第2章 鉄道交通及び踏切道における安全 全国における鉄道の運転事故は長期的には減少傾向にありますが、一たび列車の衝突や 脱線等事故が発生すれば、多数の死傷者が生じるおそれがあります。 今後も一層安全で安定した鉄道輸送を目指し、重大な列車事故の未然防止とともに、利 用者等の関係する事故を防止するため、効果的な対策を講ずるべく、関係機関・団体と連 携協力を図っていきます。 また、全国における踏切事故は、長期的には減少傾向にあり、本市においても平成 11 年 1 月の事故を最後に、踏切事故は発生していません。 平成 28 年 3 月末現在、本市内には第 1 種踏切(遮断機及び警報機有り)が 13 カ所設置 されています。踏切道については、今後とも鉄道業者と連携をとりながら、安全性の確保 を図っていきます。 第1節 1 鉄道交通安全の施策 鉄道施設等の安全性の向上 駅施設等については、関係機関・団体と連携し、高齢者、障害者等の安全利用にも十分 配慮した鉄道施設等の整備について働きかけていきます。 2 鉄道交通の安全に関する知識の普及 運転事故の約 90%を占める踏切障害事故と人身傷害事故の多くは、利用者や踏切通行者、 鉄道沿線住民等が関係するものであることから、これらの事故の防止には、鉄道事業者に よる安全対策に加えて、利用者等の理解と協力が必要です。 このため、学校、沿線住民、道路運送事業者等を幅広く対象として、関係機関・団体の 協力の下、広報活動を積極的に行い、鉄道の安全に関する正しい知識の浸透を図ります。 第2節 1 踏切道における交通安全対策 踏切道の構造の改良の促進 自動車が通行する踏切であって、踏切道の幅員が接続する道路の幅員よりも狭いもの、 踏切道の舗装が悪いもの、歩道が狭く歩行者が歩きにくい踏切等については、鉄道事業者 と連携を密にして構造の改善を推進します。 2 踏切保安施設の整備及び交通規制の実施 自動車交通量の多い踏切道については、道路交通の状況、事故の発生状況等を勘案して 必要に応じ、事故防止効果の高い踏切保安設備の整備を働きかけます。 また、道路の交通量、踏切道の幅員、踏切保安設備の整備状況、う回路の状況等を勘案 し、必要に応じて、大型自動車通行止め、一方通行等の交通規制を関係機関と連携して実 施し、踏切道における交通の安全を図ります。 3 その他踏切道の交通の安全と円滑化を図るための措置 踏切事故は、直前横断、落輪等に起因するものが多いことから、自動車運転者や歩行者 等の踏切道通行者に対し、交通安全意識の向上及び踏切支障時における非常ボタンの操作 等の緊急措置の周知徹底を図る必要があることから、広報活動等を強化します。
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