仕様書(PDF:283KB)

仕様書
件名
平成26年度戦略的基盤技術高度化支援事業の事業化支援事業(コーディネータによるビジネス
マッチング支援事業)
事業の目的
当局では、我が国製造業の国際競争力の強化と新たな事業の創出を目指し、平成18年度から
戦略的基盤技術高度化支援事業(以下サポイン事業)を実施している。
平成24年度には、サポイン事業を終了した企業の事業化やビジネス拡大の促進等のため、
「関
(以下ネットワーク)を組織し、タイムリーな情報提供
西サポインビジネス推進ネットワーク※」
や海外ミッションの派遣、展示会への共同出展等の支援を実施してきた。
本事業では、企業 OB 等のコーディネータがネットワーク会員企業に対し、川下企業とのマッチ
ングに必要な情報収集のため実地ヒアリングを行い、コーディネータが保有するネットワーク等
を活用して川下企業との個別マッチングを行う。また、実地ヒアリングで得られた情報を当局や
ネットワークの会員となっている中小企業支援機関における各種事業や HP での発信等で活用す
るために、要素技術等 PR シート(以下 PR シート)としてとりまとめる。
これら個別マッチングや要素技術等 PR シートの活用を通じてネットワーク会員企業の更なる
ビジネス拡大に資することを目的に本事業を実施する。
※「関西サポインビジネス推進ネットワーク」とは
サポイン事業を実施したものづくり中小企業が中心となり、サポイン事業の事業化を積極的に
推進する組織。
http://www.kansai.meti.go.jp/3-5sangyo/sapoin/jigyokashien/2012/network.html
仕様内容
(1)ネットワーク会員企業へのヒアリング
ネットワーク会員企業に対して、サポイン事業によ
り高度化した基盤技術における要素技術及び当該技
術についてマッチング或いは他の用途への応用を想
定したヒアリングを実施する。
ヒアリングは、ネットワーク会員企業のうち、60
社以上に対して、コーディネータ(調査対象企業の
製品・技術や販路開拓分野等に応じた専門的知識や
豊富な経験、川下企業とのネットワークを有する人
材)が、対象企業を訪問して行うこと。
①コーディネータの選定・確保
受託者は、短期間に多数のヒアリングを行うために必要となるコーディネータを確保し、当
局と協議の上選定(最低5名以上)する。
そのため、技術提案書において候補となる5名以上のコーディネータについて、その略歴等
を提示すること。また受託者自身が保有する或いは活用できる本事業の遂行に必要となるネ
ットワークを提示すること。
②マッチング調査票(ひな型)の作成
複数のコーディネータがヒアリングを行うため、受託者は、ヒアリング実施者が共通に利用
する、ヒアリングの目的を十分に反映したマッチング調査票(ひな型)
(A4 6枚程度)を作
成し、事前に当局と協議の上、決定すること。
ヒアリングの目的は、ネットワーク会員企業のもつ要素技術を浮き彫りにし、これによって
新たな用途を考えるヒントとすることである。技術提案書において、事業目的に鑑みヒアリ
ングに必要な項目を含めたマッチング調査票(ひな型)案を提示すること。
ヒアリング項目には、少なくとも以下の内容を包含すること。
a)サポイン事業の研究開発成果とその後の開発状況等
b)a で開発した要素技術(サポイン事業終了後に行った研究含む)
c)サポイン事業の事業化状況(売上、これまでの取組と今後の計画、ターゲット市場)
d)考えられる新たな用途の検討状況と実施に当たっての課題
③ヒアリング対象企業の決定、ヒアリング日程の調整
受託者は、当局から提供するネットワーク会員企業データに基づき、ネットワーク会員企業
に本事業の趣旨を説明し、参加を希望する60社以上をヒアリング対象として選定し、当局
と相談の上、決定すること。また、ヒアリング日程は、可能な限り当局が同行出来るよう調
整を行うこと。
④
③の選定企業に対するヒアリングの実施
ヒアリングは、③で選定した60社以上に対して行う。コーディネータ 1 名以上が、必ず対
象企業を直接訪問し、②で作成したマッチング調査票(ひな形)をもとに実施すること。ま
た、コーディネータは、個別マッチング(後述)のため、ヒアリングを行うネットワーク会
員企業がどのような川下企業とマッチングが可能か、という観点からもヒアリングを実施す
ること。
(2)マッチング調査票の作成、PR シートの作成
①マッチング調査票の作成
ヒアリング終了後、コーディネータはヒアリング内容をもとに対象企業毎にマッチング調査
票を作成すること。受託者は、コーディネータが作成したマッチング調査票を回収し、確認
の上、取りまとめて順次当局に提出すること。
②PR シート(ひな型)の構成内容及びデザイン作成
(1)でのヒアリング及び調査票をもとに PR シートを作成する(1 社あたりA4 両面表裏で
1枚程度)ため、PR シート(ひな型)を作成する。
受託者は、PR シート(ひな型)について、広報やビジネスマッチングに関して知見のある有
識者の意見も踏まえて、川下企業が必要とする情報、より見やすいデザイン等の側面から検
討を行い、当局と相談の上で決定する。
PR シートは(1)のヒアリングで浮き彫りにした要素技術と新たな用途の可能性を川下企業
に対して効果的に PR するために、ネットワーク会員企業、コーディネータ、中小企業支援機
関等が使用する。
そのため、PR シートの構成、内容、デザインを等検討し、技術提案書において PR シート(ひ
な型)の案を提示すること。
③PR シートの作成、印刷
受託者は、
(2)①をもとに、各社毎に(2)②で作成した PR シートを作成する。
受託者は、PR シート案を作成の上、各企業へ内容に関する照会を行い、当局に確認をとった
上で最終的な PR シートとして順次当局へ提出すること。また、受託者は、作成した PR シー
トを300セット印刷(フルカラー)の上、成果物として PR シートホルダー(後述)ととも
に、電子媒体(PDF ファイル及び Word 形式等編集できるファイル(Word、Power Point、Excel
等)
)を当局に納めること。
④PR シート記載マニュアルの作成
PR シートは、本事業終了後も継続してネットワーク会員企業が自ら更新し、また新たにネッ
トワークに入会した企業が新規に作成するため、受託者は、ヒアリング、ヒアリング調査票
作成過程、PR シート作成過程において得られた知見も踏まえ、川下企業に訴求効果のある文
章の書き方、PR シート記入にあたってのポイント等をまとめた「PR シート記載マニュアル(A
4 数枚程度)
」を作成すること。
(3)PR シートホルダーの作成
関西サポインビジネス推進ネットワーク及びネットワーク
会員企業の広報のため、作成した PR シート(A4)を配布す
る際に使用する PR シートホルダーを作成する。PR シートホ
ルダーはポケットファイルとし、
(2)③で作成した PR シ
ートを挟み込むため、内面は片面ポケットとする。外面の
表紙、裏表紙にはデザインを施し、内面にはサポイン事業
並びに関西サポインビジネス推進ネットワークを紹介する
内容を掲載する。受託者は、当局と相談の上 PR シートホル
ダーのデザイン(記載内容を含む)を決定し、成果物とし
て PR シートホルダーを1,000部納入する。
作成イメージ
4)個別マッチングの実施
受託者は、コーディネータによるヒアリングの結果をもとに、受託者、コーディネータのネッ
トワーク等を活用して川下企業(大企業若しくは中堅企業)とネットワーク会員企業との個別
マッチングをアレンジし実施する。
個別マッチングは、川下企業3社以上と、ネットワーク会員企業延べ15社の15件以上を実
施すること。
受託者は、個別マッチングを行う川下企業とネットワーク会員企業の調整窓口となり日程調整
等必要な調整を行うとともに、進捗について随時当局に報告すること。なお、マッチングの場
所は問わないが、マッチングは平成26年2月末までに終えること。
受託者(コーディネータ含む)は、マッチングに同席するとともに、個別マッチングの2週間
後に川下企業とネットワーク会員企業の両者に対して状況のフォローを実施し、報告をまとめ
(様式不問、各 A4 1 枚程度)
、当局に順次提出をすること。
(5)成果普及セミナーの開催
関西サポインビジネス推進ネットワーク会員及び現在サポインを実施中の中小企業、事業管理
機関を対象に、セミナーを1回開催する。セミナー開催の目的は、サポイン事業で開発した要
素技術について、当初想定した用途に限定せず他の用途への活用を啓発することとし、川下企
業への PR のための効果的な広報手法も含めるものとする。
受託者は、セミナー開催の目的に鑑み、当局と相談の上、効果的なセミナーを企画・実施する
こと。
そのため、技術提案書において、講師及び講演内容の概要を含めたプログラム案を提案するこ
と。
セミナーは、平成27年3月上旬頃、大阪市内で開催すること。
受託者は、約100名収容可能な会場を選定し、借り上げること。会場費、当日必要な備品等
の借り上げ費用及び講師謝金は受託者が負担すること。また、連絡窓口、出席者の取りまとめ、
セミナーの広報、当日資料の用意及び会場準備・撤収作業、受付、アンケートの作成・回収・
結果取りまとめ等、セミナー運営に必要な一切の作業を行うこと。
(6)成果報告書の提出
(1)~(5)をまとめた成果報告書を提出する。
事業実施期間
委託契約締結日から平成27年3月20日(金)までの期間
納入物
(1)納入物:
ⅰ
成果報告書1部
電子媒体一式(PDF ファイル及び Word 形式等編集できるファイル(Word、Power Point、
Excel 等)
)
ⅱ
マッチング調査票(ひな型)及びヒアリング終了後に作成したマッチング調査票を PDF で
納めた電子媒体(1式)
ⅲ
PR シート(PDF ファイル及び Word 形式等編集できるファイル(Word、Power Point、Excel
等)
)
ⅳ
印刷した PR シート300セット
ⅴ
PR シート作成マニュアル集(Word 形式等編集できるファイル(Word、Power Point、Excel
等))
ⅵ
PR シートホルダー 1,000部及びそのデータを納めた電子媒体(1式)
ⅶ
個別マッチングフォロー報告書
(2)納期:ⅳとⅵ・・・平成27年2月27日(金)まで
上記以外・・平成27年3月20日(金)まで
(3)納入先:近畿経済産業局産業部製造産業課ものづくり産業支援室
受託者の義務
受託者は、業務上知り得た事項を漏らしたり、窃用したりしてはならない(守秘義務の遵守)。
事業実施における注意事項
(1)本仕様書に明記されていない事項については、当局担当官に協議すること。
(2)本事業の実施途中で問題、事故等が発生した場合は、直ちに当局担当官に連絡するとと
もに、受託者の責任において解決を図ること。
(3)印刷物は、国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律第6条第1項に基づき、
定められた環境物品等の調達の推進に関する基本方針の基準を満たすこと。
(4)その他不明な点は当局担当官に問い合わせること。
その他
業務の遂行において実施内容等について変更があった場合や疑義が生じた場合は、当局担当
官と協議し、その指示に従うこと。