の ぞ み 平成26年度 春休み号 No.499 光の子 光の子として歩みなさい 新約聖書 エフェソの信徒への手紙 5章 8節 のぞみ幼稚園では、毎年3月にこの「光の子・・・」の聖句を主題に用います。新しい 学年を迎えようとする子どもたちに、特に小学校という新しい世界に飛び込んでいこう としている緑組の皆さんに、神さまの祝福を祈って、この聖句を贈っています。 「光の子」・・・ 「♪ひかり、ひかり~」という“こども讃美歌”にあるように、元気 で、明るく、正しい子ども。神さまに守られた子どもとして、周りの人々を照らし、社 会の暗いところに光を照らす人になって欲しい・・・そんな思いも抱きますが、それよ りも何よりも、子どもたちが神さまの愛の光を一杯浴びていることを願っています。神 さまの愛の光、優しさの光、慰めといたわりの光、導きと勇気の光、これらを愛する子 どもたちが、こののぞみ幼稚園での生活で一杯浴びてくれたでしょうか。そして、わた くしたち職員は、子どもたちが神さまの光を十分浴びることが出来るようにお手伝いで 来たでしょうか・・・大丈夫、きっと浴びている・・・植物が太陽の光を浴びることで、 まっすぐ育っていくように、のぞみ幼稚園の園児たちもこんなに立派に成長してくれた のですから。わたくしたち職員の力は不十分なものですが、子どもたちの力と神さまの お導きで、皆神さまの光を一杯浴びました。「光の子」は神さまの光を一杯浴びたからこ そ、他の人を照らすことが出来るのです。 この聖句が記されている『エフェソの信徒への手紙』は、神さまのお恵みについての 深い含蓄に満ちた書です。冒頭に「神は、わたしたちをキリストにおいて、天のあらゆ る霊的な祝福で満たしてくださいました」(1:3)と記されているのですが、この「満 たされる」ということがこの書の一つのテーマです。子どもたちの成長にとって、心身と もに満たされることは必要不可欠なことです。わたくしたちは子どもたちが不自由する ことがないように衣食住を満たし、心が寂しくないように愛することに努めます。けれ ども、わたくしたちは完全ではありません。わたしたちがどれだけ頑張っても子どもた ちが満たされないところが出来るかも知れません。そのような欠けたところを神さまが 埋めてくださるのです。大人だって心に欠けたところがあります。そのわたくしたち大 人の欠けたところは・・・どうでしょう、子どもたちが埋めてくれるのではないでしょ うか。神さまによって十分に満たされた子どもたちがわたくしたちを満たしてくれるの です。 「こどもたちが居てくれたから、今の私がある。」そう思われる方も決して少なくない と思います。神さまと子どもたちに感謝! 園 長 堤 陽 子
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