一般環境中のダイオキシン類調査業務に関する仕様書

一般環境中のダイオキシン類調査業務に関する仕様書
○業務名称
一般環境中のダイオキシン類調査業務
○業務目的
本業務は、ダイオキシン類対策特別措置法第 26 条の規定に基づき環境大気中及び土壌中のダイオキ
シン類の濃度分析を行うことにより、市域の大気汚染状況を把握することを目的とする。
○履行場所
1. 大気中のダイオキシン類の履行場所は、次の通りとする。
① 三宝局 (堺市堺区三宝町 5 丁 286 三宝小学校 測定局舎屋上)
② 深井局 (堺市中区深井水池町 3214 番地 東深井小学校 3 階建て校舎屋上)
③ 登美丘局(堺市東区大美野 135 番地 登美丘西小学校 3 階建て校舎屋上)
④ 浜寺局 (堺市西区浜寺船尾町西 5 丁 60 番地 浜寺中学校 3 階建て校舎屋上)
ただし、事前の指示により、地点を変更する場合がある。
2. 土壌中のダイオキシン類の履行場所については、堺市が別途指示する 4 地点。
○履行期間
平成 27 年 4 月 1 日から平成 28 年 3 月 31 日まで
○業務内容
1.
試料採取方法及び分析方法
環境大気中のダイオキシン類に係る採取及び分析方法については、別紙 1「環境大気中のダイオキシ
ン類に係る採取及び分析方法」による。
土壌中のダイオキシン類に係る採取及び分析方法については、別紙 2「土壌中のダイオキシン類に係
る採取及び分析方法」による。
2.
業務内容に基づく実施計画書の作成等
受注者は、業務開始前に、別紙 3 に示す事項を記載した実施計画書を堺市と協議し提出するとともに、
業務責任者届及び分析に係る責任者の環境計量士(濃度関係)を証する資格書の写しを提出するもの
とする。
3.
報告書の作成について
(1) 現場測定記録(野帳、写真等)、分析手順及び分析記録(分析チャート等)並びに検出下限値及び
定量下限値の算出方法を、報告書で提出するものとする。
(2) 受注者は、別表 1 及び別表 2 に示す構成で調査結果報告書を作成する。
「環境大気中のダイオキシ
ン類」については、各季作成し試料採取から60日以内(ただし冬季の調査に係る報告の最終期限は
平成 28 年 3 月 31 日まで)
、
「土壌中のダイオキシン類」については平成 28 年 3 月 31 日までに提出す
ること。なお、提出期限は、厳守すること。また、目次、インデックス等を活用して見やすい構成に
努めること。なお、分析結果の速報値については、判明次第電子メール等で報告するものとする。
(3) 調査結果報告書は A4 版 2 部とする。調査結果報告書の提出にあたって、受注者は事前に堺市と打
ち合わせを行い、承諾を得るものとする。
(4) 春季調査結果報告書提出時に「測定局別ダイオキシン類測定機器の設置状況一覧」を作成し提出す
るものとする。
(5) 受注者は、調査結果報告書の内容の一部(調査結果一覧表、調査結果個票、調査情報項目等)を、
堺市の指示により、電子媒体(環境省指定の様式)で提出するものとする。
(6) 受注者は、環境省の「ダイオキシン類常時監視結果等のデータ報告システム(大気)」及び「ダイ
オキシン類測定データ報告システム(土壌)
」で環境省に報告すべき必要データを入力し、電子媒体
で提出するものとする。
4. その他
(1) 施設へ立ち入りの際、受注者は当該施設の規則等(立ち入り時の挨拶、立ち入り者の記帳、車輌の
置き場所、門扉の開閉、腕章着用等)を遵守し、堺市が発行する身分証明書を携帯することはもちろ
ん作業時の安全確保、清潔の保持、設備の破損防止等に最大限配慮して作業を行うものとする。また、
実施計画以外で施設に立入る必要が生じた場合は、事前に堺市に連絡をするとともに、当該施設の了
承を得るものとする。
(2) 本業務を行うについて要する費用は、受注者の負担とする。
(3) 契約業者の責に帰する人身及び物損事故等の賠償を要する費用については、受託者の負担とする。
(4) 本業務により知り得た業務上の機密及び調査結果を第三者に漏洩してはならない。
(5) この調査の実施にあたり、疑義が生じた場合又は本仕様書に定めのない事項については、その都度、
堺市と協議すること。
(6) 業務の実施にあたっては、環境への負荷の少ない消耗品の使用、低公害車の利用等環境負荷の低減
に努めるものとする。
(7) 暴力団等の排除について、別記に定めるとおりとする。
(別表 1)
調査結果報告書の構成及び必要項目(大気)
報告項目
内 容
1
調査結果一覧表
結果個票から得られる各測定地点での実測濃度及び毒性当量(TEQ)の一
覧表及び調査情報項目の調査結果一覧表。
堺市が指示する様式で作成すること。
2
計量証明書
ダイオキシン類分析結果に係る計量証明書。
3
結果個票
堺市の指示する様式で結果を表示したもの(検出下限、定量下限を含
む。)。
TEFが0である1,3,6,8-TeCDD、1,3,7,9-TeCDD及び1,2,7,8-TeCDFの実測
濃度も記載する。二重測定結果、操作ブランク試験結果、トラベルブラ
ンク試験結果についても作成すること。*
4
異性体組成図
結果個票から得られる異性体濃度を堺市の指示する棒グラフで示した
図。堺市の指示する様式で作成すること。
5
精度管理総括表
別表3を作成し、記載または該当箇所にチェックを入れること。
6
測定方法フロー
試料採取から前処理、GC/MS測定までの方法を記載したもの。
7
標準物質の内容
使用したダイオキシン類の標準物質の内容。
8
インジェクションリスト
9
GC/MS測定時の試料リスト
クリーンアップスパイク・サ クリーンアップスパイク・サンプリングスパイクとして添加したダイオ
ンプリングスパイクの回収率 キシン類標準物質の回収率。
10
クロマトグラム
標準物質、検体及び操作ブランクのクロマトグラム。クロマトグラム上
にピークの積分対象範囲を明確に表示すること。
11
ロックマスの変動
試料測定時におけるロックマスの時間変動をクロマトグラムと並列表
示した図。
12
全異性体のモニター
イオンごとの面積値
データ処理時の計算値。標準物質、検体及び操作ブランクの全異性体
のモニターイオンごとの面積値。
13
検量線
14
装置感度変動
15
MS分解能
16
レシオ
17
野帳
調査地点毎に試料採取状況、周辺状況を記録したもの。
18
写真
試料採取地点、周辺状況及び試料採取状況を撮影したもの。
19
精度管理に関する報告
20
その他
定量するために作成した検量線。RRF値、CV値も記載すること。
RRFについて検量線作成時と実試料測定時との変動差(%)を示した
もの。
試料測定時におけるMS分解能の数値。
対象物質のモニターしたイオンピークの面積比と塩素原子の同位体存
在比から推定されるイオン強度比との比(レシオ)を異性体ごとに表示
したもの。
別表 3 以外の「ダイオキシン類に係る大気環境測定マニュアル」に記
載の精度管理に関する報告
上記以外で、特記すべきことがあれば作成すること。
*必要に応じ他の異性体濃度も報告を求めることがある。
(別表2)
調査結果報告書の構成及び必要項目(土壌)
報告項目
内 容
1
調査結果一覧表
結果個票から得られる各測定地点での実測濃度及び毒性当量(TEQ)の一
覧表及び調査情報項目の調査結果一覧表。
堺市が指示する様式で作成すること。
2
計量証明書
ダイオキシン類分析結果に係る計量証明書。
3
結果個票
堺市の指示する様式で結果を表示したもの(検出下限、定量下限を含
む。)。
TEFが0である1,3,6,8-TeCDD、1,3,7,9-TeCDD及び1,2,7,8-TeCDFの実測
濃度も記載する。二重測定結果、操作ブランク試験結果、トラベルブラ
ンク試験結果についても作成すること。*
4
異性体組成図
結果個票から得られる異性体濃度を堺市の指示する棒グラフで示した
図。堺市の指示する様式で作成すること。
5
精度管理総括表
別表4を作成し、記載または該当箇所にチェックを入れること。
6
測定方法フロー
試料採取から前処理、GC/MS測定までの方法を記載したもの。
7
標準物質の内容
使用したダイオキシン類の標準物質の内容。
8
インジェクションリスト
9
クリーンアップスパイク
の回収率
クリーンアップスパイクとして添加したダイオキシン類標準物質の
回収率。
10
クロマトグラム
標準物質、検体及び操作ブランクのクロマトグラム。クロマトグラム上
にピークの積分対象範囲を明確に表示すること。
11
ロックマスの変動
試料測定時におけるロックマスの時間変動をクロマトグラムと並列表
示した図。
12
全異性体のモニター
イオンごとの面積値
データ処理時の計算値。標準物質、検体及び操作ブランクの全異性体
のモニターイオンごとの面積値。
13
検量線
14
装置感度変動
15
MS分解能
16
レシオ
17
野帳
調査地点毎に試料採取状況、周辺状況を記録したもの。
18
写真
試料採取地点、周辺状況及び試料採取状況を撮影したもの。
19
精度管理に関する報告
20
その他
GC/MS測定時の試料リスト
定量するために作成した検量線。RRF値、CV値も記載すること。
RRFについて検量線作成時と実試料測定時との変動差(%)を示した
もの。
試料測定時におけるMS分解能の数値。
対象物質のモニターしたイオンピークの面積比と塩素原子の同位体存
在比から推定されるイオン強度比との比(レシオ)を異性体ごとに表示
したもの。
別表4以外の「ダイオキシン類に係る土壌調査測定マニュアル」に記
載の精度管理に関する報告
上記以外で、特記すべきことがあれば作成すること。
*必要に応じ他の異性体濃度も報告を求めることがある。
(別表3)
精度管理総括表
整理番号
調査年月日
平成
年
月
日
調査地点
調査媒体
大気
測定方法
別途記載
標準物質の内容
別途記載
クリーンアップスパイク
の回収率
全て50-120%の範囲内□
一部50-120%の範囲外□
サンプリングスパイク
の回収率
全て70-130%の範囲内□
一部70-130%の範囲外□
クロマトグラム
全て良好□
一部不良□
検量線
全て良好□
一部不良□
装置感度変動
全て±10%以内□
上記以外
□
MS分解能
全て10000以上□
一部10000未満□
ロックマスの変動
全て良好□
一部不良□
全て±15%以下
□
レシオ(対象ピークの面積比
と推定同位体存在比との比)
一部±15%超 ±25%以下□
残試料の保管状況
原試料
あり□ なし□
粗抽出液
あり□ なし□
GC/MS測定液 あり□ なし□
備 考
上記以外
□
(別表4)
精度管理総括表
整理番号
調査年月日
平成
年
月
日
調査地点
調査媒体
土壌
測定方法
別途記載
標準物質の内容
別途記載
クリーンアップスパイク
の回収率
全て50-120%の範囲内□
一部50-120%の範囲外□
クロマトグラム
全て良好□
一部不良□
検量線
全て良好□
一部不良□
装置感度変動
全て±10%以内□
上記以外
□
MS分解能
全て10000以上□
一部10000未満□
ロックマスの変動
全て良好□
一部不良□
全て±15%以下
□
レシオ(対象ピークの面積比
と推定同位体存在比との比)
一部±15%超 ±25%以下□
残試料の保管状況
原試料
あり□ なし□
粗抽出液
あり□ なし□
GC/MS測定液 あり□ なし□
備 考
上記以外
□