岸壁を耐震強化することで、物資輸送基地として一体的、効率的な利用が可
能となる。
上記より、震災後も市民生活や企業活動を支えるため、耐震強化岸壁の整備が必要。
宮崎港背後地域
評価対象岸壁(非耐震の場合)
第10岸壁(耐震強化岸壁)
物資輸送船A
利用不可
物資輸送船B
整備前の課題イメージ図
3.施設の利用状況




PAGE.4
平成18年9月まで長距離フェリーが就航していたが、原油価格高騰の影響を受け休止
平成20年から宮崎と細島、関西地区の堺泉北とを結ぶ中距離RORO船が就航
長距離フェリー休止後に落ち込んだ貨物取扱量が年々増加している状況
現在の主な取扱貨物は、完成自動車(商用車)や建築材料として利用される鋼材、酒造会
社向けの空ビン等、金属製品から雑貨まで多種
300
(千トン)
214
216
235
200
118
100
92
0
H20
H21
H22
H23
RORO船取扱量の推移
H24
RORO船係留状況
※RORO船(Roll-On/Roll-Off ship)・・・フェリーのようにランプを備え、トレーラーなどの車両を収納する車両甲板を持つ貨物船。
それにより車両はクレーンなどに頼らず自走で搭載/揚陸できる。
4.社会情勢の変化
PAGE.5
宮崎県では、東日本大震災による未曾有の被害を踏まえ、平成25年7月に地域防災計画の
見直しがなされ、地震・津波対策の強化がなされている。
東日本大震災の事例において、通常岸壁は殆ど被災したのに対して耐震機能を持つ岸壁は
発災直後に利用可能な状態であったことから、震災時における耐震強化岸壁の優位性が実証
された。
地震時、通常岸壁(写真手前側)は海側に移動し、背後の荷役
場に沈下などの被害が発生。
これに対し、耐震強化岸壁(写真奥側)の被害は小さかった。
耐震強化岸壁
通常の岸壁
耐震強化岸壁(仙台塩釜港)の事例
日向灘南部地震想定地震分布図
出典:宮崎県地域防災計画
出典:国土交通省港湾局資料
PAGE.6
5.前回評価時からの変化
項
目
事業費
前回評価時
(H16)
今回評価時
(H25)
約7.0億円
約6.5億円
事業期間
平成17年度~平成20年度
3.4
全体事業
B/C
総便益B
【割引後】
22.9億円
・輸送コスト削減
(緊急物資)
・輸送コスト削減
(一般貨物 )
・施設被害の回避
2.6
:
0.1億円
: 21.5億円
: 1.3億円
総費用C【割引後】
6.7億円
総便益B
【割引後】
21.6億円
・輸送コスト削減
(緊急物資)
・輸送コスト削減
(一般貨物 )
・施設被害の回避
:
0.2億円
: 20.1億円
: 1.3億円
総費用C【割引後】
8.2億円
PAGE.7
【前回評価時からの変化の詳細】
項目
事業費
事業期間
変更理由・内訳
精算変更による減額。(-0.5億円)
変更なし
前回(H16)
今回(H25)
備考
〔便益〕
全体事業
B/C
輸送コスト削減
(緊急物資)
緊急物資
3,310トン/月
緊急物資
3,981トン/月
宮崎市の人口増加によ
る物資輸送量の増加
輸送コスト削減
(一般貨物)
フェリー貨物 :173万トン/年
バルク貨物 : 69万トン/年
RORO貨物: 33万トン/年
バルク貨物 :131万トン/年
直近の社会経済情勢の
変化(フェリー休止)によ
る対象貨物の変更
施設被害の回避
岸壁の施設被害回避
同左
-
事業の効果の発現状況①
PAGE.8
〔緊急物資輸送コスト削減〕
耐震強化岸壁を整備することにより、災害時に当該岸壁を利用して緊急物資を輸送することがで
き、陸上の輸送距離及び輸送時間が短縮され、輸送コストの削減が図られる。
Without時:第1段階(ヘリコプター輸送)及び
第2段階(代替港(志布志港))から陸上輸送
・第1段階輸送
@約2,637千円/回
・第2段階輸送
@約46千円/台
第1段階
被災地域
(ヘリコプター輸送)
被災地域
緊急物資
宮崎港
×
輸送費用【緊急物資】
輸送コストは発生しない
被災者
被災者
被災
With時:第1・2段階
宮崎港 岸壁(-7.5m)
緊急物資
陸上輸送
距離:86km
緊急物資
志布志港
宮崎港
第2段階
緊急物資
(海上輸送)
第1・2段階
(海上輸送)
第1段階輸送費用(ヘリコプター1回あたり)
約2,637千円/回
×
×
輸送回数
16回
=
=
第2段階輸送費用差分(3tトラック1台あたり)
約46千円/台
×
×
トラック台数
1,313台
=
=
輸送コスト削減便益
約42百万円
約60百万円
計
約102百万円
事業の効果の発現状況②
〔RORO貨物輸送コスト削減〕
PAGE.9
耐震強化岸壁を整備することにより、災害発生後に当該岸壁を利用して一般貨物を輸送すること
ができ、 陸上・海上の輸送距離及び輸送時間が短縮され、輸送コストの削減が図られる。
Without時:代替港(志布志港)
With時:宮崎港 岸壁(-7.5m)
陸上輸送
距離:86km
被災
宮崎港
×
・RORO貨物(陸上輸送)
@約3.8千円/トン
・
〃
(海上輸送)
@約3.8千円/トン
志布志港
宮崎港
海上輸送
海上輸送
堺泉北港
RORO貨物1トンあたりの輸送費用差分 ×
堺泉北港
年間取扱貨物量
=
陸上輸送
距離:4km
・RORO貨物(陸上輸送)
@約1.3千円/トン
・
〃
(海上輸送)
@約3.3千円/トン
輸送コスト削減便益
陸上輸送
約2.5千円/トン
×
328千トン
=
約8.2億円
海上輸送
約0.5千円/トン
×
328千トン
=
約1.7億円
計
約10.0億円
6.対応方針 (案)
PAGE.10
◇今後の事後評価の必要性
・本プロジェクトの実施により、災害時での効率的な物資の輸送が可能となるこ
とに関する事業効果を算定し、その結果B/Cが1を超える投資効果を確認した。
・一定の事業実施の効果が期待されるため、以降、改めて事後評価を行う必要
はないと判断される。
◇改善措置の必要性
・本事業については、市民の安全で安心した生活の確保や、物流機能維持によ
る地域経済への貢献のため重要性が高く、陸上・海上輸送コストの削減など事
業実施の効果も期待されるため、改善措置の必要性はないと判断される。
巻
末
資
料
【資料1】
■事業評価カルテ
事業名
(箇所名)
複合一貫輸送ターミナル整備事業(耐震改良)
(宮崎港 西地区)
実施箇所
宮崎県宮崎市
該当基準
事業完了後5年以内の事業
担当課
担当課長名
九州地方整備局港湾空港部
事業
港湾計画課
九州地方整備局
主体
馬場 智
主な事業の
岸壁(-7.5m)(改良)
諸元
事業期間
事業採択
平成17年度
総事業費
(億円)
採択時
7.0
完了
平成20年度
完了時
6.5
<解決すべき課題・背景>
・大規模地震時において地域の生活や産業活動の維持を図る必要がある。
<達成すべき目標>
複合一貫輸送ターミナルを整備することにより、大規模地震発生時における緊急物資輸送機能及び物流機能を確保し、市民の生活及び背後
目的・必要 企業の経済活動の維持を図る。
①震災時における緊急物資等の輸送の確保
性
<政策体系上の位置付け>
・政策目標:防災機能強化、緊急輸送体制の強化
・施策目標:海上輸送基盤の強化等総合的な物流体系整備を推進する。
費用対効果
分析の算定
基礎となっ
た要因の変
化
直近の貨物取扱状況の反映(フェリーの休止(川崎航路、阪南航路等)を反映し、フェリー貨物に起因する輸送コスト削減便益を対象外とした)
・輸送コスト削減(緊急物資)
(H16新規評価時:3,310トン/月 → H25事後評価時:3,981トン/月)
・輸送コスト削減(一般貨物)
(H16新規評価時:2,422千トン/年 → H25事後評価時:1,641千トン/年)
基準年度
事業全体の
B:総便益
投資効率性
(億円)
平成25年度
21.6
C:総費用(億円)
8.2
全体B/C 2.6
B-C
13
EIRR
(%)
9.7
通常利用時において効果は発現しないが地震時において、
事業の効果
①周辺岸壁が被災した場合に輸送機能を確保することで経済活動を継続的に行うことが可能となる。
の発現状況
②当該施設の被害を回避することが可能となる。
事業実施に
よる環境の
変化
社会経済情
勢等の変化
今後の事後
評価の必要
性
改善措置の
必要性
同種事業の
計画・調査
のあり方や
事業評価手
法の見直し
の必要性
対応方針
対応方針理
由
その他
特になし
宮崎県では、東日本大震災による未曾有の被害を踏まえ、平成25年7月に地域防災計画の見直しがなされ、地震・津波対策の強化がなされ
ている。
特になし
市民の安全で安心した生活の確保や、物流機能維持による地域経済への貢献のため重要性が高く、陸上・海上輸送コストの削減など事業実
施の効果も期待されるため、改善措置の必要はない。
特になし
特になし
既に完了している事業であり、充分な事業の投資効果の目途が確認されたため。
<第三者委員会の意見・反映内容>
1
【資料 2】
■費用便益分析
①便益(B)
便益項目
輸送コストの削減
(緊急物資)
輸送コストの削減
(一般貨物)
施設被害の回避
合計
年間便益
(現在価値化前)
便益
(現在価値化前)
便益
(現在価値化後)
0.01 億円
0.4 億円
0.2 億円
1.2 億円
40.1 億円
20.1 億円
0.1 億円
2.7 億円
1.3 億円
1.3 億円
43.2 億円
21.6 億円
※)端数処理のため、必ずしも合計は一致しない。
②費用(C)
項目
費用
(現在価値化前)
費用
(現在価値化後)
投資費用
6.1 億円
7.8 億円
管理運営費
0.6 億円
0.3 億円
6.7 億円
8.2 億円
合計
※)端数処理のため、必ずしも合計は一致しない。
2
3
合 計
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025
2026
2027
2028
2029
2030
2031
2032
2033
2034
2035
2036
2037
2038
2039
2040
2041
2042
2043
2044
2045
2046
2047
2048
2049
2050
2051
2052
2053
2054
2055
2056
2057
2058
年度
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
施設供用期間
緊急物資
6.1
0.5
2.8
2.8
0.64
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
6.7
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.5
2.8
2.8
0.39
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
削減便益
40.12
1.18
1.16
1.15
1.13
1.12
1.10
1.09
1.07
1.06
1.05
1.03
1.02
1.00
0.99
0.98
0.96
0.95
0.94
0.93
0.91
0.90
0.89
0.88
0.87
0.85
0.84
0.83
0.82
0.81
0.80
0.79
0.78
0.77
0.76
0.75
0.74
0.73
0.72
0.71
0.70
0.69
0.68
0.67
0.66
0.65
RORO・一般
貨物
輸送コスト
削減便益
割 引 前
初期投資・ 運営・維持
総費用(C) 輸送コスト
更新投資
コスト
費用便益分析シート(割引前)
2.65
0.08
0.08
0.08
0.07
0.07
0.07
0.07
0.07
0.07
0.07
0.07
0.07
0.07
0.07
0.06
0.06
0.06
0.06
0.06
0.06
0.06
0.06
0.06
0.06
0.06
0.06
0.06
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.05
0.04
0.04
0.04
施設被害
回避便益
43.2
1.3
1.3
1.2
1.2
1.2
1.2
1.2
1.2
1.1
1.1
1.1
1.1
1.1
1.1
1.1
1.0
1.0
1.0
1.0
1.0
1.0
1.0
0.9
0.9
0.9
0.9
0.9
0.9
0.9
0.9
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.7
0.7
0.7
0.7
0.7
総便益
(B)
36.5
-0.0
-0.0
-0.0
-0.0
-0.0
1.3
1.2
1.2
1.2
1.2
1.2
1.2
1.1
1.1
1.1
1.1
1.1
1.1
1.1
1.0
1.0
1.0
1.0
1.0
1.0
1.0
0.9
0.9
0.9
0.9
0.9
0.9
0.9
0.9
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.8
0.7
0.7
0.7
0.7
0.7
0.7
0.7
-0.5
-2.8
-2.8
純便益
(B-C)
(億円)
合 計
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025
2026
2027
2028
2029
2030
2031
2032
2033
2034
2035
2036
2037
2038
2039
2040
2041
2042
2043
2044
2045
2046
2047
2048
2049
2050
2051
2052
2053
2054
2055
2056
2057
2058
年度
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
施設供用期間
1.37
1.32
1.27
1.22
1.17
1.12
1.08
1.04
1.00
0.96
0.92
0.89
0.85
0.82
0.79
0.76
0.73
0.70
0.68
0.65
0.62
0.60
0.58
0.56
0.53
0.51
0.49
0.47
0.46
0.44
0.42
0.41
0.39
0.38
0.36
0.35
0.33
0.32
0.31
0.30
0.29
0.27
0.26
0.25
0.24
0.23
0.23
0.22
0.21
0.20
0.19
0.19
0.18
0.17
社会的
割引率
費用便益分析シート(割引後)
2.6
B/C=
7.8
0.6
3.6
3.6
0.34
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
8.2
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.0
0.6
3.6
3.6
0.20
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
0.00
削減便益
緊急物資
20.05
1.13
1.08
1.02
0.97
0.92
0.87
0.83
0.78
0.74
0.71
0.67
0.64
0.60
0.57
0.54
0.52
0.49
0.46
0.44
0.42
0.40
0.38
0.36
0.34
0.32
0.30
0.29
0.27
0.26
0.25
0.23
0.22
0.21
0.20
0.19
0.18
0.17
0.16
0.15
0.15
0.14
0.13
0.12
0.12
0.11
1.33
0.08
0.07
0.07
0.06
0.06
0.06
0.05
0.05
0.05
0.05
0.04
0.04
0.04
0.04
0.04
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.03
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.02
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
0.01
施設被害
回避便益
13 億円
RORO・一般
貨物
輸送コスト
削減便益
割 引 後
NPV=
初期投資・ 運営・維持
総費用(C) 輸送コスト
更新投資
コスト
9.7%
EIRR=
21.6
1.2
1.2
1.1
1.0
1.0
0.9
0.9
0.8
0.8
0.8
0.7
0.7
0.6
0.6
0.6
0.6
0.5
0.5
0.5
0.4
0.4
0.4
0.4
0.4
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
総便益
(B)
13.4
-0.0
-0.0
-0.0
-0.0
-0.0
1.2
1.1
1.1
1.0
1.0
0.9
0.9
0.8
0.8
0.8
0.7
0.7
0.6
0.6
0.6
0.5
0.5
0.5
0.5
0.4
0.4
0.4
0.4
0.4
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.3
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.2
0.1
0.1
0.1
0.1
0.1
-0.6
-3.6
-3.6
純便益
(B-C)
(億円)
■費用便益分析シート
【事業全体】
【資料 3】
【資料 4】
■費用便益の概要
便益
単位当りの便益
項目
便益(代表年)
区分
単位
輸送コストの削減
72
円/トン・年
施設被害の回避
0.1
億円/回
備考
単位
耐震強化に係る震災時の輸送コスト削減
1.2 億円/年
施設復旧費用
0.1 億円/年
耐震便益
*便益の算出にあたっては、「港湾整備事業の費用対効果分析マニュアル(平成23年7月)」を参照
費用
費用項目
建設費、管理運営費
事業の対象施設
岸壁(-7.5m)(改良)
4
【資料 5-1】
■費用便益の計測
効果 1〔輸送コストの削減(緊急物資)(0.01 億円/年)〕
(1) 便益の考え方
整備しない場合
(Without 時)
・既存の耐震強化岸壁 1 バース(-9m)では必用な量の緊急物資を全て
取り扱うことができない。被災直後から 2 日間は特に緊急性が高い物資
(水・毛布)をヘリコプターにより輸送される。
・被災 3 日目から 1 ヶ月後までは、震災時に港湾機能が保持されている
と思われる近傍の港湾(志布志港)で荷役した後、陸上輸送される。
整備する場合
(With 時)
・西地区の岸壁(-7.5m)が耐震化されるため、大規模地震時において
も当該岸壁を利用して緊急物資を輸送することが可能となる。
(2) 需要の予測
・緊急物資輸送の範囲を宮崎港 10km 圏とし、宮崎市の人口から便益対象背後圏人口を算出
した。宮崎市人口は、平成 25 年 12 月現在の推計人口を用い、人口の半数を評価対象岸壁
(-7.5m)が受け持つこととし、残り半数は既存の耐震強化岸壁(-9m)が受け持つことと
した。(※岸壁延長比率により配分(-7.5m 岸壁の取付部を除く延長は 165m、-9m 岸壁の取
付部を除く延長は 165m で同値のため均等配分とした。)
・緊急物資輸送量は「港湾投資の評価に関する解説書 2011」にある原単位(被災者 1 人あ
たり、1 日に必用な物資量)を用いて算出した。被災当日から 1 ヶ月の緊急物資輸送量は
3,981 トンとした。
5
(3) 代替港設定の考え方
宮崎県地域防災計画に位置付けられ、かつ宮崎港周辺に大きな影響を与える地震として、想
定する地震を「日向灘南部地震」とする場合、宮崎港、細島港、油津港のいずれも震度 6 弱か
ら 6 強の揺れが想定されている。
宮崎港から近傍で、想定地震時において震度 5 強以下の港湾である志布志港を代替港として
設定した。
表
緊急物資輸送コスト削減効果
項目
緊急物資輸送費用<被災当日、翌日>(千円)
With 時
Without 時
-
42,197
便益対象背後圏人口(人)
201,401
緊急物資量(トン/2 日)
46
水(トン/2 日)
39
毛布(トン/2 日)
7
3t ヘリコプター1 台あたりの輸送回数(回)
-
16
3t ヘリコプター1 台あたりの輸送コスト(千円/回)
-
2,637
-
60,054
緊急物資輸送量(トン)
-
3,935
食料等(トン)
-
1,105
衣料等(トン)
-
2,830
食料等(農水産品)の時間価値(円/FT・時)
-
122
衣料等(雑工業品)の時間価値(円/FT・時)
-
614
3t トラックの輸送台数(台)
-
1,313
陸上輸送距離(km)(往復)
-
171
3t トラック 1 台あたりの輸送コスト(円/台)
-
28,910
陸上輸送時間(時間)
-
11.8
陸上輸送費用(千円))
-
37,959
陸上輸送時間費用(食料等)(千円)
-
1,591
陸上輸送時間費用(衣料等)(千円)
-
20,504
-
102,250
緊急物資輸送費用<被災 3 日目~1 ヶ月>(千円)
輸送費用合計(千円)
輸送費用削減便益(計)(千円/年)
102,250
(地震発生確率考慮後)輸送費用削減便益(計)
(百万円/年)
※1
1
直背後圏人口の 30%が被災し、緊急物資が必要となると想定。被災地への物資輸送に関する海上輸送分担率
は 10%を想定。
※2 緊急物資の輸送先は、宮崎港直背後。
※3 端数処理のため内数と和は必ずしも一致しない。
6
■地震の発生確率について
耐震強化岸壁が効果(便益)を発生するのは、レベル 1 地震動より大きくレベル 2 地震動以
下の大規模地震(想定地震として「日向灘南部地震」を想定)が発生した場合である。(レベ
ル 1 地震動以下の際には、通常岸壁においても被害は発生せず、レベル 2 地震動より大きな地
震の際には、耐震強化岸壁といえども機能を確保できるとは限らない。)
レベル 2 地震動の再現期間については、宮崎県地域防災計画等で位置づけられた期間は無い
ため、「港湾投資の評価に関する解説書 2011」より、便宜的に 500 年と想定する。
表
地震発生確率
①
レベル1地震動の再現期間(年)
75
②
レベル2地震動の再現期間(年)
500
③
供用開始 t-1 年目までにレベル2未満の地震の発生
しない確率
④
1年間にレベル1以上レベル2以下の地震の発生する
確率
供用開始 t 年目に、レベル1以上レベル2以下の地震の発生する確率
(=供用開始 t-1 年目まで地震が発止せず、供用 t 年目に、レベル1
以上レベル2以下の地震の発生する確率)
1 -
1
75
1 -
1
75
t-1
1
75
-
t-1
1
500
1
75
-
1
500
③×④
出典:「港湾投資の評価に関する解説書 2011」P2-13-32
7
【資料 5-2】
効果 2〔輸送コストの削減(一般貨物)(1.2 億円/年)〕
(1) 便益の考え方
整備しない場合
(Without 時)
【RORO 貨物】
・既存の耐震強化岸壁 1 バース(-9m)はフェリー貨物等の取扱が想定
され、利用できないため、最寄りで対応可能な志布志港まで海上輸送し
た後、陸上輸送される。
【バルク 貨物(金属くず、セメント、化学肥料、再利用資材、砂・砂利)】
・既存の耐震強化岸壁 1 バース(-9m)はフェリー貨物等の取扱が想定
され、利用できないため、最寄りで対応可能な志布志港まで海上輸送し
た後、陸上輸送される。
整備する場合
(With 時)
・西地区の岸壁(-7.5m)が耐震化されるため、大規模地震後において
も当該岸壁まで海上輸送した後、陸上輸送される。
上記の陸上・海上輸送コスト差(Without 時-With 時)を輸送コスト削減便益として計上する。
(2) 需要の予測
・評価対象施設(第 7 岸壁)の耐震強化による効果が現れる震災発生後(災害発生から 1
ヶ月後から 2 年後までの間)の第 7 岸壁における貨物品目および取扱量を推計した。
・第 10 岸壁(-9m)は、宮崎カーフェリーがデイリーで着岸しており、バース直背後はフ
ェリー利用者向けの車両待機場や駐車場として利用されている。このため、大規模地震時
にバルク貨物を岸壁直背後に貨物を野積みするのは非現実的である。
・一方、第 7 岸壁は、第 10 岸壁とくらべて RORO 船の着岸頻度が低く、第 5 岸壁の荷捌き
地と一体的に利用できるため、バルク貨物の取り扱いが可能である。
・以上より、大規模地震時において第 7 岸壁では、通常時に非耐震岸壁で取り扱われてい
るセメントや砂・砂利等の一般貨物を取り扱うことを想定し、第 10 岸壁では通常時と同様、
フェリー貨物を取り扱うことを想定する。
表 第 7・第 10 岸壁の大規模地震時の利用想定
第 7 岸壁
通常時の貨物
⇒RORO 貨物
大規模地震時の
シフト貨物
⇒バルク 貨物
・セメント
・砂・砂利
・再利用資材
・金属くず
・化学肥料
第 10 岸壁
⇒フェリー 貨物
-
8
・評価対象施設(第 7 岸壁)においては、平成 17 年 6 月まで宮崎港~川崎港間のフェリー
等が就航しており、約 1,800 千トンの取り扱いがあった。平成 20 年の耐震強化岸壁供用以
降は、RORO 船が利用しており、平成 24 年の取扱量は 235 千トンである。
・宮崎港 RORO 貨物、主要一般貨物(大規模地震時のシフト貨物)の将来貨物量については、
大宗荷主へのヒアリングより、H24 年値実績で推移することとする。
2,000
(千トン)
1,724 第7岸壁取扱量
1,833 1,600
1,418 1,200
800
409 400
0 92 118 H20
H21
214 216 235 H22
H23
H24
0
H15
H16
図
1,800
1,500
H17
H18
H19
第 7 岸壁の取扱貨物量の推移
(千トン)
1,259 1,355 1,309 1,373 1,200
1,221 1,197 1,198 H25年以降一定
1,080 938 804 900
600
300
0
H15
図
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25~
(輸出)金属くず
(移出)金属くず
(移入)セメント
(移入)化学肥料
(移出)再利用資材
(移出)砂・砂利
宮崎港主要一般貨物(大規模地震時のシフト貨物)の貨物量の推移と推計
9
(3) 代替港設定の考え方
【RORO 貨物】
プロジェクトを実施しない場合(without 時)に想定している代替港は、宮崎港から近傍で、
同規模の岸壁を有し、想定地震時において震度 5 強以下の港湾である志布志港を代替港として
設定した。
【陸上輸送費用】
背 後 圏
取 扱 港 湾
項 目
RORO貨物量(トン/年)
移出
移入
輸送距離(㎞)
片道(高速道路利用有り)
片道(高速道路利用無し)
輸送費用(円/台)
宮崎県
宮崎港
志布志港
With時
Without時
312,919
312,919
211,918
211,918
101,001
101,001
7.2
171.0
-
85.2
3.6
85.8
22,010
特大車
高速費用(円/台)
使用台数(台/年)
20tトレーラー(移出)
20tトレーラー(移入)
陸上輸送費用(億円/年)
0
15,647
10,596
5,051
3.4
陸上輸送費用削減便益(億円/年) 6.9
【陸上輸送時間費用】
背 後 圏
取 扱 港 湾
項 目
RORO貨物量(トン/年)
輸送距離(㎞) 片道(高速道路利用有り)
一般道(㎞)
高速道路(㎞)
農水産品
林産品
鉱産品
金属機械品
化学工業品
軽工業品
雑工業品
特殊品
分類不能
農水産品
林産品
鉱産品
金属機械品
陸上輸送時間費用(千円/年))
化学工業品
軽工業品
雑工業品
特殊品
分類不能
小計
陸上輸送時間費用削減便益(億円/年)
※
2,550
10.4
90,050
8,400
775
0
775
0.8
68,750
2,800
0.6
-0.2
宮崎県
宮崎港
志布志港
With時
Without時
312,919
312,919
3.6
85.2
3.6
51.6
0
33.6
輸送時間(時間)
時間費用原単位
(円/トン・時間)
63,750
鹿児島県
宮崎港
志布志港
With時
Without時
15,493
15,493
0
0
15,493
15,493
291.0
197.2
163.2
105.1
127.8
92.1
鹿児島県
宮崎港
志布志港
With時
Without時
15,493
15,493
163.2
105.1
41.5
71.7
121.7
33.4
0.10
1.96
2.87
2.54
122
357
568
204
459
83
614
568
455
24
92
74
5,478
1,087
176
3
413
0
7,347
122
357
568
204
459
83
614
568
455
445
1,732
1,393
102,640
20,376
3,291
64
7,733
0
137,674
122
357
568
204
459
83
614
568
455
32
126
101
7,453
1,480
239
5
562
0
9,998
122
357
568
204
459
83
614
568
455
29
111
89
6,589
1,308
211
4
496
0
8,838
1.3
0.0
RORO 貨物 235 千トンの背後圏比率は、「平成 19 年度内貿ユニットロード貨物流動調査」より、移出貨物につ
いては、100%宮崎県生産貨物、移入貨物については、86.7%が宮崎県消費貨物、13.3%が鹿児島県消費貨物と設
定。また、輸送距離算出にあたっての生産・消費地は各県の県庁と設定。
10
【海上輸送費用】
背 後 圏
取 扱 港 湾
項目
RORO貨物量(トン/年)
使用台数(台/年)
宮崎県
宮崎港
志布志港
With時
Without時
312,919
312,919
15,647
海上輸送距離(マイル) 片道
260
海上輸送速度(ノット)(RORO船)
21.1
輸送時間(日)
海上輸送費用原単位(円/台)
・3,000DWT
・トレーラー
海上輸送費用(億円/年)
海上輸送費用削減便益(億円/年)
農水産品
林産品
鉱産品
金属機械品
化学工業品
軽工業品
雑工業品
特殊品
分類不能
農水産品
林産品
鉱産品
金属機械品
海上輸送時間費用(千円/年))
化学工業品
軽工業品
雑工業品
特殊品
分類不能
小計
宮崎県
鹿児島県
合計
便益
10.0
0.0
10.0
0.6
0.5
0.6
11,225
11,580
11,225
11,580
1.8
1.8
0.1
0.1
1.7
単位:億円/年
With
Without
13.7
23.7
1.4
1.2
15.1
24.9
11
310
0.5
宮崎県
宮崎港
志布志港
With時
Without時
312,919
312,919
0.5
0.6
122
122
357
357
568
568
204
204
459
459
83
83
614
614
568
568
455
455
2,734
3,281
10,629
12,755
8,547
10,256
629,918
755,902
125,053
150,064
20,195
24,234
393
472
47,461
56,954
0
0
844,931 1,013,917
海上輸送時間費用削減便益(億円/年)
260
21.1
0.1
【海上輸送時間費用】
背 後 圏
取 扱 港 湾
項目
RORO貨物量(トン/年)
輸送時間(日)
時間費用原単位
(円/トン・時間)
310
鹿児島県
宮崎港
志布志港
With時
Without時
15,493
15,493
775
0.0
鹿児島県
宮崎港
志布志港
With時
Without時
15,493
15,493
0.5
0.6
122
122
357
357
568
568
204
204
459
459
83
83
614
614
568
568
455
455
135
162
526
632
423
508
31,189
37,426
6,192
7,430
1,000
1,200
19
23
2,350
2,820
0
0
41,834
50,201
0.1
【一般貨物(金属くず(輸出))】
プロジェクトを実施しない場合(without 時)に想定している代替港は、宮崎港から近傍で、
同規模の岸壁を有し、想定地震時において震度 5 強以下の港湾である志布志港を代替港として
設定した。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
金属くず
(輸出)
取扱貨物量(千トン/年)
輸送距離(km)(往復)
10tトラック輸送費用(円/台)
10tトラック使用台数(台/年)
年間陸上輸送費用(億円/年)
船型(DWT)
輸送距離(マイル)
(片道)
輸送速度(ノット)
輸送日数(日)
海上輸送費用(千円/日・隻)
年間寄港回数(回)
年間海上輸送費用(億円/年)
年間陸上・海上輸送費用
(億円/年)
年間便益額(億円/年)
With
Without
12.180
7.2
15,140
1,218
0.2
2,000
292
14.2
1.7
850
7
0.1
12.180
171.6
47,110
1,218
0.6
2,000
349
14.2
2.0
850
7
0.1
0.3
0.7
0.4
※.端数処理のため内数と和は必ずしも一致しない。
【一般貨物(金属くず(移出))】
プロジェクトを実施しない場合(without 時)に想定している代替港は、宮崎港から近傍で、
同規模の岸壁を有し、想定地震時において震度 5 強以下の港湾である志布志港を代替港として
設定した。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
金属くず
(移出)
取扱貨物量(千トン/年)
輸送距離(km)(往復)
10tトラック輸送費用(円/台)
10tトラック使用台数(台/年)
年間陸上輸送費用(億円/年)
船型(DWT)
輸送距離(マイル)
(片道)
輸送速度(ノット)
輸送日数(日)
海上輸送費用(千円/日・隻)
年間寄港回数(回)
年間海上輸送費用(億円/年)
年間陸上・海上輸送費用
(億円/年)
年間便益額(億円/年)
With
※.端数処理のため内数と和は必ずしも一致しない。
12
Without
71.964
7.2
15,140
7,197
1.1
650
120
12.0
0.8
533
111
0.5
71.964
171.6
47,110
7,197
3.4
650
178
12.0
1.2
533
111
0.7
1.6
4.1
2.5
【一般貨物(セメント)
】
プロジェクトを実施しない場合(without 時)に想定している代替港は、宮崎港から近傍で、
同規模の岸壁を有し、想定地震時において震度 5 強以下の港湾である志布志港を代替港として
設定した。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
セメント
(移入)
取扱貨物量(千トン/年)
輸送距離(km)(往復)
10tトラック輸送費用(円/台)
10tトラック使用台数(台/年)
年間陸上輸送費用(億円/年)
船型(DWT)
輸送距離(マイル)
(片道)
輸送速度(ノット)
輸送日数(日)
海上輸送費用(千円/日・隻)
年間寄港回数(回)
年間海上輸送費用(億円/年)
年間陸上・海上輸送費用
(億円/年)
年間便益額(億円/年)
With
Without
249.816
7.2
15,140
24,982
3.8
1,300
95
12.9
0.6
711
193
0.8
249.816
171.6
47,110
24,982
11.8
1,300
153
12.9
1.0
711
193
1.4
4.6
13.1
8.5
※.端数処理のため内数と和は必ずしも一致しない。
【一般貨物(化学肥料)
】
プロジェクトを実施しない場合(without 時)に想定している代替港は、宮崎港から近傍で、
同規模の岸壁を有し、想定地震時において震度 5 強以下の港湾である志布志港を代替港として
設定した。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
化学肥料
(移入)
取扱貨物量(千トン/年)
輸送距離(km)(往復)
10tトラック輸送費用(円/台)
10tトラック使用台数(台/年)
年間陸上輸送費用(億円/年)
船型(DWT)
輸送距離(マイル)
(片道)
輸送速度(ノット)
輸送日数(日)
海上輸送費用(千円/日・隻)
年間寄港回数(回)
年間海上輸送費用(億円/年)
年間陸上・海上輸送費用
(億円/年)
年間便益額(億円/年)
With
※.端数処理のため内数と和は必ずしも一致しない。
13
Without
18.411
7.2
15,140
1,842
0.3
600
155
12.0
1.1
516
31
0.2
18.411
171.6
47,110
1,842
0.9
600
213
12.0
1.5
516
31
0.2
0.5
1.1
0.7
【一般貨物(再利用資材)】
プロジェクトを実施しない場合(without 時)に想定している代替港は、宮崎港から近傍で、
同規模の岸壁を有し、想定地震時において震度 5 強以下の港湾である志布志港を代替港として
設定した。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
再利用資材
(移出)
取扱貨物量(千トン/年)
輸送距離(km)(往復)
10tトラック輸送費用(円/台)
10tトラック使用台数(台/年)
年間陸上輸送費用(億円/年)
船型(DWT)
輸送距離(マイル)
(片道)
輸送速度(ノット)
輸送日数(日)
海上輸送費用(千円/日・隻)
年間寄港回数(回)
年間海上輸送費用(億円/年)
年間陸上・海上輸送費用
(億円/年)
年間便益額(億円/年)
With
Without
11.886
7.2
15,140
1,189
0.2
900
276
12.0
1.9
610
14
0.2
11.886
171.6
47,110
1,189
0.6
900
336
12.0
2.3
610
14
0.2
0.3
0.8
0.4
※.端数処理のため内数と和は必ずしも一致しない。
【一般貨物(砂・砂利)
】
プロジェクトを実施しない場合(without 時)に想定している代替港は、宮崎港から近傍で、
同規模の岸壁を有し、想定地震時において震度 5 強以下の港湾である志布志港を代替港として
設定した。
①
②
③
④
⑤
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
⑪
⑫
⑬
⑭
砂・砂利
(移入)
取扱貨物量(千トン/年)
輸送距離(km)(往復)
10tトラック輸送費用(円/台)
10tトラック使用台数(台/年)
年間陸上輸送費用(億円/年)
船型(DWT)
輸送距離(マイル)
(片道)
輸送速度(ノット)
輸送日数(日)
海上輸送費用(千円/日・隻)
年間寄港回数(回)
年間海上輸送費用(億円/年)
年間陸上・海上輸送費用
(億円/年)
年間便益額(億円/年)
※.端数処理のため内数と和は必ずしも一致しない。
14
With
Without
948.671
7.2
15,140
94,868
14.4
900
120
12.0
0.8
610
1,055
5.1
948.671
171.6
47,110
94,868
44.7
900
178
12.0
1.2
610
1,055
7.7
19.5
52.4
32.9
表
陸上・海上輸送費用削減便益(まとめ)
With
年間陸上輸送費用(億円/年)
年間海上輸送費用(億円/年)
Without
23.4
17.1
陸上・海上輸送費用削減便益(億円/年)
備考
73.6
22.3
55.4 Without時輸送費用-With時輸送費用
※.端数処理のため内数と和は必ずしも一致しない。
輸送コスト
削減額
(億円)
震災後 1 ヶ月~1 年後
の輸送コスト削減額
(億円)
2 年目の
輸送コスト削減額
(億円)
①
②(=①×11/12)
③(=①/1.04)
55.4
50.8
53.3
15
輸送コスト
削減額
(億円)
(地震発生確率考慮後)
輸送コスト削減額
(億円)
④(=②+③) ⑤(=④×地震発生確率)
104.1
1.2
【資料 5-3】
効果 3〔施設被害の回避(0.1 億円/年)〕
(1) 便益の考え方
整備しない場合
(Without 時)
整備する場合
(With 時)
・震災時に損壊することにより、復旧費用を要する。
・西地区の岸壁(-7.5m)が耐震化されるため、震災時に損壊を免れる
ことができ、復旧のための追加的な支出を回避することができる。
耐震強化しない場合の整備費用(復旧費用)を施設被害の回避便益として計上する。
表
岸壁の復旧
費用
(億円)
岸壁の復旧費用(施設被害回避効果)
(地震発生確率考慮後)
1 年目に要する
復旧費用
(億円)
2 年目に要する
復旧費用
(億円)
岸壁の復旧費用
(億円)
①※
②(=①/2)
③(=②/1.04)
④(=②+③)
⑤(=④×地震発生確率)
7.0
3.5
3.4
6.9
0.1
※第 7 岸壁の非耐震時の整備費用を岸壁の復旧費用とする。
16
岸壁の復旧費用
(億円)