国際シンポジウム 「都市縮小対策の国際的展望 〜土地利用計画, レジリエンス, グリーンインフラストラクチャー〜 一般に先進各国では、社会の成熟化に伴い人口高齢化が進み、社会的要因から出生率が低下すれば急速な人口減少が進 行すると予想されている。日本においては、2008 年に人口のピーク(1 億 2808 万人)を迎えた後に減少に転じ、2048 年には一億人を割り込むことが予想されている。世界に先駆けて進む急速な人口減少に対し、日本政府は「50 年度に一 億人」維持を目標に、移民政策を含めた抜本的な取り組みの検討を表明したところではあるが、都市計画においては縮小 型都市にむけた制度や計画論の確立が喫緊の課題となっている。他方で、欧米における都市縮小の理由としては、前述の ①人口変動要因の他に、②産業構造転換や経済不況による人・モノの移動や③郊外化やスプロール及び中心市街地の衰退 があるとされ、各国の事情の下で様々な取り組みがなされている。そこで、本シンポジウムでは、英国、ドイツからの研 究者を招き、各国における都市縮小事情を検討し、縮小型都市計画に関する今後の展望を議論する。 ドイツでは人口減少の著しい旧東独の地方都市や大規模な産業構造転換に伴う旧工業都市の生産活動の縮小化に対し、 計画的な都市縮小政策の実施が行われている。移民政策により人口増加が進むと予想される英国では、都市縮小は経済の 好不況サイクルに伴う衰退と再生のメカニズムとして理解されているが、旧工業都市においては衰退した中心部や郊外住 宅地の再生に多数の実績がある。本シンポジウムでは、これらに加え日本の現状をも踏まえ、縮小型都市における新しい 土地利用パタンとは何か、グリーンインフラストラクチャー等の事例を踏まえ、いかにして縮小型都市計画へと転換でき るのか、縮小型都市の推進に果たすプランナーや都市計画文化の役割とは何か、を討論し、国際的な研究コラボレーショ ンの可能性を探る。 主催:日本建築学会 都市計画委員会 土地利用問題小委員会 日時:2015 年 3 月 5 日(木) 13:00~17:30 会場:建築会館会議室 定員:60 名(申し込み先着順) 参加費:会員外 2500 円、会員 2000 円、学生 1000 円(当日、会場でお支払いください) 言語:日本語・英語(逐次通訳付き) ■スケジュール・パネリスト 13:00〜13:10 趣旨説明:浅野純一郎(豊橋技術科学大学) 13:10〜13:30 都市縮小に向けた日本の土地利用計画の現状について:松川寿也(長岡技術科学大学) 13:30〜13:50 東日本大震災の復興と city shrinkage:姥浦道生(東北大学) 13:50〜14:00 休憩 14:00〜14:30 Karsten Rusche(DR) グリーンインフラストラクチャーの導入に関する研究(ILS) 14:30〜15:00 Jost Wilker (同上) 15:00〜15:20 大塚紀子氏(同上) 15:20〜16:00 PETER LEE(University of Bermingham): Low Demand and Abandonment: Opportunities for Adaptation and Change in Regional Housing Systems? 16:00〜16:10 休憩 16:10〜17:20 討論 コーディネータ(未定) ・パネリスト(7 名) 17:20〜17:30 まとめ 未定 ■ 申し込み/問合せ——浅野純一郎(豊橋技術科学大学)[email protected]
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