*グローバル投資環境 No.933* ご参考資料 髙木証券投資情報部 OECDの経済中間評価~ユーロ圏と日本の見通しを上方修正 2015年3月19日作成 OECD(経済協力開発機構)は18日、経済中間評価(Interim Economic Assessment)を発表、ユー ロ圏と日本の成長見通しを昨年11月時点の予想からそれぞれ上方修正した。 ユーロ圏の成長見通しは2014年の0.9%に対して、2015年を1.4%、2016年を2.0%と見込んでおり、 原油安とECBの量的緩和による効果を主要因に、前回予想に比べて2015年、2016年ともに0.3ポイン ト引き上げた。とりわけドイツの成長率は2014年の1.6%に対して、2015年を1.7%、2016年を2.2%と 見込んでおり、前回予想に比べて2015年が0.6ポイントの大幅上方修正、2016年についても0.4ポイン ト引き上げている。 また、日本についても、原油安と日銀による金融緩和の継続を背景に、2014年のゼロ成長に対して、 2015年を前回予想比0.2ポイント上方修正の1.0%、2016年についても0.4ポイント上方修正の1.4%を 見込んでいる。インフレについては、原油安がヘッドラインインフレを押し下げるものの、円安と名目需要 の増大によってコアインフレは上昇すること見込むが、日銀の目標である2%の達成にはしばらく時間が かかるとの見方を示している。 米国の成長率については、2014年の2.4%に対して、2015年を3.1%、2016年を3.0%と予想してお り、前回予想を据え置いた。雇用と消費支出は安定的な伸びを示しており、原油安が家計の消費に大 きな力を与えるだろうと述べている。最近の急速な米ドル高が輸出に悪影響を指摘しているが、それに よって成長率が潜在成長以下に押し下げられることはないとの見方を示している。 新興国に対する見方はまちまちだ。インドの成長見通しは2015年が前回予想比1.3ポイント上方修正 の7.7%、2016年も同1.4%上方修正の8.0%へ大幅に引き上げられたが、これはインド政府が先日実 施したGDPの基準変更による部分が大きいと思われる。中国については、2015年が前回予想比0.1ポ イント下方修正され、全人代が先日示した成長目標と同じ7.0%、2016年は前回予想と同じ6.9%と緩 やかな成長鈍化を見込む。一方、ブラジルについては商品市況の下落を主要因に、2015年が前回予 想比2.0ポイント下方修正の▲0.5%を見込んでおり、2016年については1.2%のプラス成長を予想して いるものの、前回予想からは0.8ポイント引き下げられた。 (文責:勇崎 聡) (出所:OECD) 《ご注意いただきたいこと》当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願いい たします。当資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。株 式への投資は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により投資元本を割り込むおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引をご 利用いただく場合は、所定の委託保証金または委託証拠金をいただきます。また、信用取引ではその損失額が差し入れた委託保証金の額を 上回るおそれがあります。国内株式取引の委託手数料は、約定代金に対して最大(税込)1.19664%【2,700円に満たない場合は2,700円(現物取 引買付および信用取引売買)】になります。株式を募集等により取得する場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。外国株式を委託 取引により購入する場合は、所定の委託手数料をいただきます。外国株式の委託手数料は国や市場により異なります。外国株式を店頭取引 により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。債券をご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。(経過 利子をお支払いいただく場合があります)。債券は、市場の金利水準の変動等により価格が変動しますので、損失が生じるおそれがあります。 また、発行体の信用状況や財務状況によっても価格が変動し、利金や償還金の支払遅延や不履行となる場合があります。また、倒産等により 元本損失が生じる場合があります。投資信託は、主に国内外の株式や債券を投資対象としているため、基準価額は組み入れた株式や債券の 動き、為替相場の変動等の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。投資信託はファンドごとに設定され た購入時手数料をご負担いただきます。また、投資信託を保有期間中に間接的にご負担いただく費用として、ファンドごとに設定された運用管 理費(信託報酬)のほか、運用成績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。外国株式や外国債券、外国投資信託への投資は、上 記に加え為替相場の変動等により損失が生じる場合があります。また、通貨発行国の国情の変化により投資元本割れや途中売却ができなくな るおそれがあります。当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様 向け資料等をよくお読みください。 商号等:髙木証券株式会社 金融商品取引業者 近畿財務局長(金商)第20号 【広告審査済】 加入協会:日本証券業協会 髙木証券インターネットホームページ:http://www.takagi-sec.co.jp/ 1/1
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