学校長あいさつを更新しました

最終章
今年度も後一月となりました。また、私にとっては38年間の教員生活最
終月となりました。最後の3年間を母校で勤務できたことは無上の喜びでし
た。
昨日、266名の卒業生が心身ともにたくましくなり、本校を巣立ってい
きました。卒業生の今後の活躍と前途に幸多からんことを祈りたいと思いま
す。
さて、先日大社町内の30代の会社員の方から、心温まるお便りをいただ
きましたので紹介したいと思います。
先日、仕事帰りに町内のATMへ寄った時のことです。すぐ後ろには自
転車で来られたそちらの高校の男子生徒さんだったと思います。私は1歳
半の息子を連れていたため、手間を取ってしまうと思い、お先にどうぞと
お譲りをしました。最初は遠慮されてましたが、どうぞどうぞと言うと「す
みません!ありがとうございます!」と、とても丁寧にお辞儀をし、お礼
を言ってATMのドアを開け入られました。
しばらくして、ドアを開けて出てこられ、また丁寧に「すみませんでし
た!ありがとうございました!」とお礼を言われ、息子と私がATMへ入
るまでドアを開けて待っていてくださいました。
近所では会っても挨拶してくれない子供さんがいる中、丁寧に挨拶やお
礼が言える素敵な生徒さんに出会えてとてもいい気持になりました。きっ
と立派な大人になられることことでしょう。我が子はまだ5歳の娘と1歳
半の息子と、小さい子供ですが、ちゃんと挨拶のできる素敵な高校生にな
ってくれたらなあと、家に帰って娘にゆっくりとその出来事を話しました。
どうしてもお伝えしたくて、葉書にさせていただきました。これからも
生徒の皆様のますますのご活躍を期待しております。
人として基本的なことができる生徒に育ってほしいと願っている私として
は、このお便りを読みながら感涙しました。早速、全校生徒に紹介し、こう
いう心をもった生徒に育って欲しい旨を伝えました。
この3年間拙い文をお読みいただきありがとうございました。私は卒業い
たしますが、今後とも大社高校をご支援いただきますようよろしくお願い申
し上げます。
おわりに、皆様のご健勝とご多幸をご祈念し、最後のご挨拶とさせていた
だきます。
平成27年3月4日
島 根 県 立 大 社 高 等 学 校
第40代 校長
高 木 弘 伸
(高校25期)