第３章計画の基本的な考え方第３章計画の基本的な考え方第３章１計画の基本的な考え方計画の基本理念子どもが親が地域が育つ子育てを支援するまちさってまち全体ですべての子育て家庭を支援するとともに、子育て・子育ちを支援するための地域づくりが重要であるとの考えのもと、子育てしやすいまちづくりを目指します。この基本理念には、家族や地域の人々、行政や関係機関及び関係団体が互いに協力して、地域社会が一体となった子育て環境づくりを目指し、すべての市民がともに成長し、より良い地域をつくっていきたいという願いが込められています。２計画の基本的視点（１）子どもの育ちを支援する視点子どもの幸せを第一に考え、すべての子どもが一人の人間として尊重され、個性や自主性を育みながら自分自身で育つ力を身につけ、健やかに成長することへの支援が必要です。（２）切れ目のない子育て支援の視点子育て支援の量的拡充と質的改善を図っていく際に、妊娠、出産期からの切れ目のない支援を行っていくこと、子どもの発達段階に応じた保護者への支援を行っていくことが必要です。（３）子育てを支え合う視点子育て支援は、父母等の保護者が子育てについての第一義的責任を有するという基本的認識のもとに、行政や地域社会を含めた社会全体で協力して取り組むべき課題であることから、様々な担い手の協働のもとに対策を進めていくことが必要です。 31 ３計画の基本目標基本理念、基本的視点を踏まえ本計画の目標を策定し、総合的に施策を推進していきます。１子どもの健やかな成長を実現するまちづくり＜基本施策＞（１）幼児期の教育・保育の充実乳幼児期は遊びや生活をとおして、生きる力の基礎となる心情・意欲・態度、基本的生活習慣など、生涯にわたる人間形成の基礎が培われる極めて重要な時期です。すべての子どもが発達段階に応じた幼児期の教育・保育を受けることができるよう、教育・保育の量の拡大や質の向上に努めます。（２）子どもの健全育成就学前・就学後のそれぞれの時期にあった健全育成事業の充実を図り、子どもが健やかに成長できる環境の整備に努めます。（３）支援が必要な子どもへの取り組み子どもの心身の成長に重大な影響を与える児童虐待について、発生予防から早期発見、早期対応に向け関係機関を含め、地域の連携や協力を図ります。また、障がい児が身近な地域で生活でき、障がいの程度に応じた保育・教育の場を整備し養育サービスを提供するなど、一貫した総合的な取り組みを推進します。（４）安心・安全な環境の整備子どもたちを交通事故や犯罪から守る活動を、保育所、幼稚園、学校、関係機関、地域と連携・協力しながら総合的な防止対策を推進します。また、子どもと親が安心して外出できる環境の整備を進め、子どもを取り巻く生活環境の整備に努めます。 32 第３章計画の基本的な考え方２安心して子どもを産み育てられるまちづくり＜基本施策＞（１）子育て相談・情報提供の充実子育て家庭が必要とする情報の提供や相談の充実を図り、妊娠・出産・子育てに対する多様な相談に対応できる環境づくりに努めます。（２）多様な子育て支援サービスの充実家族の形態、保護者の就労状況をはじめ、価値観や生活様式の多様化に伴い、子育て支援サービスのニーズも多様化しています。ニーズを正確に把握し、子育て支援サービスの充実に努めます。（３）子どもや母親の健康の確保すべての子どもと子育てをする親の健康確保に向け、妊娠、出産から乳幼児期を通じ、母と子の健康づくりや相談・指導をとおした育児不安の軽減に努めます。また、安心して子どもを産み、育てられるよう小児医療の充実を図るなど、保健・福祉・医療に関わるサービスが総合的かつ安心して受けられるよう関係機関の連携に努めます。（４）経済的支援の充実保護者の経済的負担の軽減を図り、子育て支援の充実を図ります。特に経済的に不安定な状況にあるひとり親家庭や障がい児を持つ家庭に対しては、親と子で豊かな家庭を築き、安定した日常生活が営めるように経済的な支援の充実に努めます。ひとり親家庭（母子家庭及び父子家庭）の自立のために、子育て生活支援、就業支援、養育費確保支援、経済的支援を促進します。３地域、社会が協働して子育てを支援するまちづくり＜基本施策＞（１）仕事と子育ての両立支援（ワーク・ライフ・バランス*）男女が協力して子どもを産み育てられる家庭を築き、男女ともに仕事と子育ての両立ができるよう、多様な子育て支援を推進していきます。（２）地域における子育て支援子育て中の親子が仲間作りや地域の人々とのつながりを持つことや、地域における育児の相互援助活動の活性化等を推進し、子育てをみんなで支える環境づくりに努めます。 33