「平成26年度千葉市食品衛生監視指導計画(案)」に関する意見の概要と市の考え方 1 計画総論に関すること 意見の概要 市の考え方 修正 指導基準については、個々の施設で食品の取扱状況等により指導 監視指導計画案では、監視項目は示されているものの、指導基準 する事項も異なることから計画中に明記することは考えていませ 1 が明記されておらず、食品等事業者がどのような対応を取るべきか ん。 わからず、そのことが負担になってしまうのでないか。 ― なお、監視指導は「千葉市食品衛生法に基づく公衆衛生上講ずべき 措置の基準に関する条例」等に基づき実施します。 立入検査は、重要度が高いものから年間の立入回数を具体的に策 2 定し、食品等事業者へ求める負担をあらかじめ明確にすべきだと考 える。 食品偽装や冷凍食品の農薬混入、ノロウイルスの集団感染など、 3 食品衛生・食の安全に関する問題が発生するなか、住民の期待に応 えて食品衛生、食の安全に関する施策と体制を一層充実強化してい ただくよう要望いたします。 冷凍食品の農薬混入事件によって、「フードディフェンス(食品 4 防御)」の重要性が改めて浮き彫りになりました。フードディフェ ンスの考え方に基づいた食品事業者への指導・啓発について検討し ていただくよう要望いたします。 重点的に監視指導を要する施設については、原則年1回以上実施 するよう計画中に定めています。 ただし、全国で発生する突発的な食品による事件や事故等に伴う ― 緊急的な場合は、状況により判断することとしています。 食品衛生に関する問題や食中毒事件の発生状況等を分析、評価 し、これらを監視指導計画へ的確に反映させるとともに、問題が発 ― 生した場合は緊急の立入検査や食品検査を実施しています。 フードディフェンスへの取り組みについては、現在、国において も具体的な施策が位置付けられていないことから、国の動向を注視 する等、情報収集に努めています。 ― 2 食品等の試験検査計画に関すること 意見の概要 市の考え方 修正 放射性物質検査が子どもの食生活に関する品目を重視し実施さ 1 れ、結果と計画を月次で公表することで消費者の安心につながり風 放射性物質検査については、次年度も子どもの食生活に関する品 評被害の防止に役立っています。引き続き検査の継続と結果の迅速 目を検査対象として計画中に定め、実施します。 ― な公表を要望いたします。 3 市民、食品等事業者への普及啓発、情報提供及び意見交換に関すること 意見の概要 異常を感じた食品を食べないこと、現物を保存して保健所等に連 1 千葉市が食の安全に関する講演会と合わせて食品衛生監視指導 計画案の説明会を開催していることを歓迎しますが、計画案へのパ ブリックコメントは増えていないのが現状です。市民とのリスクコ ミュニケーションを一層充実強化していただくよう要望いたしま す。 修正 ご意見を踏まえ、監視指導計画「7 市民、食品等事業者への情 絡すること、必要な場合は速やかに医療機関の診察を受けることな 報提供及び意見の交換」の本文中に、市民に向けて普及啓発を行う どの消費者への啓発・教育も必要です。 2 市の考え方 ○ 旨を記載します。 食の安全に関する講演会・意見交換会については、市のホームペ ージやツイッターに掲載するほか保健所をはじめ区役所、図書館等 へリーフレットを配置し、幅広く市民の皆様へ参加と計画案への意 見募集を呼びかけています。 ― 意見の概要 給食に含まれるアレルギー物質の問題は、保護者への情報提供も 3 食中毒は家庭での対策も大切であることから、例えばノロウイル スによる食中毒が発生した場合の対処方法など、情報の提供や教育 に関して市民団体との協力やリスクコミュニケーションを強化し ていただくよう要望いたします。 修正 学校、保育所、消費生活、農政などの食に関する庁内関係機関で 重要です。千葉市においても学校関係者との連携を強化し積極的に 構成する「食の安全連絡協議会」を通じて情報交換及び関係部局の 対応されるよう要望いたします。 4 市の考え方 ― 連携を図ることを計画中に定めています。 市民団体との協力については、関係する講習会に参加するなど通 常業務の中で対応しています。 リスクコミュニケーションの強化については、市民、食品等事業 ― 者を対象にした講演会・意見交換会や市政出前講座を通じてリスク コミュニケーションを推進することを計画中に定めています。 問題が生じている食品の情報を入手した場合は、速やかに市のホ 問題の生じている食品の周知とリコール(回収)を迅速かつ効果 5 的に行うために自治体による支援について検討していただくよう 要望します。 ームページに掲載することを計画中に定めています。 また、事業者が自主回収を行っている食品については、市のホー ムページを活用し市民等への情報提供を行うとともに、他自治体に 掲載を依頼し広域的な情報提供を行うことで事業者を支援してい ます。 ― 4 監視指導及び試験検査の実施体制に関すること 意見の概要 景品表示法の運用の強化、食品表示の適正化に関する効果的なガ 1 食品安全行政を消費者の立場に立って推進するために、市の消費 者センターに寄せられる食品関係の情報の共有など消費者行政部 門との連携を一層強めていただくよう要望いたします。 5 修正 景品表示法は所管していないことから、県内の関係機関で構成す イドラインの整備が必要だと考えます。消費者庁など関係する部門 る「千葉県食品表示監視協議会」を通じて同法を所管する部署と情 と連携して対策を検討していただくよう要望いたします。 2 市の考え方 ― 報交換を行っています。 消費者行政部門との連携については、消費生活センターをはじめ とする食に関する庁内関係機関で構成する「食の安全連絡協議会」 を通じて情報交換を行い、食に関する関係部局の連携を図ることを ― 計画中に定めています。 食中毒予防に関すること 意見の概要 市の考え方 修正 様々な対策がとられているにも関わらず、ノロウイルスによる食 1 中毒が発生しています。食品事業者との連携を強め、引き続きノロ ウイルスをはじめとした食中毒対策が一層強化されるよう要望い たします。 感染型食中毒の羅患に対する予防対策に当たっては、厚生行政か 2 らのアプローチが欠かせないものとして、特に、注意を喚起してお きたい。 ― ノロウイルスをはじめとする食中毒については、施設の立入検査 や食品等事業者への講習会により正しい知識の普及に努めるほか、 市が委嘱している食品衛生推進員との連携を密にし、対応していま す。 ―
© Copyright 2024 ExpyDoc