4.保健事業の実施内容(PDF:544KB)

(2)短期的な目標
虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病性腎症の共通のリスクである「高血圧」
、
「脂質異常
症」
、「糖尿病」、
「メタボリックシンドローム」について、以下のとおり評価指標と目標値
を設定します。
評価指標と目標値
現状値
評価指標
大村市
患者千人当たり糖尿病新規患者数
基準
目標値
平成26年
5月
同規模市に
近づける
19.795人 13.669人
治療者の 患者千人当たり高血圧症新規患者数
状況
患者千人当たり脂質異常症新規患者数
患者千人当たり高尿酸血症新規患者数
特定健診
有所見
状況
同規模市
平成29年度
16.526人 13.127人
11.441人 11.588人
2.361人
2.568人
メタボリックシンドローム該当者の割合
15.7%
16.4%
メタボリックシンドローム予備群の割合
11.5%
11.0%
男性
26.8%
-
女性
20.2%
-
4.6%
-
男性
6.6%
-
女性
10.1%
-
HbA1cが6.5%以上、または内服者の割合
9.4%
-
平成25年度
8.8%
HbA1cが6.5%以上で内服していない者の割合
41.0%
-
平成25年度
25.0%
31.2%
-
平成25年度
60.0%
61.8%
-
平成25年度
60.0%
肥満者の割合
(BMIが25以上)
高血圧(Ⅱ度以上)の人の割合
LDLコレステロールが
160㎎/dl以上の割合
特定健診 特定健診受診率
特定保健
特定保健指導実施率
指導
平成25年度
平成25年度
12.0%
8.0%
24.0%
18.0%
平成25年度
平成25年度
4.0%
6.4%
9.3%
4.保健事業の実施内容
中長期的目標、短期的目標を達成するため、以下の保健事業に取り組みます。なお、生
活習慣病の発症予防、重症化予防における課題別の詳細な計画は個別に策定します。
(1)特定健診・保健指導
特定健診等実施計画に沿って取組を推進します。特定健診の受診率が年々低下してい
ることから、受診率向上を重点的に取組みます。また、治療が必要でありながら医療機
関の受診を中断している人に対し、治療が継続できるような保健指導や、医療機関と連
携を図りながら、治療中であっても生活習慣病がコントロールできるような保健指導を
実施します。
(2)子どもの生活習慣病への取組
生活習慣病は、遺伝的な要因等もありますが、食習慣や生活リズム、運動習慣等の生活
習慣が背景にあります。これらの生活習慣は、子どもの頃に培われた生活習慣が大きく
影響することから、乳幼児期から生活習慣病予防を視野に入れた生活習慣を身につけて
いくことが重要です。生涯にわたり生活習慣病を予防するためには、保護者が子どもの
成長発達の原理を理解し、子どもの生活環境を作っていくことが重要であり、子どもの
成長発達に合わせ、保護者が子どもの体の原理を学習できる機会を充実する等、乳幼児
健診等の母子保健事業と一体となって取り組みます。
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1z 図8 子どもの成長発達と親が学習する機会
2か月
4か月
7か月 10か月
1歳
1歳
6か月
2歳
3歳
幼稚園保育所
学校
成人期
離 乳 食
消化吸収の能力に応じて食品・形状・リズムを変えていく。
す い 臓 の 完 成
すい臓は、消化酵素、インスリンを分泌、4歳で完成。
食
子
ど
も
の
成
長
・
生
発 活
達 リ
味 覚 の 完 成
酸味や苦み(野菜)は本能的に嫌いな味。体験で好む味に育つ。塩味も食体験で覚える。10歳頃に完成。
3 大栄 養素 の エ ネル ギ ー 配分 で の 適量 の エネ ル ギ ー を摂 取
4歳で大人と同じエネルギー配分になる。(糖質・たんぱく質・脂質=60:15:25の比率)
生 活 リ ズ ム を コ ント ロ ー ル す る 脳
生活リズムをコントロールする脳は、4~5歳で完成。
完成までに太陽にリズムに合わせて朝は起こし、夜は寝かしつけることを続ける。早寝早起き。
ズ
ム
全 身運 動の 基 礎
運
動
月齢・年齢に応じて身体を使う体験を重ねると、身体を使った遊びを好むようになる。
身体を使う体験が少ないと、身体を使う遊びを好まなくなる。
健診
親
が
学
習
す
る
機
会
1歳6か月
健診
健診
訪問
3歳児
健診
相談 ・ 教室
身長・体重の伸び(成長)と体格(身長と体重のバランス)をみていく
(3)重複多受診者への適切な受診指導
レセプト等を活用して、同一疾患で複数の医療機関を重複して受診している被保険者
に対し、適切な受診の指導を行います。併せて、特定健診の受診勧奨や保健指導を実施
します。
(4)後発医薬品の使用促進
レセプト等を基に、後発医薬品に切り替えた場合の自己負担の差額について、被保険
者に定期的に通知を行います。
5.計画の評価と見直し
中長期的目標、短期的目標について、特定健診の結果や受療状況の経年比較を行い、改善
度を評価します。また、長崎県国保連合会に設置される保健事業支援・評価委員会の指導・
助言を受けるものとします。なお、目標の達成状況を踏まえ、必要に応じて事業内容の見直
しを行います。
6.計画の公表・周知
本計画は、市公式ホームページに掲載し公表します。また、毎年度の改善状況や事業の実
施状況について報告書を作成します。
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