読書会～『桐島、部活やめるってよ』朝井リョウ著～高校二年生、男子バレー部キャプテンの桐島。彼がバレー部をやめるという噂が流れた… 印象的なタイトルとは裏腹に、“桐島”はそれぞれの回想でしか登場しません。語り手は桐島と同学年の 5 人、桐島がいなくなり、複雑な気持ちを持て余すバレー部の補欠リベロ、小泉風助クラスメイトに淡い恋心を持ち、友人関係に小さな疑問を抱く、沢島亜矢地味で目立たないが、大好きな映画に関わっているときには輝ける、前田涼也忘れられた自分を取り戻したくて、それができないもどかしさを抱える、宮部実果なんでもそれなりにできてしまうのに、正体不明の苛立ちを抱えて過ごす、菊池宏樹。子供だというほど幼くはない、でも大人だというほど自分が見えてはいない。そんな 17 歳たちの、集団の中の自分や不透明な未来に感じる不安や苛立ち、劣等感などの複雑な心情を描いています。本日の読書会ではこの 5 人のなかから、宏樹の話の一部を取り上げてみんなで語り合おうと思います。話し合う事柄についてはあらかじめ提示しますが、脱線も大歓迎です。「この場面が好き！」「ここってどういうこと？わからない！」というだけでも OK！とにかく自分の思いを発信してください。そして、他の人の意見は否定せず聞いてみてください。きっと新しい発見があります。右ページのメモ欄は自由に使ってください。また、この読書会を終えたときに「宏樹以外の話も気になる！」「もっと読み深めたい！」という人は、ぜひ自分でも『桐島、部活やめるってよ』を読んでみてください。この読書会が、参加者の皆さんのこれからの読書をよりよいものにするきっかけとなってくれたら嬉しいです。《Ａの部分を読んで》 ☆宏樹、沙奈はどんな性格？《Ｂの部分を読んで》 ☆“ひかり”ってなんだろう？ ☆このあと、宏樹はどうなるのだろう？参考:人物相関図↓