「今昔ロケ地を巡り・学ぶ“タップ・デ・トリップ”多摩プログラム」

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「今昔ロケ地を巡り・学ぶ“タップ・デ・トリップ”多摩プログラム」
現状・課題
企画提案者:多摩大学
委託事業者:パシフィックコンサルタンツ株式会社
実施区市町村
対象地域
多摩市
多摩市
成果
多摩丘陵の豊かな自然を有する多摩市は、数々の映画やドラマのロケの舞台になってきた場所でもある。また、
❶ モニターツアーの実施(多摩ニュータウンの歴史を学ぶ)
多摩丘陵の里山を開発してつくられた多摩ニュータウンも、多摩市ならではの貴重な資源といえる。こうした地
多摩ニュータウンオリエンテーリングとして18名の参加者で開催。
域に埋もれた資源を発掘・活用し、旅行者誘致につなげていく。
かつての多摩丘陵の里山から、昭和のニュータウン開発を経て、大きく変貌を遂げた多摩ニュータウンの開発の
歴史や魅力を楽しみながら知ってもらう。
❷ モニターツアーの実施(ロケ地めぐりを楽しむ)
実施内容
聖蹟桜ヶ丘駅周辺まち歩きとして15名の参加者で開催。
❶“大人の遠足プログラム@多摩”のための事業可能性分析
年間数千人規模の来訪者がある映画「耳をすませば」の参考地を素材として、ファンが来訪したくなる仕掛けづ
多摩市内で大人の遠足プログラムを企画するために、自然資源、施設資源、歴史的価値、地域資源を調査・整理
くりを行う。
「住宅地で、何も無さそうに見えて、意外と見どころがたくさんあり、わくわくした」「有名なアニ
し、盛り込む資源の検討を行う。レジャーの安全面の現状を調査・分析し利用者と居住者が安心できる企画とす
メのモデルとなった場所は魅力的だった」等のアンケート回答があった。
るために、調査・検討を行った。
❷ 大人の遠足プログラムの試行実施及び効果検証
多摩地域ならではの多様な価値観を提供するコースやICT(※1)、AR(※2)を活用した「楽しめる・学べる」
仕掛け作りを念頭に置き、
大人の遠足プログラムの企画・開発・試行実施及び実施結果について効果分析を行った。
※1「ICT」とは、情報通信技術である。
※2「AR」とは、人が知覚する現実環境をコンピュータにより拡張する技術である。
課題
❶ 映像製作者との協議について
テーマ1:多摩ニュータウンの歴史を学ぶ
■ 構築した仕組み
• 音 声 ガ イ ド: 特 定 の 場 所 で
スマホをかざすと音声ガイド
(や画像)が流れる仕組み
• 猫 さ が し ゲ ー ム: 特 定 の
場所でスマホをかざすと猫が
現れる仕組み
❸ ARの運用について
• スタジオジブリ作品参考地の紹介
• 音声ガイドの音の演出
• ロケ地の放映画像等の使用
• 生物資源への対応
❷ まち歩き現場について
• 写真の使用料
• 住宅等の資源活用及びガイド確保
• 充電ステーションの設置
• 居住者への影響
• 食べもの情報の充実
• 地図情報の充実
• みんなが情報提供できるシステム
• 運営資金の確保
• Android への対応
テーマ 2:ロケ地めぐりを楽しむ
聖蹟桜ヶ丘駅周辺をツアーのコースとしてとりあげた。
今後の展開
本事業でガイドシステムとして活用したARは、利用者にとってより魅力的なガイドシステムとするため数々の課題が抽出された。こ
れらは、システムの改良だけで解決されるものだけでなく、関係者と協議しながら利用方法を調整し解決していくものも含まれている。
今回のARガイドシステムについては、多摩大学、多摩市、システムを運営・改善できる調査事業者の三者で利用可
能性や改善方法を探っていくことが必要である。
実証を終えて
○ 今昔のロケ地巡りにAR手法を使うことは有効であることが実証された。
○ ロケ地放映画像等の使用における版権の整理など明確になった課題は、他のロケツーリズムの実施地域で参考と
なる。
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