千葉市資産経営基本方針(案)に対する意見の概要と市の考え方 NO 意見の概要 章 1 2 3 4 5 6 第1章 市の考え方 「1 現状」「(3)余剰施設などへの対応」 「統廃合する学校など、余剰施設が発生しています」という記述 統廃合する学校の関係者や周辺住民の誤解を招く恐れがあるので、余剰施設の例 示を他の施設等に変更した方が良いのではないか。 ・現在、本市においては、複数の地域で学校統廃合の取組み が進められており、跡施設の活用は市民に身近な、喫緊の課 題となっていることから、原文のままとします。 「1 現状」 現状、余剰施設や未利用地があるとのことだが、具体的に全体の施設のうちどれくら いが余剰施設なのか、未利用地なのかがわからず、今後どれくらいの資産が削減され ていくのかイメージしづらい。 ・現在すでに余剰となっている資産のうち、未利用地の面積に ついては、5ページの脚注で示しています。 ・建物については、すでに用途廃止となっているものは非常に 限られておりますが、今後、学校統廃合の取組みなどの中で余 剰施設が順次生じることや、稼働率が低い余裕施設を新たに 把握することなど、流動的な要素も多いことを踏まえ、方針案で は具体的な数値を記述しておりません。 ・なお、今後の資産の縮減すべき量については、効率的な資産 経営と市民サービスのバランスに配慮しながら、具体的な取組 みの中で適切に判断してまいります。 第1章 第1章 「2 課題」「(3)自立的な都市経営に向けた対応」 ・ご意見を踏まえ、以下のとおり修正します。 「効率的な資産経営と市民サービスのバランスの両立を図りながら」は表現を修正す 「効率的な資産経営と市民サービスのバランスに配慮しながら」 べきではないか。 第2章 「図表7 ニーズの変化に対応した資産経営のイメージ」 ・ご意見を踏まえ、図表を修正します。 上2つの「ニーズ」よりも「資産量」以下2つの棒グラフを目立たせた方が、第2章の説明 としてわかりやすいと思う。例えば、文字の大きさを変えるなどしてはいかがか。 ・ご意見を踏まえ、図表を修正します。 第2章 「図表7 ニーズの変化に対応した資産経営のイメージ」 将来ニーズの「総量:減」だけが、目立ち過ぎて誤解を招く恐れがあるので、ニーズ (A・B・C)の「変動」もわかりやすいように、図中に文言を追加してはいかがか。 第3章 「図表8 資産経営システムのイメージ」 利用調整のうち「継続利用」以下の表現からは、「新規の建設」など、市の資産をより良 くするという姿勢が読み取りづらい。第3章の後段では「新規に建設する建物」について も触れられているので、図中からもそのことが読み取れるように表現を追加してはいか がか。 ・資産経営システムは、現在市が保有している資産を対象とし ていること、また、新規に建物を建設した場合、資産経営システ ムの対象となることから、原文のままとします。 ・なお、本方針(案)では、基本的な考え方として①資産の効率 的な利用を進める、②資産総量の縮減を進める、③計画的な 保全による施設の長寿命化を進める、の3点を掲げており、極 力新規の建設を抑制し、既存ストックの有効活用を図ることを主 眼としています。 「2 資産データの一元化」の項に下記を追加する。 (4)資産の全リスト 市所有の土地と建物・施設に分けて全資産を区分ごとに洗い出し、リスト化し、最 後部に表で示す。 ・本方針(案)は、資産経営に関する基本的な考え方や取組み の方向性を示すものであることから、原文のままとします。 ・なお、今後、資産データベースの整備による資産情報の一覧 性の向上や、資産カルテ(仮称)による資産情報の「見える化」 など、ご意見の趣旨を踏まえた取組みを進めてまいります。 修正 ― ― ○ (8ページ) ○ (9ページ) ○ (9ページ) ― ア 土地の区分 財産区分 用途 公用財産(庁舎等) 学校 公園・緑地 その他施設用地等 行政財産 道路 水路等 下水 水道 病院 普通財産 - 7 第3章 所在地 資産所管課 資産利用課 備考(未利用など) 所在地 資産所管課 資産利用課 備考(未利用など) イ 建物・施設の区分 建物・施設名 学校教育施設 市営住宅 ― 公園・スポーツ施設・ レクレーション施設 環境・ごみ・上下水道施設 行政施設 文化施設 社会教育施設 医療施設 児童福祉・子育て支援施設 高齢・障害・社会福祉施設 その他 【理由】 市の資産は、何処にどういうものがどれだけあるか明確にしておけば、関係者は何時で も注視できる。 8 第3章 「2 資産データの一元化」 ・保全情報システム(BIMMS)では、設備機器の更新時期等を 施設だけでなく、設備機器の更新等も含めて一元管理することで、より効率的な運営 含め把握・管理しており、資産データベースで一元化する項目 ができるのではないか。 に含まれていることから、ご意見の趣旨を踏まえています。 12ページ以降に出てくる「ポートフォリオ分析」 用語解説を付けた方がわかりやすいのではないか。 9 10 ・ご意見を踏まえ、脚注を追加します。 ○ (12ページ) 第3章 第3章 ― 「3 資産の総合評価に基づく利用調整」 ・外部貸付や処分(売却等)を含む利用方針案の作成にあたっ 「(1)基本的な考え方」の最後尾に下記を追加する。 ては、現在利用されていない資産についても総合評価が必要 「現在利用されていない資産は、今後も利用が見込まれない場合は、民間に貸し出し となることから、原文のままとします。 たり、売却するなど、平成24年度の早期に検討する。」 【理由】 一次~三次までの評価をしなくても、すぐに資産経営会議で結論が出せる。 1 ― 千葉市資産経営基本方針(案)に対する意見の概要と市の考え方 NO 意見の概要 章 市の考え方 「図表10 評価要素のイメージ」 下記の行を追加する。 追加 → 修正 ・資産の維持管理費用やライフサイクルコストについては、評価 要素のうち「運営コスト」や「建物性能」の中で整理・分析し、評 価に活用していくことから、ご意見の趣旨を踏まえています。 施設運営のために必要な保全とその費用、 維持費、更新時の解体・ 施設の維持・更新費 及び建物を解体し新築する場合の費用並びに 新築費用 年度予算への影響 11 12 13 14 第3章 第3章 第3章 「3 資産の総合評価に基づく利用調整」「(1)基本的な考え方」 ・人口動態の変化とその影響については、提供するサービスに 利用度について、小単位の将来の人口動態の変化を予測する内容をいれた評価要 より対象地域や対象者の特性が異なっており、データベースに 素が必要ではないか。 基づく一次・二次評価の要素として活用することは想定してい ないことから、「図表10 評価要素のイメージ」におけるデータ の例としては記述していません。 ・いただいたご意見については、貴重なご指摘として受け止め、 三次評価における定性的な情報としての活用を検討するなど、 今後の取組みに活かしてまいります。 「3 資産の総合評価に基づく利用調整」「(1)基本的な考え方」 利用度について、現在ある施設の利用度はいいが、それは施設がある地域の話であ る。人口動態と利用距離などの指標による得点化により施設対応の課題を抽出し、そも そも施設がない場所などを明らかにしておいて、その地域には施設の用途転用などの 道を残せるような計画が必要ではないか。 ・施設の最適配置の検討については、各政策分野の事業運営 の中で、ニーズを踏まえ、適宜行ってまいります。 ・なお、施設の集約化や複合化を検討する過程において、ご意 見の趣旨を踏まえた視点の導入を検討するなど、今後の取組 みに活かしてまいります。 「図表12 資産カルテ(仮称)に記載する情報のイメージ」 「財務評価情報」の例として、「設置年月」を追加する。 ・ご意見を踏まえ、「基本情報」の例として、「建設年月日」を追 加します。 「図表12 資産カルテ(仮称)に記載する情報のイメージ」 下記の行を追加する。 ・15ページに「地域課題の反映や意思決定の透明性を確保す る観点から、総合評価及び利用調整における適切な段階で、 市民・利用者への意見聴取などによるニーズの的確な把握や、 利用方針案に係る説明及び意見聴取などを行います。」と記述 しており、ご意見の趣旨を踏まえています。 ・なお、利用者の満足度については、市民利用施設を中心に、 必要に応じて、適切に把握すべき情報であると考えておりま す。 第3章 情報 15 ― ※施設運営のために必要な保全とその費用 ①改修を前提とするもの 長年にわたって施設を利用するという前提で、全建物・施設についてその施設保全 のために必要とする対策・処置及びその費用を年次ごとに算出し、リスト化する。 ②建物・施設を解体し、新築するもの その建物・施設に寿命が到来し、解体して新築する必要が生じる年次とその費用を 算出し、リスト化する。 第3章 追加(この行全て) → 利用者の満足度 資産データの例 利用者アンケート ※利用者の満足度 毎年資産の利用状況(利用者人数のみならず、利用者の満足度も含める)を調査 し、利用状況の推移を確認する。 ― ― ○ (13ページ) ― 地域の将来ビジョンに基づく施設の活用によって、より魅力的な地域づくりへと発展 するのではないか。 16 第3章 17 第3章 18 19 20 第3章 ・ご意見を踏まえ、14ページの記述を、以下のとおり修正しま す。 「ポートフォリオ分析による評価の結果を踏まえるとともに、中長 期的なまちづくりの方向性や地域課題、不動産市場の動向な ○ ど、定性的な情報を補足して、資産を総合的に評価(三次評 (14ページ) 価)します。」 ・なお、資産経営の取組みは、本市のまちづくりの方向性などを 定めた「千葉市新基本計画」の主旨に即しながら進めてまいり ます。 「14ページ オ 評価のサイクル」 ・本方針(案)は、資産経営に関する基本的な考え方や取組み 「なお、平成24年度は、緊急性の高い案件について、モデル評価を実施します」という の方向性を示すものであることから、原文のままとします。 記述に関する具体的取組内容として、建物・施設については、意見№7イの表の全建 ・なお、モデル評価は、評価基準の信頼性を確認する目的もあ 物・施設名について一つずつ例題として扱い易いものを選び、平成24年度に評価を ることから、対象案件の選定にあたっては施設の用途類型を踏 実施すべき。 まえるなど、ご意見の趣旨を踏まえた取組みを進めてまいりま ― す。 【理由】 建物・施設は利用されている状況が個々にかなり異なるので、区分ごとに一つずつ例 題として評価を実施していくと、平成25年度からの本実施の取組み時に役立つ。 「3 資産の総合評価に基づく利用調整」「(4)外部意見の聴取など」 今後、総合評価により判断されグルーピングされていくかと思うが、その判断過程は パブリックコメントなどの意見聴取のみで進められていくのか、決定過程に市民が参画 できるのか。 ・15ページに、以下のとおり記述しており、ご意見の趣旨を踏ま えています。 「地域課題の反映や意思決定の透明性を確保する観点から、 総合評価及び利用調整における適切な段階で、市民・利用者 への意見聴取などによるニーズの的確な把握や、利用方針案 に係る説明及び意見聴取を行います。」 「3 資産の総合評価に基づく利用調整」「(4)外部意見の聴取など」 ・「適切な段階」とはどのようなことか。 ・資産や提供するサービスの内容・特性により、市民・利用者の 意見を聴取するタイミングや手法が異なることから、ここでは具 体的に記述しておりませんが、ニーズや利用方針案への意見 を的確に把握できるよう、努めてまいります。 第3章 第3章 「3 資産の総合評価に基づく利用調整」と「4 施設の計画的保全」の項目番号を入れ ・「図表8 資産経営システムのイメージ」の流れに沿った構成 替える。 で記述していることから、原文のままとします。 ・なお、13ページの記述のとおり、資産の総合評価の一環とし 【理由】 て、資産の運営コストや建物性能などを含めた資産データの整 「3 施設の計画的保全」とし、保全に必要な費用が大きくなる場合、その施設を他の施 理・分析を行うこととしております。 設と利用調整した方がいい場合も出てくる可能性が考えられるので、「施設の計画的 保全」の項は、「資産の総合評価に基づく利用調整」の項より先の項にすべき。 2 ― ― ― 千葉市資産経営基本方針(案)に対する意見の概要と市の考え方 NO 21 22 23 章 第3章 第3章 第3章 意見の概要 市の考え方 「3 資産の総合評価に基づく利用調整」 ・方針案8ページにあるとおり、効率的な資産経営と市民サービ エリアマネジメントの視点を含め、他の施設との関連、利用者層など、絶対評価のみ スのバランスに配慮する必要があると考えており、一次評価・二 では出てこない特徴把握の指標が必要ではないか。施設の役割を個々の市民の立場 次評価で反映することが難しい定性的な情報については、総 で捉え、数的、経済的に不利な社会的弱者が孤立しないようにしていただきたい。 合評価(三次評価)や、利用調整の過程で、必要に応じて踏ま 施設を配置、維持管理という長期的視点が必要である一方で、まずは現在ある街、住 えてまいります。 宅、住民の特徴を考慮した施設配置というところからはじめていただけると、住民の実 ・いただいたご意見については、貴重なご指摘として受け止め、 生活に近い評価になっていくと思う。住んでいる人にとっては、民間の施設も考慮した 総合評価(三次評価)における視点として導入を検討するなど、 地域の評価から公共の施設の役割を再考すべき部分があるように思う。地域格差が広 今後の取組みに活かしてまいります。 がる中で、いかに社会的弱者(特に子ども)のケアをしていくかが、大きな課題のように 感じる。 また、対象がはっきりわからない部分があるが、施設によっては建物の文化的価値を 考慮すべきものがあるかもしれない。 今後の施設のあり方について 市民としては、施設の老朽化よりもそのサービス内容に力点をおいていただきたい場 合もあると思う。 たとえば、施設が新しいかということよりも、平日仕事を早退せずに住民票をとりにい けることの方がよほど重要であったりする。乗降者数の多い駅の近くに市民センターが ある方が市民の満足度があがるのではないか。 ・施設の最適配置の検討については、各政策分野の事業運営 の中で、ニーズを踏まえ、適宜行ってまいります。 ・なお、施設の集約化や複合化を検討する過程において、ご意 見の趣旨を踏まえた視点の導入を検討するなど、今後の取組 みに活かしてまいります。 今後の施設のあり方について 施設について、所有にこだわらず、定期借地も含めて検討してみてはいかがか。市 民ニーズは変化しやすいから、一定期間賃料を払っても借用施設の方が身軽な場合 もあると思う。市の事業についても、恒久的なニーズなのか見極める必要があると思う。 ・本方針(案)は、現在市が保有している資産の有効活用を主 眼としていることから、ご意見の内容に該当する具体的な記述 はしておりませんが、利用調整の過程において、資産や提供す るサービスの特性、周辺施設の状況などを踏まえ、必要に応 じ、検討してまいります。 ・資産経営システムは、現在市が保有している資産を対象とし ていること、また、新規に建物を建設した場合、資産経営システ ムの対象となることから、原文のままとします。 ・なお、本方針(案)では、基本的な考え方として①資産の効率 的な利用を進める、②資産総量の縮減を進める、③計画的な 保全による施設の長寿命化を進める、の3点を掲げており、極 力新規の建設を抑制し、既存ストックの有効活用を図ることを主 眼としています。 「図表17 資産経営の推進体制のイメージ」 図表8と同様に、「新規の建設」について読み取れるように表現を追加してはいかが か。 24 25 第3章 「図表17 資産経営の推進体制のイメージ」 「方針(案)」は「利用方針(案)」ではないか。 ・ご意見のとおり修正します。 「5 推進体制の構築」 以下の項目を追加する。 ・資産経営課の任務 ・事務局機能を持つ。 ・資産経営会議を毎月開催する。 ・資産経営計画案(5年、10年先を考慮したもの)を作成し、資産経営会議に提出す る。 ・年度ごとに、資産経営目標案を作成するとともに年間での成果をまとめ、資産経営 会議に提出する。また、年度の累計成果も報告する。 ・全資産についてデータの一元管理をし、資産経営会議時には下記について案を提 出して会議を推進する。 ①資産データの整理・分析(案) ②ポートフォリオ分析による評価(一次評価案) ③ポートフォリオ分析による評価(二次評価案) ④総合評価(三次評価案) ・総合評価(三次評価)後、資産経営計画に基づく取組みの実施状況を確認し、成果 の出た件名についてはその結果を目に見え易い形にして資産経営会議に報告する。 ・市民に公表できるものは、インターネット、市政だよりなどに公表する。 施設の将来的な運営については、地域の運営主体が積極的に関わることができる仕 組みによってより有意義な施設利用につながっていくかと思う。 ・本方針(案)は、資産経営に関する基本的な考え方や取組み の方向性を示すものであることから、原文のままとします。 ・なお、資産経営会議(仮称)については、資産の総合評価や 利用方針(案)などに関する意思決定機関として活用するなど、 資産経営の推進に向け、適切に運営してまいります。 第3章 27 その他 ― ― ― ― ○ (19ページ) 第3章 26 修正 3 ― ・施設の運営主体については、各政策分野の事業運営の中 で、提供するサービスの特性を踏まえ、適切に判断してまいりま す。 ―
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