資料3 避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン 主な経緯 平成17年3月 旧ガイドライン策定 平成17年9月 土砂災害警戒情報の運用開始 平成18年9月 指定河川洪水予報の見直し 平成23年3月 東日本大震災発生 平成25年6月 災害対策基本法の改正 (住民の円滑かつ安全な避難の確保に関する事項等) 平成25年8月 特別警報の運用開始 新たな制度やこれまでの災害の教訓を踏まえて改定 主な変更点 「避難」に関する考え方をあらためて整理 ○「避難」は、災害から命を守るための行動であることをあらためて定義した ○従来の避難所への避難だけでなく、家屋内に留まって安全を確保することも「避難行動」の一つとした → 「立ち退き避難」と「屋内安全確保」 ○災害種別毎に、命を脅かす危険性がある事象、立ち退き避難が必要な区域の考え方を示した ○市町村が発令する避難勧告等は、空振りをおそれず、早めに出すことを基本とした → 避難が必要な状況が夜間・早朝となる場合に「避難準備情報」を発令 避難勧告等の判断基準をわかりやすく設定 ○避難勧告等の判断基準を可能な限り定量的かつわかりやすい指標で示し、判断のために参照する情 報を具体的に示した 【避難勧告の判断基準の設定例】 【参照する情報】 水害・・・はん濫危険水位に到達 等 気象情報・・・防災情報提供システム(気象庁) 土砂災害・・・土砂災害警戒情報の発表 等 河川の水位等・・・川の防災情報(国土交通省) 高潮災害・・・高潮警報の発表 等 (津波災害は警報等が出れば全て避難指示) ○避難勧告等の発令基準の設定や防災体制に入った段階での防災気象情報の分析について、助言を 求める相手を明確にした → 管区・地方気象台、国土交通省河川事務所等、都道府県の県土整備事務所等 市町村の防災体制の考え方を例示 ○市町村の防災体制の移行段階に関する基本的な考え方の例を示した 【防災気象情報と防災体制の例(土砂災害の場合)】 大雨注意報・・・連絡要員を配置し、気象状況を見守る体制 大雨警報・・・首長等が登庁し、避難勧告の発令が判断できる体制 土砂災害警戒情報・・・防災対応の全職員が登庁 等 住民が避難行動を認識してもらう仕組を提案 ○住民は、自宅等にどの災害のリスクがあり、避難勧告等が発令された場合にどのような避難行動をす べきかについて、あらかじめ認識してもらうための仕組みを提案した → 災害・避難カード(建物毎に避難が必要となる災害と避難方法を記しておくカード) 今後の予定 市町村が避難勧告等の基準を検討するには防災関係機関との調整が必要である ことから、1~2年を目処に見直しを求めることとする。 今後の運用実態等を踏まえ、必要に応じてガイドラインを修正する。 1 水 害 46 時間の 流れ <土> 避難勧告 <高> <土> 避難準備情報 高潮警報 土砂災害 警戒情報 <土> ●パソコン画面表示 避難指示 <水、土、高> 被害発生情報 <洪水予報河川> 水位天端到達 <水位周知河川> 避難準備情報 避難勧告 避難指示 避難準備情報 ●避難場所開設の検討 ●避難場所開設の検討 ●第2次防災体制※2 ●第3次防災体制 (避難が必要な状況が夜間・早朝の場合) 避難準備情報の発令判断 ●第4次防災体制 避難勧告 ●1時間ごとに潮位(現況、予測)を確認 ●第1次防災体制 ●第2次防災体制※3 ●第3次防災体制※4 避難指示 ●第4次防災体制 ●避難場所開設の検討 ●10分ごとに潮位(現況、予測)を確認 避難勧告 避難指示 ●第1次防災体制 ●第2次防災体制 ●第3次防災体制 ●第4次防災体制 ●避難場所開設の検討 ●避難場所開設の検討 ●1時間ごとに河川水位、雨量、 ●10分ごとに河川水位、雨量、降水短時間予報を確認 降水短時間予報を確認 (避難が必要な状況が夜間・早朝の場合) 避難準備情報の発令判断 ●第1次防災体制 ●第2次防災体制 ●第3次防災体制 ●第4次防災体制 ●避難場所開設の検討 ●避難場所開設の検討 ●1時間ごとに河川水位、雨量、 ●10分ごとに河川水位、雨量、降水短時間予報を確認 降水短時間予報を確認 (避難が必要な状況が夜間・早朝の場合) 避難準備情報の発令判断 <高> <土> 大雨警報 前兆発見情報 <水位周知河川> はん濫危険水位 記録的短時間 <洪水予報河川> 大雨情報<土> はん濫危険水位 水位天端到達 ●パソコン画面表示 ●1時間ごとに雨量、降水短時間予報、 ●10分ごとに雨量、降水短時間予報、 土砂災害警戒情報を補足する情報を確認 土砂災害警戒情報を補足する情報を確認 ●パソコン画面表示 ●パソコン画面表示 <水、土、高> 高潮注意報 <水位周知河川> <水位周知河川> <洪水予報河川> はん濫注意水位 避難判断水位 ●第1次防災体制 大雨注意報 <水位周知河川> 水防団待機水位 府県気象情報 <水、土、高> 台風情報 避難判断水位 はん濫注意水位 <洪水予報河川> ※1:水害、土砂災害、高潮災害ごとの災害時対応の判断情報を<水、土、高>で区別 ※2:管内の雨量観測所の累積雨量が基準値を越えた場合 ※3:台風情報等で、台風の暴風域が24時間以内に市町村にかかる、または接近すると予想されている場合 ※4:台風情報等で、台風の暴風域が12時間以内に市町村にかかる、または接近すると予想されている場合 ガイドラインで想定する主な災害時対応 高潮災害 土砂災害 水位 周知 河川 洪水 予報 河川 防災気象情報等、 現地情報※1 <洪水予報河川> 水防団待機水位 ※この図は、あくまでも防災気象情報等と災害時の対応の関係をわかりやすく示すことを目的としたものであり、実際の情報や対応の流れがこのとおりに なるとは限らない。 (1)大雨をもたらす台風が来る場合の防災気象情報等の標準的な発表の流れとこれに伴う災害時対応 避難勧告等の判断・伝達マニュアル作成ガイドライン(平成26年9月)より 2 47 ガイドラインで想定する主な災害時対応 時間の 流れ <土> 避難準備情報 避難勧告 <洪水予報河川> 避難指示 <水、土> 被害発生情報 <洪水予報河川> 水位天端到達 <水位周知河川> 避難準備情報 避難勧告 避難指示 避難準備情報 ●避難場所開設の検討 ●避難場所開設の検討 ●第2次防災体制※2 ●第3次防災体制 (避難が必要な状況が夜間・早朝の場合) 避難準備情報の発令判断 ●第4次防災体制 避難勧告 ※2:管内の雨量観測所の累積雨量が基準値を越えた場合 避難指示 ●第1次防災体制 ●第2次防災体制 ●第3次防災体制 ●第4次防災体制 ●避難場所開設の検討 ●避難場所開設の検討 ●1時間ごとに河川水位、雨量、 ●10分ごとに河川水位、雨量、降水短時間予報を確認 降水短時間予報を確認 (避難が必要な状況が夜間・早朝の場合) 避難準備情報の発令判断 ●第1次防災体制 ●第2次防災体制 ●第3次防災体制 ●第4次防災体制 ●避難場所開設の検討 ●避難場所開設の検討 ●1時間ごとに河川水位、雨量、 ●10分ごとに河川水位、雨量、降水短時間予報を確認 降水短時間予報を確認 (避難が必要な状況が夜間・早朝の場合) <土> 土砂災害 警戒情報 <土> はん濫危険水位 <水位周知河川> 記録的短時間 大雨情報<土> 水位天端到達 ●パソコン画面表示 ●1時間ごとに雨量、降水短時間予報、 ●10分ごとに雨量、降水短時間予報、 土砂災害警戒情報を補足する情報を確認 土砂災害警戒情報を補足する情報を確認 ●パソコン画面表示 <土> 大雨警報 避難準備情報の発令判断 <水位周知河川> はん濫危険水位 前兆発見情報 <洪水予報河川> 避難判断水位 <水位周知河川> <洪水予報河川> はん濫注意水位 はん濫注意水位 避難判断水位 ●第1次防災体制 大雨注意報 ●パソコン画面表示 <水、土> 府県気象情報 <水位周知河川> 水防団待機水位 ※1:水害、土砂災害ごとの災害時対応の判断情報を<水、土>で区別 土砂災害 水位 周知 河川 洪水 予報 河川 防災気象情報等、 現地情報※1 <洪水予報河川> 水防団待機水位 ※この図は、あくまでも防災気象情報等と災害時の対応の関係をわかりやすく示すことを目的としたものであり、実際の情報や対応の流れがこのとおりに なるとは限らない。 (2)前線による大雨の場合の防災気象情報等の標準的な発表の流れとこれに伴う災害時対応 水 害 3
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