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シンポジウム 16 PSP、CBD 研究の進歩
オーガナイザー:中島健二 鳥取大学医学部 脳神経内科
福井俊哉 かわさき記念病院
概要:進行性核上性麻痺 progressive supranucelar palsy(PSP)と大脳皮質基底核
変性症 corticobasal degeneration(CBD)は同じ 4 リピートタウのタウオパチーに
属し、最近の分子病理学的分類では PSP、CBD を前頭側頭葉変性症 FTLD の中
に包含して示されている。一方、PSP や CBD においてはいくつかの臨床亜型も
指摘されている。PSP に関しては、Richardson 症候群、PSP-P、PSP-PAGF、PSP-CBS、
PSP-PNFA、PSP-C といった病型が示されている。また、CBD は病理診断名とし
て用い、臨床診断名としては大脳皮質基底核症候群 corticobasal syndrome(CBS)
を用いるとの指摘もある。このような状況から、本シンポジウムでは、両疾患
それぞれの特徴、相違点や共通性を再確認し、疾患としての位置づけを含めた
基礎・臨床の両面からの視点での講演をお願いした。基礎からは病理、生化学・
遺伝子、バイオマーカーについて、臨床からは神経心理、精神科、神経内科の
立場から、ご自分の研究デ-タと共に担当頂いた領域の review を含めてお話し
頂く予定である。本シンポジウムでは、PSP、CBD に関する基礎と臨床を含め
た総合的な討論を期待する。