パラグアイ海外邦人安全対策情報 (平成27年4月~6月) 1 安全

パラグアイ海外邦人安全対策情報
(平成27年4月~6月)
1 安全に関する情報
(1)パラグアイ国内の都市部では、オートバイを使用し、拳銃や凶器で脅迫の上、現金や携帯電
話を強奪する手口の強盗事件が多発しています。 また、銀行や金融機関に出入りする客を狙っ
た強盗も多く発生しています。 移動中等は、不審なオートバイが近付いてきていないか等、周囲
の状況を常に確認するようにし、警戒の意識を保ちながら行動するようにしましょう。
(2)アマンバイ県とブラジルとの国境付近においては、麻薬取引の縺れが原因と見られる殺人事
件が多発していますので、これらの事件に巻き込まれないよう、十分に注意してください。
(3)その他、4月~6月までは以下の安全情報を在留邦人に対し発出しています。
○ カニンデジュ県ナランヒト市近郊の牧場で覆面をした団体(約200名)が、管理小屋、倉庫及
び車両等に放火する事件発生したことに関する注意喚起。(4月13日)
○ アスンシオン市メルカド・クアトロ市場内の4番ブロックで火災し、商店数軒が被害した件で市
場・商店が密集した場所で事故にする注意喚起。(4月28日)
○ コンセプシオン県ウブジャウ市において、元国会議員の男性と同氏の子息及び数名の男性ら
が、多数の「殺し屋」からの襲撃による殺害事件に関する注意喚起。(5月5日)
○ アスンシオン市内に所在するプロサッカーチームの施設を熱狂的サポーター数十名が襲撃し
た事件に関する注意喚起。(6月4日)
○ ローマ法王パラグアイ来訪に伴う、交通規制等に関する注意喚起。(6月22日)
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)国家警察庁がまとめた、平成27年度第1四半期(平成27年4月~6月)の犯罪認知件数に
よると、総犯罪認知件数は4,481件であり、前年同期(平成26年4月~6月)と比較して116件
(前年度犯罪認知件数:4,365件)減少しています。犯罪種別の内容は以下のとおりです。
① 殺人
362件 (前年同期比: 31件増)
② 傷害
469件 (前年同期比: 12件減)
③ 暴行・過失傷害
952件 (前年同期比: 31件増)
④ 強姦・強制わいせつ
150件 (前年同期比: 70件増)
⑤ 強盗
742件 (前年同期比:
⑥ 窃盗
2件減)
1659件 (前年同期比: 24件増)
(2)主な事件概要
○4月上旬
アルトパラナ県ミンガポラ市とサンアルベルト市の区間の国道で、現金輸送車を狙った強盗未
遂事件が発生した。強盗犯は複数名で構成されており、車両2台とタンクローリー車を使用し国道
封鎖し犯行におよんだ。
○4月上旬
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セントラル県ルケ市内の路上で、女性通行人がオートバイで接近してきた2人組の男にカバン
を無理やり奪い取られる被害が発生した。
○4月上旬
アスンシオン市リマプタ地区にある商店で、オートバイに乗車した2人組の男が、経営者と店を
訪れていた客2名を拳銃で脅迫し、総額170万グアラニー(約38,000円)と携帯電話を強奪し
た。
○4月上旬
セントラル県ビリャエリサ市アロジョセコ地区の路上で、親子(女性2人組)が2人組の男に凶器で
脅迫され、所持品を強奪された。その後の警察官の捜索で、14歳と18歳の少年が逮捕された。
○4月上旬
アルトパラナ県エステ市サンホセ地区の路上で、男性通行人がオートバイに乗車した2人組の
男に射殺され携帯電話2台が盗まれる事件が発生した。
○4月中旬
セントラル県サンロレンソ市内にあるガソリンスタンド店で、オートバイに乗車した3人組の男に
店員が拳銃で脅迫され、売上金を要求される事件が発生した。店員はこの要求に抵抗したため、
犯人から発砲を受け負傷した。その後の警察官の捜索で、17歳と23歳の男性が強盗容疑で逮
捕された。
○4月中旬
アルトパラナ県エステ市内の路上で、携帯電話会社の女性職員がオートバイで接近してきた2
人組の男性に拳銃で脅迫され、会社の現金7,000万グアラニー(約150万円)が強奪される事
件が発生した。
○4月中旬
アルトパラナ県ミンガグアス市内に所在する一般人の住宅に、覆面をした数名の武装犯が侵入
し、家主を拳銃で脅迫し、現金2,700万グアラニー(約60万円)、車両1台、散弾銃1丁、拳銃1
丁及び携帯電話機2台を強奪される事件が発生した。
○4月中旬
セントラル県フェルナンドデラモラ市の路上で、女性通行人がオートバイで接近してきた男性2名
にバッグを無理やり盗まれる被害が発生した。警察署の捜索で18歳と30歳の男性が容疑者とし
て逮捕され、所持品から強奪されたバッグが発見された。
○4月中旬
セントラル県ルケ市の両替店で客を装った2人組の男性が拳銃で店員を脅迫し、売上金1億8,
000万グアラニー(約400万円)が強奪される事件が発生した。犯人はオートバイを使用し逃走し
た。
○4月下旬
アスンシオン市ベリャビスタ地区の路上で、スーパーマーケット店の職員が警備員を同行し、車
両で現金を輸送していたところ、4人組の武装犯に拳銃で脅迫され、現金900万グアラニー(約2
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0万円)を強奪された。
○4月下旬
セントラル県リンピオ市内の路上で貨物車両2台がオートバイで接近してきた2人組の男性に拳
銃で脅迫され、収入金100万グアラニー(約22,000円)と60万グアラニー(約13,000円)が
強奪される強盗事件が2件発生した。
○4月下旬
アルトパラナ県エステ市の薬局店にオートバイで接近してきた2人組の男性が客を装い店内に
侵入し店員を拳銃で脅迫し、売上金、宝石及び商品の一部が強奪される事件が発生した。その後
の警察署の捜査で、15歳と17歳の未成年男性が逮捕された。
○4月下旬
アルトパラナ県エステ市の民間警備会社に約7名の武装犯が侵入し、職員を拳銃で脅迫し、警
備会社の拳銃、ライフル銃数丁等が盗まれる事件が発生した。この強盗事件で、容疑者3名が逮
捕され、強奪品の一部が発見された。
○5月中旬
アスンシオン市サンフェリペ地区の路上で、16歳の男子学生が学校への登校中、2人組の男性
に拳銃で脅迫されたが、抵抗したところ、犯人から発砲を受け重傷を負った。警察署の捜査で19
歳の未成年男性が逮捕され、男性の所持物から犯行に使用したと思われる拳銃が発見された。
○5月中旬
セントラル県サンロレンソ市バルセキリョ地区のガソリンスタンド店で、客を装った2人組の男性
が、拳銃で店員を脅迫し、売上金160万グアラニー(約35万円)が強奪する事件が発生した。店
員は犯人グループに暴行を受け負傷した。
○5月中旬
セントラル県アウグストサルディバル市の路上で、自営業の26歳男性が車両走行中に、武装犯
2名に襲撃され、現金600万グアラニー(約13万円)を強奪される強盗事件が発生した。警察署
の捜査により23歳と25歳の男性2名が容疑者として逮捕された。
○5月中旬
セントラル県カピアタ市国道2号線19キロメートルにあるパン屋に、武装した6人組の男性が
侵入し、女性経営者を拳銃で脅し、売上金1,500万グアラニー(約33万円)を強奪する事件が
発生した。
○5月下旬
セントラル県フェルナンドデラモラ市の路上で、男性通行人が2人組の男性に突然襲われ、携帯
電話1台とカバンを盗まれる事件が発生した。その後警察署の捜査で16歳の未成年男性2名が
逮捕され、所持物から犯行に使用した凶器及び強奪品が発見された。
○6月上旬
セントラル県フェルナンドデラモラ市のガソリンスタンド店の男性職員が車で売上金を輸送して
いるところを、オートバイで接近してきた2人組の男性に拳銃で脅迫され、現金2,574万グアラニ
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ー(約57万円)を強奪される事件が発生した。
○6月中旬
アスンシオン市セントロ地区で、男性通行人がオートバイで接近してきた2人組の男性に拳銃で
脅迫され携帯電話機を強奪される事件が発生した。
3 テロ・爆弾事件等の発生状況
(1)4月上旬、セントラル県ランバレ市サンイシドロ地区の ATM 機が数名の武装犯に爆発物を使
用して破壊され、現金が強奪された。
(2)4月上旬、カアサパ県アバイ市の国立勧業銀行に設置されている ATM が爆発物で破壊され、
現金が強奪された。この事件は上記の事件と同時期に発生し、2件の強盗事件で盗まれた合
計額は2億グアラニー(約500万円)とされている。
(3)4月下旬、セントラル県ニェンブ市ボカジャトゥ地区のガソリンスタンド店付近に設置されてい
る ATM 機が、約6名の武装犯に爆発物で襲撃され、ATM 機内の現金の一部が強奪される事
件が発生した。また、同強盗犯は、ガソリンスタンド店の店員を拳銃で脅し、売上金30万グア
ラニー(約6,700円)も強奪した。
(4)5月下旬、セントラル県マリアノロケアロンソ市ラコンコルディア地区の薬局店に設置されてい
る ATM 機で爆発が発生した。管轄の警察官が出動した際、武装犯から襲撃を受け、一時銃
撃戦となった。武装犯は ATM 機の現金が入ったボックスを放置し、道路に釘で加工した道具
を散乱させ逃走した。警察庁は ATM 機強盗事件とみて犯人の確認を急いでいる。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
今期は、特になし。
5 日本企業の安全に関わる諸問題
今期は、特になし。
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