北海道警察速度管理指針 この指針は、速度抑制による交通事故の抑止と被害軽減を図るため、速度規制、速度取締り、交通安全教育などの総合的な対策を 推進するに当たり、道内における過去5か年(平成22年~平成26年)の交通事故実態を基に、北海道警察の基本的な考え方とその 方向性を示したものです。 速度管理の必要性 交通死亡事故の発生状況 第1当事者の4割に 速度超過がある。 速度 超過 あり 41% 最高速度違反を原因とする死亡事故 の割合は全国平均の2倍と高い。 0.0% 速度 超過 なし 59% 5.0% 60 (%) 31.1 20 10.9% 全国 事故直前の速度が高いほど致死率は高くなる。 55.9 40 10.0% 15.0% 北海道 走行速度と交通事故の関係 0.3 0 1.1 2.8 12.6 6.5 19.4 5.3% ※人身事故100件当たりの死亡事故の割合 速度取締りによる交通死亡事故の抑止効果 速度遵守による被害軽減の可能性 0 超過なし 10㎞/h以下 20㎞/h以下 30㎞/h以下 (超過速度) 速度取締件数と死亡事故の発生件数は逆相関の関係にある。 速 度 違 反 取 締 件 数 500000 250 400000 200 300000 150 200000 100 100000 50 0 30㎞/h越え H元 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 速度超過が無ければ致死率は低く、速度超過があるほど致死率 は高い。 63倍 44.3 32倍 (%) 40 16倍 22.4 8倍 20 10.9 5.8 0.7 ※人身事故100件当たりの死亡事故の割合 速度違反総取締件数 0 死亡事故件数(最高速度) 速度管理の目標 道路状況・交通実態など に即した速度の抑制 適切な速度規制による 安全と円滑の確保 速度遵守による交通事故 の抑止と被害の軽減 速度管理の内容 市 街 地 郊 人対車両の約9割は市街地で発生 人対車両事故の特徴 ○約半数が市町村道で発生 ○約4割に速度超過 ○被害者の約8割は65歳以上の 高齢者 ○事故直前の速度が30km/h を超えると致死率が上昇 道内における交通死亡事故の特徴 人対車両、正面衝突及び車両単独事故 で約8割を占める実態にあることから こうした類型の事故抑止を重点とする 対策が必要 施 外 正面衝突の約9割、車両単独の 約8割は郊外で発生 正面衝突・車両単独事故の特徴 ○6割が国道で発生 ○約6割に速度超過 ○事故直前の速度が50km/h を超えると致死率が上昇 策 (市街地・郊外共通) ○速度超過を伴う交通事故の防止と被害の軽減を図るため、交通事故の発生実態などに即した速度違反の取締りを実施 ○通過交通に直接、速度遵守を働きかけるため、赤色灯を点灯させた白バイ・パトカーなどによる警戒活動等を実施 ○速度抑制の必要性などを周知するため、ドライビングシミュレータなどを活用した交通安全教育や各種広報媒体を活用 した情報発信活動等を実施 ○交通の安全と円滑を確保するため、道路交通環境の変化に対応した速度規制の見直しを実施するなど交通実態に即した 速度規制を実施 ○人の往来の多い路線・地域 ○通学路や高齢者利用施設周辺 ○住宅街の生活道路 など (市街地・郊外共通) 施策を実施する路線・地域 (具体的な路線・地域は各警察署及び高速道路 を管轄する所属ごとに選定します。) ○各都市間を結ぶ幹線道路 ○いわゆる裏道・抜け道 など ○物件事故や人身事故が多発している路線・地域 ○重傷以上の交通事故が発生している路線 ○幹線道路につながる道路や住民等から取締要望のある路線・地域 ○高速道路、自動車専用道路 など ※ この指針に基づき、各警察署及び高速道路を管轄する所属では速度取締指針を公表しています。 死 亡 事 故 件 数
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