Page 1 Page 2 Page 3 Page 4 Page 5 木 材・ 研 究 第ー2号 (昭29

KURENAI : Kyoto University Research Information Repository
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パルプ及製紙に関する研究II : クラフト蒸解に於ける針濶
混合蒸解の可能性に就いて
舘, 勇; 木村, 良次; 安田, 武; 田村, 辰也
木材研究 : 京都大學木材研究所報告 (1954), 12: 23-30
1954-02
http://hdl.handle.net/2433/52770
Right
Type
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Departmental Bulletin Paper
publisher
Kyoto University
、
1
パ)
レプ 及 製 紙 に 関 す る研 究
甘
ク ラ ブ t蒸 解 に於 け る針 潤 混 合 蒸 解 の 可 能 性 に就 い て
(製紙研究室)
舘
也
勇 ・木 村 良 次 ・安 田
武 ・田 村 辰 也
I
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muTACHI
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Wo
o
d.
.
精
白
潤菓樹利 用の立場 よ り,針 葉樹 と同時 に同一蒸解釜 の中で蒸解す る所謂混合蒸轡 の可能性 に就 い
て は,先 に江 口.
・吉 川氏等 (】)に依 って, 必ず しも不 可能 な らす と結論 され てV,る。 即 ちパル プ強度
を 目的 とした場合,・
パ)
}プの蒸輝度の最適条件が針 葉樹 と滴東癖 で同一で ないに も関 らず ,即 ちパ
ルプ 中の ー
リグ ちン含 有率が最適条件の下 に於 て,針 葉樹 と潤英樹で は同一 で なV,に も関 らず ,単織
稚 陀分離 す る素 の琴易 さほほ,
ゞ同一 で あるか ら,針 潤混合蒸解 は必ず しも不可能で は ない とされて
vlろt
;併 し乍 ら潤英樹 を単独蒸解 した後 ,針 葉樹 パ ル プと混用す る事 と何れが有利 な ー
りやの問題 は
又別個 に考慮すづ き事柄で ある。 更に叉,各種 の潤英樹 同志の混合蒸解 に就 いて も同様の事が考 え
得 るp・
従 って,針潤湛合蒸解 の可能性の検討 は更に微細化 されねば な らない。
斯 る目的、
よ り,針 葉樹 として赤橡 を選び,潤英樹 として, ブナ,イクヤ, ナ ラの三種 を選び, ク
ラフ ト蒸解試験 を行い,
.以っ て針潤混合蒸解 の可能性 を追求せん として此の実験 を行 った。
% 内外 に,バ ル ブ
前報 (2)に於 て,澗英樹 ブナに就 いて蒸解試験 を行った結果 , リグニン含有率 2
ー
濁 度の最大値が存在す る事 を明 らか に し,一般 の針葉樹 に就 いて考 え られ ている蒸解度 の最適条件
封 日当の開 きの ある事 を報 告 した。本報 に於 ては発 づ赤絵 に就 いて,蒸解度 とパル プ強度 との関係
を 再検討 し,更 に上記三種や潤英樹 との蒸解比較試験 を行った結果 に就 いて報 告 しようと思 う。.
\
実験
実
験
の
部
し 赤絵 のク ラフ ト蒸解
WI
S, RI
CHARD未晒 ク ラフ トパル プの強度 と リグ ニン含有率 との関係 は多 く見受 け られ る.LE
- 23-
木 材
研 究 第1
2号 (昭2
9〕
SON(
3
)
等 は スブル ースを用 いて, 1
)ダニ ン含有率 とバル ブの機械 的性質 との関係 を追及 し,強度J
#-
2・
7% の時最大で あった と報告 して居 る。
に引裂 強度 は リグ ニン含有率 1
叉 同報告 中に HAL
Lの研究で は引裂強度の最木値 はサグテ ン含有率
5% 内外 にある事,義びに-
J
oHANS
S
ON の研究 では ローエ価 9までの時 は引裂度 は殆ん ど変 らない事 を報告 して いる。
薗
E.
C.J
AHN a
ndC.
Ⅴ.HoLMBERG'
4
)
は リグニン含有率 と弼
レブの機械 的性質 との関係 は其胤 L
の化学 成分 の影 響 を受 けろか ら明瞭で ない と言 っている。
本邦 に於 て も,赤枚 を鹿料 とす る此の種の研究 は 堀尾(・
5)江 口(
6
)
氏等 に依 って行 はれ ているが, .
)
AHN の見解の如 く一
,他 の化学 的成分 ,並び
ダ ニン含有率 とパル プの機械 的性質 との関係 は前記 J
に繊維 の物理 的及び化学 的性質等 の諸性質が複雑 に関係す る故 ,実際は明確 な結論が得難 い。
此 の点 に就 いては後報 に於 て詳細 に報告す る積 りで あるが,本報 では単 に リグ ニン含有率 を以つ ・
てパル プの蒸解慶 を表 はす尺度 よし,皮相的 に リグ ニ ン含有率即ち蒸解度 とパル プ強度 との関係 を
-
追求 しようとした。
蒸 解
蚤
件
原木は上 賀 茂 試 験地 産の 20年 生 元 口直
径
15
c
mc
p 桧を
赤
用
い て次の如 き蒸 解 条 件 持 て蒸 解 した。
薬品添加率
.
,:
:7L/kg
t液 比 :
第 1図
蒸解時間 とパルプ中の化学成分の関係
'
(
Rel
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i
onbe
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we
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nChe
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m
alCompone
nt
s
ofPul
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ngTi
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s.
)
(
対原 木)・
25%
・ 硫 化度
∴ 20一
一最 高蒸解 温度
・:
l
㌔
5o
C
16
葡 蒸解 条件 は従 来 の経験 よ り以
上 の条件 を選び,蒸解 時間 を種 々
に採っ て, リグ ニ ン含有率の異 な
る-連のパル プを得 て,其一 連の
〃
パル プに就 いて,TA PPI
の榛 準法
強度 を以ってパル プ強度 と した。
ガ
蒸
如
(
o/
a
)S
)
t
Z
a
u
o
d
u
I
8
に準 じて試験紙葉 を調製 し,其 の
解
-
結
果 ∼
蒸解結果 は第 h
・
1表 に表示 したd
第 2図の如 くで ある。
必
蒸解 時間 に対す る木材化学成分
〃
T
日u
⋮
Zt
I
aO ー
加
葡 同結果 を図示す ると第 1図及
の減少の模様 を追求す る と第 1図
の如 くになる。
af
→
/
i
3
〟
∫
ふ
?
Cooki
ngt
i
me
s(
mr
s)
8
第 1由庭於 ては横軸 た 主 蒸 解 時
間,縦軸 に木材化学成分 の同一成
- 24-
舘・
木村 ・
安田 ・
田村 :パル プ及製紙 に関す る研究
第
1
ルプ
(Ⅰ)
0.
5
1
2
(形 )
6
4.
11
58.
58
パル プに対 す る(形 )
72.
01
ノ言)L7g
ルプ
(班)
パ
ルプ
(Ⅳ )
パ
パ
ルプ
(
V
)
4
8
53.
33
48.
01
41.
1
3
7
7.
78
83.
8
0
89.
80
93.
85
47.
96
45.
56
44.66
42.
38
38,
59
同成分 に対す る(形 )
89.
36
8
4,
89
83.
21
78.
77
71.
9
0
パ ル プに対 す る(
形)
1
7.
1
0
1
0.
7
2∫
5.
43
2.
7
5
0.
42
'
チ ッ プに対 す る
(
形)
ll.
39
6.
28
2・
9
0
1・
3
4
0・
1
7
同 成 分 に対す る(
形)
42.
50
23.
43
1
0.
8
2
5.
00
0.6
2
0
間 (
ねr
s)
時
率 yi
el
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粗 繊 維 量∼
Cr
ude
チ ップに対す る(形 )
Cel
l
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gni
n
(
Res
ul
tofCoo
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果
パ
」 チ ップ
最高温 度蒸解
1
) ダ ニ y
結
I)
パル プの槙 叛
ノ収
蒸 解
表
Ⅰ
Ⅰ
i
パル プに対す る(形 )
ll.
20
1
0.
6
7
9.
98
9.
39
9.
1
7
y
Pe
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os
a
n チ ップに対す る(形 )
7.
46
6.
27
5.
3
2
4.
51
3.
■77
i
同成 分に対す る(形 )
57.
52
48.
34
41.
04
34.
71
29.
83
16.
85
1
0.
81
6.
97
5.
47
5.
39
52.
7
2
52.
30
50.
43
46.
6
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40.
9
4
1
8.
6
4
1
3.
02
8.
6
7
5.
6
3
2.
5
4
4.
84
8.
3
2
34.
8
2.
41
ペ / トザ
1
0
/
aNa
OH 可溶物 (対 チップ)(
0
/
o)
1
0
/
oNa
OH s
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収
率 -
yi
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1
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収
率 - 粗
繊
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l
Resi
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i
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'
第 2図
二ダニソ と化学 成分 の関係
(
Rel
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i
onbe
t
we
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nChe
ic
m
alCompone
ntindL
igni
n.
)
1
7.
4
.
分 に対す る% を採った もので あー
る。
第 1図 よ り判 る如 く, リグ 羊
ン,ベ ン トザ ンの溶 出は蒸解の7
初期 に於 てほ著 しいが,蒸解 時
間 2時間後 は除 々に減 少す る。
侍 リグ 羊/,ベ ン トザ ンの溶 碍
速度 は粗繊維素 の溶 出速 度 と比
較 して,蒸解 の初期 に於 ては著
し く速 い事 が判 る。
次 にパル プ中の リグ エア含有
率 に対す省,パル プ中の各化学
ー成分 の割合 (対≠ ツプ) を京す
さ第 2図の如 くになる。
第 2図 に於 て残存 炭 水 化 物
(収率 よ りリグ ニンを差 し引 い
,
た もの)並び に粗繊維 素は リグ
- 25-
木 材
研 究
(昭29)
第1
2号
パルプ強度と1
)ダニソ含有率
(パルプ中の)との関係
第 3図
- ン含有率 8% 内外 よ り急激 に減 少
し,明 らか に一種 の変異点 を有 す る
l
叫
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SJnの
Bu
t 芯
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ig
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n
Cont
e
nt(形)f
orPul
p
と してパ ル プの機械 的性質 が急激 に
低下 す る傾 向の ある事 は節報 に於 て
も既 に報告 した事柄 で あるが,注意
す べ き点 は針 葉樹 と潤 英樹 の示す変
q芯 u
a
T Bu叫VZ
t
aJEf
.
異 点の位置 が着 し く異 な る 事 で あ
る。
パ ル プ強度 と蒸解 度 との関係
次 に蒸解度 を異 にす る上記五経 の
C
-
/
.
2
3
4
∫
占
7
6
タ
/0
〟
ノ
ブ
/
}
/
ア /
T ノ
俗
パ ル プに就 い て,パ ル プ強度 の比軒
Li
gni
nCont
e
nt(形)f
orPul
p
試 験 を行 った。紙 業調製法 は英 国公
定法 (
TAPPI に準 じた もの)に従
o
SR 50 に於 ける強 度 を
第 4図
パルプ強度と収率 との関係 ′
(
Rel
a
t
i
onbe
t
we
e
nPul
pSt
r
e
ngt
handYi
el
d)
巴
o !)
った。 叉
事 が認 め られ る。 又 この変位 点 を堺
第 3図 よ り判 る様 に各強度の最大値
の 最大値 が存 在す る事 が判 る。
斯 くの如 く赤桧 を原料 と した ク ラ
40
92 4g 4
1
6 好
フ ト蒸解 に於 ては,未晒 パ ル プの最
-
50 3
2 5g ∫∠ J:
8 6O
∠
2.
5
≠
(a) qT
Bt
l
aJT
S Bu!J
da
L
ア ツ部 を も含 めた収 率 )附近 に強度
み
第 4図 よ b判 る様 に収 率 5
8% (ノ
好
つた場 合の強 度 曲線 で ある。
(
u
1
3
7
) q33uaTSu
叫
・.葛ale
第 4図は横軸 にパ ル プの収率 を挟
n
J E
f
粛 当す る事 が認 め られ る。
!? s
把 見 られ る。即 ち この点が変異点 に
ぎ
0% 内外の場所
は リグ ニ ン含有 率 1
雲Bt
laJ
}S
採 った。
JJ be
Yi
el
dofPul
p
二
大強度 は,従来 の 同種 の研究結果 を含 めて大 体最低 リグ ニン含有 率 5% 附近 よ り最大 1
2.
% 内外
の 所 に存 在す る如 くで あるが ,潤 英樹 の場 合 と相 当な開 きの存在 す る事 は,強度 を目的 とす るパ ル
プ
製造 に当っ ては,混合蒸解 は必ず しも不 可能 とは言 えぬ まで も,蒸解 終 了の管理 を リグ ニ ン含有
率等 に依 っ て行 う場 合 には相 当困難 を憩 はせ る もので ある。
実験 ‡ ブナ, コナ ラ, イ クヤの ク ラフ ト蒸解
り
r
異・
檻潤 英樹 同志の混合蒸解 の可能性並 に針 葉樹 との混合蒸解 の可能性 を追求 しよ うと して,潤 葉
由 と して ブナ, コナ ラ, イ クヤ カ-デの三種 を採 り, 同一蒸解 条件 の下 に蒸解 せ る場 合 の結果 と赤
- 2
6-
Ⅰ
Ⅰ
舘・
木村 ・
安田 ・
田村 :パル プ及製紙 に関す る研究
橡の共 を比較 した。
6
0
o
C, 2時間 と定 め,硫化度 を約
蒸解 条件は既往の文献 と経験 よ り,主蒸解時間 を 1
4
0と…定
に し,薬品添加率のみを対チップ 1
4
% より2
4% まで変 えた時の模様 を追求する事 に依って,混
合蒸解の可能性 を推測 しよ、
ラよした。
2
第
表
パル プ強 度 と蒸解 度 との 関係
(
Rel
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i
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weenpul
pst
renghandCooki
ngdegree.)
パル プの種類
I
s
ampl
e No.
E
I
l
Ⅱ
l
Ⅳ
E V
蒸
解
時
間
Cooki
ngt
i
mes (
hr
s.)
1
) グ.
エ ソ含 有 率
(
形)
Li
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坪
量
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h t (g/m空)
g
裂
断
長
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h (
km)
引
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度
Te
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g)
7.
8
比
政
裂
度
Burst
i
l
l
gS
t
re
ngt
hr
at
i
o
蒸
解 結
果
蒸解結果は第 .
3表に表示 した。
第
3
表
潤英樹並 に針葉樹の クラフ ト蒸解結果 -
(
Su
lpha
t
ePul
pi
ngofHar
dwoodsandSof
t
wood)
蒸解番 号
Cooki
ng
Number
薬 品添加率 硫 化 度
種
Charged Sul
phi
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t
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WoodSp. c
he
mi
c
al形
樹
ー2
7-
ウ イ リス
チ ,
/ バ -
Wi
l
es
number
クロ ー リン
ナ ソ バ ー
c
hl
ori
ne
number
木 材 ,研 究 第 1
2号
(昭29)
ル
ク
4 7 6 7
6 4 6 5
ル
ク
0 0 4 7
3
3 1
1
1 0
1 1
〃
ク
6 6 6 1
1 0 1 1
5 5 5 5
〃
24
薬 品添加率 を等 しくした場合,収率 に於 ては赤袷が最大 で次いで ブナ, イ クヤ, コナ ラの順で あ
っ た。
この結果 を図示す る と第 5
」
図の通 りで ある。
叉薬品添加率 を等 し くした場合,得 られ たパル プの塩素価は 赤稔が最大 , コナラ, ブナ, イクヤ
・
の 順 であった。
この結 果を図示す る と第 6図の通 りで ある。
即
ち潤 葉蘭 同志 は比較的 同一 曲線 で示 し得 るが,針葉樹 は明 らかに其 の形 を輿 にす るO
叉収率 を等 しくした場合,パル 70
.
の塩素価 は赤於 が最大, コナ ラ, イ クヤ,
rブナの順で あったO 文
一
叉蒸解 宴 を等 しくした場合の収率は,ブ ナが最大, イクヤ, コナ ラ,赤橡 の順であったo
其 の結果 は第 7図に示 した。
- 28-
舘・
木村 ・
安田・
田村 :パルプ及製紙に関す る研究
Ⅰ
Ⅰ
以上 の結果 よ り,潤 英樹 の三種, ブ
第 5図
.薬品添加量 と収量の関係
(
Y主
el
d-c
har
ge
dc
he
mi
c
a
l
)
チ, イクヤ, コナラは蒸解 条件が 同一
収
出来たパル プの化学的性質 も,略 同一
で あ予が,針葉樹 は,潤 英樹 と重 く異
なる結果 を布 す る事 が判 る。
率
結
論
(
1) 赤絵 を原料 とす る クラフ ト蒸解
に於 て,蒸輝 度 とパ ル プ強度の関係 を
0
9
0
/ 附近 に
追求 し, 1
)ダニ /含有率 1
∼/
ク /5
'
^i
/7
・
1
6
/タ
20 1/
之
Z
13 2タ
ヱ∫
薬 品 添 加 率 (形 ) charged che
m'
i
cal
s (N an
_
0)
強度の最大値 のあ る事 を認 めた 。 この
結果 は潤 菓樹 の場 合の リグニ ン含有率
第 6図 薬品添加率 と塩素価の関係
(
Char
gedChe
mi
c
aレ Chl
ori
neNumbe
r)
塩
′7
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ミ
ミ/
5
・
・
価
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8
20
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Z
J
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y
薬品添加率 Char
g
edChe
mi
c
al(
形)(
asNa
2
0)
2%附近 と其 差甚 しき事 を確 めた。従って蒸解 の終了 を リグニン含有率等 の蒸照度 に依っ て管理 す
る場合 は,針潤混合蒸解 は困難 を伴 う事 を恩 は しめる。
(
2)
ブナ, コナ ラ, イクヤカ-デの三種の潤英樹 に就 いての ク ラフ ト蒸解試験の結果 は, 同蒸解
条件の下 で は略同等の蒸照度のパル プが得 られ るか ら,潤菓樹 同志の混合 蒸解 は大 なる周 難 を伴 は
ぬ と思 はれ る。
-2
9-
木 材 研 究 第1
2号 (
昭2
9)
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1)江口 宏 ・吉 川八郎 :パル プ紙工業雑誌 2
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(5)堀羅並に其の共同研究者 :工化 4
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)江口 宏 :パル プ紙工業雑誌 1
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2)館 ・ 勇 ・木村良次 ・西川広夫 ‥木材研究
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