2015年 2月の新興国株式市場

ご参考資料
ピクテ・マーケット・マンスリー 2015年3月発行
新興国株式市場
Pictet Market Monthly
2015年2月の新興国株式市場
2月の新興国株式市場は、世界景気の回復期待が高まるなか、ウクライナ停戦合意やギリシャ支援の延長合意など
が好感されリスク回避の動きが後退したことや、主要国の金融緩和政策の継続期待などを背景に上昇しました。
2月の新興国株式市場
図表1:新興国株式と主要株式市場の株価指数推移
(円換算ベース、月次、期間:2012年2月末~2015年2月末)
2月の新興国株式市場(現地通貨ベース)は月間で上昇しまし
2012年2月末=100として指数化
た。新興国株式市場は、米雇用統計やユーロ圏のGDP(域内 220
総生産)成長率が市場予想を上回ったことなどを背景に世界 200
新興国株式
景気の回復期待が高まるなか、ウクライナ停戦合意やギリ 180
米国株式
日本株式
シャ支援延長についての合意がなされたことなどが好感され 160
リスク回避の動きが後退したことや主要国の金融緩和政策の 140
120
継続期待などを背景に上昇しました。新興国でも1月のロシア、 100
インド、エジプト、ペルーの利下げに続いて、2月には中国、イ 80
ンドネシア、トルコが利下げを発表しました。こうした中、新興 60
国株式は4ヵ月ぶりに資金流出から資金流入に転じました。石
12年2月
13年2月
14年2月
15年2月
油メジャーの原油採掘の設備投資額の減少などを背景に原
図表2:新興国株式地域別株価指数推移
油価格に底打ち感が見られたことでエネルギー株や資源国は
(円換算ベース、月次、期間:2012年2月末~2015年2月末)
反発しました。
今後の見通し
長期的には新興国の先進国を凌ぐ高い成長見通しには変わ
りありません。中間所得層の持続的な拡大や構造変化が新
興国の成長を後押しすると考えています。
引き続きウクライナや中東情勢、ロシアの制裁問題など地政
学リスクには注視が必要と考えますが、米国をはじめ世界的
な景気回復は新興国経済および企業にもプラスになると考え
られます。中国では、景気支援に向けて追加利下げや国有企
業改革や経済構造改革を加速するとの期待が、新政権が誕
生したインドなどでも経済改革期待が高まっています。米国の
量的金融緩和が終了し利上げが視野にはいっており、新興国
市場への資金流入が減少するとの見方もありますが、日銀や
欧州中央銀行(ECB)は量的金融緩和を継続しており、先進国
における十分な流動性供給は今後も当面は続くとみられます。
こうした状況下、株式のバリュエーション(投資価値評価)につ
いては、株価収益率(PER)や株価純資産倍率(PBR)は先進
国株式に対して相対的割安感が高まっています。また、配当
利回りは過去平均を上回り、先進国株式と比較しても相対的
に高い利回りとなっており、魅力的な水準です。主要新興国は
通貨安傾向にありますが、通貨安は将来的には輸出増につ
ながります。また、足元では、新興国企業は利益改善に向け
てコスト削減や設備投資の圧縮を進めています。このため、世
界景気の回復により需要が回復した場合には、大きく株価が
反発する可能性があると見ています。
(※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更され
る場合があります。)
ピクテ投信投資顧問株式会社
2012年2月末=100として指数化
新興国株式
アジア
欧州、中東、アフリカ
中南米
180
160
140
120
100
80
60
12年2月
13年2月
14年2月
15年2月
図表3:株価動向 (円換算ベース)
1ヵ月
新興国株式(現地通貨ベース)
新興国株式(円換算ベース)
新興国地域別(円換算ベース)
欧州、中東、アフリカ
中南米
アジア
主要市場
米国株式(円換算ベース)
日本株式(円ベース)
3.2%
4.8%
3ヵ月
2015年2月末現在
半年
1年
1.8%
-0.7%
-0.4%
4.6%
10.1%
20.3%
6.6% -5.0%
0.4%
5.7% -11.1% -16.8%
4.2%
3.3% 12.5%
6.7%
6.0%
28.5%
7.5%
6.4%
30.4%
26.7%
2.5%
7.7%
21.8%
21.9%
※新興国株式:MSCI新興国株価指数、新興国地域別:MSCI新興国各地
域別株価指数、米国株式:ダウ工業株30種平均、日本株式:日経平均株
価※トムソン・ロイター・データストリームが提供する為替レートを使用し円
換算 出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ
投信投資顧問作成
巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。
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新興国株式市場
月間の国別市場
ギリシャ支援延長についての合意がなされたことなど
が好感されギリシャが大きく上昇しました。また、原油
価格反発を背景にロシア、メキシコ、UAE、カタールな
どの原油純輸出国が市場平均を上回って上昇しまし
た。商品市況も上昇したことから、チリ、ペルーなどに
もプラスとなりました。ロシアはウクライナ停戦合意で
当面はロシアに対する制裁強化の可能性が低下した
ことなども株価押し上げ要因となりました。中国はイン
フレ圧力の低下と、成長率の鈍化を背景に2014年11
月の貸出金利の引き下げに続いて預金準備率を引き
下げました。中国政府の汚職や浪費に対する取り締ま
り強化によるマカオのカジノ産業への影響や理財商品
の規制強化などがマイナスとなったものの、金融刺激
策への期待やバリュエーション水準が依然魅力的であ
ることなどを背景に上昇しました。インドネシアは中央
銀行の予想外の利下げを好感され上昇しました。ブラ
ジルはエネルギー価格や金属の価格上昇を受け現地
通貨ベースでは上昇しました。汚職問題で大きく下落
していたブラジル石油公社(ペトロブラス)は経営陣の
交代が好感され上昇しました。一方、レアルは国内景
気の低迷や米国の利上げ観測を受けて下落しました。
インドは、主要銀行の不良債権増加やインド準備銀行
(中央銀行)の金利据え置きなどを背景に銀行株中心
にマイナス要因となり、新興国市場平均を下回りまし
た。原油純輸入国であるトルコは原油価格の反発がマ
イナス要因となり下落しました。加えて、利下げを求め
る政治的圧力が高まっており、中央銀行への信認が
揺らぐとの懸念を背景にリラ安が進行しました。(図表
4・5参照)
図表4:月間国別株価指数騰落率
図表5:月間国別 対円為替変動率
(現地通貨ベース)
2015年2月末現在/前月末比
2015年2月末現在/前月末比
ギリシャ
アルゼンチン
ハンガリー
ロシア
ブラジル
UAE
メキシコ
チェコ
インドネシア
カタール
チリ
台湾
中国
新興国株式
ペルー
モロッコ
マレーシア
インド
ポーランド
フィリピン
南アフリカ
韓国
ヨルダン
スリランカ
タイ
コロンビア
パキスタン
エジプト
トルコ
20.5%
20.2%
11.5%
10.7%
8.9%
8.6%
7.2%
5.9%
4.2%
3.7%
3.4%
3.3%
3.3%
3.2%
3.2%
2.9%
2.4%
1.6%
1.4%
1.3%
0.8%
0.7%
0.6%
-0.4%
-0.7%
-1.1%
-2.4%
-4.4%
-6.3%
-10%
-5%
ロシア ルーブル
チリ ペソ
ハンガリー フォリント
タイ バーツ
台湾 ドル
インド ルピー
マレーシア リンギ
メキシコ ペソ
フィリピン ペソ
韓国 ウォン
ヨルダン ディナール
カタール リヤル
UAE ディルハム
香港 ドル
ポーランド ズロチ
チェコ コルナ
南アフリカ ランド
中国 元
エジプト ポンド
モロッコ ディルハム
パキスタン ルピー
ペルー 新ソル
アルゼンチン ペソ
インドネシア ルピア
コロンビア ペソ
トルコ リラ
ブラジル レアル
14.2%
4.4%
3.4%
2.9%
2.7%
2.4%
2.3%
2.0%
2.0%
1.9%
1.9%
1.8%
1.8%
1.7%
1.7%
1.6%
1.6%
1.5%
1.2%
1.2%
1.0%
0.8%
0.7%
-0.3%
-0.7%
-0.8%
-3.8%
-8%
0%
5%
10%
15%
20%
25%
-4%
0%
通貨安(円高)
4%
8%
12%
16%
20%
通貨高(円安)
※新興国株式:MSCI新興国株価指数、国別株価指数:MSCI新興国各国株価指数 ※トムソン・ロイター・データストリームの提供する為替レートを使用
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。
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新興国株式市場
図①:新興国、先進国株価収益率(PER)
月間の業種別市場
(月次、期間:2008年2月末~2015年2月末)
商品市況の回復を背景に、エネルギー、素材などが市
場平均以上に上昇しました。一方、ヘルスケアや公益
などは市場平均を下回りました。(図表6参照)
図表6:月間業種別株価指数騰落率
30
倍
25
20
1 8.8
15
1 3.9
16.3
13.3
10
(現地通貨ベース)
5
2015年2月末現在/前月末比
エネルギー
0
08年2月
5.6%
PER 先進国株式
PER 先進国株式(平均)
10年2月
PER 新興国株式
PER 新興国株式(平均)
12年2月
14年2月
5.0%
素材
資本財・サービス
3.6%
図②:新興国、先進国株価純資産倍率(PBR)
金融
3.5%
(月次、期間:2008年2月末~2015年2月末)
3.2%
新興国株式
3.0
電気通信サービス
3.0%
生活必需品
2.9%
情報技術
2.5
1.7%
公益
1.0
-0.3%
-2%
-1%
0%
1%
2%
1.9
1.8
1.6
1.5
1.3%
ヘルスケア
2.2
2.0
2.5%
一般消費財・サービス
倍
3%
4%
5%
6%
7%
※新興国株式:MSCI新興国株価指数、業種別株価指数:MSCI新興国各
セクター別株価指数
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投
資顧問作成
0.5
0.0
08年2月
PBR 先進国株式
PBR 新興国株式
PBR 先進国株式(平均)
PBR 新興国株式(平均)
10年2月
12年2月
14年2月
図③:新興国、先進国配当利回り
(月次、期間:2008年2月末~2015年2月末)
バリュエーション水準
新興国株式のバリュエーション(投資価値評価)は、株
価収益率 (PER)では、依然として先進国を下回る水
準にあります(図①参照)。また、株価純資産倍率
(PBR)でも、先進国を下回る水準にあります(図②参
照)。今後の株価動向には注意が必要と考えますが、
株価の調整は、長期的な投資機会を提供するものと
考えます。
%
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
08年2月
2.7
2.7
2 .6
2 .3
配当利回り
配当利回り
配当利回り
配当利回り
10年2月
先進国株式
新興国株式
先進国株式(平均)
新興国株式(平均)
12年2月
14年2月
※新興国株式:MSCI新興国株価指数、先進国株式:MSCI世界株価指数
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資
顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
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新興国株式市場
図⑤:製造業景況感指数推移
新興国各国の経済状況
(月次、期間:2005年2月~2015年2月)
リーマン・ショック後の世界的な景気後退を経て、2009
年半ば以降は内需関連の成長が寄与し、高い成長率
で回復しています(図④参照)。景況感については、中
国は景況感の分かれ目である50近辺を推移していま
す(図⑤参照)。
新興国の経済成長
先進国各国の経済成長見通しは低成長が予想される
ものの、新興国平均では2015年に+5.0%の成長が見込
まれています。中でも、中国とインドは内需拡大などが
寄与し6~7%台の高成長となる見通しです(図⑥参
照) 。
65
中国
米国(参考)
60
55
52.9
50
49.9
45
(50が良い/悪いの分岐点)
40
35
30
05年2月 07年2月 09年2月 11年2月 13年2月 15年2月
※米国:米ISM製造業景況指数、中国:中国製造業購買担当者指数(集計
開始以降のデータを使用)
出所:ファクトセットのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
図④:国別経済成長率推移
図⑥:国・地域別経済成長率見通し
(四半期、前年同期比、
期間:2004年10-12月期~2014年10-12月期)
(2015年予想)
10%
15 %
9%
10
8%
7.3
6.0
5
2.4
0.7
-0.2
-0.8
0
中国
-5
5.0%
5%
4%
3.1%
3%
ロシア
07年1月
2.3%
2%
米国(参考)
日本(参考)
-15
04年12月
6%
6.4%
インド
ブラジル
-10
7.1%
7%
1.4%
11年3月
13年4月
出所:ファクトセットのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
0%
新
興
国
中
国
イ
ン
ド
ブ
ラ
ジ
ル
ロ
シ
ア
先
進
国
米
国
ユ
日
本
ー
※インド、ブラジル、ロシアは2014年7-9月期まで
0.8%
0.5%
1%
09年2月
1.3%
ロ
圏
出所:国際通貨基金(IMF)(2014年10月発表)のデータを使用しピクテ投
信投資顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
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新興国株式市場
図⑨:ブラジルの政策金利と物価上昇率の推移
インフレ
(月次、期間:2005年2月末~2015年2月末)
2015年1月のロシア、インド、エジプト、ペルーに続いて、
2月には中国、インドネシア、トルコが利下げを発表し
ました(図⑦参照)。
新興国の物価動向は政策金利の動向を見る上で重要
な指標です。(図⑧~⑫参照)
25
%
Selic ターゲット・レート
20
消費者物価指数(前年同月比)
15
10
5
0
05年2月
16
14
12
10
8
6
4
2
0
-2
-4
07年2月
09年2月
11年2月
13年2月
15年2月
図⑦:新興国各国の政策金利
図⑩:インドの政策金利と物価上昇率の推移
(2015年2月末現在)
(月次、期間:2005年2月末~2015年2月末)
12 %
%
10
2015年2月末
2014年2月末からの変化幅
8
6
4
2
レポ・レート
リバース・レポ
卸売物価指数(前年同月比)
0
ー
イ ト 南 中 マ ペ メ チ ハ タ ポ 韓 台 チ
国 湾 ェ
ン ル ア 国 レ ル キ リ ン イ
ラ
ガ
コ
シ
ド コ フ
ン
シ
リ
リ
コ
ネ
ド
ア
カ
シ
ア
-2
05年2月
ー
ー
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投
資顧問作成
(前年同月比、月次、期間:2009年2月~2015年2月)
ブラジル
日本
ユーロ圏
ロシア
16%
12%
11年2月
13年2月
15年2月
(月次、期間:2005年2月末~2015年2月末)
貸出基準金利(1年)
預金基準金利(1年)
消費者物価指数(前年同月比)
12 %
8
0
インド
米国
中国
-4
05年2月
07年2月
09年2月
11年2月
13年2月
15年2月
図⑫:ロシアの政策金利と物価上昇率の推移
(月次、期間:2005年2月末~2015年2月末)
8%
リファイナンス・レート(2013年9月15日まで)
政策金利(2013年9月16日から)
消費者物価指数(前年同月比)
20 %
4%
15
0%
-4%
09年2月
09年2月
4
図⑧:国・地域別物価上昇率の推移
20%
07年2月
図⑪:中国の政策金利と物価上昇率の推移
ー
ロ ブ エ イ
シ ラ ジ ン
ア ジ プ ド
ル ト
11年2月
13年2月
15年2月
※物価上昇率:各国・地域消費者物価指数(前年同月比)、インドは参考
値として卸売物価指数(前年同月比)を掲載
※ブラジル、インド、日本、米国、ユーロ圏、中国は2014年11月まで
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資
顧問作成
10
5
0
05年2月
07年2月
09年2月
11年2月
13年2月
15年2月
※図⑩の物価指数は2015年1月末まで
出所:ファクトセットのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
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新興国株式市場
図⑬:原油価格の推移
原油、商品市況
(月次、期間:2005年2月末~2015年2月末)
商品市況は、世界景気の不透明感や需給見通しの悪
化などを背景にこれまで低調に推移しています(図⑬、
図⑮、図⑯参照)。金については新興国における実需
に加え、安全資産としての需要もあります(図⑭参照)。
原油や商品価格の下落はブラジルやロシア、南アフリ
カなどの資源を輸出する資源国の経済にとってマイナ
ス要因となる一方、その下落が消費を中心にプラス要
因となる国もあり、注目の指標のうちの一つです。
ドル/バレル
160
140
120
100
80
60
40
20
0
05年2月 07年2月
09年2月
11年2月
13年2月
15年2月
図⑭:金価格の推移
(月次、期間:2005年2月末~2015年2月末)
ドル/トロイオンス
2,000
1,500
1,000
500
0
05年2月
07年2月
09年2月
11年2月
13年2月
15年2月
図⑮:商品指数の推移
(月次、期間:2005年2月末~2015年2月末)
500
400
300
200
100
0
05年2月
07年2月
09年2月
11年2月
13年2月
15年2月
図⑯:銅、ニッケル価格の推移
(月次、期間:2005年2月末~2015年2月末)
ドル/トン
12,000
ドル/トン
60,000
10,000
45,000
8,000
6,000
30,000
4,000
原油価格:WTI先物(直近)価格、金価格:金現物価格(ロンドン市場)、商品
指数:CRB指数、銅、ニッケル価格:LME銅、ニッケル価格指数
出所:当ページの図はトムソン・ロイター・データストリームのデータを使用
しピクテ投信投資顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
15,000
2,000
0
05年2月
銅価格(左軸)
ニッケル価格(右軸)
07年2月
09年2月
11年2月
13年2月
0
15年2月
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新興国株式市場
リスク
新興国経済のリスクの高さを示す指標のひとつである
ドル建て新興国債券と米国債との利回り格差は、世界
的な信用不安が高まった2008年に急拡大しましたが、
その後、世界経済の回復期待などを背景にリスク回避
の動きが弱まる中で縮小してきました(図⑰参照)。そ
の後、ユーロ圏諸国の債務問題で一時拡大しました。
足元では、ウクライナ、中東情勢などの政情不安や、
原油価格大幅下落などを背景に、再び拡大してきてい
ます。
図⑰:ドル建て新興国債券と米国債の利回り格差
(月次、期間:2005年2月末~2015年2月末)
9
%
リスク
高
8
7
6
5
4
3.6
3
3.2
平均
2
1
0
05年2月
リスク
低
07年2月
09年2月
11年2月
13年2月
15年2月
※新興国債券と米国債の利回り格差は、JPモルガンEMBIグローバル・ディ
バーシファイド指数のソブリン・スプレッドを使用
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資
顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
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新興国株式市場
新興国株式投資
図⑲:高配当日本株式と日本株式の
パフォーマンス
~ 新興国高配当株式に注目
新興国株式投資において特に注目したいのは、配当
利回りの高い銘柄(新興国高配当株式)です。新興国
高配当株式は、高い利益成長を背景にした株価の上
昇に加えて配当の増加も期待できると見ており、より
魅力的な投資対象であると言えます(図⑱参照)。
かつて新興国であった日本では、1970年から1980年
にかけて大卒初任給は約2.9倍に、1人あたりGDP(国
内総生産)は約2.9倍、消費者物価指数は約2.3倍に拡
大しました(図⑳参照) 。
この間、日本株式市場では経済成長を反映し、株価は
日本株式平均で3.2倍に上昇、なかでも高配当の日本
株式は6.5倍に上昇し、配当利回りの高い銘柄がより
高い収益を得ることができました(図⑲参照)。
(月次、期間:1970年1月末~1980年1月末)
700
1970年1月末=100として指数化
6.5倍
600
高配当日本株式
500
400
3.2倍
300
日本株式
200
100
図⑱:新興国高配当株式と新興国株式の
パフォーマンス
0
70年1月
(円換算、月次、期間:1997年2月末~2015年2月末)
700
新興国高配当株式
新興国株式
図⑳:1970年、1980年の日本の各種データ比較
500
1970年
400
大卒初任給額
300
39,900 円
1980年
114,500 円
約2.9倍
200
1人あたりGDP
100
0
97年2月
80年1月
※高配当日本株式:TOPIX構成銘柄を基に野村證券が算出した指数、日
本株式:TOPIX
出所:野村證券金融工学研究センターのデータを使用しピクテ投信投資顧
問作成
1997年2月末=100として指数化
600
75年1月
70万円
200万円
約2.9倍
03年2月
09年2月
15年2月
※新興国高配当株式:MSCI新興国高配当株価指数、新興国株式:MSCI
新興国株価指数、株価はすべて配当込
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資
顧問作成
上記のデータは過去の実績であり、将来の運用成果等を示唆あるい
は保証するものではありません。
ピクテ投信投資顧問株式会社
消費者物価指数
31.8
73.9
約2.3倍
※2005年基準。各1月の月次データ
出所:総務省統計局のデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
巻末の「当資料をご利用にあたっての注意事項等」を必ずお読みください。
8
10
ご参考資料
Pictet Market Monthly
新興国株式市場
図表7:ブラジル
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
160
図表9:インド
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
2012年2月末=100として指数化
180
MSCI株価指数 ブラジル
MSCI株価指数 新興国株式
140
2012年2月末=100として指数化
MSCI株価指数 インド
160
MSCI株価指数 新興国株式
140
120
120
100
100
80
80
60
12年2月
55
13年2月
14年2月
15年2月
円/レアル
60
12年2月
レアル高
1.8
45
1.6
40
1.4
ブラジル レアル
35
13年2月
14年2月
レアル安
15年2月
ルピー安
160
120
100
100
80
80
14年2月
15年2月
円/ルーブル
4.0
3.5
15年2月
MSCI株価指数 中国
MSCI株価指数 新興国株式
60
12年2月
13年2月
14年2月
15年2月
円/元
ルーブル高
ロシア ルーブル
20
18
3.0
16
2.5
14
2.0
1.5
12年2月
14年2月
2012年2月末=100として指数化
140
120
13年2月
13年2月
図表10:中国
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
MSCI株価指数 ロシア
MSCI株価指数 新興国株式
140
インド ルピー
1.0
12年2月
2012年2月末=100として指数化
60
12年2月
15年2月
ルピー高
1.2
図表8:ロシア
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
160
14年2月
2.0 円/ルピー
50
30
12年2月
13年2月
元高
中国 元
12
ルーブル安
13年2月
14年2月
15年2月
元安
10
12年2月
13年2月
14年2月
15年2月
※期間:2012年2月末~2015年2月末
※トムソン・ロイター・データストリームが提供する為替レートを使用
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
ピクテ投信投資顧問株式会社
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ご参考資料
Pictet Market Monthly
新興国株式市場
図表11:韓国
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
図表13:南アフリカ
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
2012年2月末=100として指数化
160
MSCI株価指数 韓国
140
2012年2月末=100として指数化
160
140
MSCI株価指数 新興国株式
120
120
100
100
80
80
60
12年2月
60
12年2月
13年2月
14年2月
15年2月
円/ウォン
0.13
ウォン高
MSCI株価指数 南アフリカ
MSCI株価指数 新興国株式
13年2月
14年2月
15年2月
円/ランド
12
ランド高
南アフリカ ランド
0.11
11
韓国 ウォン
0.09
10
0.07
9
0.05
12年2月
ウォン安
13年2月
14年2月
15年2月
8
12年2月
図表12:台湾
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
160
160
MSCI株価指数 台湾
120
100
100
80
80
13年2月
14年2月
15年2月
2012年2月末=100として指数化
140
MSCI株価指数 新興国株式
120
60
12年2月
13年2月
図表14:トルコ
株式指数(現地通貨ベース)と対円為替レート
2012年2月末=100として指数化
140
ランド安
14年2月
円/台湾ドル
4.0
15年2月
台湾ドル高
台湾 ドル
60
12年2月
MSCI株価指数 トルコ
MSCI株価指数 新興国株式
13年2月
14年2月
円/リラ
100
リラ高
トルコ リラ
3.5
80
3.0
60
40
2.5
台湾ドル安
2.0
12年2月
15年2月
13年2月
14年2月
15年2月
リラ安
20
12年2月
13年2月
14年2月
15年2月
※期間:2012年2月末~2015年2月末 ※トムソン・ロイター・データストリームが提供する為替レートを使用
出所:トムソン・ロイター・データストリームのデータを使用しピクテ投信投資顧問作成
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