チョコッと知っとこ 或るラグチュー、あんたのアンテナ?? No-13

チョコッと知っとこ
或るラグチュー、あんたのアンテナ??
No-13
久し振りに仕事が早く終わって、帰宅したものの晩飯は、まだの様、当家の晩飯はいつも遅く、こっそりシャックに入ってリグに火を入れ、430FMを
クルクル、何処かの局がラグチューの最中、タヌキでワッチ、どうやら自作アンテナの話らしい。 途中からだが、あらましで有ります。
「この間話してたアンテナ出来あがったぞ、我ながら綺麗に出来たよ」 「へェェ、良かったネ、で、どうなの?」 「一応屋根馬に付けて見たよ、同軸
は無線機迄持って来て、SWRを測ったら、1,3位だった」 「電波出して見たかい?」 「いやァ、SWR測っただけ」 「今そのアンテナから出てるの」
「いつものGPからだよ」 「切り替えて見て」 「切り替え機無いから、繋ぎ換えないとダメだ、チョット時間掛かるけど」 「いいよ、どっちみち暇だから
繋ぎ換えてみろよ」 「ん、じゃ、チョット待ってて」 「了解」 しばらくして、「どうだ、繋ぎ換えたけど」 「おォ、来た来た、でもさっきより弱いなァ」
「アンテナ、違う方に向いてるからかナ」 「いくら違うったって、スグそこだろ、GPからの時、針振り切っていて、今55位だぜ」 「指向性がよいんだ
ナ」 「一枚だろ、スタックなら解らない気もするけど、一枚でこんなに違うかナ」 「八木の威力だよ、一枚でも指向性は有るから」 タヌキでは有るが
興味深い話で、こちらでもアンテナを振って見た、59オーバー、モロサイドで57程度、話は続く、「チョット待って、暇だから付き合うわ、車でアンテナ
の向いてる方向に移動して聞いてやるから」 仲の良いお友達ですナァ、 しばらくして、「オーィ、モービルだよ、どっちに走れば良いんだ」 「お前
えんちからだと西の方だな」 「了解」 「アンテナの資料は誰かに貰ったの」 「CQ誌の何月だか、簡単八木アンテナの製作、って載ってたろ」 「そ
んなの載ってたっけ、まァ良いけど、家の前で59で、今も同じだから、パワー下げないと判らんよ、思い切ってパワーさげてよ」 「了解、1wくらいか
な、聞こえるかな」 「聞こえてるよ、だいぶ西に走ったぞ、今53位、このままでGPに切り替えて」 「わかったよ、切り替えるからチョット待って」 や
がて、「GPからだよ」
「何だ、変だなァ、間違ってないか」 「間違ってないよ、同軸2本しか無いんだから」 「GPの方が強いよ、57だよ」 「なんで?」 どうやら、測り方は
お友達が御存じの様、「それ、八木の働きして無いよ、車の場所変えて見るヮ」 「アンテナ作る時、何処か変なところなかった?」 「記事の書いて居
た通り、寸法も間違って居ないと思うけど、ただ、Uバランの所で2分の1ラムダって、何センチ?」 「使う同軸で短縮率変わって来るから」 「5D2V
で、計算して作ったけど」 「資料の同軸は?」 「5DFBだった、同じ50オームだし、そんなに違わないだろ、SWR測った時も1,3だったから」 「で
も変だわ、SWRが低ければ良いってもんじゃないぞ」 「今度の休みに見てやるから、資料は鵜呑みにしちゃ、ダメだよ、チャンと理解してからやら
ないと」。
そうなんです、お相手のお友達は、どうやらアンテナの理屈は解って居る様ですナ、記事を書く側としては、この程度は解っているだろう、で書くし、
当然試作しても居るが、こうすれば、こうなるよ、じゃ無く、出来あがった結果として、こすれば、こうなった、と言う事で記事に書く訳で、ブラックな面
も所処に見え隠れする。お友達が言う様に、決して鵜呑みにしないで、理解の上、イメージしてから、工作すべきです。
SWRが低くてもアンテナでは無い、お友達が正解。 ダミーロードはSWR1,1程度、でも電波は出無い。
結果、あんたのアンテナは漏れの多い、出来の悪いダミーロードと同じなんです。 筆者も以前CQ出版から依頼で、1200MHzの八木アンテナ工
作記事を頼まれて書いた事が有る、今思えば、ブラックな面も有ったかナ? 反省、反省。
さて、晩飯喰おうっと。
(御当人、読まれていたら、勘弁)