パラグアイ海外邦人安全対策情報 (平成26年4月~6月) 1 社会・治安情勢 (1)4月2日、コンセプシオン県アソテウ市パソ・トゥジャ地域に所在する農場で、パラグアイ人民 軍(以下「EPP」)と称する武装グループと政府軍の間で銃撃戦が発生し、現場にいた農場経 営者の息子でアルラン・フィック・ブレン(16歳)が人質に取られ逃走する事件が発生していま す。 (2)上記のとおり、パラグアイ国内のコンセプシオン県とサンペドロ県の県境地域には、EPP に限 らず反政府武装勢力が潜伏している地域が存在しており、共同捜査部隊による懸命な掃討 作成が行われていますが、引き続き不安定な治安状況が続いています。 (3)また、昨年の同時期と比較し,窃盗被害は低下しているものの、強盗被害は増加しています ので、引き続き注意が必要です。 2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向 (1)国家警察庁がまとめた、平成26年度第1四半期(平成26年4月~6月)の犯罪認知件数に よると、総犯罪認知件数は4,342件であり、前年同期(平成25年4月~6月)と比較して236件 (前期犯罪認知件数:4,637)増加しています。 犯罪種別の内訳は以下のとおりです。 ① 殺人 331件 (前年同期比: 48件減) ② 傷害 463件 (前年同期比: 18件増) ③ 暴行・過失傷害 921件 (前年同期比: 40件減) ④ 強姦・強制わいせつ 80件 (前年同期比: 60件減) ⑤ 強盗 721件 (前年同期比: 37件増) ⑥ 窃盗 1,808件 (前年同期比:202件減) (2)主な事件概要 ○4月上旬 アスンシオン市セントロ地区で女子大学生がオートバイで接近してきた男女に凶器で脅迫され、 携帯電話機を強奪される被害が発生しました。現場付近を巡回していたパトカーが被害者の通報 で犯人と思われる16歳の少年と13歳の少女を逮捕しました。 ○4月上旬 シルビオ・ペティロシ国際空港で、ブラジル国籍の32歳の男性の所持品から、マグネットカード 96枚と、偽造されたクレジットカードの疑いがあるカード10枚が発見され、クレジットカード偽造の 容疑で逮捕されました。 ○4月上旬 アルト・パラナ県エステ市に位置する国道7号線5.5キロメートル地点で、現金を輸送していた 1 車両が3名の武装犯に襲撃され、現金4万米ドルが強奪されました。 ○4月上旬 カアグアス県サン・ホセ・デ・ロス・アロジート市に位置する国道2号線98.5キロメートル地点で、 警備会社の現金輸送車が数十名の武装グループに襲撃され、現金約68万米ドルが強奪されま した。現金輸送車に乗車していた4名の警備員は軽傷を負いました。 ○4月上旬 アスンシオン市サン・クリストバル地区の路上で、両替店の職員3名が車両で現金を輸送してい るところ、数名の武装グループに拳銃で脅迫され、現金10万米ドルが強奪される事件が発生しま した。 ○4月中旬 アマンバイ県ペドロフアンカバジェロ市内を移動中のビール会社のトラックが、オートバイで 接近してきた2人組の男から拳銃で脅迫を受け、現金500万グアラニー(約12万円)と小切手が 強奪される被害が発生しました。 ○4月中旬 アスンシオン市ラス・カルメリータス地区の路上に駐車してある車両の窓ガラスが割られ、車両 内の物が強奪される被害が発生しました。目撃者の証言により、容疑者として警察官1名とその 他の男性2名が逮捕されました。 ○4月下旬 セントラル県ニェンブ市カニャディタ地区の路上で男性通行人がオートバイで接近してきた男に 拳銃で脅迫され所持品を強奪される事件が発生しました。警察署のその後の捜査で52歳の男性 が逮捕されました。 ○4月下旬 アスンシオン市内の路上で、女性通行人がオートバイで接近してきた男2名に拳銃で脅迫され、 所持品を強奪される事件が発生しました。被害者の通報により24歳と25歳の男2名が逮捕され ました。 ○5月上旬 セントラル県イタグア市内に所在する食堂店に客を装った男性1名が侵入し、拳銃で女性経営 者を脅迫し、売上金200万グアラニー(約5万円)を強奪する事件が発生しました。 ○5月中旬 アマンバイ県ペドロ・ファン・カバリェーロ市マリア・ビクトリア地区の路上で、地元ラジオ局のジャ ーナリストで28歳の男性がオートバイで接近してきた男性2名に言葉を交わす事無く射殺される 事件が発生しました。 ○5月下旬 アルト・パラナ県シウダ・デル・エステ市内の路上で、車両から下車しようとした夫婦がオートバ イで接近してきた2人組の男に拳銃で脅迫されましたが、拳銃で抵抗したところ、銃撃戦となり、男 性が重傷を負いました。なお、犯人一名も負傷しましたが現場から逃走しています。 2 ○5月下旬 パラグアリ県カラペグア市ベニ・ロマ地域で商店を経営する43歳の男性とその妻が、客を装っ た2人組の男に拳銃で脅迫され、現金500万グアラニー(約15万円)が強奪される事件が発生し ました。 ○6月上旬 セントラル県ルケ市モリノ地区の住宅に2人組の男が侵入し、家族3名と自宅を訪れていた友 人を拳銃で脅し、寝室に保管していた現金3,000万グアラニー(約70万円)を強奪する事件が 発生しました。 ○6月中旬 アマンバイ県ペドロ・ファン・カバリェーロ市ビリャ・マリア・ビクトリア地区の路上で、建築作業員 50歳の男性がオートバイで接近してきた2人組の男に射殺される事件が確認されました。 ○6月中旬 カアサパ県サン・ファン・ネポムセノ市クアラフ・レセ地域に所在する52歳の牧場経営者(男性) が、3人組の武装グループに襲撃され射殺される事件が発生しました。警察署の報告によると、 麻薬密輸絡みのトラブルの可能性が指摘されています。 ○6月中旬 アスンシオン市ビスタ・アレグレ地区の路上で、帰宅中の31歳の女性が、オートバイで接近して きた2人組の男に射殺され所持品を強奪される事件が発生しました。警察署の報告によると、被 害者は犯人に抵抗したため射殺された可能性が高いとして捜査しています。 ○6月中旬 アマンバイ県ペドロ・ファン・カバリェーロ市プリマベラ地区の路上で、ブラジル人男性が乗った 車両が武装犯に襲撃され、20~38歳の男性3名が死亡、1名が重傷で病院に運ばれました。警 察署はブラジルとの国境付近で、パラグアイ人の元警察官(男性)を逮捕しました。 ○6月中旬 アスンシオン市オブレロ地区の路上で駐車中の車両の窓ガラスが割られ、車内の物が盗まれ る車上荒らしが発生しました。警察署の捜査で、容疑者として24歳の男性が逮捕され、所持品か ら強奪品が発見されました。 ○6月下旬 アスンシオン市バスターミナル場付近の路上で、プロサッカーチームのサポーター(男性)が発 砲を受け死亡する事件が発生しました。警察署はライバルチームのサポーターによる犯行とみて 捜査しています。 ○6月下旬 アスンシオン市サホニア地区の路上で17歳の少年がオートバイで接近してきた2人組の男に 凶器で脅迫され、携帯電話機を強奪される事件が発生しました。巡回中のパトカーが犯行を目撃 し、25歳と30歳の男を強盗の容疑で逮捕しました。容疑者の所持品からはその他の被害者のも のと思われる携帯電話機4台が発見されました。 3 ○6月下旬 セントラル県ランバレ市バリェ・アプア地区の路上で、31歳の女性がオートバイで接近してきた 2人組の男に凶器で脅迫され、バッグを強奪される事件が発生しました。現場付近にいた私服の 女性警察官が犯行に気付き、犯人を追いかけましたが2人組の男は現場から逃走しました。 3 テロ・爆弾事件等の発生状況 (1)6月下旬、カアグアス県ウフ市内に所在する国立勧業銀行(BNF)前に設置されている ATM 機 が爆破され、5億グアラニー(約1,100万円)が強奪される事件が発生しました。警察署の報告 によると、強盗犯グループはダイナマイトを使用し ATM を爆破したことが確認されています。 4 誘拐・脅迫事件発生状況 4月上旬、コンセプシオン県アソテウ市パソ・トゥジャ地域に所在する農場で、パラグアイ人民軍 (EPP)と称する武装グループと政府軍の銃撃戦が発生し、同武装犯グループの主犯格人物とし て捜索されていた、ベルナルド・ベルナル・マイス(ニックネーム:COCO)と兵士のクラウディオ・カ セレスが射殺されました。この事件で、武装犯グループは、現場にいた農場経営者の息子でアル ラン・フィック・ブレン(16歳)を人質に取り逃走しました。共同捜査部隊による懸命な捜査活動が 行われていますが現在も少年は解放されていません。 5 日本企業の安全に関わる諸問題 今期は、特になし。 6 安全に関する情報 (1)パラグアイ国内の都市部では、オートバイを使用し、拳銃や凶器で脅迫の上、現金や携帯電 話が強奪される手口の強盗が多発しています。また、銀行や金融機関に出入りする顧客を狙った 強盗も多く発生しています。移動中等は、不審なオートバイが近付いてきていないか等、周囲の 状況を常に確認するようにし、警戒の意識を保ちながら行動しましょう。 (2)アマンバイ県とブラジルの国境付近においては、麻薬組織関係者の縺れが原因と見られる殺 人事件が多く発生していますので、これらの事件に巻き込まれないよう、十分に注意する必要が あります。 (3)最近、プロサッカーチームの熱狂的なサポーター同士による衝突等によって死者が発生する 事案も見られます。特に、人気クラブチーム同士の試合等では、スタジアムの周辺を通行する際 にも、衝突等に巻き込まれないよう十分に注意をしてください。 4
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