2014 年 11 月発行 藤沢市

2014 年
11 月発行
藤沢市
オリンピック の感動を再び
●1964 東京オリンピックヨット
競技誘致と市民憲章
昭和 34 年当時、オリンピック開催地と
して『東京』が選出されてから、まもなく
ヨット競技が神奈川県に割り当てられまし
た。当初、開催地として有力であった横浜
さらに、当時ヨット競技に出場されたノル
ウェー王国のハラルド国王が 2001 年に再
来日した際に、当時のレースを観戦されて
いた現天皇陛下と皇后陛下が江の島でご歓
談されるなど、数多くのエピソードが残さ
れております。
港での開催が頓挫したことや、湘南港にヨ
ットハーバー建設計画があったことなどの
偶然が重なり、湘南港でのヨット競技開催
が実現しました。そんなオリンピック開催
への期待が高まる中、国際理解を高めるた
めの啓発活動やサービス講習会・防犯運
動・環境美化活動などを通じ、来日する外
1964 年(昭和 39 年)の東京オリンピ
ック開催から 50 年が経ちました。その節
目を記念し、2014 年 10 月~11 月に文書
館にて収蔵資料展「東京オリンピックとふ
じさわ」が開催されました。関係者の方か
らご提供いただいた当時の貴重な資料等が
展示され、期間中多くの方にお越しいただ
きました。
国人選手や観光客に良い印象を持ってもら
▲中学生当時、1964 東京オリンピック聖火リレーの
旗手を務めました(藤沢市役所周辺)
●2020 東京オリンピック・
パラリンピック競技誘致
うための市民活動など、市を挙げて成功に
向け取り組んでいたことが当時の資料等か
1964 年大会の経験や文化を後世につな
ら伺い知ることができます。さらに、昭和
げていくため、本市では 2020 東京オリン
39 年 7 月、オリンピックに向けた気運の
ピック・パラリンピック誘致・支援委員会
高まりの中、市民の協力を集結するため制
を立ち上げ、市民・関係団体等の皆様と一
定されたものが、「藤沢市市民憲章」であ
体となって、キャンプ等の誘致と選手の支
り、半世紀経った今日においても、決して
援を推進してまいります。これまでのオリ
色あせることなく、本市が目指す理想像と
ンピックにも市内から何人もの選手が出場
なっております。湘南港でのヨット競技の
し、子どもたちに夢を与えてきました。市
開催は、湘南を国内有数のヨット競技場に
では、オリンピックを目指す選手たちを応
するきっかけとしただけでなく、ビーチバ
援するとともに、1964 東京大会の感動を
レーなどの競技や選手を育み、湘南を観光
湘南で再び、味わえることを期待しており
地として広めるきっかけにもなりました。
ます。