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たま広報
NO.
1244
平成27年
(2015年)
3月5日
A
平 成2
7年 度 予 算( 案 )
~ だれもが健康で幸せに暮らすことができるまちづくり~
平成27年度は、
「第五次多摩市総合計画第2期基本計画」の新たなスタートとなる年度です。
本市では、平成27年1月の時点で高齢化率が25%を超えており、市民の4人に1人以上が高
齢者となっています。また、景気はやや明るい兆しが見える一方で、先行きはまだ不透明な状
況にあります。
このような状況の中、平成27年度予算は、行財政改革をしっかりと進め、市政を取り巻く諸
課題に対応し、健康で幸せを実感できる地域社会(健幸都市)を創ること、魅力あるまちづくり
と活性化に向けた取り組みを進めることを方針として編成しました。
重点的な取り組み事項は、次の3点としました。
(1)
「健幸都市(スマートウェルネスシティ)
・多摩の創造」
:①子育て・子育ちと次世代を担う
子どもたちの豊かな学びの総合支援②このまちで健康で幸せに暮らすことができるまちづ
くり
(2)
「市民がデザインするまち・多摩の創造」
:①市民とともに災害に強いまちづくりの推進②
市民とともに協働し、課題へチャレンジ
(3)
「発信!未来へつなぐまち・多摩」
:①まちの活性化に向けた取り組みの推進②みどりを守
り、地球環境にやさしい取り組みの推進
▶問い合わせ 財政課☎
(3
3
8)
6
8
1
4
平成27年度一般会計予算(案)
536億5,
000万円
※特別会計を合わせた総予算額
8
6
4億1,
8
0
5万2千円
子育ての支援として、待機児童ゼロに向けた、小規模保育事業(3歳未満児を対象とした定員が6〜19人の少人数保育)の開始や、子育て親子が時
間を気にせず一日中ゆったりと過ごせる、常設の子育てひろばの開設などを実施すると共に、子育てマネージャーがニーズに合わせて個別のサービ
スの紹介や相談に応じます。また、高齢者支援として、認知症の方と家族に優しいまちづくりを推進する認知症地域支援推進員と、早期診断・早期
対応のための認知症初期集中支援チームを設置し、認知症の方が住みなれた地域で生活を継続できる取り組みの実施、地域包括支援センターの介護
予防機能強化に向けた取り組みなどを実施し、福祉分野の拡充に努めます(その他、予算案の内容については、B・C面をご覧ください) 。
平成27年度は、さまざまな国の制度改正に対応するほか、多摩第二小学校の建替工事をはじめ、金額の大きい建設工事が重なったことから、予算
規模が増加しています。一方、市債(借入金)の償還額の減少、経常収支比率の目標達成など、健全財政の維持・向上も図った予算としています。こ
れらのことにも留意しながら、今後の少子化・高齢化の進行や自然災害への対応、施設等の老朽化対応など待ったなしの取り組みを引き続き実施し、
市民の皆さんが健康で幸せに暮らすことができるまちを目指していきます。
▼性質別予算の推移額
◇性質別予算の状況と推移
(億円)
▼予算総額を性質(人件費、扶助費、公債費等)に応じて分類したもの
区 分
人件費
扶助費※1
公債費※2
物件費
維持補修費
補助費等
積立金
繰出金※3
貸付金
普通建設事業費
※4
予備費
平成27年度
88億9,
720万円
143億4,
576万円
21億1,
041万円
91億8,
745万円
3億5,
948万円
66億9,
826万円
4億2,
871万円
55億710万円
320万円
平成26年度
88億456万円
137億9,
430万円
25億497万円
86億4,
930万円
3億1,
171万円
74億6,
654万円
5億2,
703万円
48億5,
717万円
320万円
増減額
増減率(%)
9,
2
64万円
1.
1
5億5,
1
46万円
4.
0
-3億9,
4
56万円
-15.
8
5億3,
8
15万円
6.
2
4,
7
77万円
15.
3
-7億6,
8
28万円
-10.
3
-9,
8
32万円
-18.
7
6億4,
9
93万円
13.
4
0万円
0.
0
60億5,
692万円
28億7,
442万円
31億8,
2
50万円
1
10.
7
5,
551万円
6,
180万円
-62
9万円
-10.
2
合 計
536億5,
000万円
498億5,
500万円
37億9,
5
00万円
7.
6
※千円単位で四捨五入し、端数調整しています
※1.生活保護費、児童手当、高齢者・障がい者福祉等に係る費用
※2.市の借入金の返済のための費用
※3.一般会計から国民健康保険や介護保険、後期高齢者医療などの各特別会計
へ繰り出す費用
※4.道路や学校などの建設事業に係る費用
160
140
120
100
80
60
40
20
0
129.1
132.0
133.9
137.9
96.4
91.6
90.7
88.0
扶助費
143.5
人件費
89.0
普通建設事業費
49.3
43.2
36.5
28.5
29.5
48.6
48.8
42.6
26.3
25.0
24
25
26
60.6
55.1
公債費
28.7
27.2
平成23年度
繰出金
21.1
27
平成26年度当初予算と比較すると、普通建設事業費、繰出金、扶助費、人件
費が増加しています。
普通建設事業費については、多摩第二小学校建替工事や諏訪中学校改修工事
などにより増加しています。
繰出金は制度改正の影響や高齢化の進行などにより増加しています。
扶助費は平成27年度から実施の子ども・子育て支援新制度に係る保育給付費
や、障害者総合支援法に基づく給付費などの経費が増加しています。
人件費は平成26年度の都人事委員会の勧告への対応や国勢調査の実施に伴う
調査員報酬などにより増加しています。
公債費はニュータウン整備期に借り入れた債務の償還が進んでいるため、減
少しています。
◇歳入の推移
◇基金(積み立て、取り崩し)
の状況
(億円)
※平成23〜2
5年度は決算額、平成26年度は決算見込額、平成27年度は予算額
300
290
280
270
60
50
40
30
20
10
0
278.0
276.0
281.8
市税
平成27年度
273.5
国税・都税に連動する交付金
26.2
26.7
15.2
15.2
13.2
平成23年度
8.8
24
24.8
24.3
■基金取り崩し
■基金積み立て
4.3
繰入金
13.8
4.0
26
26
13.7
28.9
41.5
29.9
13.9
25
18.4
279.4
21.2
18.4
市債
25
24
23.1
22.5
17.8
20.6
27
歳入には、市の税金と、国や都からの収入などがあります。
平成2
7年度予算は、平成2
6年度と比較すると、株式の売却益などが伸びたこ
とにより、個人市民税が約1億円の増加、税制改正の影響などにより法人市民
税が約3億2千万円の減少となる見込みのため、市税全体では約2億4千万円
減少しています。また、平成2
6年度からの消費税率引き上げに伴う地方消費税
交付金の増加などにより、国税・都税に連動する交付金が約11億6千万円増加
の見込みです。
市の借入金である市債や、基金取り崩しなどの繰入金は、多摩第二小学校建
替工事などに活用するため、増加しています。
23
12.9
11.2
-25 -20 -15 -10 -5
0
5 10 15 20 25 30(億円)
市の貯金を「基金」といいます。基金には、年度間の財源調整のための財政調
整基金の他、特定目的のために積み立てる公共建築物等整備保全基金や緑化基
金等があります。
平成27年度は、平成22年度に積み立てた旧竜ヶ峰小学校跡地の売却収入を多
摩第二小学校建替工事に活用するため、基金取り崩し額が増加しています。
※詳しい財政状況の解説は、
「平成27年度予算(案)の概要」に掲載しています。行政資料室、各図書館、多摩ボランティア・市民活動支援センター(ヴィータ)、公式ホームページでご覧いただけます