1-3-3 氏名 清田 雅智 所属 飯塚病院総合診療科 使用言語 日本語 対象者 医師・後期研修医(卒後 3 年目以上) タイトル Medical Eponyms for Clinician 内容 最近医学的な現象を表す命名には、人名をつけない傾向がみられる。それも一つの考えではあるが、現象を理解する上 でその人物を軸に発見に至る前後関係などを知ることが役立つと考えている。エピソード記憶は一般に記憶の定着が良 いとされるが、現象の理解には人物を識ることで見えてくるものがあると考える。例えば、Ramsay Hunt 症候群を我々 は知っているが、James Ramsay Hunt がどのような人物で、どういう仕事をしてきたのかというのをあまり知らない。文献 を探ってゆくと、彼が何を示したかったのかを知ることができ、さらに顔面神経のことが理解できるようになる。このような学び が、Medical Eponym を学ぶ効用と演者は考えている。しかしながら、多忙な医師はそのような学習をする機会がない まま医療現場に出ており、案外深く知らないままに診療をしていないだろうか? Medical Eponyms は 1950 年代に多くが命名されていることが示されている。概ね 1800 年代の後半から 1950 年 までにその起源となる発見が行われている。原文に当たる作業をすると、結果としてこの頃の古い文献に当たることになっ てしまう。Eponym の発表に当たっては、この original article にも言及したものを扱うようにした。著者が参考にしてい る資料も供覧する予定である。 それをこのセッションでは、いくつかの Medical Eponym を示しながら、これらの文献を読み解き、臨床に直結する学びの 機会を持ちたいと考えている。
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