甲冑収集保存の 甲冑収集保存の 鉄黒漆塗天狗面 「図説・戦国の変り兜」所載 紀の国屋 甲冑情報 No.1 No.282 2015 年 3 月 25 日 江戸時代 No.1 鉄黒漆塗天狗面 「図説・戦国の変り兜」所載 江戸時代 価格はお問合せ下さい 全体を黒漆塗とし、先端が鋭く尖り、顎の方まで伸び た長い鼻、その中央部分の左右にあけられた鼻の孔が 特徴的な鉄黒漆塗天面頬です。このような顔立ちの面 頬は迦楼羅(カルラ)面、鳶鼻面とも呼ばれ、本歌の 遺品は少なく大変貴重な一点です。垂は鉄黒漆塗板物 六段紺糸素掛威とし、大振りで高級感があります。見 る角度によって面相が変化し、一種異様な独特な凄味 を漂わせています。天狗は古来から神通力があるとさ れ神格化されている生き物です。その天狗を甲冑の面 頬に仕立てた発想は面白く、様々な種類のある面頬の 中でも特に人気の貴重な逸品です。 2 鉄錆地三十二間座星覆輪兜 「銘~家長」 桃山時代 ¥750,000 一行十五点の座星を打ち、三十二間の各 筋に覆輪を掛けた鉄錆地三十二間座星 覆輪兜です。 は鉄黒漆塗板物六段紺糸 威です。前正中が多少低い兜鉢の造りが 特徴的な時代の上がる美しい兜です。眉 庇、吹返にも絵革や覆輪を施し、八幡座 の金具の作域も良い高級な仕立ての一 兜です。典型的な相州系の甲冑師により 製作された兜であり、後正中板に入った 家長の銘も貴重です。 3 赤みがかった色味がよい錆地塗頭形兜で す。 は鉄黒漆塗板物五段紺糸威です。 実戦的で人気のある形式の兜です。 十八枚の鉄板を矧ぎ合わせ、眉庇に蜻蛉尻の 祓立台を配し、天辺に八幡座を配した健全な 鉄錆地十八間筋兜鉢です。座布団の上などに 置いて飾ると高級感が増します。 㒅 江戸時代 ¥120,000 江戸時代初期 ¥90,000 No.4 錆地塗頭形兜 No.2 㒅 No.3 鉄錆地十八間筋兜鉢 㒅 篠垂、覆輪などを配し、覆いは紺羅紗地に金糸で雲をあしらって います。裏地は絹製です。火事兜は江戸時代に大名などが火の粉 から身を守るために用いました。金糸刺繍が洒落た一品です。 4 黒漆塗の艶が良い十六間筋兜です。 は 饅頭 風の形がよい鉄黒漆塗板物五段紺 糸威です。吹返の菱縫、眉庇の覆輪など 比較的手の込んだ造りの筋兜です。 㒅 㒅 No.8 鉄黒漆塗十六間筋兜 江戸時代 ¥120,000 鉄板を丸みのある突配形とした漆の艶が 非常によい鉄黒漆塗十二間突配形兜で す。 は鉄黒漆塗板を鎖で繋いだ形式で す。 江戸時代 ¥120,000 24枚の板を突配風に矧ぎ合わせた鉄錆地二 十四間筋兜です。㒅は吹返に前立と同紋の「丸 に沢潟」紋を配した外側に開いた形がよい鉄黒 漆塗板物五段紺糸威です。黒ずんだ鉄味がよい 一兜です。脇立の角本があるので、後々に脇立 を合わせてもよいのではないでしょうか。 㒅 鉄板四枚と腰巻板、眉庇の計六枚で構成され た鉄黒漆塗桃形兜です。 はやや幅広な鉄黒 漆塗板物三段紺糸威です。漆の艶のよい飾り やすい一兜です。 No.9 鉄黒漆塗十六間筋兜 No.5 鉄錆地二十四間筋兜 前立付 江戸時代 ¥180,000 江戸時代 ¥90,000 No.6 鉄黒漆塗桃形兜 No.7 鉄黒漆塗十二間突配形兜 江戸時代 ¥150,000 (縦25cm 横22cm) 江戸時代 ¥25,000 「三つ巴」紋と「波丸」紋を唐草でつないだ 金蒔絵が美しく、硯と水滴が付き塗外箱も付 いた状態のよい硯箱です。江戸時代、贈答用 として人気が最もあったと言われています。 黒蒔絵小箱です。本来、伝達文書を入れた箱 ではないでしょうか。丸みのある形に朱の丸 紐が祝用の小箱であることを物語っている のではないでしょうか。 No.12 鉄黒塗面頬 ¥25,000 5 江戸時代 ¥25,000 正面に大きく「白浪」紋を配した状態の良い No.11 鉄茶漆塗頬当 No.14「白浪」紋 小箱 (縦23cm 横20cm) 江戸時代 ¥15,000 No.10 鉄黒漆塗頬当 江戸時代 ¥25,000 塗外箱付 白い髭がよい気軽に楽しめる鉄黒塗面頬です。垂 簡便で実用的な造り込みの鉄黒漆塗頬当で やや外側に開いた形が実用的な鉄茶漆塗頬当で は鉄黒塗板物四段紺糸威です。 す。垂は鉄黒漆塗板物三段紺糸威です。兜や す。垂は鉄黒漆塗板物三段啄木糸威です。壁飾 胴などとも合わせ易い手頃な一点です。 りとしても楽しめます。 No.13「三つ巴」「波丸」紋 硯箱 No.16 三日月形前立(全長34cm 雌型)¥25,000 銅に丸いふくらみをつけた造りがよい三 日月形前立です。大振りで兜を引き立てま す。 No.15 金箔押剣前立 (上下20.3cm 左右12.5cm 雌型) 江戸時代 ¥75,000 木に黒漆を塗り、金箔を押した剣の前立 です。下地の黒漆塗が見えるところが時 代の古さを物語ります。剣に鎬を入れた 造り込みもよい貴重な本歌の前立です。 No.17 金箔押綱天衝形前立(上下31.5cm 左右28.5cm 雌型) ¥35,000 ¥35,000 顔と角に彫り込みを入れ、全体を金 塗とした獅子噛前立です。大きく見 映えが良く、存在感のある前立で す。 「南無妙法蓮華行」前立(全長28cm 雌型) ¥25,000 (上下23cm 左右30cm 雌型) 髭題目で「南無妙法蓮華行」の字とした前立です。透や髭の造りな どが作域のよい前立です。 縛った綱を天衝のような形に象った見映えの良 い金箔押綱天衝形前立です。大振りで厚みのあ る立体的な造りがよい一点です。 No.19 金箔押獅子噛前立 No.18 6 No20 栴檀・鳩尾の板組 No.23「丸に三つ星」紋 絹旗 (上下82cm 左右147cm) 江戸時代 ¥80,000 ¥15,000 鉄金小札三段緋糸毛引威の栴檀板と鉄に絵 革張の鳩尾板の組です。華やかで飾りやすい 一品です。 「丸に三つ柏」紋 鏡形前立 (全長12.5cm 雌型) ¥25,000 中央に「丸に三つ柏」紋、左側に藤原光長と いう字が置かれた鏡形前立です。単体でも鍬 形の中央に飾ってもよい前立です。 No.21 No.22「丸に一つ楓」紋黒漆塗杏葉 江戸時代 ¥25,000 中央に「丸に一つ楓」紋の据物金物を配し た杏葉一組です。どのような鎧にも合わせ 易い一点です。 浅黄色に白抜きで「丸に三つ星」を配した絹 旗です。非常に大きいサイズなので具足の後 ろの壁に掛けみてもよいのではないでしょ うか。破れなどもほとんどない健全な逸品で す。こういった絹などの物は近年非常に少な く、今後は貴重な資料となっていくのではな いのでしょうか。 No.24 杏葉 江戸時代 ¥25,000 丸みのある曲線がよい杏葉です。絵革張としており、 元は高級な鎧の一部だったのでしょうか。 7 No.26 竹透鐔(上下左右8.0cm) 江戸時代 ¥25,000 左右に竹枝を大きく配した丸形鉄鐔です。大胆な 構図は透鐔の醍醐味で、鐔を軽量にします。春夏 秋冬葉がしげる竹は縁起も良く、鐔などに多く用 いられている。 No.25 松樹下 老人図鐔 銘~水府 之住正貞作 二重箱付 (上下8.3cm 左右7.8cm) 江戸時代 ¥120,000 松樹と老人を金と銀の象嵌で打ち出した 高彫を際立たせた個性的な水戸鐔です。物 語の中の一場面として生き生きした構図 は魅力的です。鉄地もはっきりとして美し く、この鐔の作者正貞は大川貞幹の門人で 比較的作品は少ない佳品です。 No.27 金箔押「六つ丁子」紋 韮山笠 江戸時代 ¥25,000 紙縒りに黒漆をかけ、金箔で「六つ丁子」を配した韮山 笠です。この韮山笠は三島陣屋の韮山代官の江川太郎左 衛門によって考案されたと言われています。携帯に便利 であったようです。 No.28 梅花に兜 鐙 金高彫鐔 二重箱付(上下左右7.5cm) 江戸時代 ¥35,000 前面に細かく金で置かれた梅花に兜を二 点、鐙(あぶみ)を一双配した華やかな作域 のよい鐔です。表裏共に同柄で青銅覆輪 も付き美しい。美濃鐔か? 時代も江戸時 代初期かと思われます。 No.29 馬針(長さ20.5cm) 「菊紋 雷除」 江戸時代 ¥25,000 御題目の様に漢字が二列に彫られ、刀身に菊紋と雷除と 彫られている。馬身についてはその使い方は色々と言わ れている。うっ血した血を刺して抜いたとも言われ、ま た猪の目の透に名札を付け、自分の獲った首に刺したと も言われている。いづれにしてもこの様な小物は使い方 が色々考えられて面白い。 8 No.31 両櫃 江戸時代 ¥35,000 「前」の字を描き、隅金具を配した一荷櫃です。鎧部品を ふたつに分けて収納できます。鎧を飾った際にも、その存 在感をさらに増すことができます。 No.32 茶刀 銘~岷山彫之(長さ42cm) No.30 采配(全長32.8cm) ¥45,000 黒漆塗の柄の上下に唐草毛彫を配した 真鋳を取り付けた采配です。鎧廻りの 飾りとして人気のある道具です。 江戸時代 ¥25,000 「君子の風」そして草花を彫った茶 刀として上品な造り込みの堅木造り の一点です。茶室に入るとき腰の刀 を置き、この茶刀を腰に差して茶室 に入ったとも言われている。茶人好 みの渋い一点です。 No34 大鏡 黒漆塗箱付 江戸時代 ¥25,000 松・竹・梅に鶴亀と祝尽くしの図柄です。江戸時代、 嫁入り道具の第一として必要不可欠と言える一点で す。銘は「天下一松村因幡守藤原義倍」と入り美し い。揚羽蝶の描かれた中蓋も付いています。 9 No.33 槍鞘三点組 江戸時代 ¥25,000 熊毛植、黒叩塗、朱叩塗の槍鞘三点組です。 槍鞘にも様々な形があり、そのデザイン性を 楽しむことが出来ます。専用の台などを作っ て飾ってもよいのではないでしょうか。 矢四本組(94.0cm~97.8cm) 箱付 江戸時代 ¥60,000 花紋透形、槇の葉形、鳥舌形、雁股形の本歌の矢の根の付いた矢四本組です。 全て違う種類の矢の根の形が楽しめる箱付のセットです。 きれいに箱入された矢の根六本組です。その うち一本は在銘です。六本各々少しずつ型が 変わっており、いづれも実戦用と言える矢の 根です。矢の根一本米三升と言われた時代も あったようです。 金属製の火薬入が二点、木製の火薬入が二点、計四点の火薬 入です。火縄銃にはなくてはならない道具で本来火縄銃一丁 に火薬入一点が付いていたものです。このような火縄銃など の周辺の小道具が少なく、形も様々で楽しめます。 10 手元の上部に笛が付いた細身の鞭です。鞭その ものが残っているものが少ないですが、このよ うな変った笛付鞭は珍しい。一説に官軍の指揮 参謀がこれを持っていたと言われている。意外 に歴史の一ページを物語っているとも言えるの ではないでしょうか。 笛付鞭(長さ86cm) 江戸時代 ¥45,000 No.37 火薬入四点 (小12cm~大19cm) 江戸時代 ¥25,000 No.38 No.35 No.36 矢の根六本組 桐箱入 江戸時代 (在銘品長さ20.5) ¥25,000 金散し獅子図印籠根付 (長さ8.5cm) 明治時代 ¥250,000 細かく散らした金地に高蒔絵で正面から獅子を置い た上出来な印籠です。状態も良く、楕円型の形も良 く、大きくその丁寧な造り込みは見事です。御締め は俗に鶴の目と言われる色玉です。根付は人物図の 古根付です。手の中でほっこり楽しめる美術品でし ょう。 「八角型雅楽鳥兜と笙」印籠 根付付き (印籠長さ8.0cm) 明治時代 ¥120,000 して根付は海松製です。今日、特に明治時代の美術品が 品よくあしらった美しい一点です。御締めはギアマンそ れました。黒漆塗の地に雅楽で使う鳥兜と笙(しょう)を 美術品として造られた印籠で、その多くは外国に輸出さ No.40 評価を上げ、見直されている。 かいらぎ(梅花皮)はその数が 多く、そして大きければ大き いほど珍重された。江戸時代 刀装のお洒落の第一とされ 人気があった。鐔 小柄 縁 頭共に金鍍金された金具が 付き、革巻きの柄も味わい深 い。刀身も肉厚で乱刀の美し い短刀です。 11 No.39 No.41 かいらぎ(梅花皮)鞘入短刀(短刀長さ21.1cm)江戸時代 ¥180,000 No.42 鉄黒漆塗板袖 江戸時代 ¥25,000 No.43 三具 江戸時代 ¥180,000 鉄黒漆塗切付小札六段紺糸毛引威の袖を仕 付けた錆地塗五本篠籠手、錆地塗小篠佩楯、 錆地塗七本篠臑当の三具です。黒漆塗、鉄地 の鎧とも合わせ易く、萌黄の家地も明るい綺 麗な三具揃いです。 鉄黒漆塗板物六段を紺糸で威した袖です。どのよう な鎧にも合わせ易い袖一双です。 No.44 鉄錆地毘沙門籠手 江戸時代 ¥75,000 上腕部は鉄錆地板物五段紺糸威の袖を仕付け、前腕部 は鉄錆地三枚の筒とした鉄錆地毘沙門籠手です。中央 部分は南蛮鎖としています。ズッシリとした重量のあ る籠手一組です。 No.45 鉄錆地篠臑当 江戸時代 ¥65,000 中央の篠に「花菱」紋の切鉄を打った鉄 錆地篠11枚を紺糸で菱縫とした鉄錆 地篠臑当です。通常の臑当よりも多い篠 を使い、家地を革製とした三枚立挙もよ く、凄味のある鉄地の臑当一組です。 No.46 鉄黒漆塗篠籠手 江戸時代 ¥25,000 冠板を一枚造りとし、海鼠手甲、六枚篠、小篠で構成され た時代の上がる実戦的な籠手一組です。家地や漆の状態も よい飾りやすい籠手一双です。 12 No.48 鉄黒漆塗最上腹巻 桃山時代 鉄錆地連山頭鋲留横矧 二枚胴 江戸時代 ¥180,000 ¥280,000 各段を鉄錆地連山頭の板を鋲留し、南蛮襟造りとし た鉄錆地連山頭鋲留横矧二枚胴です。草摺は艶の良 い黒漆塗切付小札五段七間萌黄糸毛引威です。揺る ぎ部分には鉄板を威し下げた実戦的な造りです。全 体的な状態もよく、鉄味を楽しめる胴一点です。 No.47 前立挙二段、後立挙三段、長側四段の各段を一段ずつ蝶 番付とした最上胴式とした鉄黒漆塗最上腹巻です。草摺 は黒漆塗板物五段六間紺糸威です。背右側には古式の丸 形合当理を取り付けており、時代の上がる造りが見受け られます。こういった実戦的な形式の最上腹巻は意外と 少ない貴重な遺品かと思います。胴のみで飾っても迫力 のある一品です。 No.49 黒漆塗腹当 左右の脇板を山形とし、高紐孔を三点とした時代の上 がる雪下胴です。草摺は鉄錆地板物五段九間です。深 い背溜や連尺孔なども時代の上がる造り込みで、杏葉 部分に透かされた「酢漿草」紋も高級な仕立てです。 重量は約15キロ近くもあり、通常の五枚胴よりも堅 牢に造り込まれており、鉄砲の対策を強く意識したと 思われます。こういった時代の上がる雪下胴は意外に 13 少なく、貴重な資料と言えます。 江戸時代 ¥35,000 No.50 鉄錆地雪下胴 桃山時代 ¥280,000 正中に鎬を配し、両脇を連山頭の板とした面白い造りの 黒漆塗腹当です。草摺は鉄黒漆塗板物五段四間です。胴 裏には「戸田采女正家臣 平手孚休 源 政彪」と朱銘 で書かれています。 江戸時代 㒅 ¥250,000 14 火縄銃の木部に真鋳の竹や雀や花車などを全体に置いた手の込んだ綺麗な火縄銃です。長さも長 く、全体の状態も良く、工芸品としても一級品です。鉄の供出やもろもろの時代を経て残ってい ることが貴重と言えるでしょう。 「竹に雀切鉄付火縄銃」(長さ136.3cm) 兜は引き締まった形がよい鉄黒漆塗頭形兜、 は鉄黒漆塗板物五段紺糸威です。面は厳めしい顔付きがよい錆地塗面頬、 垂は鎖製です。胴は胸取二段腰取二段を切付小札紺糸毛引威とし、他を紺菱縫緒とした鉄黒漆塗横矧二枚胴です。袖は華 やかな鉄黒漆塗切付小札五段紺糸威です。三具は鉄黒漆塗篠籠手、鉄黒漆塗小篠佩楯、鉄錆地篠臑当です。 ・袖・草摺 の各裾板に配した熊毛植なども凄味のある実戦的で人気のある形式の具足一領です。 㒅 No.52 ¥350,000 江戸時代 No.51 鉄黒漆塗頭形兜・鉄黒漆塗胸腰取二枚胴具足 No.53 鉄黒漆塗十八間筋兜・鉄黒漆塗縦矧五枚胴具足 采配・革手袋付 江戸時代 ¥380,000 銀象嵌入火縄銃(長さ109.3cm) 江戸時代 ¥180,000 「三つ鱗」紋「森脇筑前守」そして筒先に唐草を象嵌された火縄銃です。今 日、全国各地に火縄銃を演武する団体が多数出来ており、人気がありますが、 戦国時代戦の口火を切ったのも火縄銃と言われている。鎧の横に立て掛けて も様になるのではないでしょうか。 15 No.54 兜は鉄黒漆塗十八間筋兜、 は鉄黒漆塗板物五段紺糸威です。面は皺打出がよい錆地塗面頬、垂は鉄黒漆塗板物四段紺糸 威です。胴は鉄黒漆塗縦矧五枚胴、草摺は鉄黒漆塗板物五段八間紺糸威です。袖は同形式の五段です。三具は鉄黒漆塗筒 籠手、鉄黒漆塗カルタ佩楯、鉄黒漆塗、鉄黒叩塗篠臑当です。全体的に漆の艶が美しく、非常に見映えの良い健全な仙台 具足です。 㒅 No.55 鉄錆地頭形兜・「精の字」打出 鉄錆地仏二枚胴具足 「銘~明珍紀宗之作」 江戸時代 ¥1,300,000 兜は眉庇に打眉を配した貴重な「明珍紀宗之作」在銘の重厚感のある 高級な鉄錆地頭形兜、 は鉄朱塗板物五段萌黄糸威。面は鑢目を施し た凄みのある顔立ちの鉄錆地鑢目刻面頬、垂は鉄朱漆塗板物三段萌黄 糸威。胴は前面の一枚の鉄板に大きく「精の字」を打ち出し、肩を南 蛮襟とし、非常に重厚感と迫力のある鉄錆地仏二枚胴です。草摺は鉄 朱漆塗板物三段六間萌黄糸威。袖は同形式の六段です。三具は手甲や 瓢箪部分に花紋切鉄に金箔押を配した鉄黒漆塗皺瓢箪籠手、鉄黒漆塗 カルタ佩楯、鉄黒漆塗篠臑当で朱系の家地が華やかで非常に飾り映え します。「精」の文字は「心身の力、魂」などの意味があり、精神の 「精」で、いかにも武士の好みそうな文字です。その「精」の文字を 力強く打ち出した南蛮風の胴が特に素晴らしく、精悍な趣の漂う具足 一領です。 「剣花菱」紋を配した作域の良い両櫃付きです。 㒅 〒103-0028 東京都中央区八重洲1-6-15登代田ビル3F TEL03-5202-8688 http://www.kinokuniya.tv FAX03-5202-8689 E メール [email protected] ・佐川急便による代金引換・各種クレジットカード の利用が可能になりました。 ・振込先:東京シティ信用金庫本店 普通口座 No.0701930 (株)紀の国屋 ※36 回まで分割払い(セディナ扱)及び VISA カード(来店時)も使えます。 16 編集責任者 佐孝宗則 紀の国屋 株式会社
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