外国語学部4年 英語コミュニケーション専攻 高野聖 タイスタディーツアー

外国語学部4年
英語コミュニケーション専攻
高野聖
タイスタディーツアー 感想レポート
今回のスタディーツアーが私にとって初めての海外訪問であった。出発まで期待と不安
でいっぱいであったがとても良い経験をさせてもらった。
日本では当たり前だと思っていたことがタイでは当たり前でなかったことがいくつかあ
った。シャワーがお湯ではなく水であることや川の水のきれいさなど日本とは違った。その
中でも一番勉強になったのは「ボランティア」に対する考え方が変わったことだ。発展途上
国、貧しい地域と見られている人々に何かできることはないかと思い行動をする。しかしな
がら、実際に現場では、自分が何かをしてあげる以上に相手にしてもらう割合が明らかに多
いということに気づかされた。そもそも、私たちが「貧しい」と見ている地域の人々は自分
たち自身では全く貧しいと感じてはいなかった。どうしても比較対象が自国(日本)になっ
てしまうために勝手に優劣をつけている自分がいた。日本と比較すれば、差はあるかもしれ
ないがその差を勝手に貧しさと決めつけてしまうのはやめないといけないし、外国人から
見れば日本の方が貧しい国という人さえいるはずだからだ。
また、コミュニケーションをとる楽しさや難しさを子供たちとの交流で体験できた。どの
ようなコミュニケーションをとることが良いのか毎日考えながら生活をしていた。現地の
言葉(タイ語)はあいさつ程度しかわからなかったためスムーズなコミュニケーションをと
ることはできなかった。しかし、目の前にいる子供たちは常に笑顔でいるため自然と私も笑
顔になることができた。日本語や英語で話かけてもリアクションをとってくれる。非言語も
交えながらなんとかコミュニケーションを図ろうとすれば相手も自然と話してくれた。日
本にいて外国人と話すのとはまた少し違った感情を覚えた。実際に触れ合ってみると日本
語や英語でも意思の疎通が図れることにわかった。しかしながら、表面上の会話は成り立っ
ても内容のある会話はやはり現地の言葉(タイ語)が必要であることを教わった。英語は世
界共通語とされてはいるが、他国でコミュニケーションを図るには最低3つの言語(英語、
日本語、現地の言葉)が必要とされている。日本にいても言語の勉強はできるが、現地のこ
ども達と直接コミュニケーションを図ることで感じることがある。一生懸命に言葉の勉強
をする時間を近くにいたこどもたちの交流の時間に費やしたいと思えるようになった。そ
れ以上に現地に直接行けるのであれば言語以上に、現地の人たちの生の声や環境を肌で感
じる時間に使うべきだと思った。他国のことを知るにはまずしっかりと自分の国ことを学
んでおかないといけない。
今回が私にとって初めての海外訪問だった。10日間という期間は私にとってちょうど
良い期間だったと今は思う。日本と比較すれば良いところやそうでないところはいくつか
あげられる。ただ、その違いはその国の良さでもあるため否定をする意味はない。私は今回
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英語コミュニケーション専攻
高野聖
のスタディーツアーでもっとタイを含めて、外国のことが知りたくなった。日本のことも知
りたくなった。私自身の視野を広げるためにも、現地に足を運んで現地の人の声を聴きたい
と思った。短い期間ではあったが密度の濃い時間を過ごすことができた。
最後に余談ですが、4年生が1人で最初とても不安でしたが、1年生が活発的でとても助
かりました。今思えばバランスの取れたメンバーだったと思います。最後の思い出として素
晴らしいものができました。ありがとうございました。