ニ もとの梅 に 遅速 を愛 す哉

平成26年度
岩出中学校 生徒指導部通信
1月 9日
NO.35
新年明けましておめでとうございます。短い冬休みでしたが、年末年始しっかりと振り返りをし
て目標を立てることができたでしょうか。「これをやるぞ」という思いをもっていないと、当たり
前ですが何も始まりません。いいチャンスが巡ってきたとしても、それをチャンスと思えず見のが
してしまいます。小さなことでもいいので何か「これをやる」ということを考えてみてください。
始業式でもやっぱりテニスがらみの話になってしまったのですが、
伝えたかったことは、「応援してもらえる人になって欲しい」 ということと
「応援してくれる人との出会いを大切に」ということです。
例えば、錦織選手がマイケル・チャンと出会って大躍進したように…。元々実力も上げてきていた
錦織選手ですが、自身も言っているようにコーチとの出会いで「ここぞ」という強さを身につけま
した。チャンスをチャンスとして確実に自分のものにできる強さが今の錦織選手にはあるように思
います。多くの人に応援され、それを自分の力に換えています。
適当な行動ばかりしている人は、人から認められず、応援もしてもらうことはできません。自分
の行動が適した行動であるのか、「こんなんで人に応援してもらえるかなぁ?」ということを行動
の目安にして欲しいと思います。もちろん応援してもらうことが目的ではありません。周りの人が
自然と「応援してあげたいなぁ」と感じるような人になってもらいたいです。
校長先生のお話の中には
ふた
うめ
ち そ く
あい
かな
ニもとの梅に 遅速を愛す哉
与謝蕪村
と言う俳句が出てきました。
同じ場所にある梅であっても、蕾が開いていく時期におそいはやいがあって楽しい、という詩なの
ですが、梅の花だけではなく、人にも早熟の人もいれば大器晩成の人もいます。結果がすぐ出るこ
ともありますが、頑張っても結果がすぐに出ないこともあります。一人ひとり個性があるので、違
って当たり前、“みんな違ってみんないい”のですが、個性と非常識を混同しないように考えてく
ださい。それは個性ですか?非常識なだけではありませんか?非常識な人は応援してもらえません。
2学期末に「終業式までカウントが戻らないように」という話をした所、
終業式までは大丈夫だったのですが、終業式が終わってからガラスが割れ
ました。3学期始業式は0でスタートしています。短い3学期です。3学
期中、1回も0に戻さなくてもいいようにしたいと思います。今までも壊
03
してやろうと思って壊したわけではなく、どれも不注意から起きたことば
かりです。一人ひとりが意識をして、学校のもの、みんなのものを大切にして欲しいと思います。