ソーシャル・イノベーション創生特区 (仙台市版地方創生特区)の概要 別紙 被災地を含む東北地方は少子高齢化が進むなど課題先進地域であるが、仙台市では、震災以降、こ うした課題を解決すべく「ソーシャル・イノベーション」(社会変革)を志す起業家が急増してい る。特に、女性は社会的課題の解決を起業動機とする傾向が強い。 東北大学では、産学連携の下、自動走行等の近未来技術において最先端の研究を行っている。 こうした仙台市の強みを規制改革等を通じて後押しすることにより、社会的課題の解決や雇用の創 出等の観点から、新たな経済成長モデルを構築する。 <具体的な取り組み> 地方創生特区の規制改革メニューの活用 本市が提案したメニューの活用 • NPO法人の設立手続きの迅速化(*) • 起業ワンストップ支援センターの設置 • 公証人の公証役場外における定款認証(*) ソーシャル・イノベーション創生に特に資す ると考えられるメニューの活用 • • • • エリアマネジメントの民間開放 雇用労働相談センターの設置 地域限定保育士試験の実施(*) 都市公園内への保育所設置(*) *…国家戦略特区法改正法案の成立が必要 規制改革メニューへの追加を継続して要望 会社設立の促進 • 市長を代表とする協議会において用途変更に係 るワンストップ審査の実施 • 公証役場の管轄制の見直し・定款認証手数料の 無料化 • 民間企業によるバイ・ベンチャーの促進 女性の社会参加の促進 • 上場企業による男女別育児休業取得率公表の義 務付け等 • 育児休業を複数回取得する要件の緩和 • 育児休業取得者の対象拡大 近未来技術実証の積極的受け入れ 東北大学未来科学技術共同研究センターによる以下のプロジェクトについて、規制改革等を通じて積極 的に支援することにより新たなイノベーションを喚起 • 自動走行機能を有する電気自動車の実証実験 • インフラ点検監視・災害対応等に活用される飛行ロボットの実証実験 (参考)規制改革メニューの内容 本市が活用を検討している地方創生特区の規制改革メニュー メニュー NPO法人の設立手続きの迅速化 起業ワンストップ支援センターの設置 公証人の公証役場外における定款認証 エリアマネジメントの民間開放 雇用労働相談センターの設置 地域限定保育士試験の実施 都市公園内への保育所設置 内容 様々な社会的課題の解決に取り組み、ソーシャルビジネスの重要な担い手でもあるNPO法人の設立を 促進するため、その設立認証手続における申請書類の縦覧期間(現行2か月)を2週間に短縮する。 起業・開業促進のため、登記、税務、年金、定款認証等の創業時に必要な各種申請のための窓口を集約。 相談を含めた総合的な支援を実施する。 公証人は公証役場において職務を行う必要があるが、役場外の「起業ワンストップ支援センター」にお ける定款認証が可能であることを明確化する。 国際的なイベントの実施や多言語看板、オープンカフェの設置等の道路空間の有効利用のため、特区内 で道路の占用を許可できるようにするための基準の緩和を行う。 開業直後の企業等が我が国の雇用ルールを的確に理解し、労働関係紛争を未然に防止するため、雇用管 理や労働契約事項が「雇用ガイドライン」に沿っているかなど、具体的事例に即した相談、助言サービ スを実施する。 県が2回目の保育士試験を行わない場合に政令市が実施する保育士試験の合格者に、当該市内に3年間 勤務地を限定した後、通常の保育士に移行する資格(地域限定保育士)を付与する。 保育サービスの需要の増加に対応するため、保育所について、一定の基準を満たす場合には、都市公園 の管理者による占用許可を与える。 本市が継続して追加を要望している規制改革メニュー メニュー 内容 市長を代表とする協議会において用途変 更に係るワンストップ審査の実施 各法令に基づき建築主事等が実施している用途変更に伴う審査について、市長を代表とする協議会に 審査を一元化し、円滑かつ迅速な審査を実現する。 新たに法人を設立する際に、設立する土地の公証役場ではなく、設立者の居住地の公証役場で開業手 続を行うことを可能にし、起業する際の時間やコストなどの負担軽減を図る。 併せて、現行で5万円かかる定款認証の手数料について、一定要件の下に免除する。 仙台市内の既存企業が、市内で事業を営む起業家・ベンチャー企業の製品等を購入した場合に、購入 額の2倍までを損金算入可能とする。 上場企業に対し、男女別の育児休業取得率の公表を義務付けるとともに、管理職への女性登用の状況 の公表を義務付ける。公表の手段としては有価証券報告書への記載等を想定。 民間企業に勤める会社員や国家公務員について、育児休業の複数回取得の要件を緩和し、各家庭・職 場の事情に応じた柔軟な育児休業の取得を促進する。 仙台市職員については条例改正により育児休業の複数回取得の要件を緩和する。 公証役場の管轄制の見直し・定款認証手 数料の無料化 民間企業によるバイ・ベンチャーの促進 上場企業による男女別育児休業取得率公 表の義務付け等 育児休業を複数回取得する要件の緩和 育児休業取得者の対象拡大 ※ 育児休業の取得対象者を、対象となる子の3親等以内まで拡大する。 このほか、近未来技術実証に向けた規制改革(道路交通法の特例等)を東北大学と連名で提案。
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