6 - シーズ社会保険労務士事務所

う つ を 防 止 !
就 業規則
6連発! !
■ 職場のうつは、どう予防すればいいの!!
■ 部下や社員のこんな様子はメンタルヘルスのサイン?!
■ 休職規定って、これじゃあ判断できないよ・・・
■ 休職期間中に連絡がつかず心配してたら海外旅行に行っていた!
■ 復職しても、また、休職?
■ EAP規定って何?順調な復職は?
前田社会保険労務士事務所
ほっとけない就業規則メンタルヘルス対策!
ほっとけない就業規則1
職場のうつは、どう対策をすればいいの ?
• 企業は従業員の健康管理や職場の安全配慮義務への対応が
厳しく問われています。
• 貴重な人材を有効活用し、健全な経営を維持するためには健康
問題への取り組みがますます重要になります。
• 心の健康問題であるメンタルヘルス問題についての対応が不十
分な場合、長期間の休職、労使間紛争、労災事故の発生など、
企業に大きな損害を及ぼします。
• 一方適切に対応した場合には、円滑なコミュニケーションによる
職場の活性化、優良な人材確保、企業価値・生産性向上など経
営の安定化と発展に繋がります
こうすれば、社長は安心、社員も納得!
(安全配慮義務)第〇条
①会社は、従業員が業務の遂行に伴う疲労や心理的
負荷等が過度に蓄積して、従業員の心身の健康を損
なうことがないよう注意する。
②会社は従業員に対し、業務上の指揮監督を行う権
限を有する管理監督者が、注意義務の内容に従って、
その権限を行使するようにするとともに、心身ともに安
全についての十分な配慮を行うものとする。
ほっとけない就業規則メンタルヘルス対策!
ほっとけない就業規則2
部下や社員のこんな様子はメンタルヘルスのサイン?!
◆ 体調不良や、今まではそんな理由では休まなかった社員が突然有休をとる
◆ 仕事中に席を空けることが多くなる。また、席にもどらない時間が長くなる
◆ 集中力がなくなり、うっかりミス、単純ミスが増えてきた
◆ 今までは、外見にも気遣っていた社員が、服装などにかまわなくなってきた
◆ 元気にあいさつをしていた社員が、あいさつも形式でしている
◆ 今まではニコニコ元気だった社員の笑顔がなくなった
◆ 上司への連絡、報告、相談がどんどん減ってきた
◆ 人との対話で、目をそらすようになってきた
◆ 職場にダラダラ居残るばかりで、仕事は進まない
◆ 仕事の進捗状況が把握できていない。 こうすれば、社長は安心、社員も納得!
(メンタルヘルスサポート)第〇条
会社は、従業員が職場でのストレスなどから生じるメンタルヘルス面で不全になら
ないように、定期的に医師や心理相談員など専門家の相談日を設けるとともに、必
要と認めた場合や、従業員の希望があった場合は、メンタル面でのサポートを行い
ます。
ほっとけない就業規則メンタルヘルス対策!
ほっとけない就業規則3
休職規定って、これじゃあ判断できないよ・・・
(休職) 規程例
従業員が次の各号のいずれかに該当したとき、会社が認めた場合は休職とする
。
①業務外の傷病により欠勤が、1ヶ月以上にわたったとき。
②家事の都合、その他やむを得ない事由により1ヶ月以上欠勤したとき。
③その他特別の事情があって休職させることを会社が認めたとき。
(休職期間)
休職期間は勤続年数に応じて次の通りとする。
勤続3年未満の者・・・・・・・・・・・・・・・・3か月
勤続3年以上5年未満の者・・・・・・・・・6か月
勤続年数5年以上10年未満の者・・・・9か月
勤続年数10年以上の者・・・・・・・・・・・ 1 年
こうすれば、社長は安心、社員も納得!
(休職) 規程例
従業員が次の各号のいずれかに該当したとき、会社が必要と認めた場合は
休職を命ずる。ただし、勤続期間が1年未満の社員は、休職を認めない。
また、休職は欠勤開始時からの期間とする。
①業務外の傷病により欠勤が、1ヶ月以上にわたったとき。
②その他特別の事情があって休職させることを会社が認めたとき。
(休職期間)
①休職期間は3か月とする。
②勤続年数5年以上の社員で、引き続き治療を行うことで治癒し、
職場復帰することのできる見込みが高い場合については、ひき続き
さらに3か月の休職期間を認める。
③会社が特別の配慮を認める者については、一定期間延長することがある。 ほっとけない就業規則メンタルヘルス対策!
ほっとけない就業規則4
休職中の社員に気づかっていたら、海外旅行に行ってたなんて・・
メンタルヘルス不全で休職中の社員に気づかって、いつのタイミングで体調など
聞けばいいのか、よくわかりません。また、会社には、復職に際しては医師の診断
書を提出する旨が定められていますが、何カ月もにわたる休職期間中であっても
定期的に会社に連絡を入れることなどが規定されていませんでした。ある日、
総務の担当者が自宅に連絡をしてみたのですが、なかなか連絡がつかず、大変
心配をしていたのですが、数日後、連絡をした際に海外旅行に行っていたことが
わかり、なんとなく、釈然としない雰囲気が職場に漂いました。
休職期間中は、療養に専念すべきだと思いますが、一概に旅行が悪いとも決め
つけられません。
どうすればいいのでしょう? こうすれば、社長は安心、社員も納得!
(休職期間中の報告等)第○条
① 休職期間中は 1日および15日を目途に、会社の総務部長に対し
電話で体調等の報告を行うものとする。
② 休職期間中は、療養に専念するものとするが、
療養目的等で自宅をするにする場合であっても、
定時連絡等に支障がないようにすること。
③ 休職期間中は、無給とする。
④ 休職期間中の社会保険料の被保険者負担は
翌月末日までに会社が指定する銀行口座に振り
込まねばならない。
⑤ 休職期間は、勤続年数に通算しない。
ほっとけない就業規則メンタルヘルス対策!
ほっとけない就業規則5
復職しても、また、休職? メンタルヘルス不全で休職していた社員が、休職期間満了直前に職場復帰をしまし
た。しかし、なんとか出勤はしてくるものの、あまり仕事ができている様子ではなく、
勤務時間を職場で過ごすのがやっとのような状態でした。つらそうだなあ、ムリして
要るのではないかなあと気にしていたのですが、やはり、また、欠勤が始まり、とうとう
再度、休職をしてしまいました。
でも、うちの会社は復職後3カ月以内に同一の傷病により休職となってしまった場合
は、その期間を通算すると規定されています。そのため、彼にはあとわずかな期間し
か休職期間が認められず、心配していました。
ところが、総務部の担当者が言うには、以前の傷病とは、違う傷病の診断書が提出さ
れたというのです。
以前の休職時の診断名・・・軽うつ症
今回の休職時の診断名・・・パニック症
こうすれば、社長は安心、社員も納得!
(復職)第〇条
① 休職期間満了前に休職事由が消滅した場合には、社員は直ちに復職願いを
提出しなければならない。は、支給日に在籍しない者に対しては、支給しない。
② 病気療養のため休職していた者は、復職に際し会社の指定する医師の診断を
うけ、会社が復職可能と認めた場合は原則として休職前の職務に復職させる。
③ 復職後3カ月以内に同一の傷病が再発し、再度休職となった場合は、その期間
を通算する。
④ ③項の規定にかかわらず、精神疾患の場合は、同一の傷病として期間を通算す
る。
⑤ 1年間に休職の申し出をして、会社が認めるのは原則として、2回までとする。
ほっとけない就業規則メンタルヘルス対策!
ほっとけない就業規則6
EAP規定って何?順調な復職は?
メンタルヘルス不調で休職していた社員が、職場復帰に向けて準備に入りました。
従業員支援プログラム、(Employee Assistance Program)
職場復帰2週間前には、通勤訓練をします。
職場復帰1週間前には、模擬出勤として
午前中の時間を図書館で過ごすなどの方法により
勤務に備えて練習をしてみます。
でも、復職後通常勤務を続けられるか
とても、不安でもあります。
かといって、自分が休んでいた期間、同僚や他の
スタッフに迷惑をかけてきたこともわかっているので
これ以上の無理は言えないように思い、
また、不安になります。どうすればいいでしょう?
こうすれば、社長は安心、社員も納得!
(職場復帰に向けたEAP規定)第〇条
① メンタルヘルス不全で休んでいた社員が復帰する前の準備段階として、
以下のようなルールを設けるものとします。
職場復帰前2週間 通勤訓練を行うこと。
職場復帰前1週間 模擬出勤を図書館等にて行うこと。
職場復帰後2週間 始業、終業時間を1時間ずつ短縮すること
職場復帰後4週まで 残業業務を禁止とすること