法 律 柳原 正治 Yanagihara Masaharu 研究者 九州大学 大学教授 理事・副学長(国際交流担当) ● 日ごろこころがけていることや好きな言葉 ● ひ さん 戦争の悲惨さのない国際社会の実現 国際社会で活躍できる教養人を目指せ 国際法学者になろうと思ったのは、大学3年生のときに読んだ田畑茂二郎先生の しん せん おどろ うのは新鮮な驚きでした。 国際法学者となるには、法律の知識とともに、いろいろな言語の習得も必要です。 大学院生のころ、毎日ラテン語の語尾変化を暗記したのは、なつかしい思い出です。 文化も宗教も言語も違う人たちと相互に理解し合って、国際社会に平和をもたら ひ さん すのは、気の遠くなるような仕事です。しかし、戦争の悲惨さのない国際社会を実 現するためには、若いみなさんが、自国の伝統や文化をしっかりと身につけた教養 そっ ちょく 人となって、対等に、そして率直に、外国の人たちと議論できる場を、いろいろな 形で作っていくことが大切です。 プロフィール 1952年 宇奈月町生まれ 宇奈月町立下立小学校、黒部中学校(現宇奈月中学校)、富山県立魚 津高等学校、東京大学大学院修了 現在、九州大学理事・副学長・大学院教授(国際法専攻) 左側が本人 ● 仕事に関するひとくちメモ等 9.1 1米国多発テロ、イラク戦争など、世界の各地で、いわば日常的にテロや戦争が発生しています。国 際法は、どのようにしたらこれらの武力行使を発生させないようにできるか、また、発生してしまったら、 どのようにしてその悲惨さを最小限のものにできるかを扱う学問です。 また、国際交流担当副学長の仕事は、九州大学全体の国際交流(外国の学者との共同研究、学生交流、 発展途上国への支援など)をいま以上に活発なものにすることを目的としています。 ひ し えん さん あつか ●最先端の研究分野で活躍されている先輩からあなたへ 本がきっかけです。紀元前2 4 0 0年ごろの古代オリエントにも、国際法があったとい 25
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