<クラス会・同窓会だより>

<クラス会・同窓会だより>
「二五常盤会」同窓会の報告
機械 40 年卒の
50 年史談論風発@京都
機械25年卒 刀禰 道正
波多 幸夫
平成 27 年4月 10 日
(金)∼ 11 日
(土)に二五
平成 27 年4月 21 日
(火)
、前日からの雨も
常盤会同窓会を、京都平安閣ホテルでおこ
止んで夏日となった午後、京都市左京区聖護
なったところ、8名の方(上野昭生君、瀬口
院に昭和 40 年機械工学科卒の級友が集まっ
孝典君、刀禰道正、福井正明君、川崎昭久君、
て、
卒業以来初めてとなる同期会を開催した。
森平行雄君、杉本昭和君、大上孝夫君)にお
半世紀ぶりに再会した喜びと懐かしさで思い
集まりいただいた。みな高齢のため身体のあ
出話やその後の体験談に花が咲き、酌み交わ
ちこちが具合悪く、かろうじてご出席いただ
す酒の味も格別であった。旧交を温め互いの
いたようです。
健闘を称え合った一泊二日の同期会は永く心
幹事大上君の居室で皆さんと懇談の結果、
に残るであろう感激の出会いとなった。
森平行雄君の提案で、長年お世話になった
同期会開催のきっかけは、年賀の挨拶に皆
大上君に感謝して、彼の卒寿の来年は、平
との再会を望む声が最近多くなったと感じて
成 28 年4月8日に既に予約をとっており、
いたところに、開催すれば 50 年の節目にな
幹事を引き受けていただけることが決まり、
ることから、このタイミングを逃してはなら
二五常盤会も存続できることとなりました。
ないと思い立ったことにある。今や個人情報
この8名が、元気なことを祈るばかりです。
保護法の施行で貴重品になってしまった常盤
工業会会員名簿と、常盤工業会から入手した
住所録を頼りに、まずは同期会開催に賛同
してもらえるかどうかを、卒業生 45 名の内、
物故者3名と住所不詳者5名を除いた 37 名
に打診したところ、27 名から出席の回答が
あった。そこで関西在住の児玉氏と戸成氏に
呼びかけ、3名が発起人となって企画立案し
下見を行って案内状を送付した。その後欠席
者が出たものの、出席率 65%の 24 名で第1
回同期会を開催することになった。会場と
なった御殿荘は皇室とゆかりの深い歴史ある
門跡寺院の宿で、中庭には茶室や足湯が設け
られ、枝垂れ桜やソメイヨシノの樹木と芝生
と庭石とで美しい日本庭園が造り出されてい
る。各部屋はこの庭を囲むように配置されて
いて縁側の先に庭の景色を眺めることができ
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であるが、その他の日は参観許可願を3ヶ月
前から提出し許可が下りて初めて参観可能と
なる。東京遷都まで千年を超える王城の地と
して栄えた京都の中心にあって宮家のお住ま
いとして使われていたところで、女性ガイド
の案内でじっくりと見学することができた。
一般公開日で観られるような着飾った人形の
展示や蹴鞠は観られなかったが、白砂敷きの
広い敷地の中に泰然と構える格式ある宮中殿
写真1
舎と、桜や松の新緑で映える完璧に手入れさ
る。位置的にも関東と山口の中間地点になる
れた回遊式庭園の景観に、歴史の重みと美し
ため集まりやすい場所になったといえる。
さを感じ、 しばし日常から解放され癒やされ
初日は、集合写真(写真1)を撮った後、
る一時であった(写真3)。ホテルに戻りビー
入浴し浴衣に着替えて宴会場に集った。児玉
ルで乾杯し、会席料理の昼食を済ませたとこ
氏による歓迎の挨拶と続く黙祷で物故者のご
ろで同期会を終了し、またの再会を誓って帰
冥福を祈り、常盤台キャンパスのある宇部か
郷の途についた。
ら駆けつけてくれた光井氏の音頭で乾杯し宴
会が始まった。乾杯には京都市の振興条例で
推奨の清酒を使った。今回は初回でもあり自
己紹介をメインに据えて3分間で各自の 50
年史を披露してもらった。大方は職業人とし
て社会に貢献し、家族を養い、現役を退いて
今は年金暮らしの様子であったが今なお現役
の兵もいた。中締めは、最遠方から出席して
くれた小川氏によるサミュエル・ウルマンの
青春の詩の一節を引用した挨拶と関東一本締
めであった。腹を満たし微酔い加減になった
写真2
ところで別室に移り二次会が始まった。定番
のビールと焼酎に持ち込みのウイスキーが加
わってグラス片手に談論風発、春暖の夜を心
ゆくまで歓談して終えた一日目であった。
翌日は、帰宅組は京都駅へ、観光組は京都
平安ホテルへタクシーで移動した。ホテルは
京都御所の直ぐ前に在り、荷物を預けると手
ぶらで参観できるため好都合と考えて選んだ
もので、コーヒータイムで一服した後、徒歩
で京都御所へ向かった(写真2)。京都御所
は、年に2回、春と秋に一般公開され賑やか
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写真3
JR 宮島口駅・解散(16:00)
。
土木 42 年卒同期会
2.同期会での音信や見学の印象
「広島・宮島」
写真1は今回の参加者 12 名で、左から(後
田中 達也
列)小波津・前原・濵田・林・二宮・久保・
1.今回の企画と行程の概要
佐藤、
(前列)山田・岸・田中・弘中・高木
土木 42 年卒の教室を共にした 23 名は、健
です。不参加 10 名の内5名は体調不良で、
在なことを誇りに毎年連絡を取り合い、旅行
3名は都合が悪く、2名は音信の意志が薄く、
をしてきましたが、昨年 10 月に卒業後 48 年
体調の悪い方が増えてきました。70 歳の誕
目で神浦氏をお見送りしました。前回(一昨
生日前の人もいますが、この歳では健康の大
年)は彼が名誉幹事で副幹事は林 ・ 久保で、
切さが身にしみます。夜の親睦会で次回は宇
彼の出身地の長崎から雲仙を巡りました(
「常
和島または松山、幹事は二宮と決まりました。
盤」No. 72 P. 44 参照)
。
前回の長崎の平和公園、今回の広島の平和
今回は共通日程を2泊から1泊に縮め、集
公園と原爆資料館の見学は、戦争の悲惨さ、
まりやすい場所として広島とし、主幹事は地
そして狂気に似た行為が日常化してゆく理不
元の田中と前回決めていました。具体的な日
尽な状況に、改めて平和のありがたさを感じ
程は平成 26 年 11 月5日
(火)−6日(水)と決
ます。
め、副幹事は山田 ・ 久保で行いました。その
当日は天候に恵まれ、宮島のロープウエイ
行程の概要は次のとおりです。
山上駅近くで、参道のお店で仕入れた宮島名
1日目は 13 時広島駅着を目安に、集合先の
物「あなごめし弁当」を食べた後、4名が弥山
グランドプリンスホテル広島(宇品)を、先行
ゴルフ組の合流後(15:00)出発、原爆資料館
と平和公園を見学。18:30 夕食会(その後部
屋で親睦会)
。
2日目はホテル発(8:30)−高速観光船(約
30 分)−宮島港着(9:00)−表参道・五重塔・
厳島神社−大聖寺−ロープウエイ(紅葉谷駅
10:45)−(約15 分)−獅子岩駅、付近の展望の
よい岩場で昼食−(帰途)−宮島港(15:00)−
写真2 宮島・干潮時の大鳥居
写真1 参加者 12 名(宇品のホテルにて)
写真3 弥山山頂より東方(江田島)を望む
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頂上に行ってきました。山頂駅から頂上
まで案内板では片道 30 分だが、急ぎ足で
も 35 分余必要でした。頂上からの景色は
絶好で、写真3はその一部です。図 -1
はロープウエイ券裏面の展望説明図の該
当部分です。
宮島を代表するものはやはり朱塗りの
大鳥居で、写真2は干潮時の人と比較で
きる写真です。
図 -1 ロープウエイ券裏の展望説明図[部分]
スクリーンに写し盛り上がっています。湯田
機械・生産機械 43 年卒同窓会
の「梅乃屋」に 15 時頃に集合でしたが、早
めにこられて、山口を散策されていました。
機械43年卒 大村 益夫
翌日は、恒例のゴルフコンペと自由組に分か
我々、機械・生産機械の同窓会は、毎年秋
れ、至福の時間を過ごしました。
に開催しています。この10年、淡路、呉、熊本、
今年の同窓会
秋穂、岡山、宇部、東広島、箱根、阿蘇、そ
開催日 :平成 27 年 10 月 18 日(日)
して昨年 10 月は湯田温泉でした。78 名中 15
開催場所:エクシブ京都八瀬離宮
名の参加でした。そのほか 10 名はすでに他
京都市左京区八瀬野瀬町 74-1
界され7名が消息不明の状況です。皆さん、
(075)707-2888
喜寿を超えたとはいえ、半数は現役として仕
過去5回の参加の方々へは別途案内状で通
事を継続されており、湯田温泉での再会は、
知いたしますが、通知がない場合でも遠慮な
幼稚園の遠足の如し。いつまでも続けたいと
くご連絡ください。
思っています。毎回、懐かしい入学時の写真、
連絡先:大村 益夫
合ハイの写真そして持ち寄った近況の写真を
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0823−82−5992 090−8997−5992 れたお二方のご冥福をお祈りし、黙祷を捧げ
機械工学科 38 年入学
ました。懇親会では乾杯の後、美味しい料理
山陰旅行・同窓会
とお酒を飲みながら近況報告や山根師範によ
機械42年卒 広岡 諄二
る尺八演奏披露にも酔いしれ、二次会では大
機械工学科昭和 38 年入学の同窓会旅行を
学時代の思い出や積もり積もった話などで一
平成 26 年 10 月8日に開催しました。今回は
夜を思う存分楽しみました。
私の故郷を思う存分楽しんでもらおうと出雲
翌日は、大山寺より見晴台「香取」で勇壮
大社・大山・鳥取山陰ジオパーク・砂の美術
な大山北壁を眺め、
一路鳥取へ向かいました。
館を1泊2日のバス旅行として企画しました。
最初に世界ジオパークに認定された山陰海
一昨年の卒業後 45 周年記念旅行として下
岸ジオパーク(京都から鳥取県東部)の中の
呂・奥飛騨温泉郷・新穂高ロープウェイを
浦富海岸ジオパークを遊覧船でひと巡りしま
巡った思い出ある旅行から2年、元気な姿で
した。2500 年前に火山や地殻変動で日本列
16 名の同窓生が岡山駅に集合しました。岡
島がアジア大陸から分離されできたリアス式
山駅では急遽1人欠席、15 分遅れの方もお
海岸の大小様々な小島や洞窟を目前に見なが
り、ハプニングもありましたが、みな元気に
ら堪能しました。この遊覧船で見る素晴らし
秋日和の好天のもと、高速道の岡山道、中国
い景色は初めての方が大半で、行き帰りのか
縦貫道・米子道を通って、昨年 60 年ぶりの
もめの歓迎にはびっくりされたようです。
大遷宮が行われた出雲大社を訪れました。
次に見学したところは鳥取砂丘のきめ細か
出雲大社は日本最古の大国主の大神を祀っ
い砂で造りあげた「砂の美術館」、今回はロ
たことで有名で、10 月は全国の神々が出雲
シア展が開催されており、クレムリン宮殿や
の国に集まるとされる神在月の中で、それぞ
ロシアの音楽・文学・自然など 27 作品が展
れ長寿、家内安全などの思いを胸に二拝四拍
示されており砂像とは思えない精巧でダイナ
手一拝の参拝を行ないました。皆さんご存じ
ミックな芸術作品に圧倒され感心すると同時
の日本一大きなしめ縄がある神楽殿の前で全
に感動されたのではないでしょうか。
員記念写真を撮りました
最後に大すり鉢と馬の背で有名な大砂丘を
ここを後に松江、米子を経由して大山の中
じかに歩き、日本海の荒波を後に思い出残る
腹にある大山ロイヤルホテルに夕刻到着し、
山陰旅行を目に焼きつけながら岡山駅に戻
温泉に入って1日の疲れを癒したあと懇親会
り、2年後の再会を約束して別れました。
を開催しました。開会の前には今年亡くなら
出雲大社神楽殿にて
- 70
大山ロイヤルホテルにて