社長インタビュー ∼中期経営計画について∼ 事業構造の変革と持続的な収益力強化により、安定した収益を創出する企業を目指します。 Q 2010年4月からスタートした新中期経営計画の概要について教えてください。営を変革します。同時に行う事業体制変革では、商品を機軸にした事業ユニットへと変更を行い、「ソリューション & サービス」、「EMS」の2事業ユニットを新設し、全6事業ユニット体制としまし A 売上に依存することなく、安定した収益を創出した。この狙いはグループ連結での収益最大化を目指すことと、事つつ確実に成長する企業へと変革し、計画最終業マネジメントと組織体制とを一致させて責任の明確化を図るこ年度となる2012年度の売上高5,000億円、営業とです。一方、これまで各事業部に所属していた営業部門を統合営利益180億円必達を目指します。業本部に集約し、お客様にワンストップでOKI商品をお届けする体制を構築し、営業力の強化につなげたいと考えています。次に、世界有数のメカトロニクス技術と情報通信技術を核にした今回の中期経営計画の経営方針として、①情報社会の発展に寄モノづくりの強化、商品やサービスの提供によるフィービジネスを与する商品・サービスを提供するために、営業・技術・生産・保守が中心としたストック型ビジネスの比率向上による固定的収入の拡一体となった行動をとる、②安定した収益を創出し、確実に成長大、特長ある技術をベースに新規事業への参入などを推進します。する企業を目指す、の二つを掲げ、売上高が大きく伸びなくても、こうした施策の実行で、売上高、営業利益の目標達成と、3年間の確実に利益を生み出せる構造を作ることを目指しています。フリー・キャッシュ・フロー300億円の創出などを目指します。このためにまず、グループ企業の再編を含めたグループ連結経ソリューション＆サービス事業プリンタその他プリンタその他 4 通信システム事業社会システム事業メカトロシステム事業プリンタ事業 EMS事業お客様情報通信システム新事業ユニット情報通信システムワンストップサービス事業体制の変更 Q このほか、電子部品の高密度実装が必要な機器など、数量は限売上拡大、収益力強化に関する具体的な施策について教えてください。られても付加価値の高い分野に特化した「EMS事業」の事業規模拡大や、ストック型ビジネスの比率拡大を狙った「ソリューション& A メカトロシステムでの中国における ATM 事業なサービス事業」の保守・運用サービス事業の拡大などを進めます。ど、各セグメントの中で注力すべき事業領域を明さらに、「プリンタ事業」では、市場が成長している複合機・新興国確にし、その分野で売上を拡大します。同時に、向け・サービスを中心に事業領域を拡大します。収益力強化策としては、第一に、OKI本体とグループ企業の役グループ企業の再編やシェアード化による間接業割を見直し、コアプロセスはOKI本体に取り込み、商品開発力や務の効率化、グループ調達力の強化などによるコモノづくり力を強化します。国内グループ会社は、機能単位に水スト削減で収益力強化を図ります。平統合を進め、連結子会社の1/2化を達成します。次に、グループ全体における間接業務プロセスの共通化により、管理コストを売上拡大で最も期待するのは、メカトロ技術をコアとした「メカ 20%削減します。そのために、グループ共通のシェアード会社をトロシステム事業」です。この中にはATM、現金処理機、営業店端設置し効率化を図ると同時に、人員の適正配置、外部流出費用の末、予約発券端末などがあります。なかでもATMは、すでに世界削減などの施策を推進します。また、調達に関してもグループ調トップクラスのベンダであり、市場の成長が著しい中国での売上達に切り替え、集中購買、開発段階からの調達活動の強化、海外拡大や新たな市場の開拓などによる増収を目指します。加えて、調達力の強化なども含めた施策で2012年度に調達総額の10% ATMでの要素技術をベースとした現金処理機の開発・展開と合わ削減を目指します。せて、全体では200億円の増収を目指します。収益力の強化リスク環境変化等 180億円（2012年度計画）売上拡大 140億円（2009年度）売上高営業利益率営業利益ソリューション＆サービス通信システム社会システムメカトロシステムプリンタ EMS他 4,439億円 3.1％選択と集中処遇適正化 150億円 61億円 -6億円費用削減ソフト収益力強化ハード生産拠点再編調達力強化シェアード化グループ企業統廃合売上高営業利益率営業利益ソリューション＆サービス通信システム社会システムメカトロシステムプリンタ EMS他 5,000億円 3.6％ 150億円 70億円 20億円 5