親など保護者の皆さま 生徒の皆さん 人生は選択の連続だ! 後悔のない

親など保護者の皆さま
生徒の皆さん
3年卒業式3月6日(金)
校長だより「夢扉」№42号(挑戦)公立高校1次入試3月10・11日
人生は選択の連続だ!
後悔のない選択には“明確な目標”が必要だ!
2月20日(金)の早朝、午前3時頃だったが、NHK にチャンネルを合わ
せると「京、ぶらり。『京都大学界わい』」が放映されていた。
番組名にあるとおり、京都大学や周辺を散策しながら、
京都大学や周辺の史跡等を紹介するものだった。
全てを観たわけではないが、京都大学のキャンパスで寛ぐ(くつろぐ)大学
生やキャンパスを散策する修学旅行生に対するインタビューが繰り広げられて
いた。埼玉から来たという中学生グループは、インタビュアーの問いかけに対
して、真剣な顔で「是非、京都大学に来たい」と応えていた。
どこかで見た光景だ。
本校では、平成25(2013)年度以降、方針により修学旅行の機会を活
用し、
「京都の大学」のキャンパスを歩かせている。
〔“大学との出会い”事業〕
例えば、平成25(2013)年度は“立命館大学のキャンパス”を歩かせ、
平成26(2014)年度には“京都大学のキャンパス”を歩かせた。
一昨年は、タバコの吸い殻一つ落ちていないキャンパスに驚かされた。
立命館の学生を観察したが、晩秋であったこともあり、※ペギー葉山さんの
歌詞のような雰囲気を醸し出していた。(※に関する情報は祖父母に聞いて)
また、本年度の修学旅行自主研修時における京都大学散策では、大学祭の準
備中であったことから、自治会や大学祭実行委員会の皆さんが模擬店などの準
備に追われている姿を見ることができた。
京都大学は、ノーベル賞受賞でも有名になった山中教授の勤務先でもあり、
一般的に、
「勉強ができ、大変成績の良い生徒がいる大学」との印象があるが、
模擬店などの準備に追われている学生の笑顔あふれる姿などを見ると、勉強以
外にも楽しく頑張っている“大学生”を改めて感じることができた。
“大学との出会い”事業を行う理由については、これまでにも
何度か皆さんに伝えてきたが、改めて簡潔に書くことにする。 《大学との出会い》
それは、学校経営重点方針の一つである「進学力の向上」にある。
私(中学校長)の学力観は、「未来を見据え、『見通しを持って本当に行きた
い高校など上級学校を主体的に選択、受検し合格できる力』である。
また、これを「進学力」と呼び、義務教育9ヶ年間で養うべき“真の学力”
としている。
要するに、今津中学生には、成績を上げてから、その成績にあった高校など
上級学校を選ぶのではなく、「職業人に聞く、職場体験、2度の高校説明会、
大学との出会い」等を通し、将来、就きたい職業や目指す大人像を描き、そこ
に到達するために必要なことを“自ら考え自ら必要な行動を選択して行く”力
などをつけさせたいのだ。
これに名称をつけるとしたならば、『目標達成教育』か『志教育』となる。
また、この教育に必要な力は『主体的な進路選択力』である。
なお、この力が身につけば、自ずと『再生する力』も獲得できると考える。
平成27(2015)年2月24日
中津市立今津中学校 校 長
池
永
正
博