アジア経済の現状と見通し : 2015年 3月

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
〒104-0031東京都中央区京橋3丁目8番1号 URL:http:// www.skam.co.jp
※ 最終頁の「本資料に関してご留意していただきたい事項」を必ずご確認ください。
アジア経済の現状と見通し : 2015年 3月
中国、香港 、シンガポール
●中国は、消費主導の安定成長路線へ移行しつつある中、国内総生産(GDP)の成長率は徐々に鈍化する見通しです。3月の全人代(全国人民代表大会、国会に相当)では今年のGDP成長率の目標に関し、
「7%前後」へ引き下げられました(昨年の目標は7.5%)。足元の景気も力強さを欠いていますが、さらなる金融緩和や国有企業改革、インフラ投資への期待などから、株価は高値圏で推移しています。香港
は、不動産市場などに不安がありますが、株価は中国本土株に追随する形で堅調を維持しています。シンガポールは、景気は冴えないものの、株価は世界的な金融緩和などを背景に堅調です。
図表1.中国の株価と為替
(月末値)
4000
20
為替
(右目盛)
中国 上海総合指数
(左目盛)
3500
(円/人民元)
19
図表2.香港の株価と為替
(月末値)
28000
26000
3000
16
16
15
香港 ハンセン指数
(左目盛)
18
17
(円/香港$)
14
24000
14
13
2000
22000
11
10
11
12
13
14
15
11
18000
為替
(右目盛)
16000
10
11
12
13
14
15
(円/100ウォン)
12
11
2000
9
70
2800
2400
(円/台湾$)
4.0
10000
3.8
3.6
台湾 加権指数
(左目盛)
9000
3.4
8500
3.2
8000
1800
8
為替
(右目盛)
1600
7
1400
6
12
75
65
為替
(右目盛)
60
55
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表5.台湾の株価と為替
(月末値)
10500
9500
10
11
80
●アジア金融市場の見通し
韓国 総合株価指数
(左目盛)
10
85
9
(年、月次)
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表4.韓国の株価と為替
2200
90
3200
10
●韓国は、景気低迷にもかかわらず、世界的な株高傾向を背景に海外投資家主導で株価は持ち直しています。台湾は、IT関連を中心に景気
は比較的堅調で、株価も上昇しています。
(月末値)
3400
2600
韓国、台湾
2400
95
シンガポール ST指数
(左目盛)
3000
20000
(年、月次)
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/シンガポール$)
12
12
1500
3600
13
15
2500
図表3.シンガポールの株価と為替
(月末値)
13
14
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
3.0
7500
2.8
7000
2.6
為替
(右目盛)
6500
6000
10
11
12
13
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
1/4
2.4
14
15
(年、月次)
(株式)アジア諸国は引き続き、中長期的な成長が期待されま
す。中国景気は鈍化していますが、金融緩和などの経済対策が
株価を支えそうです。原油安は多くのアジア諸国にインフレ抑
制や財政改善といったメリットを与えています。また、インド
やインドネシア、タイでは経済改革への期待が海外投資家の資
金流入を促しそうです。ただし、多くの国で株価は高値圏にあ
るため、地政学リスクや米国の利上げをめぐる思わくによっ
て、相場が不安定になる場面もあるでしょう。
(為替)日銀の異次元緩和が続く中、対円では総じて緩やかな
上昇(アジア通貨高・円安)が見込まれます。
(金利)多くの国でインフレは抑制されていることから、当分
の間、金融緩和姿勢が続く見通しです。そのため、金利上昇は
景気回復に伴う緩やかなものにとどまりそうです。
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タイ、インドネシア、マレーシア
●タイは、政局安定期待を受け株価は上昇したものの、利益確定売りが上値を抑えています。インドネシアでは、原油安によるインフレ抑制などを受け、2月に予想外の利下げが行われました。これらを好感
し、株価は堅調に推移しています。マレーシアは原油の純輸出国ですが、原油価格の下落が一服する中、株価も底を打った模様です。
図表6.タイの株価と為替
(月末値)
1800
1600
(円/バーツ)
タイ SET指数
(左目盛)
1400
(月末値)
4.0
6000
3.8
5500
3.6
5000
3.4
3.2
1200
(円/100ルピア)
図表7.インドネシアの株価と為替
1.1
2.8
2.6
為替
(右目盛)
800
インドネシア ジャカルタ総合
(左目盛)
1.0
4000
0.9
600
10
11
12
13
14
15
3500
2.2
2000
0.8
為替
(右目盛)
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(円/フィリピンペソ)
2.8
2.6
フィリピン 総合指数
(左目盛)
2.4
5000
2.2
4000
2.0
図表10.ベトナムの株価と為替
(月末値)
700
(円/100ベトナムドン)
0.60
為替
(右目盛)
650
600
6000
0.55
1.8
2000
11
12
28
26
1400
為替
(右目盛)
24
22
1200
11
12
13
14
15
(年、月次)
550
13
14
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
15
(年、月次)
1.6
●インドは、2015年度予算案で成長重視の方針が示されたほか、
利下げが好感され、株価は過去最高値圏にあります。
図表11.インドの株価と為替
(月末値)
30000
0.50
0.45
500
450
0.40
(円/ルピー)
2.2
28000
2.0
26000
ベトナム VN指数
(左目盛)
400
為替
(右目盛)
3000
10
1600
インド
図表9.フィリピンの株価と為替
7000
30
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
●フィリピンは、堅調な経済成長などを背景に株価は過去最高値を更新しています。ベトナムは、インフレ率の低下やインフラ投資の拡大
などを背景に景気は拡大していますが、銀行の規制強化などにより株価は伸び悩んでいます。
8000
1700
10
フィリピン、ベトナム
(月末値)
32
1300
0.7
10
(年、月次)
FTSEブルサマレーシア
KLCIインデックス(左目盛)
1500
3000
2500
36
34
1900
1800
4500
2.4
(円/マレーシアリンギット)
2000
3.0
1000
図表8.マレーシアの株価と為替
(月末値)
2100
為替
(右目盛)
24000
1.8
22000
1.6
20000
18000
0.35
350
300
10
11
12
13
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
2/4
14
15
(年、月次)
0.30
1.4
インド ムンバイ
SENSEX30種指数
(左目盛)
16000
14000
10
11
12
13
(注)直近は2015年2月末値
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
14
15
(年、月次)
1.2
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アジア経済の現状と見通し : 2015年 3月
図表12.アジア各国・地域の長期金利
16
図表16.アジア株と日本株
(%)
16
14
インド
中国
韓国
14
12
台湾
シンガポール
香港
12
10
10
8
8
6
6
4
4
2
2
0
10
11
12
13
14
(年、月次)
15
ベトナム
タイ
(%)
インドネシア
マレーシア
フィリピン
200
(10/1=100)
アジア株
180
日本株
160
140
120
100
80
0
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)長期金利は10年国債利回りの月末値。直近は2015年2月
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
60
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
15/1 (年/月、月次)
(注)アジア株:MSCIエマージング・マーケット・アジア・インデックス(円ベース)
日本株:日経平均株価
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表13.アジア各国・地域の政策金利
16
(%)
ベトナム
インドネシア
14
フィリピン
タイ
12
マレーシア
16
インド
台湾
14
12
中国
シンガポール
韓国
香港
10
10
8
8
6
6
4
4
2
2
0
0
10
11
12
13
14
(年、月次)
15
(%)
10
11
12
13
14
(前年比、%)
①GDP成長率
15
(年、月次)
(注)直近は2015年2月。香港とシンガポールは、参考金利としてインターバンク3か月物金利、ベトナムはリファイナンス金利を表示している。
(出所)各国通貨当局、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
図表15.アジア通貨とドル円
図表14.債券利回りの比較
5.5
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
(10/1=100)
(%)
150
アジア債券
先進国債券
国内債券
アジア通貨(対円)
140
図表17.東アジア各国・地域の経済見通し
ドル円
②インフレ率
2013
2014
2015
(予)
2013
2014
2015
(予)
中国
NIEs
韓国
台湾
香港
シンガポール
7.7
7.4
7.4
2.6
2.0
3.0
3.0
2.2
2.9
4.4
3.3
3.7
2.3
3.0
3.8
3.3
3.2
3.9
1.3
0.8
4.3
2.4
1.3
1.2
4.4
1.0
2.4
1.5
3.7
2.3
ASEAN
タイ
インドネシア
マレーシア
フィリピン
ベトナム
2.9
5.6
4.7
7.2
5.4
0.7
5.0
6.0
6.1
6.0
4.5
5.8
5.3
6.4
5.7
2.2
6.4
2.1
3.0
6.6
1.9
6.4
3.2
4.1
4.1
2.6
6.9
3.6
4.1
5.5
130
(注)実績はBloomberg、予測(斜体数字)はアジア開発銀行
(出所)Bloomberg、アジア開発銀行 「Asian Development Outlook 2014 Update」より
データ取得し、 しんきん投信作成
120
110
100
90
80
10
11
12
13
14
15
(年、月次)
(注)アジア債券:シティアジア国債インデックス
先進国債券:米国10年国債、国内債券:新発10年国債
(出所)Bloomberg、シティグループ証券よりデータ取得し、しんきん投信作成
10/1
11/1
12/1
13/1
14/1
(注)アジア通貨:JPモルガンELMI+(アジア)
(出所)Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
3/4
15/1
(年/月、月次)
(2015.3.10 チーフエコノミスト 辻 佳人)
しんきんアセットマネジメント投信株式会社
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4/4