熊本県（横島地区）（PDF：243KB）

別記様式第１号別添
浜の活力再生プラン
１　地域水産業再生委員会
組織名
横島地区地域水産業再生委員会
代表者名
中尾　利秋
再生委員会の
構成員
横島漁業協同組合、玉名市
オブザーバー
熊本県県北広域本部農林水産部水産課、熊本県漁業協同組合連合会
※再生委員会規約及び推進体制の分かる資料を添付すること。
玉名市横島地区
海苔養殖業2名、採貝漁業30名（うち　漁船漁業2
対象となる地域の範囲及び漁業の種類名）、漁船漁業（網漁業、かご漁業、一本釣り漁
業）48名（うち　海苔養殖漁業2名、採介藻漁業2
名）　延べ80名
※策定時点で対象となる漁業者数も記載すること。
２　地域の現状
（１）関連する水産業を取り巻く現状等
当地域は、熊本県の北西部に位置する玉名市の南側の有明海沿岸に位置している。
有明海は、日本の中でも干満の差が大きく湾奥部を中心に干潟が発達し、かつては宝の海
とも呼ばれる程豊かな漁場で、当地区は、海苔養殖業、採貝漁業、漁船漁業等の漁業で生計
が成り立つほどの活気あふれる漁村地域であった。
しかし、近年、海苔養殖業については、海水温の上昇による漁期の短縮化やプランクトン
の異常発生による海苔色落ち等が発生し、品質の低下や生産枚数の減少に繋がっている。ま
た、海苔の消費減少や単価の低迷、燃油・資材等の高騰も大きな問題となっている。
採貝漁業・漁船漁業については、平成24年7月の九州北部豪雨による堆積土砂や競合生物の
増大により漁場環境が悪化し、資源が激減している。近年、漁業者等が主体となり、積極的
に資源管理や漁場整備が行われ、少しずつ資源回復の兆しは見えてきているものの、未だ水
揚げ量もほとんどなく、漁家経営的に非常に厳しい状況が続いている。
さらに、漁業用資材や燃料価格の高騰による経費の増加が収益の減少を引き起こし、漁家
経営を圧迫している。
（２）その他の関連する現状等
消費者の海苔や魚離れが進行している。
新規就業者の減少や高齢化が進行している。
３　活性化の取組方針
（１）基本方針
当該地域の浜の再生を図るため、行政や指導機関等の助言を取り入れ、参加者全員が一丸と
なり下文の内容に取り組む。
①生産量及び生産額の増加
・海苔生産者は、生産者間での乾海苔の品質を揃える事により単価の向上を図る。
・海苔生産者は、全自動海苔乾燥機や高性能海苔刈取船の導入し、燃油コストの削減及び海
苔生産枚数の増大を図る。
・海苔生産者は、異物除去機や金属センサーを導入し、乾海苔加工での異物混入を防ぎロス
率を下げる。
・全漁業者は、市や地元の農林水産物直売所と連携し、海苔、鮮魚、アサリ等の直販を行
い、水産物の地産地消及び消費拡大を図る。
②漁場環境の保全と資源量の増大
・採貝漁業者・漁船漁業者は、有害生物の駆除、干潟の耕うん、アサリ等の放流を実施し、
漁場回復及び水産資源回復を図る。
③経費削減
・漁協は、全漁業者に対して、燃油の高騰によるコスト増を抑えるため、漁業経営セーフ
ティネット構築等事業の加入推進を図る。
・海苔生産者は、全自動海苔乾燥機、高性能海苔刈取船に省エネ機器を導入して燃油コスト
の削減を図る。
・全漁業者は、減速航行及び操業時間の短縮等により燃油コストの削減を図る。
（２）漁獲努力量の削減・維持及びその効果に関する担保措置
県漁業調整規則や委員会指示を遵守するとともに独自に漁業権行使規則第四条により、ア
サリ採貝の期間短縮や採捕量制限に努める。
また海苔養殖業では、生産者が中心となり、生産管理等の取組みを検討し、生産対策を厳
守していく。
※プランの取組に関連する漁業調整規則や漁業調整委員会指示等について記載する。
（３）具体的な取組内容（毎年ごとに数値目標とともに記載）
（取組内容については、取組の進捗状況や得られた成果等を踏まえ必要に応じて見直す事と
する。）
1年目（平成26年度）以下の取組みにより漁業所得を基準年対比12.5％向上させる。
以下の取組みにより漁業収入の向上を図る。
（海苔養殖業：0.6％向上、漁船漁業1.0％向上）
※採貝業については、アサリの資源状況の悪化により、大幅な漁業収入の向
上は見込まれないが、段階的に回復させ、目標年に1人約20万円の収入を確保
する。
【海苔養殖業】
海苔養殖漁業者は、以下の取組みを行う。
・潮位にあわせた適切な海苔網の高さ管理を徹底し、品質向上に努め、病害
の蔓延を防止し、美味しい海苔の生産を目指す。
・県や市、県漁連の協力のもと、定期的に葉体のサンプルを採取し、葉体の
チェックを行うことで、葉体の成長状況を把握し、病気の発生を早期に発見
し、品質低下を防止する。
・各生産者が加工場の衛生管理（異物混入防止のための製造機器の清掃・点
検等）を徹底して行い、安全安心な海苔の生産を行う。また、生産者間での
品質のばらつきをなくすために、加工時のミンチのサイズの統一や乾燥機の
温度管理等を徹底し、海苔の単価向上を図る。
・高性能全自動海苔乾燥機や高性能海苔刈取船の導入を推進し、効率的な海
苔の生産・加工を行い、生産者単位での生産量の増加を図る。
・県や市などが主催するイベントに積極的に参加し、海苔のＰＲ及び販売活
動を行う。
【アサリ採貝漁業、漁船漁業】
・採貝漁業者と漁協が策定したアサリ資源管理計画（母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、干潟漁
場耕うんによる底質改善、採捕規格、採捕量の制限）に基づき、アサリ資源
の回復に取り組む。
漁業収入向上・ケアシェル（稚貝採取袋）への稚貝定着率の高い漁場を見極めるために、
のための取組県や市の指導を受けながら設置箇所毎の効果の検証を行い、稚貝定着率のよ
い漁場へケアシェルを集中的に設置することにより、効果的なアサリの資源
回復を図る。
・更に、有害生物漁業被害防止総合対策事業を活用し、アサリ等二枚貝を捕
食するナルトビエイ等有害生物を除去し、アサリ等の資源回復を図る。
・アサリの母貝やクルマエビ種苗等の放流を積極的に行う。また、放流場所
を毎年変えて効果を検証するとともに県や市と協力して、放流効果調査等も
実施する。更に、資源管理に積極的に取り組むことにより水産資源の増大を
図る。
・ガザミ資源の回復を図ることを目的に、日本海・九州西広域漁業調整委員
会指示（操業期間の設定）を順守するとともに、県と協力して稚ガニの放流
等を継続して実施する。
・漁業者自ら漁場耕うんを実施し、漁場環境を改善することで水産資源の増
大を図る。すぐに効果は出にくいが、耕うんに使用する機器や耕うん方法等
の改良を重ね、より効果的な耕うんを実施する。
・将来の新たな漁業収入としてのカキ類養殖の可能性を検討するため、先進
地視察等による情報収集を行う。
【全漁業種類】
・漁港内に堆積した土砂の除去や漁港施設の整備等を県及び市に要望する。
漁港の利便性を高めることで漁業活動の効率化を図る。漁港の整備により水
揚げ時間を短縮し、魚介類の鮮度保持と品質向上のよる単価向上につなげ
る。
・市や地元の農林水産物直売所と連携し、海苔、鮮魚、アサリ等の直販を行
い、水産物の地産地消及び消費拡大を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より0.01％削減する。
【燃油高騰に対する取り組み】
・燃油高騰に備え、漁業経営セーフティネット構築事業への加入を促進す
る。
漁業コスト削【省エネ機器の導入の取り組み】
減のための取・漁船漁業者・海苔養殖漁業者は、省エネ機器（船内機、船外機、全自動海
組
苔乾燥機）を導入し、燃油使用量の削減を図る。
【省燃油活動の取り組み】
・漁船漁業、海苔養殖漁業は、漁船の船底清掃を行い、また漁場までの減速
航行を実施し燃油削減に取組む。
水産多面的機能発揮対策事業、省エネ機器等導入推進事業、漁業経営セーフ
活用する支援
ティーネット構築事業
措置等
2年目（平成27年度）以下の取組みにより漁業所得を基準年対比21.9％向上させる。
以下の取組みにより漁業収入の向上を図る。
（海苔養殖業：1.2％向上、漁船漁業2.0％向上）
※採貝業については、アサリの資源状況の悪化により、大幅な漁業収入の向
上は見込まれないが、段階的に回復させ、目標年に1人約20万円の収入を確保
する。
【海苔養殖業】
・海苔養殖漁業者が、潮位にあわせた適切な海苔網の高さ管理を徹底し、品
質向上に努め、病害の蔓延を防止し、美味しい海苔の生産を目指す。
・県や市、県漁連の協力のもと、定期的に葉体のサンプルを採取し、葉体の
チェックを行うことで、葉体の成長状況を把握し、病気の発生を早期に発見
し、品質低下を防止する。
・各生産者が加工場の衛生管理（異物混入防止のための製造機器の清掃・点
検等）を徹底して行い、安全安心な海苔の生産を行う。また、生産者間での
品質のばらつきをなくすために、加工時のミンチのサイズの統一や乾燥機の
温度管理等を徹底し、海苔の単価向上を図る。
・高性能全自動海苔乾燥機や高性能海苔刈取船の導入を推進し、効率的な海
苔の生産・加工を行い、生産者単位での生産量の増加を図る。
・県や市などが主催するイベントに積極的に参加し、海苔のＰＲ及び販売活
動を行う。
【アサリ採貝漁業、漁船漁業】
・採貝漁業者と漁協が策定したアサリ資源管理計画（母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、干潟漁
場耕うんによる底質改善、採捕規格、採捕量の制限）に基づき、アサリ資源
の回復に取り組む。
・ケアシェル（稚貝採取袋）への稚貝定着率の高い漁場を見極めるために、
漁業収入向上県や市の指導を受けながら設置箇所毎の効果の検証を行い、稚貝定着率のよ
のための取組い漁場へケアシェルを集中的に設置することにより、効果的なアサリの資源
回復を図る。
・更に、有害生物漁業被害防止総合対策事業を活用し、アサリ等二枚貝を捕
食するナルトビエイ等有害生物を除去し、漁場環境の改善及び保全に努め、
資源の回復と生産量の増大を図る。
・アサリの母貝やクルマエビ種苗等の放流を積極的に行う。また、放流場所
を毎年変えて効果を検証するとともに県や市と協力して、放流効果調査等も
実施する。更に、資源管理に積極的に取り組むことにより水産資源の増大を
図る。
・ガザミ資源の回復を図ることを目的に、日本海・九州西広域漁業調整委員
会指示（操業期間の設定）を順守するとともに、県と協力して稚ガニの放流
等を継続して実施する。
・漁業者自ら漁場耕うんを実施し、漁場環境を改善することで水産資源の増
大を図る。すぐに効果は出にくいが、耕うんに使用する機器や耕うん方法等
の改良を重ね、より効果的な耕うんを実施する。
・将来の新たな漁業収入としてのカキ類養殖の可能性を検討するため、先進
地視察等による情報収集を行う。
【全漁業種類】
・漁港内に堆積した土砂の除去や漁港施設の整備等を県及び市に要望する。
漁港の利便性を高めることで漁業活動の効率化を図る。漁港の整備により水
揚げ時間を短縮し、魚介類の鮮度保持と品質向上のよる単価向上につなげ
る。
・市や地元の農林水産物直売所と連携し、海苔、鮮魚、アサリ等の直販を行
い、水産物の地産地消及び消費拡大を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より0.04％削減する。
【燃油高騰に対する取り組み】
・燃油高騰に備え、漁業経営セーフティネット構築事業への加入を促進す
る。
漁業コスト削【省エネ機器の導入の取り組み】
減のための取・漁船漁業者・海苔養殖漁業者は、省エネ機器（船内機、船外機、全自動海
組
苔乾燥機）を導入し、燃油使用量の削減を図る。
【省燃油活動の取り組み】
・漁船漁業、海苔養殖漁業は、漁船の船底清掃を行い、また漁場までの減速
航行を実施し燃油削減に取組む。
水産多面的機能発揮対策事業、省エネ機器等導入推進事業、漁業経営セーフ
活用する支援
ティーネット構築事業、二枚貝資源緊急増殖対策事業
措置等
3年目（平成28年度）以下の取組みにより漁業所得を基準年対比32.0％向上させる。
以下の取組みにより漁業収入の向上を図る。
（海苔養殖業：1.9％向上、漁船漁業3.0％向上）
※採貝業については、アサリの資源状況の悪化により、大幅な漁業収入の向
上は見込まれないが、段階的に回復させ、目標年に1人約20万円の収入を確保
する。
【海苔養殖業】
・海苔養殖漁業者が、潮位にあわせた適切な海苔網の高さ管理を徹底し、品
質向上に努め、病害の蔓延を防止し、美味しい海苔の生産を目指す。
・県や市、県漁連の協力のもと、定期的に葉体のサンプルを採取し、葉体の
チェックを行うことで、葉体の成長状況を把握し、病気の発生を早期に発見
し、品質低下を防止する。
・各生産者が加工場の衛生管理（異物混入防止のための製造機器の清掃・点
検等）を徹底して行い、安全安心な海苔の生産を行う。また、生産者間での
品質のばらつきをなくすために、加工時のミンチのサイズの統一や乾燥機の
温度管理等を徹底し、海苔の単価向上を図る。
・高性能全自動海苔乾燥機や高性能海苔刈取船の導入を推進し、効率的な海
苔の生産・加工を行い、生産者単位での生産量の増加を図る。
・県や市などが主催するイベントに積極的に参加し、海苔のＰＲ及び販売活
動を行う。
【アサリ採貝漁業、漁船漁業】
・採貝漁業者と漁協が策定したアサリ資源管理計画（母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、干潟漁
場耕うんによる底質改善、採捕規格、採捕量の制限）に基づき、アサリ資源
の回復に取り組む。
漁業収入向上・稚貝定着率の高い漁場に集中的にケアシェル（稚貝採取袋）を設置し、そ
のための取組の効果も確認しながらアサリの資源回復を図る。
・更に、有害生物漁業被害防止総合対策事業を活用し、アサリ等二枚貝を捕
食するナルトビエイ等有害生物を除去し、漁場環境の改善及び保全に努め、
資源の回復と生産量の増大を図る。
・アサリの母貝やクルマエビ種苗等の放流を積極的に行う。また、放流場所
を毎年変えて効果を検証するとともに県や市と協力して、放流効果調査等も
実施する。更に、資源管理に積極的に取り組むことにより水産資源の増大を
図る。
・ガザミ資源の回復を図ることを目的に、日本海・九州西広域漁業調整委員
会指示（操業期間の設定）を順守するとともに、県と協力して稚ガニの放流
等を継続して実施する。
・漁業者自ら漁場耕うんを実施し、漁場環境を改善することで水産資源の増
大を図る。すぐに効果は出にくいが、耕うんに使用する機器や耕うん方法等
の改良を重ね、より効果的な耕うんを実施する。
・カキ類養殖については、県や市の指導を受けながら試験的に地ガキの採苗
及び養殖試験を実施し、技術の習得を図る。
【全漁業種類】
・漁港内に堆積した土砂の除去や漁港施設の整備等を県及び市に要望する。
漁港の利便性を高めることで漁業活動の効率化を図る。漁港の整備により水
揚げ時間を短縮し、魚介類の鮮度保持と品質向上のよる単価向上につなげ
る。
・市や地元の農林水産物直売所と連携し、海苔、鮮魚、アサリ等の直販を行
い、水産物の地産地消及び消費拡大を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より0.04％削減する。
【燃油高騰に対する取り組み】
・燃油高騰に備え、漁業経営セーフティネット構築事業への加入を促進す
る。
漁業コスト削【省エネ機器の導入の取り組み】
減のための取・漁船漁業者・海苔養殖漁業者は、省エネ機器（船内機、船外機、全自動海
組
苔乾燥機）を導入し、燃油使用量の削減を図る。
【省燃油活動の取り組み】
・漁船漁業、海苔養殖漁業は、漁船の船底清掃を行い、また漁場までの減速
航行を実施し燃油削減に取組む。
活用する支援
措置等
漁業経営セーフティーネット構築事業、二枚貝資源緊急増殖対策事業
4年目（平成29年度）以下の取組みにより漁業所得を基準年対比41.0％向上させる。
以下の取組みにより漁業収入の向上を図る。
（海苔養殖業：2.5％向上、漁船漁業4.0％向上）
※採貝業については、アサリの資源状況の悪化により、大幅な漁業収入の向
上は見込まれないが、段階的に回復させ、目標年に1人約20万円の収入を確保
する。
【海苔養殖業】
・海苔養殖漁業者が、潮位にあわせた適切な海苔網の高さ管理を徹底し、品
質向上に努め、病害の蔓延を防止し、美味しい海苔の生産を目指す。
・県や市、県漁連の協力のもと、定期的に葉体のサンプルを採取し、葉体の
チェックを行うことで、葉体の成長状況を把握し、病気の発生を早期に発見
し、品質低下を防止する。
・各生産者が加工場の衛生管理（異物混入防止のための製造機器の清掃・点
検等）を徹底して行い、安全安心な海苔の生産を行う。また、生産者間での
品質のばらつきをなくすために、加工時のミンチのサイズの統一や乾燥機の
温度管理等を徹底し、海苔の単価向上を図る。
・高性能全自動海苔乾燥機や高性能海苔刈取船の導入を推進し、効率的な海
苔の生産・加工を行い、生産者単位での生産量の増加を図る。
・県や市などが主催するイベントに積極的に参加し、海苔のＰＲ及び販売活
動を行う。
【アサリ採貝漁業、漁船漁業】
・採貝漁業者と漁協が策定したアサリ資源管理計画（母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、干潟漁
場耕うんによる底質改善、採捕規格、採捕量の制限）に基づき、アサリ資源
の回復に取り組む。
漁業収入向上・稚貝定着率の高い漁場に集中的にケアシェル（稚貝採取袋）を設置し、そ
のための取組の効果も確認しながらアサリの資源回復を図る。
・更に、有害生物漁業被害防止総合対策事業を活用し、アサリ等二枚貝を捕
食するナルトビエイ等有害生物を除去し、漁場環境の改善及び保全に努め、
資源の回復と生産量の増大を図る。
・アサリの母貝やクルマエビ種苗等の放流については、これまで県や市と協
力して行ってきた放流効果の調査等の結果をもとに、効果的な放流場所及び
放流方法による放流を実施するとともに、資源管理に積極的に取り組むこと
により水産資源の増大を図る。
・ガザミ資源の回復を図ることを目的に、日本海・九州広域漁業調整委員会
指示（操業期間の設定）を順守するとともに、県と協力して稚ガニの放流等
を継続して実施する。
・漁業者自ら漁場耕うんを実施し、漁場環境を改善することで水産資源の増
大を図る。すぐに効果は出にくいが、耕うんに使用する機器や耕うん方法等
の改良を重ね、より効果的な耕うんを実施する。
・カキ類養殖については、県や市の指導を受けながら試験的に地ガキの採苗
及び養殖試験を実施し、技術の習得を図る。
【全漁業種類】
・漁港内に堆積した土砂の除去や漁港施設の整備等を県及び市に要望する。
漁港の利便性を高めることで漁業活動の効率化を図る。漁港の整備により水
揚げ時間を短縮し、魚介類の鮮度保持と品質向上のよる単価向上につなげ
る。
・市や地元の農林水産物直売所と連携し、海苔、鮮魚、アサリ等の直販を行
い、水産物の地産地消及び消費拡大を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より0.04％削減する。
【燃油高騰に対する取り組み】
・燃油高騰に備え、漁業経営セーフティネット構築事業への加入を促進す
る。
漁業コスト削【省エネ機器の導入の取り組み】
減のための取・漁船漁業者・海苔養殖漁業者は、省エネ機器（船内機、船外機、全自動海
組
苔乾燥機）を導入し、燃油使用量の削減を図る。
【省燃油活動の取り組み】
・漁船漁業、海苔養殖漁業は、漁船の船底清掃を行い、また漁場までの減速
航行を実施し燃油削減に取組む。
活用する支援
措置等
漁業経営セーフティーネット構築事業、二枚貝資源緊急増殖対策事業
5年目（平成30年度）以下の取組みにより漁業所得を基準年対比59.3％向上させる。
（最終年度であり、今までの成果を検証するとともに、取組内容を見直しつつ、引き続き以
下の取組を確実に実施する。）
以下の取組みにより漁業収入の向上を図る。
（海苔養殖業：3.0％向上、漁船漁業5.0％向上）
※採貝業については、アサリの資源状況の悪化により、大幅な漁業収入の向
上は見込まれないが、段階的に回復させ、目標年に1人約20万円の収入を確保
する。
【海苔養殖業】
・海苔養殖漁業者が、潮位にあわせた適切な海苔網の高さ管理を徹底し、品
質向上に努め、病害の蔓延を防止し、美味しい海苔の生産を目指す。
・県や市、県漁連の協力のもと、定期的に葉体のサンプルを採取し、葉体の
チェックを行うことで、葉体の成長状況を把握し、病気の発生を早期に発見
し、品質低下を防止する。
・各生産者が加工場の衛生管理（異物混入防止のための製造機器の清掃・点
検等）を徹底して行い、安全安心な海苔の生産を行う。また、生産者間での
品質のばらつきをなくすために、加工時のミンチのサイズの統一や乾燥機の
温度管理等を徹底し、海苔の単価向上を図る。
・高性能全自動海苔乾燥機や高性能海苔刈取船の導入を推進し、効率的な海
苔の生産・加工を行い、生産者単位での生産量の増加を図る。
・県や市などが主催するイベントに積極的に参加し、海苔のＰＲ及び販売活
動を行う。
【アサリ採貝漁業、漁船漁業】
・採貝漁業者と漁協が策定したアサリ資源管理計画（母貝、稚貝の撒き付
け、囲い網によるアサリ保護区の包囲、有害生物の駆除、漁場調査、干潟漁
場耕うんによる底質改善、採捕規格、採捕量の制限）に基づき、アサリ資源
の回復に取り組む。
・稚貝定着率の高い漁場に集中的にケアシェル（稚貝採取袋）を設置し、そ
漁業収入向上
の効果も確認しながらアサリの資源回復を図る。
のための取組
・更に、有害生物漁業被害防止総合対策事業を活用し、アサリ等二枚貝を捕
食するナルトビエイ等有害生物を除去し、漁場環境の改善及び保全に努め、
資源の回復と生産量の増大を図る。
・アサリの母貝やクルマエビ種苗等の放流については、これまで県や市と協
力して行ってきた放流効果の調査等の結果をもとに、効果的な放流場所及び
放流方法による放流を実施するとともに、資源管理に積極的に取り組むこと
により水産資源の増大を図る。
・ガザミ資源の回復を図ることを目的に、日本海・西広域漁業調整委員会指
示（操業期間の設定）を順守するとともに、県と協力して稚ガニの放流等を
継続して実施する。
・漁業者自ら漁場耕うんを実施し、漁場環境を改善することで水産資源の増
大を図る。すぐに効果は出にくいが、耕うんに使用する機器や耕うん方法等
の改良を重ね、より効果的な耕うんを実施する。
・平成29年度まで試験的に実施してきたカキ類養殖については、養殖試験の
結果を踏まえて、養殖のための免許を県から取得し、漁協として養殖事業を
実施することで新たな漁業収入を確保する。
【全漁業種類】
・漁港内に堆積した土砂の除去や漁港施設の整備等を県及び市に要望する。
漁港の利便性を高めることで漁業活動の効率化を図る。漁港の整備により水
揚げ時間を短縮し、魚介類の鮮度保持と品質向上のよる単価向上につなげ
る。
・市や地元の農林水産物直売所と連携し、海苔、鮮魚、アサリ等の直販を行
い、水産物の地産地消及び消費拡大を図る。
以下の取組みにより漁業コストを基準年より0.68％削減する。
【燃油高騰に対する取り組み】
・燃油高騰に備え、漁業経営セーフティネット構築事業への加入を促進す
る。
漁業コスト削【省エネ機器の導入の取り組み】
減のための取・漁船漁業者・海苔養殖漁業者は、省エネ機器（船内機、船外機、全自動海
組
苔乾燥機）を導入し、燃油使用量の削減を図る。
【省燃油活動の取り組み】
・漁船漁業、海苔養殖漁業は、漁船の船底清掃を行い、また漁場までの減速
航行を実施し燃油削減に取組む。
活用する支援
措置等
漁業経営セーフティーネット構築事業、二枚貝資源緊急増殖対策事業
※プランの実施期間が６年以上となる場合、記載欄は適宜増やすこと。
※「活用する支援措置等」欄に記載するのは国の支援措置に限らない。
（４）関係機関との連携
取組みの効果が発揮できるよう、県や市、熊本県漁業協同組合連合会と連携し、漁業者の漁
業所得の向上に努めたい。
４　目標
（１）数値目標
基準年
平成　年度：漁業所得
千円
目標年
平成　年度：漁業所得
千円
漁業所得の向上　％以上
（２）上記の算出方法及びその妥当性
※算出の根拠及びその方法等について詳細に記載し、必要があれば資料を添付すること。
５　関連施策
活用を予定している関連施策名とその内容及びプランとの関係性
事業名
事業内容及び浜の活力再生プランとの関係性
水産多面的機能発揮対策事干潟耕耘、有害生物の除去等を実施し、漁場環境の回復を図る
業
とともに、ガザミ等の放流を行い水産資源の増加を図る。
省エネタイプの漁船エンジン、海苔全自動乾燥機導入より燃油
省エネ機器等導入推進事業
コスト削減を図る。
漁業経営セーフティネット
燃油高騰による経費増加を抑制する。
構築事業
二枚貝資源緊急増殖対策事アサリ漁場の環境改善や母貝等の放流を行い、資源の増殖を図
業
る。
水産物供給基盤機能保全事漁港施設の維持、保全を行うことにより、漁業者の利便性を向
業
上させ、漁業収入の効率化を図る。
※具体的な事業名が記載できない場合は、「事業名」は「未定」とし、「事業内容及び浜の活力
再生プランとの関係性」のみ記載する。
※本欄の記載により、関連施策の実施を確約するものではない。

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