「正しい知識が健康を守る~くすりはリスク~」(PDF:305KB)

平成25年度
千葉市未来の科学者育成プログラム
記念講演「正しい知識が健康を守る~くすりはリスク~」
日時:6月15日(土) 10:20~11:40
会場:千葉市教育センター 2階講堂
講師:千葉大学理事・副学長 大学院薬学研究院教授
山本恵司 先生(薬学博士)
開校式の後に、千葉大学理事・副学長 大学院薬学研究院教授 山本恵司 先生(薬学博士)による
記念講演が行われました。
山本先生は、ご専門の薬学で、様々な活躍をされています。
また、千葉大学の副学長として大学全体をリードしています。
副学長からお話しを聞く機会はあまりありませんので、受講生
も参観者も非常に楽しみにしていたようです。
講演は、国民一人当たりの医療費や、医療費増大の対応・
対策などといった、社会的な背景まで話が及びました。
薬のことを考えるには、社会のことを知ることも重要で
あることを教わりました。
薬に関連した、YES or NO 形式のクイズも出されました。
「薬をグレープフルーツジュースで飲んでも問題ない。」
「薬を
2倍飲むと、病気は2倍良くなる。
」などの問題がありました
が、その答えが「NO」と出されたとき、受講生は驚いていた
様子でした。
1
山本先生から、受講生に対して、
「科学を志すのであれば、日頃から『なぜだろう』という疑問を持つこと」
や「ふとしたことでも見逃さない好奇心を持ち、セレンディピティ(発見をつかむ能力)を大切にすること」
というアドバイスをいただきました。
質疑応答の後、受講生の代表者が山本先生にお礼の言葉を
述べました。
「日常への発見を心掛ける」
「心を強くする」と
いった非常に素晴らしいお礼の言葉でした。会場では拍手が
鳴り止みませんでした。
「くすりはリスク」
「薬は両刃の剣」
。受講生にとっても、参観者にとっても、普段は聞くことができない
貴重な講演となりました。日常生活で身近な薬ですが、正しい知識を持って使用しないとリスクになることを
よく理解することができました。
2