交通白書の発刊にあたって 小樽警察署長 原 口 淳 小樽市民の皆様には、日頃から警察活動の各分野にわたりご理解とご協力を頂い ておりますことに深く感謝申し上げます。 昨年中の小樽警察署管内での人身交通事故につきましては、発生・死傷者ともに 前年に比較して減少致しました。 全道的にみましても、交通事故死者数は前年比15人減の169人で、12年連 続で全国ワーストを回避するとともに、170人を下回るのは1949年の157 人以来65年ぶりの記録となりました。 全国的に死者数が減少した中、道内の減少率は9パーセントで全国平均より2ポ ポイント高く、また、死者数は2年連続の減少で、過去最悪だった71年889人 の5分の1以下になりました。 これも、皆様方が熱心な各種交通事故防止抑止活動を展開された成果の賜であり ます。 しかし、人身交通事故が減少傾向とはいえ、昨年7月には小樽市内ドリームビー チ付近で、女性3人が死亡した飲酒ひき逃げ事件など、飲酒運転による死者数は全 体の1割を占め、都道府県別で最多となった現状に鑑みれば、引き続き諸対策を強 力に進めていく必要があります。 小樽警察署と致しましても、高齢歩行者被害の事故、高齢運転者が当事者となる 事故の防止に重点を向けた取締りの強化をはじめ、市、関係機関・団体、企業、町 内会等の多くの皆様の力をお借りして、悲惨な交通事故を1件でも減らし、交通事 故による犠牲者を1人でも少なくするために取り組んで参りますので、なお、一層 のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 平成27年1月
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