平成 26 年度 「卒業式」 式辞(原稿) 2015.3.18 はじめに 冬の厳しい寒さに じっと耐えてきた,木々の芽もふくらみ始めた 春のよき日,本校PTA会長 ○○ ○○ 様をはじめ,たくさんのご来賓の皆様,卒業生の保護者の皆様,そしてご家族の 皆様のご臨席のもと,平成26年度の卒業式を執り行うことができますこと,誠にうれしく存じます。 ご臨席の皆様に,心から,感謝と御礼を申し上げます。 6年生へ さて,164名の卒業生の皆さん,卒業おめでとうございます。今日 の喜びは,皆さんが6年間という長い間,雨の日も,雪の日も, そして夏の暑い日も元気に学校に通い続け,勉強や運動に励んだ結果であります。6年間 を合計しますと,今日が小学校生活,1181日目になります。さきほど授与しました「卒業証 書」には,6年間の「努力」と「思い出」がしみ込んでいます。 特に,6年生では,学年のテーマ「heart」を基にみんなで心を合わせて,すばらしいリーダ ーぶりを発揮しました。小中合同のあいさつ運動や「ちょボラ隊」の活動にも進んで取り組み, 下級生に対して,すばらしい模範を示しました。 また,「仙台自分づくり教育」の一環として,今年度初めて実施した,「職場訪問」では, いろいろな職場で働く方々の様子を見学し,自分の将来の生き方を考えたとき,今,学校 で学んでいることの意義が見いだせたことと思います。学問に終わりはありません。これから も自分の夢や希望に向かって学び続けてください。 さらに,小学校最後の運動会での「南中ソーラン」の力強い踊り,一致団結して臨んだ仙 台市陸上記録会での大活躍,そして,学芸会でアンコー ルをいただくほどの美しい響きを追究した合唱や合奏など, 皆さんの熱いハートに感動を覚えました。そんなすばらしい 皆さんと出会い,ここに卒業式を共に迎えられたことは,私 にとっても大きな喜びです。 おうちの方々や地域の皆様に支えていただきながら,友達や先生と楽しく過ごした この学 び舎も いよいよ今日が最後となりました。 皆さんの輝かしい門出に際し,私から二つのことをお願いし,はなむけの言葉といたしま す。 一つは,卒業文集にも書きましたが,「やさしい心」と「強い心」の二つの心を持ち続けてほ しいということです。人間は,決して一人では生きられません。たくさんの人と出会い,互いに 助け合い,励まし合いながら生きていくのです。そのときに大切なのは,相手のことを思う, 「やさしい心」です。また,皆さんが大きく,たくましく成長していくためには,困難や失敗にくじけ 1 ず,正しいことをやり遂げる「強い心」も必要です。 二つ目は,皆さんの力を更に伸ばす「努力と挑戦」をこれからも続けてほしいということです。 「努力」は, 不可能を可能にし,「挑戦」は,新たな自分を切り拓いてくれます。 昨年,青色発光ダイオードの開発で,「ノーベル物理学賞」を受賞なされた中村 修二 先生は,「自分を変えるチャンスや自分を伸ばすチャンスはいくらでもある。大切なのは,最後 までやりぬく「粘り」を持つことだ。」とおっしゃっています。中村先生に限らず,みんなそれぞれ に失敗や挫折を乗り越えながら,自分の人生を歩んでいるのです。皆さんも,自分の夢や 希望に向かって,何事にもくじけず,あせらず,あきらめずに,自分の未来を,そして人生を切 り拓いていってほしいと願っています。 保護者へ 保護者の皆様,本日はお子さんのご卒業,誠におめでとうございます。これまで,手塩に かけて育てられたお子さんのご卒業は,さぞかし感慨深いものとお察しいたし,心からお祝い 申し上げます。 この6年間,私たち教職員は,大切なお子さんをお預かりし,健やかな成長に向けて取 り組んでまいりました。それに応えて精一杯努力し,自分を高めようとする子どもたちの姿は, 私たちの大きな喜びであり,誇りでもありました。子どもたちは,これから始まる中学校生活に 戸惑ったり,つまずいたりすることもあるかもしれません。どうか,大きな心で 温かく包み,励 ましていただきたいと思います。子どもたちにとって,人生の教師は,なんと言っても保護者の 皆様やご家族の皆様です。もちろん,私たちも子どもたちの一層の活躍を心から応援し,見 守ってまいります。 再び6年生へ 6年生の皆さん,いよいよお別れです。岩切小学校 15,000 人 を超える卒業生の一人として,誇りと自信をもって,皆さんが描く夢 や輝く未来に向かって力強く歩んでいってください。皆さんのますま すの活躍を心から期待しています。 終わりに 結びになりますが,本日,ご多用の中,ご臨席を賜りました,ご来賓の皆様,誠にありがとうご ざいます。これからも卒業生を温かく見守り,励ましていただきたいと存じます。 本日・ここにご臨席いただきました,全ての皆様と共に,卒業生の門出を心から祝い,輝か しい未来を祈念し,・・・「式辞」といたします。 2
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