「熱いです!三宅島」∼自然との共生を目指して∼

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「熱いです!三宅島」∼自然との共生を目指して∼
現状・課題
企画提案者:一般社団法人三宅島観光協会
委託事業者:株式会社オリエンタルコンサルタンツ
実施区市町村
対象地域
三宅村
三宅島
❶ 地域一体となったワークショップを通じた観光資源の発掘
❷ 三宅島の観光資源に対する観光客ニーズの把握
東京都三宅島では、過去に何度も火山の噴火を繰り返しており、溶岩台地や火口の地層などから噴火の歴史を自
❸ 着地型旅行商品の企画 ・ 開発とモニターツアーによる検証・磨き上げならびに旅行商品としての本格展開
分の目でみることができ、他の地域にはない魅力的な観光資源となっている。しかし、三宅島固有の地域資源も
❹ 着地型旅行支援ツール(体験ガイドマップ)の整備
島外からの旅行者に対し、魅力的な観光資源として有効活用されておらず、地域資源の情報発信をうまく行うこ
とができていないことが課題となっていた。
実施内容
❶ 地域資源の現状調査
三宅島に存在する「火山」に関する地域資源を抽出し、火山の島としての認知度や関心、火山をテーマにした体
験型プログラムやツアーに関する参加意向等のニーズについて、観光素材の整理を踏まえ調査した。調査結果の
うち、ターゲット層ごとのニーズを把握するため、年齢区分毎に素材リストで検討した観光素材の関心度を分析
した。
❷ 着地型旅行支援ツールの作成
地域資源状況調査結果や地域関係者とのワークショップ等での検討を踏まえ、「火山」を軸に三宅島固有の「自
ガイドマップ
本事業で検討した
内容の旅行商品化
然」や「食」
「地域の人」といった地域資源を活かし「体験」を喚起させる着地型旅行支援ツール(ガイドマップ)
を作成した。
❸ 着地型旅行商品の企画 ・ 開発、モニターツアーの実施
課題
ワークショップ等を通じて磨き上げた3本について、モニターツアーとして実施し、その内容を検証した。
❶ 年間を通した商品展開
❹ モニターツアーの効果分析及び課題整理
本事業においては10∼11月のモニターツアー実施のため、
「秋」の商品展開を中心に商品化を検討してきた。
モニターツアー参加者39名を対象に、事後アンケート調査を実施し、ツアーの内容を検証するとともに課題や
ニーズ調査やモニターアンケート調査でも明らかな通り、
「他の季節」での商品展開ニーズがあるため、更なる
改善点について把握を行った。
発展のためには季節毎の三宅島ならではの商品展開が必要である。
❷ 地域の受入体制の更なる強化
モニターツアー例
「月の道とムーンディナー」
三宅島に来る観光客は三宅島らしさを求めているが、細かいおもてなしの部分でニーズに応えきれていない部分
もあり、三宅島らしいおもてなしのできる受入体制の強化が必要である。
1日目 / 竹芝桟橋出発
❸ 地域の魅力のPR
2日目 / 到着、島内一周観光→昼食→「月の道」観賞
三宅島には多くの魅力的な素材があるが、観光客に対し、その魅力を伝えきれていない。本事業で作成したツー
→ misaki + café「ムーンディナー」→宿泊
ル等を活用しつつ、地域の魅力を島外に効率的・効果的にPRしていくことが必要である。
3 日目 / 島の農園めぐり→ギャラリーカフェ・ カノン
→出発
今後の展開
本事業で検討したが季節性等の諸事情により着地型旅行商品化まで至らなかった観光資源の商品化を検討すると
ともに、地域の受入体制強化のためのセミナーやワークショップ等によりおもてなしレベルの向上を図る。平成
26年度からは、新中央航空定期便の運行や東海汽船の新型フェリー導入など三宅島にとっての追い風要因もあ
ることから、島外に対する三宅島の魅力のPRを強化していくことで、更なる三宅島観光の展開を目指す。
成果
未活用であった地域の観光資源を「体験」
「学習」
「交流」の視点で洗いなおし、ニーズ調査やモニターツアーの
検証を経て、旅行会社による商品化に組み込まれた。
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実証を終えて
○ 従来からある地域資源であっても、見せ方の工夫により魅力的な観光資源となり、商品化へつながることが実証
された。
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