平成27年3月5日 生 活 文 化 局 破たんした和牛預託商法の出資金の一部返還等をうたう 事業者にご注意ください!! 平成 27 年 1 月以降、『和牛預託商法で破たんした「ふるさと牧場」の債権を継承したので、あ なたがふるさと牧場に出資していた金の一部を返還する』という趣旨の通知が封書で送られてき たのでどうしたらよいかという相談が、都内の消費生活センターに寄せられています。 東京都が調査したところ、架空の会社によるもので、今後も同様の手口による消費者被害が発 生すると考えられるため、東京都消費生活条例第 27 条に基づき、調査結果を情報提供します。 【事業者情報】 会社名 : 明光アドバンス株式会社 所在地 : 東京都江戸川区南篠崎町1-*-* 又は 東京都新宿区新宿4-*-* [関係会社] 会社名 : 株式会社興和トラストジャパン 所在地 : 東京都新宿区新宿4-*-* ※所在地は実在する住所ですが、上記会社はそこに存在しないため、表示していません。 ≪事業者の手口≫ 〇 事業者は、既に解散した「ふるさと牧場」の債権を継承したとして、出資金の一部の返還を行 うので、手続きをするようにとの通知を消費者に送付してきます。 〇 具体的には、債権を継承した当該事業者と興和トラストジャパンが合併するので、新会社の株 主になれば利益剰余金の配分として 100 株につき 63 万 5 千円の配当を受けられると消費者に持 ちかけ、事前に手数料として 1 株当たり 4 千円を支払うというものです。 〇 事業者は、 「ふるさと牧場」の出資者だけでなく、無関係の消費者にも通知を送付しています。 ≪調査結果≫ 〇 明光アドバンスと興和トラストジャパンのいずれも法人登記はありません。また、所在地には 双方とも存在している事実はなく、架空の会社の可能性があります。 〇 「ふるさと牧場」は平成 21 年に破産手続きが完了しているため、利益剰余金がある、又は株 式交換をするということはありません。 (問合せ先)生活文化局消費生活部取引指導課 電話 03-5388-3074 <主な相談事例> ○事業者から封筒が届いたが、自分は和牛預託商法の被害者弁護団に加わり事件が終了していた ため、通知を無視していた。ところが電話があり、100 万円を返金すると言う。本当だろうか。 ○明光アドバンスという覚えのない会社から封筒が送られてきた。内容が理解できないので電話 したところ、「あなたはふるさと牧場に以前 1 株 1 万円で 200 株出資している。配当金を支払 いたい。負担は一切ない。」と言う。自分には出資した記憶がないので断ったが不審。 ○知らない会社からの通知を無視していたところ、電話がかかってきて「出資者の名簿に載って いるので再度書面を送る。早急に手続きをしてほしい。」と言われた。後日送られてきた書面に は手数料40 万円を支払えば、63 万 5 千円の配当金が支払われるという内容だった。また電話 が来たらどうしたらよいか。 <明光アドバンスに関する都内の消費生活相談の概要> 件数 27 年1月 27 年2月 合計 41件 4件 45件 封筒を送付された 平均 当事者の年齢 63.8 歳 (42 歳~83 歳) ※平成27年3月2日現在 (参考:和牛預託商法) 和牛オーナーとして出資金を募り、牛の売却利益から経費等を引いて配当する仕組み。かつて低金 利の状況が続いた時に 10%以上の高配当であるとして、多くの消費者が出資したものの、会社側の 負債が膨らみ、ほとんどの会社が破たんし、莫大な消費者被害が発生した。 <消費者の皆さんへの注意> ○ 既に連絡を取ってしまっている方は、すぐに最寄りの消費生活センターに相談してくださ い。また、決して事業者に金銭を支払わないでください。 ○ かつて受けた被害を回復できるという勧誘は、被害をさらに拡大する可能性があります。一 度被害にあわれた方は、狙われやすいので十分な注意が必要です。 ○ 過去の投資と無関係な消費者にも勧誘が行われることがあるので、きっぱりと断りましょ う。 ○ 不審な電話は相手にせず、少しでも疑問に思ったら最寄りの消費生活センターに相談しまし ょう。 [相談先] 東京都消費生活総合センター 電話:03-3235-1155(相談専用) 消費者被害情報「投資被害の回復を装った二次被害にご注意ください」(平成 26 年 5 月 14 日) http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/kinkyu/140514.html
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