大学病院の基本知識を身につけ、提案できる若手事務職員になろう

大学病院の基本知識を身につけ、提案できる若手事務職員になろう!
~病院長!こんなのいかがでしょう!?~
(第8回
国立大学附属病院若手職員勉強会)企画書
【提案班】
8 班
【テーマ】
病院情報システムを活用して、診療録管理体制加算1をとろう!
【班メンバー】
大学・所属
東北大学病院
秋田大学医学部附属病院
氏名
関口
杉澤
司会者
発表者
由香
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明
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明希
□
☑
名古屋大学医学部附属病院
原
京都大学医学部附属病院
數藤
大輔
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神戸大学医学部附属病院
大堂
明美
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彰
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岡山大学病院
塩飽
愛媛大学医学部附属病院
木村
裕昭
☑
□
山口大学医学部附属病院
田村
怜子
□
□
1.
企画の目的
【現状分析と問題提起】
平成26年度診療報酬改定により、診療録管理体制加算1(100点)が新設された。
しかしながら、退院時サマリ作成率・人員配置・迅速な疾病統計作成等の基準の厳格化によ
り、実際に本加算を算定している国立大学病院は約3割と少ない現状にある。
今回は病院情報システムを利用して、本加算を算定する為の環境整備を提案する。
2.企画の効果
【企画のもたらす効果】
・病院収益の増収が見込める。
3.
企画内容
【全体計画】
(別紙)
4.
実施体制等
【企画実現に係る実施体制(協力体制も含む)】
・医師:サマリの作成周知
・クラーク:サマリ作成補助
・診療情報管理部門:サマリの監査および作成率の管理
・診療情報管理士:疾病統計(ICD による疾病分類等)
・医療情報部門:システムによるサマリ記載援助(入退院日・診療科・医師名・傷病名等)
サマリ未記載時のアラート機能の整備
データ抽出ツールを用意し、いつでも簡単に抽出できるようにする
・人事担当:専任・専従等の職員増員
・施設基準担当:加算の申請
【企画実現に係る課題と解決策】
・病院情報システムによるサマリ記載状況の管理。
科独自サマリがある場合は、統一したサマリ構成。
記入依頼法の検討(メールの利用、カルテ表示など)。
・月ごとの記載状況の推移等を医師にフィードバックし、意識向上をはかる。
・督促をしてもサマリを書かない医師への対応として、上級医師への依頼や部長会等への報
告。
・必要なデータを抽出するツールがないため作成する。
・診療情報管理士が ICD-10 をコーディング入力できるツールが必要。
・知識と情報を共有できるよう定期的なミーティング。
【企画実現に係る必要な能力・知識】
・各部署間の基本的能力の情報共有。
・基本的な医学知識(サマリ内容理解・監査のため)。
・疾病統計等の知識。
・医師とのコミュニケーションの充実。
5.実施にかかる経費の発生
・医師のサマリ記載援助のためのシステム改修。
・疾病統計が可能となるシステム改修。
・サマリ作成状況をチェックできるシステム改修費(作業時間軽減のため)
(大学病院に導入されている現システム内で職員によって準備可能なためシステムベン
ダーへ支払う改修作業費はゼロ。)
・診療情報管理士の人員増のための人件費。
・サマリ記載補助者(クラーク)等の増員。
6.
波及効果
・病院機能評価及び特定共同指導対策。(病院機能評価ではサマリ作成率に同様の要件あり。
特定共同指導ではサマリ作成率の指摘事項あり。
)
・診療情報提供書、診断書作成業務がスムーズになる。
・迅速かつ正確な退院時サマリの作成により、過去の記録を閲覧する事で 患者さんへの適
切な医療の提供が可能となる。
・カルテ開示に耐えうるカルテ整備への足掛かり。専従の配置により、サマリと併せてカル
テ自体の精度が向上する。
・国際疾病分類(ICD)による正しいコーディングが可能となり、経営分析の元データとして
使用できる。
・適切なカルテ管理を行っている事をアピールできる。
・部署間の連携により、医療の知識のアップにつながる。
・部署間の連携のプロセスの確立によって、他の企画の際のモデルケースにすることができ
る。