わたしもわかる みんなもわかる

わたしもわかる
みんなもわかる
校内研修だより
H25.6.25
No.1
(研究部)
算数科
4年「面積」
6月20日(木)に4年3組で算数の大研がありました。45分間の授業の中にたくさんの学びが
ありました。
<導入> L字型の色画用紙を、袋から少しずつ出していく。
・袋 から 少し ずつ 出て くる形 に、 全員の 目が集 中。 子ども た
ち にの 頭の 中で は、 これま で学 習した 図形が 思い 出され て
この形は
いたに違いありません。
何かな?
☆袋から図形を出す提示効果的だった!
あっ!長方形だ。
・長方形だったら、面積が求められる
と子どもたちも確信する。
めあて
L字型の面積を工夫して求めよう
<
求め方の見通しを立てる>
・L字型の図形を見て、子どもたちは
できそうな人?
面積の求め方を考え始める。
やり方がわかる人?
どうしたらいいかわからな
い人?
ヒントを出してください。
☆耳打ちはとても効果的だった!
今まで習った形に
分けます。
・二人の子どもが耳打ちをしに前
に出てくる。
・どんなヒントを言ってくれるかを
子どもたちは期待している。
・分けます・・・子どもの声板書
・「長さがわからないので、教えてください。」の子どもの質問に、
方眼紙の上に、L字型の図形を重ねて提示。
・全体で辺の長さを確認する。
<一人学びを始める>
・一人一人が学習シートに向かう。
・1つ考えた子どもは、2つ、3つと考えていくように促す。
・な かなか 補助線を 引けず に、分け ることが できない 子ども もい
た 。ヒン トカード の提示 により分 け方に気 づき、面 積を求 めて
いた。
・L字型の図形の数値をかけ算し、面積を求めようとしていた子どももいた。
<自分の考えを班ごとに出し合う>
もう一回やり方を
説明してくれる?
☆協同的な学びの姿がたくさん見られた!
ここに線を入れて分けるでしょう。
そしてこの長方形とこの長方形の面
積を見つければいいよ。
・「班をつくりましょう。自信がない人から発表しましょう。」
と先生の方から指示する。
・「わからないから教えて?」
という友だちの言葉を聞いて
なるほど!わかった。この式は、
真剣に説明する子どもの姿も
この長方形の面積だね。
見られた。
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*班での話し合いの間に、先生が式を黒板に書いていく。
<全体でL字型の面積の求め方を考える>
・3つの求め方が出た。下記の2つの求め方について、リレー方式を
とりながら説明していく。
この長方形の面積がわかりますよね。
☆協同的な学びの姿がたくさん見られた
☆子どもたちの目の前で
図形を切ることは効果的だった!
・左記の考え方については、班で友だちはどのように
考えたのかを話し合った。図形の数値を入れながら
説明をしている姿が見られた。
・黒板で説明するとき、友だちが止まってしまったら、
助ける姿が見られた。
☆「ぬく」考え方は難しい、何度も班で求め方を話し合う時間を確保!
<学習のまとめ>
・「縦に切る、横に切る、ぬくの3つのやり方がありましたね。4つめあるのかな?」
授業研究会にて
○協同的な学びの姿がたくさん見られた。子どもたちが育っている。
○学習課題が、面積を工夫して求めよう→求め方を説明できるようになろうへ移行していたので
はないか。
○本時の学習のまとめは、「どのやり方も長方形にすれば面積は求めることができる」になる必
要があった。
<講師の助言から学ぶ>
○導入での図形の見せ方(袋から図形を出すだけ)は、子どもたちが食い入るように見ていた。
○子どもたちの話し方もわかりやすく、洗練されている。
○子どもと一緒に作業することで臨場感を与えていた。
○班での話し合いで、ボードに書きこみながら説明しているところがいい。
△協同的な学びは全員がわかること!手を挙げている子どもが限定されていることは残念である。
*見事に説明する。その陰でわからない子がいる。ほおっていることになる。
手を挙げていない子どもにあてていくこと。わからないふりを見過ごさない。
*つぶやき、驚き、発見「あっ」と気づいてから子どもの思考が始まる。子どもの思考にしっかり
寄り添うことが大切。
・長方形が見えた時点で、
導入の5分が大切!
長方形の面積を求めさせてもいい。
導入
課題をどう提示するか
・ 曖 昧な 物 を 見 せ て 、自 分 の 考 え を もつ 。
これが45分の授業を左右する!
・答えが出ていない状態(誰にも結論がわからない)で話し合
わせることもいい。
・図形の提示の仕方 ○「見たことがない」×「答えがわかった」
A
Aでないもの
耳打ち
・他の子どもたちが集中する。教師が把握できる。
教材
・事前に準備
・子どもと一緒にする→臨場感を与えていい
説明
・数字を書き込みながら言うことは大切
情報を整理する方法を教える
板書
・子ど ものつぶ やき、言葉な ど必
ず板 書に残す 。それをもと にし
て発表や思考につなげている
・比べることは子どもが知ってい
ること
授業の目的は
主体的な活動を通して
概念を変容させ、
知識の更新をすること
協同的な学びは、みんながわかる
授業は生きています。その時その場で子どもを誉めていくことは、直接的な評価につながります。
その時その場で誉められた、認めてもらったことは、子どもたちは忘れません。次へとつながる
評価です。ここで学んだ協同的な学びの授業を、まずできることから少しずつ取り入れていきましょう。
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